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2016.08.05
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カテゴリ: 気になる本
図書館で、『ほんとのこと言えば?』という佐野洋子さんの対談集を手にしたのです。
先日読んだ『死ぬ気まんまん』も良かったし、かなり期待できるのではないかということでおま。また、対談者の顔ぶれがええでぇ♪




佐野

佐野洋子著、河出書房新社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
人気絵本作家・エッセイストの佐野洋子が、小沢昭一、河合隼雄、明石家さんま、谷川俊太郎、大竹しのぶ、岸田今日子、おすぎ、山田詠美、阿川佐和子を相手に行った抱腹絶倒のベスト対談集。
【目次】
1988×小沢昭一ー「猫対談」/1990×河合隼雄ー「男の目 女の目」/1990×明石家さんまー「わが子は天才!」/1991×谷川俊太郎ー「子供時代・絵本・恋愛」/1998×大竹しのぶー「100万回生きたねこ」/1998×岸田今日子ー「母親対談『お母さん』って恥ずかしい!?」/1999×おすぎ1-「ここだけの話」/2005×山田詠美ー「生活を愛する物書きの性質」/2007×阿川佐和子ー「気がつけば石井桃子だった」/2007×おすぎ2-「古典を読む」

<読む前の大使寸評>
先日読んだ『死ぬ気まんまん』も良かったし、かなり期待できるのではないかということでおま。また、対談者の顔ぶれがええでぇ♪

rakuten ほんとのこと言えば?


おすぎとの対談が面白いのです。
お二人とも遠慮知らずで、怖い物なしで・・・この本のなかでも際立った本音トークとなっています♪

p217~220
<「冬ソナ」、「ロッキー」と隆慶一郎> より
おすぎ:だからやっぱり本を読むっていうのは、佐野洋子の本を読むときだってそうだけれど、自分が満たされることをうれしいと思う、そのことが本を読むことじゃないかって思うの。映画も同じなんだけど、だからあなたが韓流で満たされたらそれで十分いいのよ、1年でもね。

 古典って言わないで、読めなくなったから探そうっていうのはいいと思うんだ、古本屋で見つけて読もうとかね。でもあまりにも、さっき言ったように何でも速すぎて、それでいいのかっていうことはあるわけじゃない。

佐野:いいと思っている人は、たぶん一人もいないと思う。

おすぎ:でもどうして、そうなっちゃうわけなんだろう。

佐野:お金じゃない? 結局売れないものは出さないってことになっちゃうわけじゃない。だから経済原理がどんどん激しくなればそういうふうになってきちゃって。

おすぎ:でもそしたら売れるっていうのなんて一つの方向しか行かないじゃない。

佐野:だから今そうなっているのを、そうしないためにはどうしたらいいかっていうことをみんなで考えましょうよ。

おすぎ:突然姉さんどうしたの(笑)。いや、それはそうなんだけど。

佐野:本当に、誰もいいと思ってないと思うのね。

おすぎ:今は小説読むよ。でもあたしは芥川賞とかそういうのはあまり読まないからさ、読んで狂喜するよなものは少ないのよね。

佐野:そんなこと言っちゃ悪いんだけれども、あたしね、日本の小説読まなくなったのはね、村上春樹とよしもとばななが出てきてからなのよ。あの人たちがもう物事の流れている水面の美しさだけをパーッと拾い上げちゃったわけよ。それでそのあとはもう全部そうなのよね。で、もしかしたら山田詠美は違うかもしれないけれども、要するに見える心地よいところだけを取ってしまってそういうふうに流れていくと、読む方だって気持ちいいわけじゃん、気持ちいいことばっかり書いてあって。

おすぎ:全然気持ちよくないけどね、歯が浮いてしまって。

佐野:そうでしょ。あたしも『ノルウェイの森』読んで頭に来たのは、二冊上下、真っ赤な上巻と真っ緑の下巻があるのね。それであれこれあれこれして恋人同士が別れていて、そしてその恋人が何たらかんたらあったときに帰って来て電話かけるわけよ、「帰って来た」って。そうしたら「そうか、それはよかった」で終わってるのよ。そういうものじゃないでしょ? そんな大変なことを「そうか、それはよかった」って。

おすぎ:あたしいつも思うんだけど、どうして最後まで読めるの?いつも途中で終わることないの? 必ず読む?

佐野:あたしね、もうどこまで下らないかっていうのを試さない限り、自分の目で調べない限り、気が済まないの。あたし本なんてバーンッて投げちゃうのよ、もうあんまり頭に来ると。でも拾ってまた続きを読む。だからつまんないものをどこまでつまんないかって、私はやっぱり吟味したいのね。

おすぎ:あたしは途中まで読んで何冊捨てたか、駅の構内に。あたしおかまだから我慢ができないのよ。目移りするのよ。だから言ったでしょ、あたし本命って作らないの。今ね、男が7本ぐらいいるんだけど、一つがいなくなってもスーパーマーケットでお茶買うみたいに取ると向こうからシュッと下りてくる、あの状態にしてるの。だから執着がないのよ。でね、気がついたの。どんなに惚れていろんな苦悩をして何だかんだしてもね、この御面相よ。あなた、もう62よ。報われることなんてないのよ。

佐野:そういうおすぎみたいなのはいけないと思うよ。あんた村上春樹と一緒やんか。さっき隆慶一郎の話をして、人間はどうあるべきかって話ししたじゃない。そうあるべきことがこの世の中で成就しなくても、そこの方向に向かって行くっていうのが人間だと思うのよ。

おすぎ:うん、そうよ。

佐野:だったらそんなスーラスーラッてスペアなんてパッて出てくるなんていうのはやめなよ!

おすぎ:疲れた。のよ、考えるのが。絶対的にそんなことやっていたら疲れるのよ。

佐野:疲れるわよ。でもあたしは、志だけはそうしていこうと思って、ババアになればなるほどそういう志で死んでいきたいと思うのよ。


なるほど、佐野洋子は村上春樹とよしもとばななの小説が嫌いだったのか。

この本のなかで、おすぎが隆慶一郎著『吉原御免状』を強く奨めていたので、早速、図書館に予約したのです。この本は(副本3、予約0)となっていたので、5日以内にはゲットできるでしょう♪





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Last updated  2016.08.05 01:06:29
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