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2017.07.15
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『エスノグラフィー・ガイドブック』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくると、民族誌(エスノグラフィー)、文化人類学絡みの本の書評集になっているわけで・・・・大使のツボがうずくわけでおます♪ 


【エスノグラフィー・ガイドブック】
エスノ

松田素二, 川田牧人著、嵯峨野書院、2002年刊

<「MARC」データベース>より
ベテランから若手まで90名のエスノグラフィー研究者が執筆し、100冊以上の本を紹介する、あらゆる分野の研究者に対応するエスノグラフィーのガイドブック。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると、民族誌(エスノグラフィー)、文化人類学絡みの本の書評集になっているわけで・・・・大使のツボがうずくわけでおます♪

amazon エスノグラフィー・ガイドブック



書評の一例を、見てみましょう。
p208~209
<『コリアンタウンの民族誌』>
 本書は、ハワイ、LA、ニューヨーク、シカゴ、大阪市生野区、東京都荒川区、川崎市のコリアンタウンでのフィールドワークをもとにして書かれた比較地域論、比較国家論の書物である。そこには、「ミクロな日常的人間関係、地域社会の構造化過程、日米両国の国家のかたち」が関わっている。

 日本にもアメリカにも多くのコリアンが幅広い年齢層で住んでいる。一世は、植民地期から現在に至るまでのさまざまな渡日時期と背景を持ち、二世以降になると生まれ育ちは日本やアメリカとなる。一世にしても二世にしても個々の民族意識・言葉・文化のありようは多様である。

 そこで「一世だから」「二世だから」という言い方で生活や気持ちを表すことは、個々人の生の一面を切り取っているにすぎない。そして、筆者がフィールドワークをした各地のコリアンタウンも、それぞれの形成過程は異なる。

 ハワイにコリアンが初めて向かったのは、朝鮮王朝末期のプランテーション農業労働者としてである。その次の流れは、植民地支配からの解放後そして大韓民国成立後の移民としてだ。自分を韓国人と考える前者と、コリアン・アメリカンと考える後者は、歴史解釈や自己認識を共有していない。ゆえに、著者は両者を「同じカテゴリーに入れることが問題である」と考える。後者の流れはLA、ニューヨーク、シカゴにも広がっていった。

 解放後の朝鮮での動乱、戦争、そして分断。そうしたなかで、人々は「自由」と「よりよい生活」を求めてアメリカに渡った。良くも悪くもコリアン同士の関係だけで生きていけるLAと違って、ニューヨークやシカゴは日々ノンコリアンとの競合が激しいため、コリアンのみの閉鎖社会では生きていけない。ただ、どの地域においても、「白人=アメリカ人」を基準とした同化の圧力とカテゴリーの差異化がはかられていくのである。

 コリアン・アメリカンの夢が「自分と家族の安定であり、子どもの社会的上昇」であるとすると、日本定住コリアンの夢は「祖国の統一であり、自らのアイデンティティの維持」であり、前者は社会の一員として認められているが、後者は近年まで認められてこなかったために歴史解釈にも違いがみられるのだと著者は指摘する。

 日本のコリアタウン(生野、荒川、川崎)は、どこも日本による朝鮮の過酷な植民地支配とは切り離しては語れない。しかし、日本社会は日本国籍=日本国民=日本人という発想が根深い。それでも、日本を生活の根拠とするコリアンの定住歴は積み重ねられ、80年代以降はニュー・カマーが増えている。

 15年ほど前から日本社会では「国際化」が叫ばれているが、実はとっくに日本は「国際的」で「エスニック」な社会だった。ただ、そうした状況など全く存在しないかのような「単一民族神話」がまかり通ってきたのである。

 ひとことで「コリアン」といっても、個人が生きてきた道筋は多様でさまざまな時代状況の波とともに歩んでいる。本書はコリアンタウンのコリアンの多様な生の姿を可能な限り描こうとしている。それは、著者が見聞きし感じたコリアンタウンの様子と、そこで出会った生身の人間とのやりとりを通して学習した結果である。私たちは、その結果を読むことで、各地のコリアンの思いや暮らしぶりに想いを馳せることができる。
(伊地知紀子)


まだこの本を読んではいないのだが・・・くだんの読書フォームを作ってみました。

【コリアンタウンの民族誌】
コリアン

原尻英樹著、筑摩書房、2000年刊

<商品の説明>より
コリアンタウンの民族誌です。1992年のロス暴動で世界の注目を集めたコリアンタウン。 コリアンタウンの日米比較からあらためて民族と国家のかたちを問い直す一冊です。

<読む前の大使寸評>
追って記入

amazon コリアンタウンの民族誌





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Last updated  2017.07.15 06:03:47
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