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2018.01.25
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カテゴリ: アート
図書館で『小説新潮(2017年6月号)』という月刊雑誌を手にしたのです。
宮部みゆき・作家生活30周年大特集と銘打っているが・・・
彼女の作品は分厚いので、たぶんまだ読んでいないけど、もうそろそろ読んでみる頃かと、まずはこの雑誌を読んでみようと思ったわけです。



s小説新潮

雑誌、新潮社、2017年刊

<商品の説明>より
特報!宮部みゆき・作家生活30周年 未収録作品、インタビュー他

<読む前の大使寸評>
彼女の作品は分厚いので、たぶんまだ読んでいないけど、もうそろそろ読んでみる頃かと、まずはこの雑誌を読んでみようと思ったわけです。

amazon 小説新潮(2017年6月号)


冒頭の超ロングインタビューの続きを、見てみましょう。
p21~
<作家・宮部みゆき誕生>
Q:オール読物推理小説新人賞の受賞後、生活環境は変わりましたか。

宮部: 小説教室の皆さんと最初に文学賞に応募し始めてから、ここまでで4年くらいは経っていると思いますが、最初はまったく引っかからなかった。そのうち第何次候補に残って細かい活字で雑誌に名前が載る。さらに先まで進むと太い活字で名前が載る。それをみんなが喜んでくれて、奢ってもらう(笑)。そんな感じで楽しくやっていたんです。

Q:各社の編集者から連絡や仕事の依頼はありましたか。

宮部: はい。さっきの講談社の林さんのほかにも、東京創元社の戸川安宜さんが会いに来て下さって、書き下ろしのお話をいただきました。それが初めての単行本『パーフェクト・ブルー』になるわけです。

Q:専業作家になる気運が高まってきた。

宮部: そのころ法律事務所も先生のお仕事が忙しくなってきたので、私が中途半端に居座っても申し訳ないと思い、事情を説明して辞めさせていただきました。「頑張りなさいよ」と送り出していただいて。

Q:やっぱり恵まれた職場だ。

宮部: ただ、フリーの速記者は固定給があるわけじゃないので、自宅近所の会社に、時間給で勤めました。そうしたらここもまた、とてもいい職場でね。結局ここに2年お世話になりましたかね。その後、88年に長篇の新人賞に応募するために辞め、速記の仕事も休んで、完全に作家専業となりました。

<『魔術はささやく』で本格デビュー>
Q:89年に『魔術はささやく』で、第2回「日本推理サスペンス大賞」を受賞。『パーフェクト・ブルー』に続く、長篇小説第2弾となります。この賞は日本テレビの主催で、新潮社が協力という形で関わっており、我々にとっても縁が深いのですが、当時は初の賞金1千万円の賞として知られていました。

 第1回から乃南アサさん、第3回から高村薫さん、第6回から天童荒太さんと、ビッグネームを輩出しています。

宮部: 講談社の林さんから「ミステリー作家として立つなら、やはり江戸川乱歩賞に挑戦なさい」と勧められたんですが、乱歩賞は本格ミステリーの登竜門であって、私のような作風には合わないんじゃないかと感じていたんです。

 今でも私の自己認識は、サスペンスとホラーの作家ですからね。ちょうどそこへ、推理サスペンス大賞が出来たので、渡りに舟とばかりに応募しました。

Q:我々もいくつかのミステリー新人賞に関わっていますが、こんな応募作が来るのなら、何の苦労もありません(笑)。たしか応募時は、タイトルが違っていたとか。

宮部: 最初は「魔法の男」で出したんですが、受賞が決まった後、当時の小説新潮の編集長、校條さんが「地味だし、もっとキャッチーなタイトルにしましょう」と、「魔術はささやく」とつけてくれたんです。

Q:確かに、かなり印象が違いますね。

宮部: 応募した当時、気持の上ではすごく楽だったんです。新潮社では宮辺尚さんが担当になって下さっていて、「落ちても本にできるかもしれない」と言われていたし、東京創元社の戸川さんからも「もし落ちて新潮社が出さなければ、うちで出してあげるよ」と。

Q:まあ、すでにプロですからね。この作品には、「恋人商法」とか「サブリミナル広告」とか、当時の最新トピックスであった題材がプロットに取り入れられていますが、執筆される際に苦労されたことはありましたか。

宮部: …この頃のこと、全部忘れちゃってます(笑)。ずいぶん前のことですが、日本推理作家協会で『ミステリーの書き方』という本を、会員総出で作りました。その中の「プロットの作り方」というお題が私に振られて、北上次郎さんが聞き手になって下さった。そのテキストが『魔術はささやく』だったんですが、北上さんが「プロットはこのように組み立てた」という仮説を組んできて下さったのに、「いや、考えてませんでした」「いや、そこまでは」の連続で、北上さん、だんだん焦ってきちゃって、「だってさ、これ伏線だよね。これ後ろで回収してるでしょ。それ計算してなきゃ書けないじゃん」(笑)。

Q:イライラしてこられた(笑)。

宮部: 「いやあ、書いているうちにそうなっちゃったんですよ」なんて誤魔化してね。私も「私にプロットの立て方なんてお題を振ったのが間違いですよ」と八つ当たり(笑)。

ウン 出版業界の裏話とか、ミステリーの書き方とか・・・有益なお話しでおました♪

ところで、このインタビューには、「小説新潮」のヨイショ・スタンスもあるわけで・・・出版業界のシビアな裏話としては 出版流通の壁 がお奨めです。

『小説新潮(2017年6月号)』1





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Last updated  2018.01.25 14:16:20
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