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2019.10.04
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カテゴリ: 中国
図書館に予約していた『米中ハイテク覇権のゆくえ』という本を待つこと3ヶ月でゲットしたのです。
アメリカに対して、新型ICBMをこれ見よがしに披露する中国であるが・・・
その覇権志向はかつてのソ連をしのぐものであり、怖い気がするのだ。






NHKスペシャル取材班、NHK出版、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
国家戦略のもと、ハイテク分野で急速な成長を遂げる中国。アメリカの強さの源泉であった「情報」や「金融」、そして「AI」などの分野で、その“覇権”に迫らんとしている。激しさを増す二つの大国の競争は、世界をどこへ導くのか?選択を迫られる日本の運命は?米中攻防の真実に迫る取材で大反響を呼んだNHKスペシャルを新書化。「新冷戦」の今後を読み解く一冊!

<読む前の大使寸評>
アメリカに対して、新型ICBMをこれ見よがしに披露する中国であるが・・・
その覇権志向はかつてのソ連をしのぐものであり、怖い気がするのだ。

<図書館予約:(6/30予約、9/25受取)>

rakuten 米中ハイテク覇権のゆくえ



米中ハイテク覇権の先に何が見えるのか・・・イアン・ブレマー氏へのインタビューを見てみましょう。
p195~198
<2 “対立の時代”の先に何があるのか~イアン・ブレマー氏インタビュー>
 アメリカ、中国、フィリピン、カザフスタン、日本など、世界各地でハイテク覇権の攻防を追った私たちが、一連の取材の最終版にインタビューしたのがアメリカの国際政治学者イアン・ブレマー氏だった。

 ブレマー氏は、超大国アメリカの影響力が低下したリーダー不在の国際秩序を「Gゼロ」と名付けたことで世界的に知られ、AIなど先端技術の分野で米中が対決姿勢を強めることを早くから予見した、国際的なリスク分析の専門家である。最近では、米中のハイテク覇権争いを「新冷戦」または「AI冷戦」と呼び、その動向が今後の世界を大きく左右することになる、と指摘して注目を集めている。

 アメリカと中国の新たな対立の時代をどう読み解けばよいのか? 対立の時代の先にいったい何が待っているのか? そして、両国の間で日本はどのように未来を切り開いていけばよいのか? そうした問いを胸に、ブレマー氏と向き合った。


■世界は分断され、グローバリゼーションの時代は終わる
Q:あなたが「新冷戦」または「AI冷戦」と呼ぶ米中の対立には、どのような特徴があるのでしょうか。また、この対立は世界に何をまたらすのでしょうか?
ブレマー氏:この新たな冷戦は、アメリカが世界的な技術基準を主導する時代が終わろうとしていることを意味しています。

 例えば、インターネットはアメリカが世界をリードしてきた技術でグローバルなものでしたが、状況は急速に変わりつつあります。先端技術をめぐって、世界は今、二つに分裂しつつあるのです。これからは、中国やその影響下にある企業が率いる世界と、アメリカやその同盟国が率いる世界に分断されていくでしょう。

 AIをめぐる戦いは、まさにこのケースに当てはまります。マイクロソフト、フェイスブック、アマゾン、グーグルのようなアメリカ企業に対し、中国にはテンセントやアリババといった企業があります。さらに、より短期的には次世代の通信規格「5G」の問題があります。

 1世代前の「4G」では、世界的な方式は一つだけでしたが、5Gではそうはいかないでしょう。ファーウェイが先頭に立つ中国主導のシステムになり、アメリカがそのシステムに参加しない可能性があります。

 経済の効率性から考えれば、これは明らかに良くない状況です。また、世界中の国々がアメリカと中国のどちらかを選択しなければならないことを意味しています。非常に大きな問題です。

 過去半世紀を振り返ると、グローバリゼーションは膨大な富を生み出し、それによって何億もの人々が貧困から抜け出すことができました。なぜなら、すべての人が単一のシステムに参加していたからです。しかし今、先端技術の分野で世界は分断され、二つのシステムが作られようとしています。まさに、グローバリゼーションの時代が終わることを意味しているのです。

■ハイテク覇権を握るのは中国か、アメリカか?
Q:先端技術におけるアメリカの覇権は終わるのでしょうか?
ブレマー氏:先端技術の分野においては、そう言えると思います。アメリカは世界で唯一の超大国ですが、先端技術をめぐっては、現在、アメリカと中国という二つの超大国が存在しています。

 中国はこの5年間で、音声認識や顔認識といった特定の分野におけるハイテク超大国に成長しました。これらの技術ではすでに中国がアメリカを上回っています。

 中国が急成長する主な要因は、中国の国民がおよそ14億人もいることにあります。そのため中国はより多くのデータを持つことができ、データを活用する企業により多くの資金を投じることができるのです。

Q:最終的に中国が競争に勝ち、アメリカが負ける可能性はあるのでしょうか?
ブレマー氏:私にはわかりません。本当にわかりません。この点を考えるにあたり、ポイントは二つあります。まず、アメリカや中国が今後崩壊する可能性があるかどうかという点です。私は、この先20年から30年はアメリカも中国も崩壊しないと考えますが、一方で、アメリカが崩壊する可能性よりも中国が崩壊する可能性のほうが高いと思います。権威主義体制では、一人の人物に依存する傾向がしだいに強まるからです。


『米中ハイテク覇権のゆくえ』5 :ブロックチェーンに見える中国の覇権マインド
『米中ハイテク覇権のゆくえ』4 :ファーウェイの技術開発
『米中ハイテク覇権のゆくえ』3 :拡大するAIの軍事利用
『米中ハイテク覇権のゆくえ』2 :中国製AIの脅威
『米中ハイテク覇権のゆくえ』1 :「中国製造2025」の問題





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Last updated  2019.10.04 08:39:23
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