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2020.01.18
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『日本の備えを問う』という本を手にしたのです。
著者は阪神・淡路大震災当時、姫路河川国道事務所に勤務しており、震災直後の復旧活動に従事したそうだが・・・このときの国交省の欺瞞や不手際がこの本で告発されているようです。






中村文彦著、幻冬舎、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
東日本大震災で派遣された緊急災害対策派遣隊は、勇み足だった?紀伊半島の土砂ダム整備事業は、単なる無駄遣い?数々の災害対応にあたってきた著者が、過去の事例を検証し、これからの防災の在り方を提言する。

<読む前の大使寸評>
著者は阪神・淡路大震災当時、姫路河川国道事務所に勤務しており、震災直後の復旧活動に従事したそうだが・・・このときの国交省の欺瞞や不手際がこの本で告発されているようです。

rakuten 日本の備えを問う


第2章で。国交省のTEC-FORCE隊の活動が語られているので、見てみましょう。
p21~24
<第2章 東日本大震災の勇み足と点数稼ぎ>
 2011(平成23)年3月11日、午後2時46分、震度7の地震が発生し、同時に大津波が東北地方沿岸一帯を襲った。死者は1万9630人、行方不明者は2569人に上った。地震・津波・原子力発電所の事故と放射能漏れによる複合災害で、被害は広域に及び戦後最悪の自然災害となった。

 被災地方自治体等からの要請はなかったが、国土交通省が初めにしたことは、TEC-FORCE隊による所管施設の災害調査派遣だった。TEC-FORCE隊とは大規模な自然災害等に際して、被災自治体が行う被災状況の把握、拡大防止、早期復旧等に対する技術支援を実施する緊急災害対策派遣隊のことだ。

 元々、国土交通省は排水ポンプ車や照明車などの災害対策用機械を保有しており、被災自治体の支援を行っていたが、災害時の支援を担う組織としては自衛隊・消防・警察のように注目度は高くなかった。そこで、ドイツの「技術支援隊」を参考に制服を作り、2008年4月にTEC-FORCE隊として発足させた。その後も体制の強化を図り、2018年4月現在の隊員数は9663名になっている。

 東日本大震災発生当時、国交省防災課はTEC-FORCE隊の派遣を急がせる体制づくりを進めていた。近畿地方整備局の防災担当は、阪神淡路の教訓から先遣隊を早期に派遣し、現地の救命活動などを確認の上、必要な部隊のみを派遣することを主張し、安易な早期派遣に反対していた。その矢先に地震が発生。翌日の朝にTEC-FORCE先遣隊が出動した。

 国交省防災課は先遣隊派遣後、すぐに本隊に食料を持たせ出発させるよう指示した。当時、私は近畿地方整備局で防災対策官を務めており、隊員の指揮を執る立場にあった。本省からの指示を受け、近畿地方整備局では先遣隊8名出発の3時間後に、本隊49名を続けて派遣した。他の地方整備局でも、本省指示により、すぐ本隊を出発させた。

 とりあえずの終結地である福島県郡山国道事務所は、本省からの指示で災害対策車、TEC-FORCE隊であふれかえり、参集した部隊は仕事待ちの状態になった。事務所副所長から「人・車があふれかえり困っている。近畿地方整備局はいつ到着予定か」とゆっくり来てほしい旨の相談があった。阪神・淡路大震災の経験で、「人・車を被災地の外側の拠点に移動してもらい、必要に応じて随時派遣することが効率的だ」とアドバイスし、災害対策車の集結地は郡山から岩手河川国道事務所が管理する防災施設、一関アイポートに変更となった。

 一関アイポートは東北自動車道の一関インターと、国道4号に近いことから、アクセスが良く、ここが災害対策車の再集結地点となり、そこから必用に応じて各被災地へ派遣することになった。TEC-FORCE本隊の道路チームは国道45号の調査に、河川チームは北上川の調査に向かった。

 初めて中継された本省・東北地方整備局のテレビ会議では、国交大臣は「人命救助を第一に」を繰り返した。人命救助優先を受け、TEC-FORCE隊の活動報告に続き、東北地方整備局からは「道路啓開などより人命尊重で活動して参りたい」という発言までが飛び出した。人命救助のためには救急車などの緊急車両が通れるようにすることが最優先される。最も急ぐべき道路交通確保の道路啓開が理解されず、がっくりしたのを覚えている。

ウーム 縦割り行政の弊害、あるいは税金の無駄遣いではないのか? 災害対応は自衛隊に一本化すべきである・・・国交省嫌いの太子はそう思うのだが。

昨今の気候温暖化に対して国の防災基準がおっつかないわけで・・・
国交省のようなお役所仕事で、有効な見直しができるのだろうか?





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Last updated  2020.01.18 00:41:10
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