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2022.01.22
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カテゴリ: 気になる本
<『「福富太郎」伝説(芸術新潮2021年5月号)』>


パラパラとめくってみると・・・キャバレー王が選び集めた絵がええでぇ♪






雑誌、文芸春秋、2021年刊

<出版社>より
【特集】キャバレー王は戦後最高のコレクター「福富太郎」伝説
福富太郎コレクション10選
妖しくも哀しい日本画篇
多士済々の洋画篇
PART1 キャバレー太郎一代記
PART2 見た、買った、調べた!福富流コレクター道

<読む前の大使寸評>
パラパラとめくってみると・・・キャバレー王が選び集めた絵がええでぇ♪

shinchosha 「福富太郎」伝説(芸術新潮2021年5月号)


山あり谷あり華もあり86年の痛快人生を「キャバレー太郎一代記」に見てみましょう。
p14~18
<その1 夢は少年飛行兵>
 昭和6年10月6日、東京府荏原郡(現・品川区)大井町に生まれる。本名・中村勇志智。家に会った絵を見た記憶は3歳にさかのぼるというから、まさに三つ子の魂百まで。

 小学校入学前後に新橋駅のホームから、東京のキャバレーの元祖というべきカフェー「新橋処女林」の軍艦型の建物を目撃し、「大人になったらあそこに遊びに行くんだ!」と心に誓った。

 小学校に上がり、「将来は小説家になりたい」と言って先生に殴られるが、太平洋戦争開戦を迎えた4年生の時、夢は少年飛行兵に変わっていた。

 18年(1943)の東京府立園芸学校入学後は朝5時登校でイモ作り。
 20年5月24日、家が空襲で焼け、家人は親戚の家に移るが、自分ひとり自宅裏に防空壕を掘って住む。穴蔵暮らしは8月15日の敗戦後も1年続き、手作りイモ飴を売った金で農家からイモを買い出し、ヤミ家をしてしのぐ。

<その2 水商売の第一歩>
 22年の秋に学校中退、新橋のパン屋の職人見習募集に応じるが締め切った後だった。がっかりして銀座通りを歩くうち、「ボーイ募集」の貼り紙を見つけ、ティールーム「ニューギンザ」に即応募・即採用。月給350円、ボーイとは名ばかりの雑用係ではあったが、水商売の第一歩。

 翌年には店の隣の中華料理店に仕事ぶりを見込まれて引き抜かれ、月給2500円と大幅増になるも、銀座のダンスホール「メリーゴールド」に転職。ボーイとしての採用だったが、割りのいいバーテンダーがうらやましく、経験ありと偽って異動志願。カクテルの作り方は、先輩の本を必死に筆写しておぼえた。それなのに店は池袋に移転、当時としては「都落ち」だったので、やってられるかと思って辞める。

 再びヤミ屋に手を染めて何度もパクられ、18歳になる今が潮時かと考えていた24年秋、キャバレー「新宿処女林」の開店時よりボーイとして住み込みで働き始める。

 本名・勇志智はゴーイとしては立派過ぎるので、勇吉と名乗る。喜劇俳優グルーチョ・マルクスにならってヒゲを描いた「ヒゲのボーイ」の出世のきっかけは、臭い出来事。台風でトイレの汚水がフロアまであふれるが、園芸学校で糞尿には慣れており、汚物掃除に孤軍奮闘。それが社長に認められ、月給3000円が5000円に!

 2年後の1月、回転以来1日も休まず働いた19歳は、一躍支配人に抜擢される。出世魚のごとく近衛千代麿と名前を変え、臨時ボーナスで鏑木清方の絵も買えた。絵画コレクション、ここに始まる。
(中略)

 昭和27年3月からは、渋谷の“泣く子も黙る宇田川町”といわれた治安の悪い地域のバーやキャバレーで3年間働き、文字通り身も細る思い。30年に品川のキャバレーのマネージャーとなり、ようやく黒歴史から脱出。
(中略)

<その3 「ハリウッド」旋風おこる>
 26歳にしていよいよ独立。
 32年11月6日、神田に「巴里の酒場」オープン。「21人の大部屋女優の店」と称し。架空のママの名で案内状を出す。大部屋女優なら副業で働いているかもと客に期待させる抜群のアイデア。

 翌33年には新橋に昔懐かしいカフェーを開店。その名も「新橋処女林」。幼い頃に見た、あの店と同じ名前です。この年、近衛千代麿から福富太郎への改名挨拶状を出す。改名の理由は「金を儲けたい!」から。

 そして昭和35年3月、ついに「新橋ハリウッド」オープン。3階建ての民謡酒場を改造、1、2階を吹き抜けにし、3階はホステスの住み込み用とした。以後、渋谷、横浜、池袋、銀座と、毎年1店舗ずつ「ハリウッド」開店というラッシュ攻勢。

(一代記はその5まで続いているが、長くなるので割愛します)


キャバレー王が集めた鏑木清方『妖魚』を鑑賞してみましょう。
鏑木清方『妖魚』





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Last updated  2022.01.22 01:26:09
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