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2022.04.18
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『中国が世界を攪乱する』という本を、手にしたのです。
ウクライナを侵略しているロシアを中国が支持しているようだが・・・中華思想はその程度のものかとあきれるわけです。




野口悠紀雄著、東洋経済新報社、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
2018年以降、米中貿易戦争が世界経済に大混乱をもたらした。2020年、新型コロナウイルスの感染が世界に広がった。感染源とされる中国では経済活動が徐々に平常化しているが、欧米をはじめ各国では依然、予断を許さない。これらのできごとを通じて見えてきたものは何か?未来を分権的で自由な社会とするのか、集権的で管理された社会とするのか。社会の基本原理をめぐる重大な選択がわれわれに突きつけられている。

<読む前の大使寸評>
ウクライナを侵略しているロシアを中国が支持しているようだが・・・中華思想はその程度のものかとあきれるわけです。

rakuten 中国が世界を攪乱する


まず『第Ⅲ部 第10章』で中国の情報技術を見てみましょう。
p183~186
<4 新しい情報技術の光と影>
■市場経済のインフラが未発達だった
 いかなる技術も、プラスとマイナスの側面を持っている。中国との関係でとくに問題となるのは、「AIやビッグデータという情報関連の新しい技術に関して、中国の社会構造が有利に働くのではないか」ということだ。これは、未来世界の基本原理にかかわる根源的な問題を提起する。以下では、この問題を広い観点から考えよう。

 伝統的な地域社会においては、その構成員は、お互いのことをよく知っていた。しかし、それは自由が束縛される社会でもあった。

 人々が都市に住むようになって、自由な社会が作られた。それは、半面において匿名社会である。そこでは、取引相手についての情報を十分には得られないという問題が生じた。

 これは、経済学で「情報の不完全性」とか「情報の非対称性」として問題にされてきたことだ。市場取引を行うためには、相手のことを知り、信頼できるかどうかを評価することが必要だ。情報が不完全な社会で、これをどのようにして行うかが、近代社会の大きな問題だった。

 中国では、とりわけこれが大きな問題であった。社会主義経済が長く続いたことから、市場経済のインフラストラクチャーが未発達だったからだ。
 アリババが作ったeコマースサイトのタオバオで、最初はオンラインだけでは取引が完結しなかったというエピソードが示すように、信頼に基づく取引ができないような社会だったのだ。また、多くの人が金融サービスにアクセスできなかった。

■ITによる市場の透明化が持った重要な意味
 そこにインターネットが登場した。インターネットの世界においては、対面取引の場合よりも、取引相手の信用が難しい。なりすましなどが簡単にできるからだ。
 これは、2つの方法で解決された。1つは、アマゾンやアリババのように巨大化した企業であれば、信頼を獲得できることだ。中国でこれまでeコマースが発達したのは、アリババが巨大化したからだと考えられる。

 いま1つは、AIによるプロファイリングだ。これによって取引相手がどんな人かわかるので、安心して取引できるようになった。信用スコアによって個人や零細企業に融資ができるようになったのは、その一例だ。
 これは、情報の不完全性の問題を克服し、市場を透明にする機能を果している。これは、明らかに望ましい変化だ。ITのプラスの側面は、中国において重要な意味を持った。中国は、それによって成長を加速したのである。

■管理社会の危険
 しかし反面で、これはプライバシーの侵害という問題を引き起こした。これが、信用スコアリングや顔認証について、現実の問題となりつつあることだ。それは、管理社会や独裁政治を可能とするものだ。

 中国の場合には、少数民族対策や反政府的な考えの人々を取り締まるために使われる危険が大きい。これは、中国がこれから直面していく問題である。あるいは、すでに直面している問題である。

 ただし、ITやAIがもたらす問題は、中国だけが抱えているものではない。自由主義経済と民主主義政治を基本にする国家においても、問題が生じつつある。
 ビッグデータを用いたプロファイリングが行われ、これまではターゲティング広告に使われてきた。その利益は、GAFAを代表とする一部の巨大プラットフォーム企業に集中した。これがいま問題とされ、ビッグデータ利用の規制やデジタル課税の論議を引き起こしている。


NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』 がええでぇ♪





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Last updated  2022.04.18 00:50:25
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