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2022.08.03
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カテゴリ: 中国
図書館で『エラい人にはウソがある』という本を、手にしたのです。
パオロ・マッツァリーノという人・・・イタリア人のようでも、日本人のようでもあり胡散臭いのだが、孔子を茶化すところがええでぇ♪




パオロ・マッツァリーノ著、さくら舎、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
人間くさいダメおじさん孔子に共感をおぼえるか、軽蔑するか!?『論語』を素直に読めば、ヘリクツと強がりと負け惜しみばかり並べる孔子のポンコツぶりはだれにでも読み取れるはずなのに、孔子は偉人と刷り込まれている人たちには、孔子の真の姿が見えなくなってしまってるらしい。長年にわたって染みこんだ政治思想や道徳観、歴史ファンタジーによって『論語』の解釈は歪められてきました。そのため多くの日本人が『論語』を誤読し、孔子の思想の本当の価値をも見失っています。残念でなりません。本書は“ありのままの孔子”の姿をお届けします。

<読む前の大使寸評>
パオロ・マッツァリーノという人・・・イタリア人のようでも、日本人のようでもあり胡散臭いのだが、孔子を茶化すところがええでぇ♪

rakuten エラい人にはウソがある 論語好きの孔子知らず



第一章の基礎知識から・・・見てみましょう。
p33~36
<第一章 歴史的に正しい孔子と論語の基礎知識>
■『論語』はありがたい!? 孔子はエラい!?
『論語』をこどもの道徳教育に!
『論語』で社員の仕事意識が変わった!
 こんなフレーズをしばしば目にしたり、耳にしたりします。書店でも、この手のキャッチフレーズが表紙に描かれた本が何冊も並んでいるのを確認しました。
 なにやら一部の日本人は、『論語』には現代科学では解明できない、未知なる効能があると誤解しているようです。

『論語』を水に読み聞かせながら凍らせたら、きれいなカタチの結晶ができるの? 『論語』牛に読んでやると乳の出がよくなる? すり傷・切り傷・やけどにおできがピタリと治る・・・
 わけがない。
 そこまでオカルト趣味でないにしても、『論語』にはありがたい教えの言葉が詰まっていて、『論語』の主役である孔子をエラい人だと信じている人は、学者や経営者のなかににもけっこういます。
 だけど、『論語』を読んだからといって、道徳心や人間力が向上することを期待してもムダ。もしも『論語』にそんな効能があるのなら、中国はとっくのむかしに世界一の道徳国家になっていたはずです。

 ところが現実はどうですか。現代中国社会は、道徳よりカネがものをいう格差社会の様相をますます濃くしていく感があります。孔子が目指した理想社会は、2500年たってもいっこうに実現のめどが立っていません。
 2500年も同じクスリを服用しつづけても症状に変化が見られないなら、それは『論語』というクスリに効き目がないからだと、そろそろ気づいてくれないと困りますね。

■縄文時代の人で、生涯は謎だらけ
 ところでそもそもは『論語』ってなに? 孔子ってだれ? おっとその質問は、あまり大声でおっしゃらないほうがいいですよ。日本で教育を受けた方なら、中学・高校の国語や漢文の授業で必ず習っているはずです。『論語』を知らないと認めることはすなわち、私は学生時代、授業をサボってました、と宣言したも同然だからです。

 世界中どこの国の若者にとっても、古代の文章を読む授業が強列に眠気を誘うものであることは共通しています。ある程度歳を重ねないと、そういう古いもののおもしろさはわからないものですから。
 ま、授業中の睡眠によって成長期に必要な睡眠時間が確保されたからこそ、健康が維持できて、いまでもあなたは健康に生き長らえているのです。その点は、漢文の先生に感謝しておいてください。

『論語』は、孔子という人の言行録です。誤解している人が意外に多いのですが、『論語』を書いたのは孔子ではありません。『論語』の執筆・編集に最初にたずさわったのは、孔子の孫弟子くらいに当たる人たちだろうといわれています。その後、長期にわたる加筆と編集が続いた末に、現在のカタチに落ち着きました。ちなみに現在研究者のあいだでは、孔子は本を一冊も書き残さなかったというのが定説となっています。

 孔子は紀元前552年ごろ、魯の国(中国山東省の一部)に生まれました。さまざまな職を転々としたのちに、50代で魯の役人となるも、たった数年で辞職。帰郷してからは私塾を開いて弟子の教育あたり、紀元前479年ごろに死にました。

 これが孔子の生涯です。あいまいなところが多いのですが、歴史的に見て、おそらく事実だろうといえるのはこれくらいなんです。
 孔子の生涯は謎だらけ。なにしろ2500年も前のことです。近隣諸国に目を向ければ、ブッダと同時代、日本はまだ縄文時代。おそろしくむかしの話です。そんな時代の記録なんて、ほぼ残ってないから、謎も多いのです。

 逆にいいますと、いま紹介した履歴以外のエピソードには確たる裏付けがなく、歴史学者からは偽造・捏造を疑われています。


『エラい人にはウソがある』1





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Last updated  2022.08.03 00:11:52
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