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2022.11.28
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』という本を、手にしたのです。




クリスチャン・ダベンポート著、新潮社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
桁外れの資産と野心を持つ異能の経営者が、「未来のプラットフォーム」の覇権を狙う。強烈な個性がぶつかり合う開発競争の最前線!
【目次】
「着陸」/第1部 できるはずがない(「ばかな死に方」/ギャンブル/「小犬」/「まったく別の場所」 ほか)/第2部 できそうにない(「ばかになって、やってみよう」/リスク/四つ葉のクローバー/「信頼できる奴か、いかれた奴か」 ほか)

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakuten 宇宙の覇者 ベゾスvsマスク


序章から、見てみましょう。
p9~12
<序章「着陸」>
 宇宙時代の幕開けから約50年間、宇宙空間まで達したロケットが地上に垂直に着陸したことは一度もなかった。それが今、ひと月足らずで2回、行われた。

 これまでの宇宙飛行ではおもに打ち上げが盛大に祝われてきた。しかし着陸というと、人々の記憶に残っているのは、地上への着陸ではなく、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンによる月面着陸か、さもなければ火星探査機キュリオシティ号によるいわゆる「恐怖の7分間」の火星への着陸だった。

 ロケットのブースターが焼け焦げながらも地上にしっかり立つ姿は、清時代の到来を予感させた。ついにアポロ11号のあの感動が再現される日が来る、近い将来に実現すると多くの人が信じていながらいっこうに実現しなかった次の大飛躍がついに実現するのだと、期待させた。

 さらに特筆すべきは、この着陸(NASAにもできなかった偉業)が国ではなく、民間企業2社によって成し遂げられたことだ。2社とも、再利用可能なロケットの開発に執念を燃やす大富豪の支援のもと、宇宙飛行の費用を劇的に下げる可能性を秘めた新技術の開発に取り組んできた。

 ロケットの1段目はこれまで何十年も、ペイロードに宇宙まで達する推進力を与えたあとは、海に没したままにされていた。マスクトベゾスにはこれがとんでもない無駄遣いに思えた。まるでニューヨクからロサンゼルスへのフライトのたびに、飛行機を捨てるようなものだ、と。そのふたりが今、ロケットは上に向かって飛ぶだけでなく、下に向かって戻り、目標地点に正確に着陸できることを証明してみせた。数十年来薄れていた有人宇宙飛行への人々の関心が、これによってふたたび呼び覚まされた。

 着陸の成功に沸いたのは、ブルーオリジンとスペースⅩばかりではない。ネット上にアップされた着陸の動画は、増え続けるファンたちによって何百万回も再生された。1960年代のブームを彷彿させる盛り上がりだ。かつてフロリダ州のココアビーチの岬が宇宙ファンで埋め尽くされたように、ユーチューブやソーシャルニュースサイトのレディットに宇宙ファンのアクセスが殺到した。
(中略)

 米国の宇宙事業の復活をここまで牽引したのは、ふたりの億万長者、マスクとベゾスだ。ふたりは手法でも性格でも、好対照をなしている。平気でむちゃなことに挑むマスクは、がむしゃらに前に進もうとし、成功によっても失敗によってもたえず世の注目を集めた。いっぽうのベゾスは物静かな秘密主義者で、謎めいたロケット開発を極秘裏に進めた。

 ただし、参入者はこのふたりだけではない。リチャード・ブランソンも宇宙旅行の提供を約束している。宇宙から地球を眺め、数分間の無重力体験を楽しめる旅行だと言う。マイクロソフトの共同創業者ポール・アレンは、民間初の有人宇宙飛行を成功させた宇宙船に出資し、さらに、史上最大の飛行機の開発にも取り組み始めている。その飛行機は、上空1万メートルからロケットを「空中発射」できるという。さらに「ブラックアイス」と名づけられた新型のスペースシャトルもひそかに開発しているらしい。

 これらの「宇宙の覇者」はいずれも世界的な大企業(アマゾン、マイクロソフト、ヴァージン、テスラ、ペイパル)を築いて、それぞれ小売り、クレジットカード、航空の各業界に破壊的な変革をもたらした者たちだ。今、それらの破壊者たちが莫大な私財を投じて、宇宙旅行を大衆の手に届くものにするとともに、これまで国主導で行われてきた有人宇宙飛行の限界を打ち破ろうとしている。

 新たな地平線を切り拓こうとするドラマティックな奮闘の物語は、まるで映画のようだ。リスクと胸躍る冒険の数々があり、テストパイロットが犠牲になった墜落事故があり、ロケットの爆発があり、破壊工作の嫌疑がある。弱小ベンチャー企業が強大な「軍産複合体」を相手取って起こした訴訟があり、ホワイトハウスまで巻き込んだ政治闘争があり、人類を月や火星に運ぶという壮大な構想があり、そしてもちろん、新たな「宇宙探査の黄金時代」(ベゾス)の先触れをなす歴史的な着陸の成功がある。

 この物語を活気あるものにしているのは、新しい宇宙開発を引っ張るマスクとベゾスのあいだに芽生えた競争心だ。ふたりの対抗意識は訴訟やツイッターの発言、それぞれのロケットの着陸の意義や能力を巡る論争、さらには発射台の争奪戦となって表れる。猛烈に突っ走る“兎”イーロン・マスクと、秘密主義でゆっくり進む“亀”ジェフ・ベゾス。先行するのはマスクだ。ただしレースは始まったばかりで、ベゾスに慌てるようすはない。一歩一歩、着実に前進を続けている。

猛烈なマスク氏であるが・・・
ツイッター社の社員大量解雇に見られるように貧者に対する気配りはないようです。





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Last updated  2022.11.28 14:34:39
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