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♪ 月清く中天にありそはやがて何も残さずつゆと消えてゆく ひと番だけだが、何とかメジロが来るようになった。それを見てか、スズメも数羽来るようになった。数年前からエサ台に野鳥の餌も載せているので、それを知っているスズメがやって来るのだろう。 メジロの声が隣家の庭から聞こえてきて、やって来ていることが分かり、エサ台にミカンを置いてしばらく様子を見ていた。警戒心の薄いメジロとはいえ、景色があまりにも変わっているのでなかなか寄り付かない。エサ台の位置は変わっていないが、青いネットが張ってあるし、なんだか近寄りがたい雰囲気なのだろう。 それで、隣家の庭に近い姫沙羅の枝にミカンを差しておいたら、気付いてやって来るようになった。その内エサ台にも来るようになった。 仲良くエサ台の餌を啄んでいる。以前からの光景が少しだけ戻って来たが、まだこんなもんゃ納得できない。いつのころからか、ここに来るスズメは蜜柑も食べるようになってる。メジロが離れるとさっそくミカンへ移動するやつがいる。 メジロの様子を見ていたスズメが真似して食べたら、甘くてジューシーで美味かった。どこかの猿が芋を洗って食べるようになったのと同じようなことだろうか。しかし、まだごく一部のスズメに限られているようだ。順番を待っているスズメこんな環境でも来てくれるようになったのは嬉しい。 人間は自然と共に生きて来た。自然は生命の根源でもあるし、心と体の一部であると言ってもいいほど密接な関係性でつながっている。それを忘れて経済優先に目を奪われ、どんどん生物としての本質を失いつつある。 当然、人間としてのあるべき姿からは離れて行くばかり。ストレスだらけの中に身を置いて、心身ともにさまざまな病を抱えることになる。 こんな小さな庭でも花を育て昆虫を見守り、微生物の恩恵に目を向け、野鳥と接し、猫と戯れてわがままに生きている日々がとても豊かな心持ちにさせてくれる。 雲の流れる姿をながめ、風の声を聴き、移りゆく季節を愛で、人と比べず、どこにも属さず、誰の指図も庇護もなく、見返りを期待しない毎日。 野生の生きものたちと同じように生きていることが、どんなに自然で心安らぐことか。
2024.01.04
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♪ ゆっくりと窓に冬陽の射してきて踊りはじめるシャコバサボテン 今日は全国的に曇り空。風もなく穏やで気温も平年並み。しかし、太陽が見えないだけで寒く感じね。どうやらこの地方は雲がどこかへ行ったようで、すっかり晴れてけっこう強い陽が射してきた。 そう思ったのも束の間、南西から雲が流れ込んできてまたすぐに雲が青空を隠してしまった。 明日、明後日も良い天気のようだ。しかし、土曜日に低気圧が通過した後はぐぐーと寒くなるらしいので、心していた方が良さそうだ。知多市の8日から10日間の予想天気 変な時期に植え替えてしまい、この急な寒さを迎えて心配なブーゲンビリア。一応、ビニールで防寒対策はしておいたが、体力が落ちているので持ちこたえられるかどうか。☆ 使わずに捨てられてしまうスナップ写真。何てことないものでも何かの意味があってシャッターを押したはず。そんな忍びないものばかりを拾い集めてみた。 月ごとのファイルを順に戻っていくと、その時々のことをありありと思い出す。こうして並べてみると、何でもない写真ではなく何かを感じたから撮ったということが、画像から伝わって来る。今年いっぱい分を上から下へ時期を遡る形に並べてみた。 写真は過去だが、それを今という時間の中で眺めている。1年足らずで時間が経過した云々とは少しオーバーかも知れず、この写真でもほとんど季節感というものが感じられない。 時間は前から来るのか、後ろから来るのかという議論があるがどうなんだろう。 左:2月 4月に株分けして植え替え 右:12月
2022.12.05
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♪ 束の間のアルカンシエルうぐいすの朝鳴く寺の裏山あたり ★アルカンシエルは仏語で虹のこと‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 小雨が降り雷鳴が遠くに響いていた夕近く。雨がやんで薄暗い空の西の方に明かりがさしてきた。その自然現象が見せる動的平衡的空の様子が何となくこころに響いたので、その様子を写真に撮った。午後4時を過ぎて、西の空がわずかに明るくなった。 そして、ふと東の方を見ると、何と虹がかかっているじゃないですか。夕暮れにはまだ間がある時間帯だけれど、空はまだ雲に覆われていて薄暗い中に遠慮がちにアーチが浮かんでいる。東の方から差し込んできた光が東側の空に充ちている水蒸気に当たって生まれた虹。 短い時間。まさにほんの束の間の出来事で、数分の後には消えてしまった。 この真新しい竹が伸びている小山から、毎日のようにウグイスの声が聞こえてくる。少し高い位置にあるために遠くまで聞こえているように思うが、カミさんには聞こえないらしい。その声は大空に吸われてしまって、思ったほどには届いていないのかも知れない。 虹の出た翌日は晴れるんだとか。その言い伝えの通りに今朝は、やや冷たい風吹いているものの爽やかな空が広がっている。小山までは直線距離で160mくらい 更地には時々野鳥がやって来て何やらついばんでいる。先日からツバメがやって来て、今朝はもう無い水たまりの周りを行ったり来たりしていた。 晴れていた空には雲が流れてきている。午後2時前後には小雨が降るらしく、気温の低めだ。 連休中も曇りがちのはっきりしない天気のようだ。自粛を強いられているのだから晴天で外出をそそられるより、返ってその方がいいでしょう。
2021.05.02
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♪ 空見上げご機嫌いかがと雲に聞くお前がいないと淋しくてならぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 雲を眺めるのが好きな爺さまはきのうの午後おそく、ふと見た空の雲の流れる方向が違うのを見て、おやっと思った。高いところにあるひつじ雲が、よーく見ると南西方向から北東にゆっくり移動しているようだった。その下の方にある層雲はそれとは違う、北西から南東に向かって移動している。 海には二枚潮というのがあるけれど、空にもそう言うのが有るんだなあと。そんな事は分かっているはずなのに実際にその様子を眺めていると、地球の神秘を見ている様で興味をそそられる。風向きが違うだけのこととしてもどうしてそんな風に風が吹くのか、気象学でも勉強しないと分からない。 空気は気圧の高い方から低い方に流れる。そして空気は温度によって重さが変わる性質があって、重さが変わると気圧に差が出来て風が吹くということは、爺さまも知っているでしょう。 けれども、実際の風は地球の自転の影響や地表との摩擦があるので、気圧の高いところから低いところに向かってまっすぐに吹いているわけではないとうので、何だかややこしくなるようだね。 北半球では運動している物体が進行方向に対して右へ右へと曲げられていく(南半球では左へ左へと曲げられていく)という現象があって、それをコリオリの力(転向力)というらしい。 北半球の高気圧から吹き出す風は右回り(時計回り)の風になり、低気圧に吹き込む風は左回り(反時計回り)の風となる。低気圧の渦が、北半球では必ず左巻き、南半球では必ず右巻きになるのは、コリオリの力のせいらしい。 難しいことは気象学者に任せておこう。もっとずっと若ければ気象予報士にチャレンジするというのも楽しいかも知れないけれど、今はただ何も知らずに空を眺めて地球のご機嫌を窺っているだけ。野鳥の気分に近いかも知れない。 地表の風 高度2000mの風 高度4200mの風 高度10000mの風 地球の7割が海で、水分が地球を覆っているようなものだね。常に海水が蒸発して空に水蒸気をたっぷり抱えている。海水と太陽が地球の健康のカギを握っているわけだ。 熱はどうですか?水分は足りていますか? この雲は、北西の風が強まってきた陽が沈むころにはすっかり消えてしまった。ローホリゾントの照明を柔く照らした舞台のような、うっすらと赤みを帯びた空が一日の活動を穏やかな表情で終えようとしていた。 地球という生き物が、雲という顔を使ってその時々の様子を見せてくれる。雲は人の心模様に似て、様々な表情でその体調と機嫌の良し悪しを空に浮かべる。きのうはとても穏やかな表情を見せていたので、体調はよかったのだろう。 地球よ健康であれよ。猫にとって、日向ぼっこにいい日がずっと続くことを、ただただ祈るばかりです。 このブログは8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。 日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますのでそれまでは、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。
2020.10.24
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♪ 暗闇に無言のテレビ光りをり潜水艦の窓のごとくに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 有る街の路地裏。 電気も点いていない薄暗い部屋で、テレビの画面だけが妖しい光を放っている家がある。 奥まったところにある家なので元々薄暗い。 庭先から見えるその部屋は、全てから隔絶されている海底の潜水艦のようだ。 もし一人暮らしだとしたら、”テレビが「存在証明」のために点けらている”ような、不安な感じがしてしまうのが悲しい。 テレビ画面が消えるのと同時に、そこにいるだろうはずの人影もまた一瞬に消えてしまうような、うつつと夢の間(あわい)のごとき空間。♪ 世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らずありてなければ 古今和歌集942 (詠み人しらず)「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.09.07
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♪ 真白なる綿雲あまた浮かびいるクロマキーせし青き海原 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ なんだかとてもメルヘェンチックな情景だった。 まだまだ暑い晩夏の午後。真っ白な綿雲が適当な距離を置いて無数に浮かんでゆっくりと移動している。まるで目的地でもあるかのように、同じ方向へ向かって・・・・。 抜けるような青空をバックに、それはまるでバルチック艦隊が集結したようでもあるし、無数の帆船が大海原に漂っているようでもある。上空から見るとこんな感じらしい その雲の形は、いかにも童話や絵本に出てくる牧歌的な雲そのものだ。下側が平らで上の方がモコモコしている、孫悟空が乗る?斗雲(きんとうん)のような雲だ。 雲を描くと自然にこうなると思わせるような、メルヘンに典型の雲だ。 車で移動しながら見ている雲は時間とともに形が変わり、流れたりしながら姿を変えていって、いつの間にか消えてしまった。 積雲と呼ばれるこれらの雲は主に、日射によって地表や水上の空気が暖められることによる上昇気流で発生する。典型的な例は、午後になって発生してむくむくと成長していき、夕方になるとそれがとまって消散し始め、大抵は大きく成長せずに消えてしまうらしい。 しかし、大気の不安定などの条件が整っていると、さらに大きく成長することがあるという。 まるでどこぞの政党の様だねぇ。 ◆クロマキー ブルーのバックで撮影した画像を、違う背景と合成する映像技術。 髪の毛先など解像度の限界部分で、背景色と前景色が混じり合い、被写体の輪郭と背景が不自然に合成される問題がある。 現在では、コンピュータによる画像処理技術が進み、単純に背景色のブルーやグリーンの色情報を置き換えるだけでなく、背景色と被写体の輪郭の色変化を計算し、置き換えるソフトクロマキーと呼ばれる手法も実現されています。 「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.09.05
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♪ 喧しき鴉の声で目覚むれば屋根に三毛猫いて五月晴れ 早朝5時。ギャーギャーと喧しい声で起こされた。前の家の屋根の辺りが騒がしい。切り妻側からで少し仰角なためによくは見えない。しばらく見ていると三毛猫の姿が現れ、それに向かって二羽のカラスが追い立てるように威嚇しているのが見えた。猫は煩く追い立ててくるカラスを怖がる風でもなく、ちょいと反撃の素振りをするぐらいで平然としている。何でまた早朝からあんな所に猫がいるのだろう。また、カラスが追い立てなければならない理由が何かあるのだろうか。折角いい気持で寝ていたのを起こされたが気分は悪くない。今朝は本当に爽やかな五月晴れの空が広がっている。猫はこの爽やかな気分に誘われて、屋根に上ってご来光でも眺めていたのか。カラスはカラスで悪戯っ気でちょっとちょっかいを出して、ただ遊んでいただけなのかも知れない。そんな事を思わせるほどカラッとした清々しい朝だ。そう言えば夢の中で杜鵑が鳴いていたような気もするが、現の声だったのかも知れない。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.25
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♪ 鵜の群れの宮の渡しの空高く大きく円を描き始めり 堀川の下流にある「宮の渡し(七里の渡し)」に、鵜の大群が飛来して来た。一度上流に向かってから方向を変えて来たらしい。 二本の運河が合流するこの場所は海に近く、かなり広い水路となっている。 次から次へとその上空までやって来た大群が合流し、すぐには着水せず縦長になってゆっくりと大きく左に旋回し始めた。 この場所を、今日のえさ場にするという合図なのか。宮の渡し(七里の渡し) 自然界の生き物の行動は謎めいていて面白いですね。 指示系統など無いはずなのに、個々の意思が少しずつ形となって全体の行動として統一されていく。 人間も似たようなところがありますから、共通のものを持った生き物同士だというのも確かですね。周りを見て同じような事をしたがるし、状況にも流される。 人が集まる所へ行きたがる(ゴールデンウィークしかり)し、世界中が同じことで損したり得したり(サブプライムローンしかり)する。 流行なんていうのも無意識に働く集団行動の一つで、本能と言えるんでしょうか。
2009.04.29
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♪ みんなみへ次々窓をよぎりゆく4時50分 川鵜帰巣す 知多半島の中央部に「鵜の山」があり、国内最大級のカワウの繁殖地だ。多い時で一万羽もいたという。 我が家からは南へ20キロ足らずのところで、夕方になると一斉に帰巣する姿が見られます。縦一列やヘの字の形だったりしますが、それも結構アバウトで適当に飛んで行く感じです。すぐ近くだったり大分遠かったりするのですが、次から次へとやって来るのはなかなか壮観です。 「鵜の山」にカワウが、住みついたのは、1829年(天保初年)頃と言われカワウの糞が農作物の肥料として利用できることで保護されてきた歴史があるそうです。 鵜の池周辺12.17haが、昭和9年にカワウの集団繁殖地として国の天然記念物に地域指定されています。参考写真 大畑孝二さん撮影 中学校の美術の片山先生は、ライフワークにこの「ウのくそ山(皆そう呼んでいました)」の鵜をテーマにしていた日展系の画家でした。Hな先生として有名でしたが、鵜の山を思うとき必ず思い出されるユニークな先生でした。 早朝の散歩時には逆の方向へ、三々五々出勤?して行く姿が見られます。 江戸川にも大量に飛来するらしく、平野正さんという方がホームページに写真に収められています。
2009.02.10
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♪ 沈みゆく夕日に裾を赤くして空に草書の一文字あり 今ごろの夕日は、よく熟れた苺のように美しく甘い香りさえするような趣があります。 よく晴れた西の空に、箒のような大筆で「一の字」を書いたような雲が浮かんでいました。 夕暮れ真近で、その「一の字雲」の裾が赤く染まり、前衛書道のようにうねった雲が何とも言えず美しかった。 本当に美しい夕日に出会った時は得した気分になりますね。 朝日といい夕日といい、神は一日の始まりと終わりをかくも美しく演出してくれる。
2009.02.07
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