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山岳映画は難しい。 山や雪崩には迫力があるので映像としては人を引きつける。 しかし、山に魅入られた人間に感情移入することは難しい。 なぜだろう。 工業製品の発明に熱中する人の話ならいくらか感情移入できるだろう。 自分は全く格闘技とは縁がなくても「ロッキー」は面白いと思える。 こういう映画があることで、軽い気持ちで山に登ろうとしたりする人がいなくなればそれはそれで意味がある。 風間俊介がかなり重要な役で出ていた。
2018.09.30
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東映のオールスター時代劇。 錦之助も橋蔵もみんな若い。 笹川の繁蔵が市川歌右衛門、飯岡の助五郎は進藤英太郎。 平手酒造は大友柳太郎。 美空ひばりも出ている。 物語はよくある天保水滸伝。錦之助は義理と筋の板挟みになって苦悩する。 クライマックスは大利根河原での総力戦になる。冒頭は屋外なのだが、平手酒造が死ぬあたりはなぜかスタジオ。スタジオで撮影する方が簡単だったのだろうか。 飯岡側は徹底的に悪く描かれているが、実態はそんなに悪党でもなかったらしい。 山口瞳は飯岡にゆかりがあり、実像はこうだったということを何かに書いていた。「血族」だったかな。
2018.09.29
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甲州から諏訪が舞台。とは言ってもそこが舞台でなくてはならない話ではなく、その土地ならではのものが出てくるわけでもない。 ヒロインは三田佳子。市が行きがかりからその弟を斬ってしまい、最初はそれを恨みに思うが、やがて市を頼りにする。 そのおばがミヤコ蝶々。あれ、この二人って「ぼてじゃこ物語」だ。 なぜか強い謎の浪人が佐藤允。どうしてもこういう相手が出てこないと、殺陣の見せ場がなくなる。 最後は当然二人の見せ場。 「喧嘩太鼓」とは言っても市が太鼓をたたくわけではなく、クライマックスで太鼓の音が聞こえる。 いつものことながら、救いがあるようなないような話。しかし、それが現実なのかもしれない。
2018.09.25
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名前は知っていたが初めて見た。 同じ監督でほとんど同じキャストの「ファンシイダンス 」のすぐ後のように思っていたが、約2年後だった。 竹中直人はこの映画のために太ったのだろうか。本木雅弘は筋肉質の役なのでトレーニングして肉をつけてもいいが、ただ太るのは大変だろう。 これも、不真面目な主人公が未知の世界に放り込まれ右往左往しながら自分の道を見つけていくという話。 驚いたのは、この映画にだけ出ている太った女性。ここまでやるとは思っていなかったろう。 最初の大会で包帯ぐるぐるの相手が出てきて、そこまでして出るかと思ったが、それが伏線になっている。 ナンセンスを貫くことはなく、最後は普通の青春映画になっている。 今見ると、出てくる風俗には、「バブルだなあ」と思わされる。大学生も景気が良かったんだね。
2018.09.23
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この映画のことはもちろん知っていたが、実は初めて見た。 BGMがほとんどなく、ドキュメンタリーのような作り。 昔、時々NHKで放送された実験的な2時間ドラマを思い出す。 主役の柳楽優弥はこれで一躍脚光を浴びたが、そのことが彼にとって幸運だったのかどうかはわからない。 ただ、「アオイホノオ」では役にはまっていてうまいと思った。 瞬きをしない演技で、情熱と言うよりも狂気に近い主人公だったのだがぴったりはまっていて面白かった。 この映画を見ると、彼だけでなく、長女(北浦愛)と、たまたま知り合って力を貸そうとする少女(韓英恵)の二人が大きな力を持っていることが分かる。 今でも女優として活躍しているらしい。 やはり思うのだが、この映画がスタートというのは幸運だったのだろうか。 これは実際にあった事件を元にしていて、その事件のことは覚えている。そして、この事件そのものよりも、その後に起こったことが忘れられない。 同じアパートに住んでいた人たちに非難の声が殺到したというのだ。 人に知られないように生活していたのだから気づかなくて当然なのに、「なぜ気づかなかった」「なぜ救いの手を差し伸べなかった」という批判があったという。 他者を攻撃することで自分は正義だと思いたい人がいるのだということを強く認識させられた。 今でもそうだ。というよりも、今の方がその風潮は強いのだろう。 誰かを攻撃することで自分が正しいと思いたがっている人の何と多いことか。 人に土下座させた映像をアップして捕まった人がいたが、その人は「自分はこんなに正しい」ということを世に知らしめようとしたのだ。
2018.09.17
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驚くのが高島忠夫でも佐原健二でもなく池部良が主役だということ。 「地球防衛軍 」に続いて伊福部マーチが全編に流れる。 「国」などというものは小さいもので「地球」単位で考えなくてはならないのだというメッセージは分かる。 ただ、巨大怪獣が出てくるわけでもなく、爽快感には欠ける。 それでもこういうものを作ろうとする志は高く評価できる。
2018.09.16
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タイトルと高倉健主演ということから連想する内容とは全く違う。基本的には西部劇。主人公が日本人である必然性は何もない。 冒頭は英語の会話が続くのだが字幕が出ない。どういうことだろうと思ったら、後は全編日本語吹き替えだった。 勝海舟と共に咸臨丸で渡米した武士(志村喬!)が、病気でアメリカに残り、現地女性と結婚して生まれたのが高倉健。渡米したのが20年前というのだから、主人公は十代後半という設定なのだろう。 武士であることを誇りに思っている男に育てられた男が「渡世人」というのは変だろう。基本的には銃で戦うし、日本刀を「武士の魂」と言ったりする。 これが日活だったら完全に西部劇にしてしまうところなのだろうが、「渡世人」としてしまうのが東映の残念なところだ。 渡米した武士の息子がガンマンとして成長するという設定から荒野の少年イサムを連想するが、マンガよりは早い。ただし、その原作の「荒野の少年」は1952年の作品。 せっかく高倉健主演で大作を作ろうとしたのに「なんだかなあ」という結果に終わってしまった作品だった。
2018.09.15
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「歴史秘話ヒストリア」をずっと見ている。 最初は曲だけだったが、途中から歌が使われるようになった。 歌っているのが kalafina。 とにかくきれいな声でハーモニーが美しい。曲調はすんなりとは入ってこない。 最近 youtubeで何曲も聴いている。 初めて歌詞を知った歌がおおい。 「いつもたそがれに 君の手を取った」だと思っていたら、「秘密のたそがれに」だったんだね。 「いつも」じゃ大変だなとは思っていたのだがそう聞こえていたのだ。 歌詞をじっくり見ると、具体的なことは何も言っていない。 RPGのような、まだ見ぬ世界へのあこがれのようなものを歌っているというイメージだけが残る。 曲調はなぜかフォルクローレ調が多い。 三人で歌うことを前提に曲を作って、あとから言葉を当てはめているのだろう。 作詞作曲者は天才だ。 その人の退社に伴い、イベントもなく解散してしまった。残念。 どうしてこの人たちもっと脚光を浴びなかったんだろう。 私もテレビでその姿を見たのはUTAGEに出た時だけ。 どれも美しい曲でずっと繰り返し聞きたくなるのに、あまりヒットしたような気がしない。 考えてみたら、この人たちの歌は、カラオケで素人が歌うことができないのだ。 この人たちと同じ歌唱力を持つ人が三人いなくては歌えない。これでは大ヒットというわけにはいかないのか。 もっともっと知られて欲しい人たちだ。
2018.09.14
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1957年! そんなに昔の映画だったのか。遠い昔に一度だけテレビで見た記憶がある。 特撮は最新の技術をふんだんにつかっており、スケールも大きい。 群衆シーンは人がたくさん出てくる。 怪獣対怪獣ではなく、地球人対宇宙人。宇宙人の登場によってアメリカもソ連もなく「地球」単位で行動しなくてはならなくなったために「地球防衛軍」になる。 当時の風潮なのだろうし、原発事故を経験した現在でもそうなのだが、「科学」というものへの不信感が根底にある。 『科学」は必ずしも幸福をもたらすとは限らない。 宇宙人が人間の女を求めるところは事情がよくわからないな。
2018.09.12
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小説を読んだのではなく、ドラマを見た。 森繁久弥芸能生活50周年記念作品だったそうだ。 とにかく出演者が豪華。森繁久弥のお部屋様が倍賞千恵子。この二人の組み合わせは新鮮だった。 賄賂政治で悪名高い田沼意次を主人公に、財政改善のために力を尽くした面を強調している。 悪役とされる人物の側から描くのは、「樅の木は残った」のようでもある。 「経済」という面からは、田沼政治も悪いことばかりではなかったのだろう。
2018.09.11
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「あの花」も「ここさけ」も見た。 秩父は一度泊まったことがある。 秩父の近くの山までは行ったことがある。 ドラマは現実ではないし、原作だって現実そのままではないはず。 ドラマを見る限り母親の問題が大きいのではないかと思うのだが、同じ環境でも引きこもりにならなかった人だって大勢いるはず。 個人の体験を共有することはできない。しかしそれでもドラマとしてよくできている。 前田敦子って前田敦子を演じる女優だったのだが、今では枕詞の消えた「女優」になった。
2018.09.10
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