まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2005.04.09
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テーマ: Mの悲劇(8)
カテゴリ: ドラマレビュー!
だいぶ時間がたちましたけど、

せっかくだから、あと2本挙げておきます。

『Mの悲劇』と、『87%』。



まず、『Mの悲劇』。

もともと、TBSのドラマは、
フジとかにくらべて、いまいち新しさやパワーを感じないんだけど、
それでも『Mの悲劇』は、かなり満足できました。


こんなふうに映像の美しさに力いれてたドラマっていうと、
去年、中居くんがやった『砂の器』を思い出すんだけど、
今回のほうが、もっとよく出来てると思いました。

わたし的には、
今後のTBSのドラマは、
この「サスペンス路線」と「クドカン路線」に期待できる感じです。



『Mの悲劇』の内容は、
長谷川京子ちゃんがストーカー的な攻撃をしてくる前半部分が、
すごく脚本が緻密で、よくできてると思いました。

京子ちゃんの憎悪はただの「逆うらみ」だったんだけど、


音楽も効果的で、
最後の主題歌でカタルシスに落ちるまで、
追いこんでいくような盛り上げ方が、毎回ワクワクものでした。

わたしは、
てっきり最後まで京子ちゃんの攻撃が続くんだと思ってたので、

そこから「第二幕」みたいになっちゃって、
佐々木蔵之助が物語の前面に押し出てくるのも、意外でした。

佐々木蔵之助の攻撃がはじまる「第二幕」というのは、
もう、ドラマの最後のほうだったので、
とつぜんメチャクチャな展開を最後につけたしたような感じで、
脚本的にも、穴が多い感じはしたんだけど、

個人的には、
メチャクチャな展開って、キライじゃないので、
終盤に、どんどん話がメチャクチャになっていくのが、
逆に面白かったです。

最後は、過去の人間関係がカラミにカラんで、
だれがだれを恨んでたのか、ワケがわかりませんでした。(~~;

でもって、
話はメチャクチャなのに、
ひたすら佐々木蔵之助の異様な迫力だけがきわだっていくのが、
なんか、ほとんど笑えたというか、面白かったです。


それと、
このドラマはキャスティングがよかったと思う。

稲垣君はあのまんまとしても、
京子ちゃんとか、伊部雅刀とか、佐々木蔵之助とか、
それぞれ存在感がすごく出てて、
それだけでも豪華な出演陣みたいな錯覚ができたし、

吉行和子とか、岡本綾とか、
それから吉岡美穂にいたるまで、
ほんとにキャスティングはみごとで、完璧だったと思う。





日テレの『87%』のほうは、
なんとなく、出演陣とか、地味な印象だったけど、
でも、脚本は堅実だったし、
毎回、次週を楽しみにできるだけのものがありました。

本木雅弘と夏川結衣の演技もしっかりしてて、
わたしとしては、十分満足できました。

日テレは、ちょくちょくいい仕事してると思います。




このあいだ、
よるドラの『百年の恋』が再放送してました。
本放送のときは、この日記でとりあげなかったんだけど、
これも、けっこう好きなドラマだった。


三島由紀夫みたいな、あるいは三隅研次の映画みたいな、
(↑といっても分かりにくいかも)
やたらにシャープな雰囲気が気持ち悪いくらい画面にみなぎってて、
どう見ても宇宙人にしか思えない江波杏子とか、
異様な演出が、かなり斬新だった。


ただ、作品の印象がどうしても地味で、
放送期間も短かったので、
あんまり人気が出なかったんじゃないかと思う。

よるドラの場合は、
人気のあるしなしでDVDになったりならなかったりするから、
好きなドラマが人気ないと、ちょっと悔しい。
(べつに、DVDを買うわけじゃないけど)

「よるドラ」のなかで、
ああいう異色な作品も面白いなー、と思ってたのに。

そのほかにも、
「よるドラ」の好きな作品で、
この日記にとりあげなかったものはあって、
そうのへんのドラマのことは、
音楽とかドラマの総合サイトをつくったので、そっちに書いてあります。

http://maikamaika.hp.infoseek.co.jp/index.html


◇ ◆

ネットの反応とか、新聞の批評とか、
そういう評価だけでドラマの良し悪しが決められるのって、
しょーがないところもあるけど、

自分の好きだったドラマがダメ扱いされるのも悲しいし、
せっかくいいドラマなのに、瞬発的な反応で吐き捨てられるのも、
作った人たちも気の毒だなあと思うし、

できれば過去のドラマも、機会を見つけてとりあげてみたいです。





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最終更新日  2005.04.12 02:32:15


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