まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2018.11.09
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テーマ: 新垣結衣(29)
獣になれない私たち。

第5話をまた再視聴。

何度見てもスゴすぎる。
そして、怖すぎる。

例の鼻歌のシーンだけじゃありません。
全編が怖い。

あらためて見直してみると、
この第5話は、異様なぐらい伏線の多い回だったことも分かってきた。





元カレの家で、
今カノの前に、
戸棚に閉まってある紅茶セットを用意する元カノ。

この部屋の何もかもを把握しているのは、彼女です。
でも、リドルフロムのスウェットは、袖に穴が開いてボロボロ。

ガッキーを見上げる黒木華のブスな顔。

彼女が仕事を辞めて、引きこもったあと、
男は「新しい彼女とつきあうから別れてくれ」と告げました。

彼女が大量に薬を呑んだのは、その後のことだったでしょうか?

男は「このまま朱里が死んだら俺のせいだ」と思って、
救急車を呼びました。



仕事もできない。
男にも愛されない。
男の母親にも気に入られていない。

かつて男が何げなく言ったのであろう
「お前と晶は違う」という一言が、いまも彼女に突き刺さっている。


 ウサギの餌まで買ってきて。
 自慢?
 オマエとは「違うんだ」って言いたいの?
 無職で何にもしてない私とは、
 そりゃ「違う」よね。




ガッキーは、このとき、
自分が、黒木華から何かを奪ったのだということを、
はじめて認識して、その結果を目の当たりにした。



前々回、ビッケブランカの挿入歌が、
ガッキーと田中圭の甘いシーンで流れてたときは、
ちょっとベタ過ぎるなぁと思ったけど、

今回、黒木華のシーンで同じ曲が流れたときは、
この使い方こそが正しいと思った。

前回や、前々回みたいに、
ガッキーの「ラブかもしれない」みたいなシーンでは、
あいみょんの主題歌を流しておくぐらいがちょうどいい。




第5話には、
とりわけ素晴らしい演出がいくつかありました。

黒木華と会ったあと、
雨のなかマンションを出ていくガッキーと、
時間差でマンションに帰ってくる田中圭。

そのすれ違いの2人を、
左右に同時に映し出すショットの美しさは何でしょう!


そして、
もっとも素晴らしかったのは、
「幸せなら手を叩こう」を延々と唄い続けるシークエンス。

誰のか分からない「手」の映像が差し挟まれるたびにゾッとする。
叩くたび、何か不穏なものが近づいてくるようなフラグを立てる。

そして、ビルの屋上へと、ひとり階段を昇っていくガッキー。

もはや秀逸なホラー映画。



屋上でのガッキーは、
自分の携帯に登録された沢山のアドレスから、
いったい何を探そうとしていたのでしょう?

アドレス帳には、
沢山の知人が登録されているけど、
自分のほんとうの気持ちを打ち明けられる人はいない。

父親もいない。
母親もいない。

そのとき、
ビールバーにいる龍平の携帯が鳴ったように見えるのですが…、
実際には、ガッキーが電話をかけた相手は、田中美佐子でした。

龍平の携帯にはメールが送られていたようです。



田中美佐子が、
福井県にいたころの話をしはじめたのは、
「つらくないですか?」と問うガッキーの様子に、
なにか、いつもとは違う雰囲気を感じ取ったからでしょう。


欲をいうならば、
それを感じ取った瞬間の田中美佐子の表情のショットを入れれば、
もうすこし説得力があったのですが…。



あの田中美佐子の若き日々を描いた小浜市の回想シーンは、
けっこう長いシークエンスだったけど、
あれは今後、なにかの伏線になるでしょうか?



黒木華が何年も続けていたオンラインゲームは、
1か月前に「運営」によって終了が宣告されていました。

「運営」とは、ほかならぬ「橘カイジ」のことです。

黒木華は、ウサギを「たっちん」と名づけました。
おそらく彼女は「橘カイジ」のファンなのでしょう。

このゲームの終了とともに、
黒木華と田中圭の同棲生活も終了しましたが、

パソコンの画面は「new wold」への参加を呼び掛けています。

龍平は、
ネットで「橘カイジ」のことを検索して、
ついに「思考の堂々巡りを断ち切った」とガッキーに語ります。
しかし、その話は、不意のキスシーンで中断されてしまいました。


予告によれば、
橘カイジと菊地凛子の結婚は「偽装」だったようです。
やはり橘カイジは「不適正」な案件なのでしょうか?

そして、
近藤公園は、やっぱり会社を辞めるようです。
それを知った社長は、どんな手で慰留工作に出てくるでしょうか?



このドラマの、
唯一の安らぎの要素は、
松尾貴史が経営するクラフトビールバーです。

今回は、この店が、
あえて「繁華街の店を畳んで住宅街に」移転した背景が語られました。

松尾貴史が、
「ビールは苦手だ」と愚痴っている三郎に、
「仕込んであげる」と約束した"アップルホップ"とは何でしょう?

"苦味"も"雑味"もない、甘いビール?
それとも、
繁華街のように荒っぽい人間のいない、静かな住宅街?
獣に襲われることのない、平和な世界?

予告編を見ると、
黒木華が、この店にやってくるようです。

彼女に、なんらかの救いがあればいいのですが。



これは、ほんとうに怖い作品です。

こういう作品によって、
ドラマをまともに語れる批評家と、
ただ視聴率に忖度してネット世論を拾い上げた記事しか書けない批評家の、
はっきりとした違いも表れてしまう。

しかも、今後、
作品が長く語られれば語られるほど、
ヘタレな記事も繰り返し参照されてしまいます。

いいかげん、理解ができないのなら、
つまらない粗捜しはやめて、早く脱落すればいいのにね。

それとも、
またぞろ「ちょっと面白くなってきた」とか言って、
しがみついてくるのかな。

 ↓リドルフロムのスウェット





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最終更新日  2018.12.06 00:56:25


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