まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.10.18
XML
「天使にリクエストを」が終了。

人はそれぞれに色々な事情を抱えていて、
人生のなかでは、様々な過ちも犯していますよね。

…といったサンプル的なエピソードをつめこんで、
サスペンスタッチに描いてきたドラマだったのですが、

かえってサスペンスの趣向のほうに惑わされてしまい、
作品の本来の趣旨が見えてきた頃には、
すでにドラマが終わってしまっていた…という感じです。

前回の第4話のエピソードなどは、

むりやり物語の設定の中に埋め込んだ印象で、
いまいちフィクションと噛み合ってない気もしました。

まあ、そのぶんだけ、
かえって妙なリアリティも感じたのですが。



こうした人生の「贖罪」とか「和解」の物語は、
高齢の視聴者にとっては救いなのかもしれませんよね。

ただ、わたし自身の感想をいうと、
年寄りの贖罪のあり方に共感できない部分もあるし、
ここで描かれているような世代間の和解は、
所詮、画面のなかのファンタジーでしかないって気もする。


世の中にはファンタジーも必要でしょうけどね。





ついでに「タリオ」の第2話もレビューしときます…

主人公が阿部寛と仲間由紀恵だったら。


『TRICK』を知らない世代も観てるだろうから、
あえて二番煎じをやるのも悪くはないと思うけど、

それにしても、
あまりにオリジナリティが薄いのは否めないし、
シティポップなどの「ネタ」に対するこだわりも、
ちょっと食い足りない。

ヒデキョーのカンゲキとか、
ムラシタコウゾのハーツコーイとか
ウインクのアイダソウコとか、
かなりの滑り気味なギャグが、
シティポップじゃなくて昭和歌謡なのも惜しい。

というより、さほど面白くもないので、わりとどうでもいい…。

犯罪トリックとしての面白味にも欠けたし、
復讐劇としての痛快さも乏しかったので、
初回とくらべて、全体に物足りなかったです。

脚本家とNHK演出部はもちろん、
東宝側のプロデューサーも、
作品の世界観を突きつめる努力が足りないのでは?
ちょっと薄っぺらい気がします。

「天使」といい、「タリオ」といい、
昭和歌謡の使い方も、ちょっと安易だと思う。
どうせやるなら、
マニアをも唸らせるような工夫を見せてください。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.10.21 19:44:37


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: