まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.04.05
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カテゴリ: 漫画・アニメ
TVで「ハウルの動く城」を見て、
物語の構造が「千と千尋の神隠し」に近いと思いました。

15年ぐらい前に、
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/4001/
という文章を書いたのですが、
いっそうクリアに理解できるようになった気がします。




文明の繁栄


人生の幸福

湯婆
(無限成長世界)

  → ハク →  

銭婆
(持続可能世界)

サリマン先生
文明との契約
戦争と経済と国家
(理性への欲望)


  → ハウル →  

荒れ地の魔女
悪魔との契約
恋と若さと美しさ
(ふしだらな欲望)





巨大な文明の繁栄を選ぶのか。
小さな人生の幸福を選ぶのか。その究極の選択の物語です。

そこには、
二つの異なる価値体系があり、二つの異なる欲望があります。


一見すると、理性的に思えるけれど、
絶え間ない戦争をもたらすような神への冒涜でもある。

恋と若さと美しさを謳歌したいという欲望は、
ふしだらで堕落した悪魔の欲望ではあるけれど、
それこそが人間的なのだということもできます。

魔法によって名前を奪われた千尋や、
魔法によって若さを奪われたソフィは、
二つの世界が対立する渦中へと迷い込みます。


湯婆を裏切ったハクや、
サリマン先生を裏切ったハウルは、
文明の勝利する世界ではなく、


ナウシカも、
映画版では文明の過ちを否定しています。



…しかし、
ナウシカの漫画版を見ると、


さながら堀越二郎が、
最後まで飛行機という「文明」への夢を捨てなかったように。

シネマレビューにも書いたのですが、
https://www.jtnews.jp
どちらにせよ、これらは悔恨の映画なのだろうなと思います。






4/15追記。
TVで「ゲド戦記」を見ましたが、
これまた同じ図式でした…。

チャートも次のように書き換えました。



成長する世界


反復する世界

湯婆
(無限成長世界)

  → ハク →  

銭婆
(持続可能世界)

サリマン先生
文明との契約
(知性と理性と経験)


  → ハウル →  

荒れ地の魔女
悪魔との契約
(恋と若さと美しさ)


クモ
不死(永遠性)への欲望

  → アレン →  

ハイタカ
生と死(有限性)の反復



↓具体的なことはこちらに書いています。
https://www.jtnews.jp





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最終更新日  2024.06.17 17:35:01


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