まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.04.18
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先週の松山の優勝スピーチについて、


東京新聞:口下手スピーチは10年前と同じ
日刊ゲンダイ:ちょっと残念だった日本語優勝スピーチ

わたし自身は、わりと好意的にとらえています。



大坂なおみも、
最初の優勝スピーチはしどろもどろだったし、
渋野日向子も、ろくなスピーチが出来ないまま、
「Thank you」とVサインで終わらせてしまいました。

もし、今回、

かえって大坂や渋野に対して嫌味だった気もします。

大坂や渋野は、
上手なスピーチができなかったのだけれど、
今回の松山の場合は、
うまく「できなかった」のではなく、
あえて「しなかった」ようにも見えます。

外見だけ見栄を張るのを拒んだのではないでしょうか。



日本人選手のスピーチ下手というのは、
選手個人の問題でもなければ、
スポーツ文化にかぎった問題でもなく、


日本社会全般の文化的な問題です。

それは、つまり、
日本人の社交のありかたの問題であり、
日本人の自己主張のありかたの問題です。




外交上の体裁も考慮して、
「欧米人と同じような振る舞い方に努めよう」
という考えも働くでしょうが、
スポーツ選手は、そこまで器用ではありません。

もちろん、今後、
日本人選手が国際舞台で活躍する機会が増えれば、
しだいにスピーチは上手くなっていくかもしれません。

しかし、
出来もしないのに外面ばかり繕っても仕方ない。
それで競技がおろそかになっては本末転倒だし、
かならずしも欧米流を真似るだけが国際性というわけでもない。



>親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る

夏目漱石の坊ちゃんは、
愛媛県松山市に赴任してきた江戸っ子ですが、
嘘をついたり見栄を張ったりするのが嫌いな性格です。

松山英樹は、江戸っ子ではありませんが、
見栄を張るのを嫌う不器用なキャラクターは、
むしろ坊ちゃんに似ているんじゃないでしょうか。






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最終更新日  2021.07.26 01:08:48


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