まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.10.24
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第2話。
面白いです。とても見応えがある。

渡辺康介を刺したのは弟の優だったと、あっさりネタバレ(笑)。
その代わりに、ますます分からないことが増えました。



渡辺康介の父・昭を殺したのは、
やっぱり梨央(吉高由里子)なのでしょうか??
でも、そうそう単純ではなさそうです。

非常に気になるのは、


渡辺康介がレイプ魔だったという事実を、
大輝(松下洸平)が把握していたことです。

大輝は、そのとききっと、
「梨央も被害に遭った」と考えたはずですよね。
実際には、渡辺康介は犯行直前に死んだので、
梨央は被害に遭わずに済んでいます。

しかし、
おそらく大輝は「梨央も被害に遭った」と思い込んだまま、
警察に入り、15年の歳月を過ごしたはずなのです。



梨央が東京へ去った後も、

そして、優の携帯を借りて梨央とも話をしていました。

つまり、
梨央と連絡を取る手段はいくらでもあったのです。

にもかかわらず、
なぜ二人は音信不通になってしまったのでしょうか?




大輝は、
優が5年後に失踪したことも知っていたでしょうか?

もし知っていたとすれば、
その失踪が渡辺康介殺しに関係する可能性を想像したはずだし、
そして、渡部の父が殺されたときにも、
その犯人が梨央もしくは優である可能性を想像したはずです。



優は、
自分の携帯に映っていた事件当時の映像を、
姉以外の誰かにも見せたでしょうか?

たとえば大輝が、
その映像について知る機会はなかったでしょうか?



梨央は、
ずっと他人のふりをして大輝に接するのかと思いきや、
第2話の最後で、あっさり昔の方言で話し始めました。

梨央はこのあと、大輝に弟のことを話すのでしょうか?

ちなみに、
渡辺康介の白骨死体は「腸骨」に傷がありましたが、
優が刺した場所は、骨盤よりやや上のように見えます。



そもそも大輝は、
なぜ警察になったのでしょうか?
のみならず、
なぜ後輩の藤井(岡山天音)までもが、
大輝と一緒に警察になっているのでしょうか?

たんに麻薬騒動で就職が困難になったから?

大輝は、
梨央が自分の知り合いであることを、
部下には話しましたが、上司にはまだ話していません。
そして、
なぜか後輩の藤井とばかり密に連絡を取っています。

もしかすると、
大輝と藤井との連携は、
警察としての任務を逸脱したものであり、
二人のみで密かに情報を共有しているのかもしれません。



わたしは前回の記事で、

このドラマの「最愛」というタイトルは、
「姉弟愛」もしくは「親子愛」のことであって、
梨央と大輝の「男女愛」のことではない、と書きました。

けれど、第2話を見ていたら、
あらためて「男女愛」の要素が強まりそうな気がしてきます。

いずれにせよ、
「愛する人のための殺人」というテーマや、
「その加害性を問えるのか」というテーマは、
たとえば「白夜行」や「三度目の殺人」など、
近年の日本の映画やドラマが繰り返し追求しているテーマです。

今回の作品が、その変奏であるのは間違いありません。



大輝と藤井のやりとりを聴くと、
この二人は、渡辺康介殺しの真相を知らないようです。


「腸骨に傷があったがで、何かで刺された可能性はありますね」
自分たちが殺害に関与したなら、こういう言い方はしないはず。

しかし、
二人がなんらかの秘密を共有してる可能性はあるし、
あるいは、
どちらか一方が何かを隠している可能性もあります。



さて、
不可解なのは、梨央と大輝のことだけではありません。

渡辺康介の父・昭は、
15年のあいだずっと梨央を探していたはずです。
そして、息子の死体発見直後になって、
ようやく梨央の居所を突き止めることが出来ました。

しかし、考えてみれば、
もっと早い段階で梨央に会うことは出来たはずです。
岐阜の朝宮家のほうから辿ってくればいいのだから。

なぜそれが死体発見直後のタイミングだったのか?
そこがまず不可解ですよね。

そして、
渡辺昭がもっていた「旧札の現金」は何なのでしょうか?

あれほどの大金を持っていそうなのは、
ふつうに考えれば、東京の真田家の誰かですが、
そうだとしても、それが「旧札」である理由は分かりません。



梨央の母の真田梓(薬師丸ひろ子)は、
娘の新薬開発のために9億円も投資をしているようです。
梨央は、あの若さなのに、
新薬の開発を成功させてしまうほど優秀なのでしょうか?

親会社の真田ホールディングスは、
新興の製薬会社にすぎない真田ウェルネスを、
どうやって短期間のあいだに成長させたのでしょうか?

そもそも、
弟の特殊な障害を治すための新薬は、
9億円もの投資をするほど社会的な需要があるのでしょうか?
いくら愛する娘のためとはいえ、
それは、かなりクレイジーな経営判断のように見えます。

ちなみに次週の予告では、
真田ウェルネスに何らかの脅迫メールが届くらしい。



梨央の兄の真田政信(奥野瑛太)は、
父のことを「真田家から逃げたクズ」だと言ってました。

そのわりには子供を二人も作ってますが。

兄の本心は、どうやら愛憎が入り混じっていて複雑なようです。

ちなみに、
母は再婚していませんが、
父は再婚して子供を産んだわけです。

そのことを考えれば、
父のほうが「クズ」に見えたとしても無理はありません。

梨央は、
父の再婚相手(優の母)のことをどう思っていたのでしょうか?
実母と継母のどちらを「本当の母」だと思っているのでしょうか?



これだけ色々な謎が出てくると、ちょっと不安になります。

脚本家が意図的に仕掛けている謎ならいいのですが、
往々にして、脚本そのものの欠陥だったりするからです(笑)。
だから考察系ドラマはあまり好きじゃないのです。

全ての謎が回収されることを望みますが、ちょっと難しいかもしれません。



とにかく、
渡辺昭を殺した犯人は、
いまのところまったく見当がつきません。
梨央の可能性が高いとはいえ、そう単純ではないのでしょう。

梨央を守りたいのは誰なのか。
そして優を守りたいのは誰なのか。
さらに梨央と優の両方を守りたいのは誰なのか。
それが、犯人を考えるカギになります。

第2話を見るかぎり、
梨央と弁護士(井浦新)の共犯という線はなさそうです。
かりに弁護士が渡辺昭を殺したのだとしても、
その場合は、単独犯ということになるはずです。


「知り合いだよね。なんで他人のふりしたの?」
「むこうも他人のふりしてた。私って気づかなかったのかも」
「3年間 毎日寮で顔合わせてたのに?」「あれから15年も経ってる」
「嘘ついてない?」「私が加瀬さんに嘘言ったことある?」



まあ、
トリックの是非はともかくとして、

いまのところ脚本も演出もしっかりしているし、
梨央と大輝の関係もなかなかドラマティックだし、
かなりの見応えと満足感があります。

警察内の描写も、
けっこうリアリティがあるように感じます。

大輝が梨央に任意の聴取をしたのは、
ドラマによく出てくる「取調室」ではなく、
広めの会議室みたいな場所でしたが、それも新鮮でした。
実際の聴取って、あんな感じなのかもしれません。



そして、
いつも思いますけど、
吉高由里子って不思議な人ですよね…

目つきも悪いし、
ぜんぜん美人じゃないのに、なぜか可愛く見えてしまうのです。
いまのドラマ界の七不思議と言ってもいい。

やっぱり演技が上手なのでしょう。

これだけ多くのドラマで主役をはれるのは、
それだけ視聴者を物語に引き込む力が強いからなのでしょうね。

ちなみに、今回の第2話を見ていて、
吉高由里子も松下洸平も左利きだということを知りました。





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最終更新日  2022.03.20 13:00:02
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