まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2025.11.27
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カテゴリ: 宮崎あおいちゃん
テレ朝「ちょっとだけエスパー」第5〜6話。




文太 ぶんた が自殺をしたのはバーチャル世界で、
現実には生きてたわけですが…

文人 ふみと (=兆) は現実世界で死んでしまって、
いまはバーチャルな状態で存在してるのね。

死者をAIで再現してるわけでもなく、
30年後からのデータ送信で出現してるらしい。

つまり、
未来の医療技術で蘇生したってことなのかな?




結局のところ、この物語って、
時間操作にともなうパラレルワールドの話よね。

かつて四季の夫だった文人=兆は、
ほんとに死んでしまったのだろうけど、
未来の蘇生技術でよみがえったために、
そこで妻との再会を果たそうとしてる。



やはり真の目的は、
その1万人の死者のなかに含まれる妻を、
自分のいる未来まで延命させることなのでしょう。

けれど、
そのための時間操作は、

「1000万人の死をもたらす」
って話も、やはり一面の真実なのだろうと思う。



さまざまな未来人が、
利己的な目的のために過去を操作してるなら、
これはもう、
どっちがヒーローでもないし、
どっちがヴィランでもありません。

強いていうなら、
歴史を操作させないタイムパトロール的な存在こそ、
本物のヒーローって結末になるのかも。




ちなみに…

これまで宮﨑あおいは、
自分の出演作をかなり選んできたと思うし、
とくに民放では、
ほぼ主演らしい主演をしてこなかったけど、

今回のドラマは、
そんな彼女のお眼鏡に適ったというより、
はじめから野木亜紀子が、
《宮﨑あおいありき》でアテ書きしてるのでは?
…と感じさせる内容になってます。

この役って、
新垣結衣にも、石原さとみにも、
ちょっと代替できない気がするのよね。
宮﨑あおいでこそ成立する物語なのです。



SFではないけれど、
じつは宮﨑あおいの映画デビューって、
大林宣彦の尾道作品だったんですよね。
見たことないけど!…(^^;

野木亜紀子は、
そのことを念頭に置いて、
宮﨑あおいのためのSFを書いてるのでは?
…と思えてならない。

かりに、
時間操作によるパラレルワールドが消滅して、
文太と四季のあいだに育まれた愛情も、
それと同時に消滅してしまうのだとしたら、

それって、かつて大林宣彦が、
「時をかける少女」で追求したテーマと同じ。
その宮﨑あおい版ってことになるからです。



ただし、今作の場合、
いちど作られたパラレルワールドは、
完全に消去されてしまうわけじゃなく、

むしろ、
文人=兆の目的のほうが、
達成されずに失敗に終わりそうな予感。

…まあ、
未来で生身の体での再会はできなくとも、
ホログラムの形でなら、
時空を超えて意思疎通ができるのだから、

そこでお互いの運命を受け入れながら
ある種の遠距離的関係を続けるってことも、
たぶん出来なくはない。
それが幸福か不幸かは分からないけれど。


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最終更新日  2025.11.27 09:07:53


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