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奇跡の4B 国王ミッションを語るウェ―ルズ国王が咳払いを一つ・・・!それに気付いた大バッハが顔を上げた。国王が優しさを込めた笑顔を見せると、それに釣られてバッハも微笑みを浮かべた。「バッハ殿、落ち着かれたかな?」「申し訳ございません。王様のお考えを否定するつもりは・・・」国王が首を振った・・・「先ほども申したが、あれは私の早合点だったと・・・そこで私は代替えのミッションを考えてみた。聞いてもらえるかな?」「それはもう・・・どうぞお聞かせ下さい」大バッハは期待を込めて大きく頷いた。「よろしい・・・」国王は余程安心したと見えて、玉座のひじ掛けに両肘を乗せ、僅かの間天井を見上げた。考えを整理する時のいつもの癖である。モーツァルト侍従長と大バッハの見守る中、視線を天井から2人に移すとウェ―ルズ国王が口を開いた。「先ず、ビートルズというバンドだが、すべての始まりはリーダーのジョン・レノンだった。1957年3月に当時16歳だった彼が、「ザ・クオリーメン」という名のアマチュアバンドを同級生たちと一緒に結成したところからビートルズの歴史がスタートする。1957年7月6日、セントピーターズ教会でのお祭りがあり、そこで彼らは初めて人前で演奏することになったのだが、この時はまだ後のビートルズのメンバーはジョンレノン1人だけなのだ」バッハは頷くだけで声を発しない。国王の言葉を理解し記憶しようと意識を集中しているのだ。「そこで私は君らと彼らの遭遇する日を、ジョンレノン、ポールマッカートニー、ジョージハリソンが3人揃ってキャヴァーン・クラブで初演奏するその日を選んだ。当時のドラマ-はピート・ベストという人物で、リンゴスターはビートルズに加入していなかったが、すでに"ロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ"というバンドで活動していてそこそこ有名であったようだね」モーツァルト侍従長も大バッハも国王の計り知れない能力と記憶力に舌を巻いていた。「さて、バッハ殿に心配をかけた、極力歴史に介入しすぎない為に私が考えた仕掛けだが・・・」バッハは国王の言葉に恐縮したらしく瞬きの回数が増えた。「キャヴァーン・クラブへ出かけた時、人々に怪しまれないようにする。つまりリヴァプールの町に限定して町長始め全ての町民の記憶に新しく我々1行の記憶を書き込む。これで誰にも怪しまれなくて済む。勿論ずっとそのままにしておくわけにはいかない。我々の姿が町から消えると同時に、人々の頭の中にあった穏やかで愛想は良いが、本来よそ者だった1行の記憶は跡形もなく消えてしまう。どうだね?このミッションはこれで成功すると思うのだが・・・」「素晴らしいと思います!」モーツァルト侍従長と大バッハ、2人の声が揃った。さて、今日もサイモンとガーファンクルが聴けると思った方、すいません!今日は急にレイチャールズの声が聴きたくなったのです! m(_ _)m「愛さずにはいられない」彼の声は渋い、優しい、ただひたすらに優しい。ライブを観ても伝わってくる。そんな気がします。MrMoonligtt さん、この曲をアップして頂き本当に有難うございます。いつも応援ポチをありがとうございます。今日もどうぞよろしくお願い致します♪
2018.08.30
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奇跡の4B バッハ緊張の極みバッハは恐縮し、「歩きますから」と辞退したが、普段国王の乗られる馬車の御者を務めるフィン・ワグナーが言った。(フィンはフィオンという男性名をアイルランド語に訳した名前。アイルランドでは、神話に登場する王を守った勇敢な戦士の名前として知られている。ワグナーは「荷台を作る人」や「荷台を運転する人」という意味を持っている)「王様より『私の客人だから御者長である君が直接手綱を引いてお連れするように』そう承っております。どうぞご遠慮なさらずに」バッハの視線は、モーツァルト侍従長と御者長の顔を往復した。御者長のフィン・ワグナーは謹厳さを漂わせながらも笑みを浮かべて小さく頷き、モーツァルト侍従長は安心させようとして言った。「大丈夫ですよ、大バッハ。この馬は御者長が自ら丹念に育て上げた名馬です。決して人を振り落としたりしません。安心してお乗りください」(この二人が太鼓判を押す事に間違いなどないだろう)馬が苦手なバッハだったが、ためらいは消えた。やがて王城に到着すると、バッハは御者長のフィン・ワグナーに丁寧に礼を言ってモーツァルト侍従長に先導されて国王ウェ―ルズ陛下の部屋へ通された。「やあ、お待ちしていましたよバッハさん」ウェ―ルズ国王は席を立ってバッハを迎えた。「侍従長もご苦労だった。後でワグナー君に私が礼を言っていたと伝えてくれ給え」モーツァルト侍従長は、かしこまりましたと応え、王の着座を待った。国王は上座に戻ると、「さあ、話したいことがある、座ってくれたまえ」バッハとモーツァルト侍従長が椅子に座ると国王は催促した。「バッハさん、私に話したいことがあるのではないのかな?」バッハは、座ったまま背中をピシッと伸ばして口を開いた。「お言葉に甘えて国王陛下にお尋ね致します。王様はもう一つの世界でイングランドの若者たちに会わせて下さるとのお考えでした。しかし、最初からそのように・・・歴史に変化をもたらされるのは・・・その・・・私はその・・・」「もうよい・・・あれは私の早合点だった。あなたの不安を取り除こう」「もうよい」の一言でバッハは、国王の怒りに触れたと思い込み頭が真っ白になっていた。それに続く国王の言葉はまるで耳に届いていないようである。今日の聴きたくなった曲は、サイモンとガーファンクルのThe Only Living Boy in New York です。この曲が発表された頃、彼らには不仲説があって、もう彼らの歌声が聴けなくなるのかな?と心細くなっていました。Thank you SimonGarfunkelVEVO for up this song.いつも応援ポチをありがとうございます。今日もどうぞよろしくお願い致します♪
2018.08.17
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奇跡の4B 流石に大バッハ!?バッハはつい今しがた思い返した国王の言葉をさらに復唱してみたその瞬間、違和感を覚えた。国王の言葉が、腑に落ちないのだった。「歴史に介入すれば、世界が枝分かれしてしまうのではなかったのか?」(国王の言葉に対して疑問を持つなど、かつてないこと。私は思いあがっているのか?・・・そうではない、ただ腑に落ちない。それだけなのだ・・・。どうする?)バッハには、すでに周囲の景色など目に入らないのも同然だった。国王の顔、モーツァルト侍従長、それに彼を待っている3人の仲間たちの顔がランダムに浮かんでは消えていく、その繰り返し・・・彼の立っている所へ差し掛かったアリの行列は、いつまでも立ち去らないバッハに愛想をつかし、彼の足をよけるコースを取って行進を再開した。どんな問題もいつかは解けるようにバッハの縛られたような心が解けた。(国王様に、それが叶わないならモーツァルト侍従長にお訊ねしてみよう!例えお叱りを受けるようなこととなっても構わない。こんな気持ちのままではとても前に進むことなど出来はしない)多少の不安を抱えたままではあるが、バッハは胸を張って歩いている・・・と、向こうから、つまりそれは王城へ続く道である。誰かがやって来る・・・(あれは!・・・)その誰かもバッハの姿を認めたのだろう、手綱を引いて馬を止めるとその足元に降り立った。歩みを速めるバッハに手を上げて微笑みかけたのはなんと!モーツァルト侍従長だった!「やあ、バッハさん・・・やはり王様の仰った通りでした」モーツァルト侍従長の傍に歩み寄ったバッハは首を傾げて「はぁ?」他に何も言えるはずもない。モーツァルト侍従長は小気味良く笑った。嫌みは毛先ほども感じさせない清々しい笑顔だ。「王様が先ほど、唐突にこう仰ったのですよ。『ほう、・・・バッハ氏がこちらへやって来るようだね。大したものだ。あれほどの作曲家になると、やはり人並外れた感性を持っておられたか・・モーツァルト侍従長、馬で音楽の師匠を迎えに行ってくれないか?』とね。さあ私と参りましょう」モーツァルト侍従長が後ろを振り向いて合図をすると、どこにいたのか侍従が一人もう一頭の馬の手綱を引いて現れた。今日聴きたくなったのは、サイモンとガーファンクルのThe Sound of Silence です。それと、今日はこの曲に対する僕のコメントを置いてみました。「僕は夢の中で音を聞いた事が無い。この曲は光で闇を照らし、静寂を破らない、優しさに満ちた音を聴かせてくれる」Thank you SimonGarfunkelVEVO for up this song.いつも応援ポチをありがとうございます。今日もどうぞよろしくお願い致します。(^^♪
2018.08.11
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奇跡の4B 計り知れない※今度は加筆です。国王のセリフの後で、2行。曲も変えようかと・・・考え中。 帰り道の続き・・・バッハがもう一つ思い返す事は・・・? 侍従長の言うには、国王からバッハ氏には伝えて良いとの言質を賜ったとの前置きの後で聞かされたこと。 「お忍びの旅とは言え,ウェ―ルズ国王ご自身の身に備わった威厳は人の目を惹き付けずにはおかない」モーツァルト侍従長がその点が気にかかる旨申し上げると。「ふむ・・・」と一考する国王の目が一瞬の後に輝きを見せた。 (何事か閃めかれたご様子・・・) 「後にビートルズと名乗り名声を得た彼らは一度に全員が揃うわけではないようだね・・・」 「さようでございますか・・・」 (そんなことまで見抜かれるとは、計り知れない能力をお持ちだとは知っていたが・・そこまでとは)モーツァルト侍従長は、あまりの事に畏怖さえ感じた。 「うむ、そこでだ・・・この世界は一つのあり方に過ぎず、幾つも似たような別の世界が、時の流れと並行して流れている。だが其々の世界が何処か違っている・・・分かるかな?」 侍従長は首を横に振ることしか出来なかった。 「そこで今、君が私のことを気が狂った者と断定したなら、その時は、この世界が枝分かれするところだった。君が、私を信じて行動する世界と、私と袂を分かって行動する世界という風に違う世界が一つ増えることになっていたのだよ・・・ 神のなせる業なのかどうかそれは私にも分からない。だが恐らく時の流れは無限であっても、その広がりには限りがあるのだろう・・もう一つの世界が枝分かれしてゆく事によって、全ての世界の破滅は免れてきた。・・・これはあくまでも私の直感なのだが、その事に気づかないから地球には争いが絶えないのかも知れない・・・」 「わたくしには、見当も付かない事です、申し訳ございません」 侍従長の言葉に国王は首を振り、彼の肩に手を置いて言った。 「良いのだ侍従長、いつか分かるようになるまで私についてきてくれれば、それで私は嬉しい」 思わず見上げる侍従長の肩から手を放すと国王は続けた。 「4Bの諸君とビートルズという若者たちが一堂に会する機会は何度もあるわけではない。そこでだ・・・この世界で余計な衝突や混乱を招かないように少々手を加えてもう一つの世界でバンドが全員揃ったビートルズに会えるようにしようと思う」「ん?!」 大バッハが急に立ち止まった。何やら難しい顔をして・・・。今日聴きたくなったのは!Simon & Garfunkel- Mrs. Robinsonです。Thank you SimonGarfunkelVEVO for up this song.いつも応援ポチをありがとうございます。今日もどうぞよろしくお願い致します。(^^♪
2018.08.07
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奇跡の4B バッハメモあれから、何とか自分を取り戻したバッハは、モーツァルト侍従長に見送られて王城を後にした。帰り道の途中バッハは立ち止まると、宙に何かしらの文字を書くように右手の人差し指を動かしている。バッハは頭の中でメモ用紙を思い浮かべると、それを宙に貼り付けたように自らの視覚をコントロールすると、人差し指を羽ペンに見立て、彼の帰りを待つ3Bに伝えるべきことをメモしているのだ。1、この度のツアーでは、4Bはあくまでウェ―ルズ国王のお忍び旅の随行者という設定になっているので、一切他言無用、目的地においても決して目立った行動をとってはならない。2、出発は明後日、午前4時30分。集合は午前4時00分。集合場所は「森へ行きましょう橋」を森側に渡り切った広場。3、当日は国王のスケジュールの都合上、夕暮れまでに帰国するので決して単独行動を取らないこと。バッハメモを小さな声で復唱すると、バッハは3Bの待つベートーヴェンの家へ急いだ。今日聴きたくなったのは、Paul Simon-The Boxer:Live From Paris です。Thank you PaulSimonVEVO for Up this song.いつも応援ポチをありがとうございます。今日もどうぞよろしくお願い致します。♪
2018.08.02
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