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【梅雨空の下で】次男坊の孫娘の、第一の大好物はトマトである。トマトだったらそれはもう、いくらでも平らげる。この孫娘、四六時中大概2つ違いの3歳の弟といつも一緒にいるが、快活そのもので、寝てるとき以外、笑い声や話声が休まることがまず無い。しかし、その声が消えるときがある。2人がトマトを前にしたその時である。皿からトマトの赤い色がすっかり消えうせるまで、無言でトマトを口に運び続ける。弟も姉に感化されたのか、それとも同じ血をひいて大好物なのかは分からないが、姉と同様にむしろ競うように赤い断片を黙々と口に放り込む。大皿一杯あったトマトは、ものの5分もしないうちに視界から消え失せる。こんな小さな子供の、一体どこに入ってしまったのだろう不思議である。そんな両親もトマトは大好物である。が、我が子を前にしては、流石にただ黙って赤い断片が視界から消え去る時を、ただじっと待っている。トマトをそんなに好物ではない小生だが、そんな光景を見ていると、思わず喉の奥の筋肉が、グググと動いてしまう。さぞかし、この子達のそれもトマト大好きの両親には、たまらないだろうと思うのだが、そこは流石に親である。そんなそぶりを子供の前では微塵も見せない。こんな時、息子の思わぬ成長を見て、何だか小さく安堵する。そんな我が家の事情から、今年は春先に妻とミニトマトの苗を2本買い求め、庭先に植えた。梅雨空の中、そのミニトマトの樹が次から次へ赤い実を着け出した。先日の日曜日、孫姉弟はお婆さんである小生の妻と、待ちに待ったトマト狩りを行った。待ちに待ったのは婆さん爺さんの方で、先方は「トマトが赤くなったよ!採りに行こうか?」と婆さんがこの件を問いかけるまで、すっかりこのことを忘れていた。しかし、ハッと気がついたとたん、庭が見える部屋にまず姉が走り、それを追うように弟が走って、競うように障子を開けている。「ア-なってる!?」「赤くなってる・う!」と、まだたどたどしい心持たない発音の弟が続く。収穫量は、小さなお盆にほぼ一杯である。縁側に移り、収穫数を調べる。幼稚園で数を覚え出した姉の方は、大きな声で順番に指差しながら数を数え出す。「いち!・にい!・さん!・・・・・」。どうやら、全部で25個のようである。続いて妻を中心にした小さな集団は、洗い場のある台所へ移動した。水洗いとヘタを取る仕事は、聞こえてくる話し声から、どうやら孫娘の方が婆さんを仕切っているようだ。やがて全家族6人がテ-ブルに着いた。その中央には、採りたて洗いたてのミニトマト25個を入れた、白いガラス製の器が妻の手により置かれた。「さあ・どうぞ!」。久しく見る妻の満面の笑顔に、小生は驚く。さっと、小さな手が4本出てから、しばらくいつものテレビの音が占領する日常の我が家の静寂に戻った。姉弟は小さな目をキラキラ輝かせながら、ミニトマトを口いっぱい啄み続けている。遠くから2年ぶりにホトトギスの声が聞こえて来る。天気図から見ると、来週あたりそろそろ梅雨も明けそうな気配である。
2014年07月28日
「金(きん)にまつわる話?」(その7)さて世間には、一口に信じられないような話もある。そのひとつが、近頃映画化もされているM資金に係る話である。今日紹介するのは、日本に存在する莫大な黄金資産の話である。海外からジャパングといわれてきたように、昔から火山国日本には黄金が沢山採れた。その金が一番海外に持ち出されたのは、明治維新を挟んだ時代であり、新しい近代技術を得るために、多くの黄金が海外に流れて行った。その一方、日清戦争や日露戦争を経て、第一次世界大戦、満州事変から第二次世界大戦で日本の占領国から得た黄金は、想像以上に膨大なものであったと推測される。昭和20年8月15日終戦を迎え、日本軍はポツダム宣言に従い無条件降伏となった。しかし、日本そのものが無条件降伏したのではなく、従って天皇を主体とする国体は保全され訳である。従って、常識的には日本が占領国から得た黄金などの戦利品についても保全されてると考えられる。これらが終戦時に皇居や日銀の地下にあったものなら、恐らく米軍が既にかすめ取っていたであろう。また、絵画など戦利品の経歴がしっかりしていたものであれば、返還する義務が生じるだろうが、しかし金など金属類は、溶解してしまえばそれらのことは判らなくなってしまう。問題は、金塊となったそれらがワシントン平和条約が成立して、日本に主権が戻ってから出て来たものだったら、どうなるかということである。当然、日本国、それも天皇家の資産となる筈である。どうやら噂ではその量も、時価換算額も、想像をはるかに超えた、天文学的なものであるらしい。戦後、日本は焼け野原から世界第二の強い経済国家になった。それをなしえた日本の国体の頂点に立つ日本の皇室は、世界から、今でも変わらぬ尊厳と深い信頼を得ている。その根源には皇歴1600年の歴史上の評価からと、天皇両陛下はじめ皇室方々の高い見識や品格・人格の高貴さ、それに日々の人離れした高徳な行動からだともいえる。が、果たしてそればかりなのであろうか?ここで視点を変え、もうひとつの見方をしてもらいたい。戦後復興や近代化には莫大な資金が必要だった筈である。また、カネのかかる宇宙開発に、こんなちっぽけな日本が今でも参加している理由。戦後、アメリカがどうして、日本をここまで守ってくれているのだろう。資本主義の雄、アメリカの第一の価値観とは、資本(お金)なのである。従ってアメリカという国は、過去に資本や資源が無い国に、真剣に援助などした例などはないと言っても過言ではない。では、援助に値するそれらの資金が、一体どこから出て来ていたのだろう?ここに、もう一つのM資金の根源が有るわけだ。ところで、皇室の方々が外国へ行かれるたびに、東京の某喫茶店などでは、それにまつわる人々が何処からとはなく集結し、様々な関連の噂話をしているという。さてさて、よもやま話は兎も角、確かに金の話には謎が多すぎる。その一つが、人類が現在までに採掘したといわれる量のことである。第三話で触れたように、人類が採掘した金の総量は165600トンとされている。これは体積で見てみると、たったプ-ル3個分である。(長さ50M×巾25M×深さ2M)ピラミットなら、都心の小さな公園やちょとした空き地にだって造れてしまう。地殻中の金の平均含有量は、1トンの岩石につき0.003gの微量だとされている。しかし、地球は岩の塊であり、とにかくでかい。これから比較しても、感覚的にもどうしてもプール3個分とは納得いかない数字である。小生の感覚的には、「富士山が全部金」、くらいあってもと・思っている。個人的な要望としては、せめて雪の被った富士の頂上位は是非あって欲しいものである。さてさて、賢明な貴方はどう思われるだろうか?もし、我が国の隠れM金資産が天文学的な量があったとしても、へそ曲がりの小生は決して驚かなし、むしろ是非そうあって欲しいと思う。何故なら、その黄金の力こそ憲法第9条が永遠に光り輝く日本のためであり、それこそが世界平和維持につながると思えるからである。さて、最後に我に返って、現実的にわが身の周りの金の量を見てみよう。金(カネ)には縁の薄かった小生の周りには、金色に輝くものと言えば、腕時計の針程度である。それも多分、金メッキであろう。嗚呼、せめて今宵は、黄金の茶室にて、黄金の玉杯に、金粉に入りの生酒をたっぷり注ぎ、豪快に飲み干す太平の夢を、是非見てみたいものである。(おわり)
2014年07月10日
「金(きん)にまつわる話?」(その6)古来から人類にとって金の持つ魅力は絶大である。仏教国のタイは寺院が黄金に輝いているだけでなく、美容や食用にも活用されている。特に、女性の顔に極細い金糸を埋めると、皺が出来ず、肌がいつまでも若々しく美しく保てるということから、美容整形にも活用されている。その他、金箔を肌に擦り塗ったり、化粧品に入れたものも大変人気がある。日本でも金箔は、食用や祝事のお酒の中に入れたりして活用されている。では、その効果と害等について推察してみよう。ある資産家などは、毎日朝食時に金箔を海苔のようにしてご飯を包んで食しているという。テレビの画面では、味噌とご飯、生卵に漬物、そして鯵の開きと一見我々庶民と変わらない朝食なのに、その食事代はなんと3~4千円という。その差は、食用金箔の差であろう。その御人の排泄物までもが、黄金色に輝いているかについては、残念ながら未確認である。さて、金箔の人体の効果について某専門家の見解を紹介する。金が人体に入った場合の推定する反応である。まず金は、チオ-ル基(SH)を有する物質を吸着させる特質があるという。すると、表面の金原子にチオ-ル基の水素(H)が奪われ、金表面とイオウ(S)に強い相互作用が生じる。このことから、腸など消化管内においてSH基を有するシステイン残基を含んだタンパク質やペプチド、或いはオナラの臭いの素といわれるアニシンなどは、金属金に吸着される可能性があるという。端的に云うと、オナラの多い方、特に臭いオナラでお困りの方には絶大な効果があるということである。またこの時、腸内細菌によるそれらタンパク質・ペプチド・アリシン等の代謝にも変化が現れる可能性もあるという。従って、純金の食用が人に何の効果も、毒性もまたらせないということは断言できない。例えば消化できないセルロ-ス断片などの食用繊維については、腸から吸収されないが、腸内環境という人体の健康には密接には関係している。そればかりか腸内の状態は、ホルモンバランスにも大いに影響している。また活性炭であるクレメジンやイオン交換樹脂であるコレストンなどは、腸内で有毒物質を排除することで、慢性腎不全や尿毒症を軽減したり、胆汁酸(コール酸)を吸着して排泄させることで、血中コレステロ-ル値を低下させる効果を持った医薬品ですらある。この例に鑑みても、純金を食用する効果については、充分検討すべき余地を持つ。もっとも、イオン化された金カチオ地金のオキソ酸アニオン等が、消化管から血液中に輸送されるということまで提案するためには、実験的根拠が必要である。しかし、これら金イオンに特異性を有するイオンチャンネルや、イオンポンプが存在するという話には、疑問がある。また血流中に移行したとしても、何らかの血漿タンパク質に結合でもしない限り、そのまま腎臓から尿として排泄され、再吸収されることは、まずないだろう。落ち着いた薄紫色の金イオン水(含有水)を眺めながら、私の頭の中にはひとつの思考と大きな夢がある。金は電子を最も通過さすことのできる物質である。生物は水であふれ、その水は電子を伝えにくい物質でもある。その中を、電子を如何に自由自在に流せることが出来るか、それが生命体の諸機能と進化にも大いに関係している?その調整を担うものに多くのイオンや様々な物質が存在する。そこには関係する超微生物すら存在し、それが体内共生微生物(ソマチット(プロテット)の諸形態)ともいえる。だとすると、体内に金イオンが供給された場合、体内細胞や臓器も活性化される筈である。例えばこの水に溶けた結果の紫色の金イオン水を、適量点滴した場合、体内にくまなく行き届くだろう。当然、機能が低下した臓器や癌細胞にも到達する。これら生体としての不全組織は過酸化されていて、プラス電荷を帯びている。すると金イオン水はそこにマイナス電子を供給出来る訳だ。そうなると、不全機能などが回復したり、癌だって消滅することもあり得る話である。金糸を顔に縫い込んだタイのご婦人の顔には、シミやそばかすばかりか皺もなく、20代の娘のような肌である。ただしこれは生体に無害の24金の純金故の話である。前述の工芸用の金箔には、人体に有害な4%程度銀や銅が入っているから注意であり、論外でもある。国も厚生省もがん治療に、新しい高額な手術法や、抗がん剤、あるいは1基100億円以上もする巨額な重陽子治療機開発に、際限なく税金を投入している。もはや日本の医療費は税収と等しいまでになってしまった。でも、皮肉にも癌患者は増え続けるばかりである。そのほんのわずか一部でも、こんなバカげた発想をする者達にも、目を向けてもらえないだろうか?どうやら、これこそ金句なのだが、今の世間には禁句になりそうである。(つづく)
2014年07月08日
「金(きん)にまつわる話?」(その5)日本のことを英語では、JAPAN(G)={ジャパン(グ)}である。ではジャパン(グ)とは、日本語ではどんな意味を持つのか、どうしてそんな呼び方になったのか様々な説がある。一般的にはマルコポ-ロが東方見聞録に登場し、「黄金の国・ジャパング(ZIPANG、ZIPANGO)」から来たとされる。他にも色々な説があり、正確なところは分からない。そんな中、先日物知りのSさんが「金がらみ」の有力な自説を披露したので紹介しよう。「火山列島国の日本は、古来からあちこちで多くの金を産出し、権力者の埋蔵品や美術品などにも使用された。更には海外貿易品として中国の貿易などで重要な輸出品でもあった。そしてもう一つ繊細で器用な日本人は、木材から生活用品や美術品を造り、その仕上げ剤として、漆塗りの技術を発展させた。この両者が出会った時から、平泉の金色堂や金閣寺、あるいは太閤の金の茶室が誕生したわけである。金の優れた特徴のひとつに、薄く延ばしても切れないという延性特質がある。1センチ立方の金箔素材(金94.3%、銀4.9%、銅0.66%)を叩いて行くと、0.001ミリ(1ミクロン)の厚さにまで延ばすことが出来る。面積にすると約10平方メ-トル(約3坪=畳6枚分)である。それを接着力豊かな漆を使って、貼って仕上げたのが金閣寺等に見られる優れた金箔技術である。英和辞書を引くと、「ジャパン」の意味は「漆を塗る」とある。Sさんは自信たっぷりに、ジャッパング(日本)の由来とは、それを見た外来人が「金と伴に漆を塗る国=ジャッパング」から来たのだと胸を張って云い切った。Sさんはさらに、ペリ-が浦賀に上陸した際、同行した部下が夕日に輝く農家の屋根を見たときに、屋根が金色に輝いて見えたという。(第二次世界大戦終戦後、府中に上陸したマッカ-サ-の部下達の一部にも、そう見えたそうな?)この時代、農家の屋根は粗末な麦わらで葺かれていた。空洞の麦の茎が夕日に乱反射して、まるで黄金の瓦のように見えたのだろう。それらが相まって、噂はやがて、日本は黄金に満ちた国ということになったのだという。さてさて、あなたは、どう思われますか?(つづく)
2014年07月07日
「金(きん)にまつわる話?」(その4)前回で触れたように、金も石油や天然ガスと同じように、極近い将来枯渇する資源である。では宇宙の他の星から、持ち帰れば良いと考える人も多かろう。しかし、今たとえ月に行って1kgの純金の塊を拾ったとして持ち帰っても、コスト上では到底合わないのである。記憶では宇宙への輸送コストは、1kgで500万円程度架かっているはずである。金価格は1Kg334万円で、往復の輸送コストも考えると到底無理であろう。将来別の安価な方法で、宇宙に行ける技術を身につけない限り、一番近い月が純金であったとしても、ペイしない筈である。逆に言えば、それほど宇宙事業にはカネがかかるということである。第二次大戦後、ロシアとアメリカが台頭して、永い間冷戦状態となっていた。そしてロシアが仕掛けたのが宇宙開発戦争である。アメリカもこれに同調して、大金を宇宙開発にばら撒き、遂に月面へ先に到達した。それに合わせてアメリカは、さらに豊かな国力を活かして同時に核開発競争をも仕掛けた。勝敗の行くへは、やがてベルリンの壁の崩壊となって現れ、決着を見た訳だ。日本もアメリカのたぶん戦略から、宇宙開発に積極的に参加している。宇宙開発は、確かに夢に満ちていて、特に日本人好みである。ただし、非常にコストがかかることを勘定に入れるべきである。その証拠に、現在積極的に宇宙計画に参加している国は、アメリカ、ソ連、日本、中国くらいなものである。イギリスやフランス、ドイツなど主要国は、その成果を「タナボタ式」に見ているだけである。ただし、日本が無駄な核戦略に進むよりましであるが、本音には大金を消費させる大国の戦略もあることも、考慮すべきであると思う。さて、一般的に金で大金持ちになる一番近い方法としては、海水からの金の採取方法を見つけることだろう。その鍵となるのは、選択性の優れた効率の良いろ過膜を開発するか、あるいは金を集める生命体を見つけるかであろう。金の卵を産む鶏は、まだ見つかっていないが、ひよっとすると微生物の世界には期待できるかもしれない。。それか、超物理的になるが、物質変換する方法である。その昔、錬金術という夢のような時代が存在した。人類は、鉄や岩から金など高価なものを造ろうとしたのだった。それが人類に様々な合金を誕生させ、メッキ技術の確立となった。あるとき、小生はある合金ではあるが、金とほとんど特性の同じ合金の話を聞いた。その調合方法や、造り方までマニュアル化してあり、そこには応用製品の写真もあった。小生への依頼は、何処か海外で金を好む寺などで、金の代わりに装飾品等に使ってもらえないかという話であった。もちろん金には縁のない小生、こんな話には返事のしようもなかった。ところで、金が超微粉末(あるいはイオン化される)になり、水に溶けほどになったとしたら、それはどんな色になるか知っているだろうか?以前にも少しふれたと思うが、金(カネ)には全く縁がない小生だが、その微粒子レベルの世界なら大いに縁がある。では、無色透明、青、藍、黄色、緑、紫の中から選んでもらいたい。さて、正解は紫である。人間の世界で好まれる、特に日本の高貴の色と云えば、それは紫色である。紫色は、神社や皇室関係には、特に好んで良く使われている色である。日本の先祖様は、既にそのことを知っていたのだろうか?、と、ただ驚くばかりである。また、ベニチアガラスで有名な真っ赤な赤色は、金をガラスに溶かしたて得られる血に似た鮮やかな色である。ちなみに、その他の金属が水に溶けると、白金は黒、鉄やマンガン、ゲルマニウムは無色透明となる。真っ黒な白金(Pt)のイオン溶解液は、美容や健康に良いとしてデパ-トなどで販売しているものもある。但し、その反応能力の強いことを知っている小生には、猛毒の炭素菌のように思われてならない。驚いたことに、バナジウムは見事な澄んだ黄色(黄金色)となる。このバナジュウムが富士山の湧水には、かなり高濃度に含まれているものがあり、糖尿病に効果があると言われているし、ある癌にも効くデ-タ-もあり、実際に効果のあった人の実証を小生も見た。さて、さて、この不思議なナノの世界、どうしても見たい人、信じられない人には見せてやってもよいが、冷やかしだけなら御免である。(つづく)
2014年07月05日
「金(きん)にまつわる話?」(その3)人類は古来から金に強い憧れを持ち続けてきた。エジブト文明の秘宝、ツタンカ-メンの黄金のマスクを筆頭に、インカ文明、中国文明、メソポタミヤ文明、ヨーロッパ文明、そして日本の歴史を何処から紐解いても、黄金の輝きのない文明は存在しない。どんな劣悪な環境下でも、決して錆びることもなく、太陽のごとく美しく輝き続ける金。人類は金の放つ黄金の輝きの中に、永遠の魂の世界を望み続けて来たのかも知れない。さて、文明の進化した現在でもその金は、その優れた物質特性面から活用され、その貴重さはさらに増している。特に電導性に優れているため、携帯電話や通信機器には欠かせない。また、人類の夢の人工衛星は、どこの国のものも大概金箔で覆われている。でもそんな人類が手にした金の量は、さぞかし多いだろうと思っていたが、意外に少ないのだ。人類が今日まで採掘した総量は、165600トンだという。(2009年年末)ピンとこないと思うので、プ-ルを基準に考えてみる。通常のプ-ルは長さ50m、巾25m、深さ2mなので、この総容積は2500立方メ-トルとなる。水を一杯にはると、2500トンである。金は比重が重いから、165600トンだと、このプ-ルたった約3つ分ということになる。それではこの地球上で掘り出し可能な金の量は、5万~6万トン程度という。ちなみに世界の年間生産量は、2500トン程度で今の調子で採掘して行くと、20年で枯渇することになる。金は古くから再利用されてきたが、近代は更に加速されて、特に携帯電話など電気機器などからの回収は、年間6800トンに上るという。この都市鉱山と呼ばれる方法の約10%は日本で生産され、年間約765トンに上る。現状の金採掘に関して採算点は、1トン(1000kg)の岩石の中に0.5gと言われている。また、金は地殻内や海水中にも存在している。地殻内の含有比率は1トンの岩石の中に0.003g(0.003ppm)、海水内には更に少なく、1トンの海水に僅かに存在するという。(0.1~0.2up)(つづく)
2014年07月04日
「金(きん)にまつわる話?」(その2)ブラジルワ-ルドカップで、一躍時の人となった「噛みつき亀」こと、ウルグアイのルイス・アルベルト・スアレス選手。ウルグアイはブラジルの隣の南米の国家である。6月24日に行われた一次リ-グのイタリア戦で、必死に防御するイタリアDF選手の肩に思わず噛みついてしまった。試合後ビデオを検収したFIFA大会関係者は、スアレス選手の行為に9試合の出場停止と、4ヶ月間のサッカ-に関する活動の停止処分を発表。更に日本円にして約1200万円の罰金の厳しい処分を架した。攻撃の中心であったスアレス選手不在のチ-ムは、当然次の試合に負け、予選リ-グ敗退となった。落胆して一足先にウルグアイに帰国したスアレス選手を、祖国ウルグアイはムヒカ大統領まで空港に駆けつけ、彼を英雄として温かく歓迎した。噛みついた行為自身が、「卑劣なる行為なのか、勝利への執念によるものなのか?」後日スアレス選手は、自らの行為についてマスコミを通じて謝罪した。我々日本人から見ると、彼の行為はどう見ても人間として野蛮で未熟な行為である。しかし、これほどまで勝利に拘り、本能丸出しの純粋な行為にはある意味感動すら覚えるのは、小生だけであろうか?100年経過しても、日本選手の中には決して彼のような稀才な選手は、現れないことだけは確かなことである。表し方は別としても、国を背負った勝負に立ち向かう時に、その勝利にかける覚悟とそこからはじき出た彼の迫力を、今回の代表だった選手と、将来の日本選手は学ぶべきであろう。それにしても、スアレス選手の噛みついた故の損出は、余りにも大きかった。罰金だけで、1200万円だから、14金のワールドカップトロフィ-のレプリカなら造れてしまう。しかし、傷心な彼を、わざわざ空港まで出迎えてくれた理解のあるムヒカ大統領がいる国である。それだけではない。「あいつらは娼婦の子供だ!」と彼を裁いたFIFAの連中を、最大の侮辱の言葉で一喝し、葬り去って彼を擁護したムヒカ大統領。スアレス選手の被った損害はもちろん、全額ポケットマネ-で補償し、24金のレプリカは当然なこと、噛みついて痛めたてしまった歯は、全部ピカピカの純金にしてくれることだろう。さてさて、次にスアレス選手が出て来た時が、今から楽しみである。彼が口を開けるたびに、会場に金のビ-ムが発射される。相手選手は目がくらんで、試合どころではない。それでももし私が選手なら、肩でも腕でも首でもよい。どこにでも、是非彼に噛みついてもらいたいものである。なぜなら、上手くいくと彼の金歯が1本くらい、そこに残るかもしれないからである。(つづく)
2014年07月03日
「金(きん)にまつわる話?」(その1)ワ-ルドカップも後半に入り、熱戦の度合いは日に日に増すばかりであり、今後は前半で出た「噛みつき亀」以上の狂竜が、またぞろ出そうである。残念ながら日本代表チームは一次リ-グで早々と敗退、チ-ムは現地解散と寂しい結果となった。敗因については色々云われているが、端的にいって日本選手は余りにも紳士的過ぎて「噛みつき亀」が存在しなかったためではなかろうか?ザックロ-ニ監督のサッカ-は、中心選手を本田と定め、パスを主体とした攻めのサッカ-であった筈である。しかし、チ-ムプレイを重んじるばかりに、本番では単純で余りにも臆病な戦いぶりとなってしまった。そんな戦法は対戦相手に事前に充分研究され、本番では幾度となくパスを奪われ、逆襲され、そのために体力を奪われた末の痛い失点となっていった。第二次世界大戦の敗因は、事前に米軍に察知され、充分な防戦を準備されていたミッドウエイ戦からであった。真珠湾奇襲作戦で大成功したその驕りが、油断となったためであった。残念ながら民族のDNAの欠点は、やはり遺伝するのであろうか?次のロシア大会には、少なくても幾つかの戦略と戦術を準備し、実践できる忍者のようなチ-ムを見たいものである。ともあれ、本田選手が目指したワ-ルドカップトロフィ-を我が手に触る夢は消えてしまった。彼が今後トロフ-を触れるチャンスは、唯一将来日本の総理大臣になって、ワールドカップ大会前に各国を巡回する、その時だけとなってしまった。何故なら、巡回時にトロフィ-を触れられるのは、その国の代表者(日本の場合天皇陛下と内閣総理大臣)だけという決まりである。不屈の魂と、頭脳を持つ本田選手なら、その可能性は全くゼロとはいえないかも知れない。いずれにしても「頑張れ本田!」「頑張れニッポン!」さて、年寄りの皮肉はこの位にして、あの怪しいまでに金色に輝くワールドカップトロフィ-について話を移そう。このトロフィ-には数々の盗難という数奇な歴史があり、詳しくはインタ-ネットで検索してほしい。当初のものは銀製の本体に金メッキしたものだったが、2代目は14金となり、現在のものは3代目で2006年ドイツ大会以降使われているもので、紛れもない純金(24金)製である。高さが36.8センチ、重量は6175グラム(6.175キログラム)。現在の金価格は3340円/グラム程度だから、材料代の金だけで2062万円となる。「凄いなあ!」と、こんなところで驚いていてはいけない。今回2014年度ブラジル大会の賞金額をまず見てもらいたい。優勝国の賞金は約35億6000万円、準優勝国は約25億5000万円、3位約22億4000千万円、4位約20億4000万円と高額である。日本のようにグル-プステ-ジ敗退でも、約8億1000万円と準備金1億5000万円が支給される。大会の賞金総額は実に約589億4000万円と膨大なものである。この数字から見れば「噛みつき亀」の心境、良く理解できるというものである。ところで、もし私が日本サッカ-連盟会長なら、今この時こそ、次のロシア大会以降日本が優勝した時には、代表選手団全員にワ-ルドカップトロフィ-と同じ純金のレプリカを副賞として授けると約束するね!代表選手団を50名としても、せいぜい10数億円程度で済むことである。日本には大きな企業が沢山ある。そこに寄付を仰いで今から基金を募ればよい。連盟の役員も過去の功名から高給を貪るのではなく、もっと知恵と汗を出せと言いたい。そうなると、ロシア大会には日本からも待望の「噛みつき亀」が出て来るかも知れない。(つづく)
2014年07月01日
全8件 (8件中 1-8件目)
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