『福島の歴史物語」

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2017.01.26
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     鯉の笹焼き(恋のささやき)

 この画面トップの『お知らせ』でお知らせしたように、1月21日、郡山うすいデパート前の歩道で署名活動を終えました。お陰様で、所期の目標を達成することができました。ありがとうございました。
 以下に、詳細を掲載させていただきます。

                記

 地元の新聞2紙に、郡山再発見ラボ(郡山の将来を考える会)についての報道がなされました。

 郡山再発見ラボは、昨年4月、郡山市の歴史・文化・経済を掘り起こし、郡山市の魅力を発信することを目的に設立された非営利の任意団体で、不肖、私が代表となったものです。

 昨年、安積疎水が日本遺産に認定されたことから、県内外から多くの誘客が見込んでいます。これに合わせ、鯉の生産量が全国の市町村の中では第一位、しかも品質も国内トップクラスと言われる郡山の鯉を、積極的に売り出したいと思ったのがそのキッカケでした。ではなぜ郡山が鯉の一大産地になったのでしょうか。それには安積疎水の清冽水と、かって養蚕が盛んであったことから、鯉の餌となる蚕の『さなぎ』が多くとれたことにあると言われています。そこで郡山市の魚に『鯉』を認定して『鯉の日』を制定して頂き、郡山の食の魅力を発信していきたいと考えています。

 現在、福島県の観光は、会津が中心となっています。しかし会津に入るために、郡山を経由する観光客が多いのが現状です。そこで郡山での食も含めて、さらには周辺自治体の協力を得て一日観光の開発をし、郡山の鯉料理でもてなし、郡山市内に一泊ののち会津などの周辺観光に入って頂ける方法を考えています。また鯉に対して県内外へ話題を提供することで、郡山の知名度を上げたいという提案です。

 その第一段階として、『郡山の魚(鯉)』と『鯉の日』の設定を郡山市に提案したいと考えています。そのための陳情書の作成を目的とした署名活動を実施することで市民の協力を得、市民間に蔓延している鯉に対する悪評を解消したいと思っています。

    提   案

 一:郡山の鯉の認識度を高めるため、まず市民の間で話題になる
   ようにしたい。
  1:郡山の魚を『鯉』とする。
  2:鯉の日を決め、鯉には薬効があるので(別紙参照)土用の
    丑の日のイメージで、この日には鯉を食べるのが習慣にな
    るようにしたい。
  3:鯉に、恋のイメージを取り入れる。
 今後、一の実施に向けて活動をはじめ、二以降の提案の実行に向けて進みたい。

 二:鯉の養殖、加工、販売、レストラン ラーメン店 菓子店、
   土産店など、業態を越えた協力体制を作る。
   鯉料理レシピコンテスト。門戸を広く開くために、市内外
   から参加者を募る。
  例えば、
   鯉のしゃぶしゃぶ。
   鯉寿司。
   鯉の薫製。
   鯉ラーメン。
   鯉蕎麦(若松の鰊にしん蕎麦)。
   鯉バーガー。
   笹の葉をデザインした鯛焼きならぬ『鯉の笹焼き』。
   鯉最中。
   鯉の鱗チップス。
   鯉サブレー。
    など。

 三:食以外の提案
  1:川や水
    逢瀬川や笹原川のような町中の川で布製の鯉のぼりを水中
    で泳がせ、夜はライトアップする。
    マンホールの蓋に、鯉をデザインする。

  2:ラッキーアイテム
    デコ屋敷で、鯉の張り子を試作中。
    火事除けに、日和田瓦での鯉の屋根飾りや置物。
    鯉のデザインのTシャツ。
    鯉のデザインのキーホルダー。
    郡山の観光地や伝統民芸との連携によるラッキーアイテム
     の開発。

  3:西田町の鯉神社。
    郡山市内約380神社のうち、魚の石灯籠(狛犬?)が
    あるのは4神社のみで、なぜか西田町に集中している。
    カップルでお参りすると恋が成就するというのは?。

  4:その他
    鯉の薬効をPRする。
    鯉や鯉のぼりの産地、その他鯉に関係ある地域と、
     鯉サミットを開催する。

                        以   上
     鯉の薬効。

 中国の故事に、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが鯉のみが登り切り、竜に  なることができたことにちなんで鯉の滝登りが立身出世の象徴となった。栄達するための難関を「登竜門」と呼ぶのも、この故事にもとづく。

 中国では鯉の薬用としての紀文は「神農本草経」という書物に初めて出てきます。この書物に、鯉は長期に食用しても害がなく、人の健康を保つために用いられた上品、上薬といわれる医薬品の中に分類されています。今から1500年ほど前の梁代に、陶弘景という医業者が、中国各地の名医の意見や体験をもとに「名医別録」という薬物書を出して、鯉の肉の効用を次のように述べています。

『鯉の肉の味は甘で、せき込んで苦しい状態や肝臓を治し、口の渇き病(糖尿病など)の口渇を止め、水腫脚病(足に水がたまって腫れている状態)や肝臓病を治し、気を下す(気分を落ち着かせる)』。鯉を食べると食欲がわき、胃炎が治り、便秘も解消するという効果があります』

 慢性肝炎になり、肝硬変になれば、完全に治ることは不可能ですが、肝臓の4分の1が元気に働いてさえいれば、その人は天寿を全うできるといわれています。 近畿大学薬学部 久保道徳氏の実験室で、鯉の煮たものを実験動物に毎日食べさせると、再生肝作用といって、新しい肝細胞がどんどん増殖していく作用があることが判明しました。

 鯉の肉には、タウリンという強肝剤として使われる含硫アミノ酸が含まれています。これは飲酒時には解酒毒剤となり、酒で二日酔や脂肪肝になるのを予防する作用があります。鯉は肝臓病の薬としても大変有名なもので、特に「むくみ」を解消するのに著効があります。肝臓病で体が腫れ上がっているときに鯉を食べると、一気にその水分が体外に排出されると言われています。

 実験動物に胃潰瘍を発生させ、これに鯉を食べさせたところ確かに治療促進効果があり、まるで薬のような効果がみられました。胃もたれなど2〜3日でよくなった例や、長年わずらっていた胃潰瘍が鯉を食べ始めてからよくなって、手術の必要がなくなったという話もあります。

 明の時代の大薬学者であった李時珍は、その明著「本草網目」の中で「乳汁を下し、腫を消す」と記しています。つまり鯉は母乳の出を良くする、願ってもない特効食品です。

 視力低下やかすみ目などにも効果があるとされ、鯉胆(りたん)という生薬名で錠剤にしたものが販売されています。

 鯉はこのほか、皮膚病、リュウマチや痔などにも効くと言われています。

                                   以   上

画像説明。
 上=朝日新聞、2017/1/18
 下=福島民友。2017/1/22 なおプラカードを持っているのは、小2の孫です。


95B朝日2017:1:18.jpg

95C民友2017:1:22.jpg

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最終更新日  2017.01.26 08:30:32
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