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『女の残り時間 -ときめきは突然、やってくる』亀山早苗
四十代女性(onlyじゃないですが)の人生の根幹にかかわる決定的テーマ(レゾンデートル...)を綴った本でしょう。
セックスだけがすべてじゃないのは百も承知ですが
かといってそれ抜きでは、なんにも始まらない。
(※ 始まりが無くても、終わりは来ますから...)
妻とか母とかは...単なる「役割」でしかないのです。そして「女」をコレらと同じ線上に?あるいは背反する要素として位置づけますか?
そんなもん全然関係ありませんよね?
呪いの言葉、それは「 倫理 (観)」にほかなりません。
交通信号の目的は
クルマを止めるためでは絶対に無く...
効率よく流すため(手段として止めることがある)
法律の目的は
取り締まるためでも守るためでもなく犯罪者を作るためでも絶対に無く...
安全に安心して快適に日々暮らせるため(手段として権力が介入することがある)
家族の目的は
家族を作ることでも維持することでもなく...
安全安心快適に以下同文(^^;; (手段として「愛・絆」なる概念を持ち出すことがある)
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以下、まとめの部分から一部引用してしまいます。
> 女は結婚したら、誰かの「妻」であり「母」であるべきで、「女」は捨て去るべきだ
> という意見は、今の時代、もやは通用しないのかもしれない。
> 好意を寄せてくれる男性に対して、
> 自分自身も好きだという感情が芽生えた時、女は「女」を取り戻す。
>
> 数年ぶりにセックスした女性たちの多くが
> 「まだ大丈夫、私は女だったんだ」と安心する。
> セックスをすることによってしか、女を実感できないのかという非難もあるだろう。
> だが、セックスによって、もっとも強烈に自分の中の女を意識する彼女たちに、
> 私は共感せざるを得なかった。
>
> つい先日、結婚して7年たつが、そのうち5年はセックスレスだという30代の女性に会った。
> 夫とは仲がよく、旅行に行ったり一緒に映画を観に行ったりしている。
> だが、旅先でもレスのままだ。
> 「私、最近、つくづく思うんです。結婚しているとか子供がいるとか、
> 夫の収入が高いとか、そんなことは何の自慢にもならない。
> 女として男に求められないなんて、女の価値がいちばん低いんじゃないか、と」
>
> 美人でキャリアもあり、子供もいる。夫の社会的地位も高い。
> それなのに、彼女の表情は苦痛に歪んでいる。だからといって、
> 自分の倫理観が強いから、浮気をする気にもなれないという。
> 夫への罪悪感からではなく、「浮気なんかする女に価値はない」からしないのだそうだ。
> しかし、求めてもらえないことに対しては、いつも悶々とした思いを抱えている。
>
> 彼女が頻繁に口にす「女としての価値」という言葉に、私はずっと違和感を覚え続けていた。
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ま、いろんな考えがあって、唯一の正解があるはずも無いのですが
特定の「手段」にしがみつき、その結果として苦しむのは、
明らかに本末転倒なのではないでしょうか...
ヒトは苦痛より何より「不安」を最も避けると言われます。未知への不安は、既知の不幸よりも圧倒的に強力なんですよねぇ。
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