December 26, 2004
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     昼と夜はそれでも

     交互にやってくる

     目を覚まさぬよう

      つま先立ちで


         ***






休日、昼頃に目が覚めて外がとても晴れていたりすると、
たまらない焦燥感をおぼえる。
それはもう、ここ数年、ずっとそうだ。

そんなときは、たいがい家には誰もいなくて

置いてけぼりにされた気分になって、
うつぶせの寝ボケ顔のまま、布団にしがみついたまま、
私は地団太を踏むのだ。

この気持ちはなんだろう。
雨の日だったら、このままずっと布団の中にいよう、と
思ったりするのに。
そんなふうにずっと思ってきた。

そして、とある先日のよく晴れた昼下がり、
もう数日もすれば飾りも外されただの大木になってしまうのだろう
大きなツリーが西日に当たるのを目を細めて見つめながら、
私はふと、思った。



心臓が爆発するくらい嬉しかったあの日も、
足元に水溜りができるくらい泣いたあの日も、
暗闇とともにいったん幕を閉じ、朝日とともに更新される。
そんな風にして、この地球が生まれたときから、
この地球が生まれる前から、日々は繰り返されてきた。


そして、その、自分でもわからないあと何千回かの繰り返しの
中に、お日様が顔を出す日は、いくつあるだろう?

きっと、心の奥底のどこかが、そういう日を数えている。
無意識に。私の意識のそとで。
私自身も、気づくことのないままに。
そして、きっとまた明日、あさって、数日後には同じような
晴れたまっさらの一日がくる。
でも、こないかもしれない。もう何度もないかもしれない。
そんなことは、誰にも分からない。

そんな、どうしようもないような自分じゃ推し量れっこないような
気持ちが、昼過ぎに目覚めた私を、焦らせるのだろう。

**********

まだ仕事も残っているし、なぜだかまだ年の瀬という気がしない。
来年早々の引越しに向けて、家族が大掃除をするのに合わせて
部屋の荷物をまとめながら。

私が今年出会った出来事。
私が今年出会った人たち。

それらの全てに、もし生まれ変わったとしても、また出会いたい。
そう心から思っていることに気づいた。

今年が始まる頃は、就職活動の真っ最中だった。
初めての就職。
初めての就職が、私が今まで何よりも欲しかった、本当の夢を
見つけるということを、叶えてくれた。

ふいに泣けてきた日が何日もあったし、
顔をくしゃくしゃにして笑った日も沢山あった。


先日、デジタルカメラでとった写真を、一気に現像した。
その中に、就職する前のものがあった。
私は、彷徨った顔をしていた。
それは、なんだか悲壮な感じさえする写真で、私は思わず、
伏せてしまった。

最近、よく言われる。
「顔が変わったね」と。
「幸せそう」と。
今に近づくにつれて、写真の中の私はのびのび、堂々と
笑うようになっているから不思議だ。

************

私の会社は、JRの駅からも地下鉄の駅からも近い。
私は今、JRを使っているが、最初の数ヶ月は地下鉄を使っていた。

この前、早めに仕事が終わり、用があって久々に地下鉄を使って
帰る事になり、駅までの道を歩いた。

思い出のスターバックスの前を通る。(過去の日記参照。)
私はふいに、足をとめてしまった。
そして、体がはちきれてしまうくらい、こう思った。
このスターバックスが、いつまでもここにありますように。
いくつ時代が過ぎても、なくなりませんように。
ただただ、そう思った。
北風のふきすさぶ真っ暗な中、遠くから街頭に照らされて
不安げに輝くテラス席を見つめながら、私は祈った。

***

目をつむり、回想する。

おととし、幼馴染とともに、生まれ故郷の埼玉県三郷市を
訪れた時のこと。
どらえもんに出てくる空き地みたいに、いつも遊んでいた
公園があった。
土管があって木登りできる大木があって、地面はただの土だった。
私の背よりも高い草が生い茂り、みずみずしい露に濡れて、
まったく様子を変えていたこと。
それを見たときの、気持ち。


大学を卒業してしばらくしてから、久々に大学へ向かう道を
歩いた時のこと。
その一本道には、いろいろな食べ物やさんやカフェがあって、
そのそれぞれに、いろいろな思い出があふれている。
何時間もコーヒー一杯でねばっていたこと。
おなかがすいて思わず立ち寄ったこと。
何時間も飽きずに語り合っていたこと。
けれどそんな思い出もむなしく、それらのお店たちが消え、
全く違うものが建っていたのを見たこと。
まさかと思い駆け寄った一番の思い出だったカフェの前に、
「立ち入り禁止 改装中」の看板が立てられていたのを見た事。
それを見たときの、気持ち。


すべては変わっていく。
その事実に対する愕然とした寂しさとともに、
私の心に確実に湧いていた、確信。


やっぱり根っこは、変わらないのだ。
公園は草にうもれて地面も見えないくらいだったけれど、
確かにあの頃と変わらない、土の匂いがした。

建物は変わってしまったけれど、やっぱりそこらじゅうに、
一つ一つの思い出が鮮明に、空気の粒になって転がっていた。

だから私はこれからも、いつまでも、街がいくつ形を変えよう
とも、すべてを思い出すことができる。


このスターバックスのアイスコーヒーで
緊張する胸を冷ましながら、日々指をおりながら通っていた
今の会社。
今では余裕で遅刻して通っていたりするけれど。
きっとこれからも、溶け込みすぎて緊張感をなくすばかりなの
だろうけれど。

やっぱりここを通れば、あの隅っこの席に座る私が見える。
いつでもそこにいるのだ。


写真の中の私が変わっていくことも、寂しいことではない。
私の核は、やはり私であるから。
それは、やはりいくら形を変えようとも、決して変わらないもので
あるから。

だから変わっていくということは、寂しいばかりではない。
いいことでもあるのだ。きっと。





いつまでたっても変わらない そんなものあるだろうか

みてきたものや きいたこと

今まで覚えた全部

でたらめだったらおもしろい そんな気持ちわかるでしょう

答えはきっと奥の方 心のずっと奥のほう

涙はそこからやってくる 心のずっと奥のほう


       The Blue Hearts「情熱の薔薇」より




****
たった今、年末に会うことになっている、仕事で札幌に住んでいる友人から電話がありました。
彼女は今私のために、MDを編集してくれているとのこと。
まさにスタジオ入り中とのことでノリノリでした(笑)。
私も、そんな彼女のために、「思い出MD」を作ろうと思いました。

彼女と電話で話をすると、必ず馬鹿なことで笑いすぎて
涙が出ます。
お互いに、げらげら笑ってばかりいます。

お互い大学は別々でしたが卒業旅行として東北をめぐりました。
その時も心から騒ぎました。
ユースホステルで出会う数々の人たちを、ハッピーに?したと
思います(笑)

笑い上戸で騒ぐのが好きという性質も、
やっぱり変わるものではないのですね (笑)

























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Last updated  December 27, 2004 12:31:34 AM
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海のくまさん@ チン型取られちゃったw <small> <a href="http://onaona.mogmog…
チ~フデス@ Re:移動します(06/11)  いつも楽しみに拝見させて戴きました。…
yukina♪ @ Re:移動します(06/11) 靴の紐を結びなおすのですね(o^^o)。 と…
ちかこ20025390 @ 足跡ぺたり こんばんは 世につれ 人につれ 変わ…
Milky5555 @ Re:ブリジットジョーンズの日記2(03/21) お久しぶりです♪TOMOちゃんも見たんだね~…
はじめ@ おっつー なんか一人暮らし満喫してるみたいだね! …
hisa@ Re:私の個人的な悩み(02/15) ウィスキーボトル空けるってのは冒険しす…
Milky5555 @ ご無沙汰です TOMOちゃんの新しい1年(^▽^) 同じ場所に…

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