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ヴァン・ヌーヴォー・ブラン[2011]/ピュズラ=ボノムこれは11/28に、「飲み物として旨い、ロワールのヌーヴォー白」と題して書いたワイン。今年のワイン購入、アラン・ロベールで打ち止めのハズでしたが、なじみの酒屋さんからのメールで、船便の到着を知り、電話して押さえてしまいました……。航空便より3割近く安いので、思わず3本も。これから取りに行って、お金を払おうかと(年内精算)。昨夜、リーズナブルなチリワインなどをやや飲み過ぎ、少し頭痛がします。おまけに、カラダの節々が痛いので、熱を計ったら37.0℃。15年以上高熱を出したことがない人間としては、充分高い数字です。1年の疲れ、でしょうか?まあでも、気分は上向き&前向きなので、大丈夫です。このブログも気が付くと、今日まで書き繋いでこれました。来年から「足あと」機能がなくなるそうですが、こんなワインを飲んでは眠る内容でも、毎回読んでいただける方がいることがわかり、嬉しく感じました。凝った映像の風景写真ブログの方、レシピや器のブログの方、遠く四国の情報をアップしている方などなど……。次も書こう、と思う原動力になりました。お会いしたこともないみなさんですが、本当にありがとうございました!&数少ない、私の知り合いでこのブログを知っている方、今年もお世話になりました。ありがとうございました。コトバにするのは難しいけど、とても感謝してます。昨日や今日より、明日のほうが少しでも楽しく、元気が出るように、できることからやっていこうと思っています。一年の感謝のキモチを込めて!
2011年12月31日
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ボーヌ 1er Cru クロ・デ・クシュロー[1996]/ドメーヌ・ルイ・ジャド これ、ひさしぶりに外出先で、iPadで書いてみているのですが、やはりやや面倒ですね。ごく普通のPCのほうが、やはり使い勝手はいいのだ、と実感します。昨夜飲んだ、ブルゴーニュ赤の1996年。YOMIURI ONLINEの「15年後に開花 ルイ・ジャドのポマール」を読んで、これを開けようと思いました(すいません、iPadだと、上手くリンクが貼れなくて……)。でも私の中では、よいヴィンテージとされている1996のブルゴーニュは、苦手なイメージがあるのです。酸が強すぎる、気がするのです。90年代のブルゴーニュ赤、偉大な90年は別格として、私が好きなのはまず95年。あと、97年、98年もわりと好きです。これもいいとされている99年は、逆に酸が少ないイメージがあって、これも苦手なヴィンテージです。私淑する山本昭彦さんが美味しいというのなら、きっと自分のイメージも変わるかも?と思って飲んだ、今回のボトル。結論から言うと、やっぱり酸が強い! 充分な熟成香、ミネラル、果実の甘みと、他の要素は申し分ないのですが、それを凌駕して、酸が主張しています。 アリゴテ、パスグラ、私は酸の強めなのはわりかし歓迎、なのですが、やはり1996年は、それを超えた酸がある、という印象です。 この先、美味しくなるのかな? 十数年の熟成を楽しむなら、1995年がよい気がします。 今日の夕食、ワインを飲むと思いますが、たぶん酸が少ないリーズナブルな新世界になると思います。 酸っぱい経験をした昨夜を思えば、むしろ嬉しいかもしれません。 でも、疲れが溜まっている気がする年の瀬、悪酔いしないようにせねば!です。
2011年12月30日
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アンフロレッソンス ブラン・ド・ノワール[NV]/セドリック・ブシャール話題のセドッリク・ブシャール、巷でも高評価です。私は、コチラで購入しました。少し前、「いま話題のシャンパーニュです」と言われ、ワインバーでグラスで飲んだことがありました。「濃密で旨い!」と思いました。しかし、周りの人に聞くと「けっこう瓶差があって、美味しい時とそうでない時がある」などの意見も。今回、入手して間もないのですが、初めてのインポーターさんだったのと、同じく最近、比較的リーズナブルに手に入れたセロスのシュブスタンスが同じインポーターさんだったので、状態が気になり、早めに開けることにしました。1本じっくりと、シャンパーニュと向き合ってみました。ちょっと前に、ワインは「誰と何を飲むか?」などと書きましたが、私の場合、「誰=自分」というケースがいちばん多い、ということに気が付きました……。やれやれ。でもまあ、飲んで美味しかったら間違いなく、周りのワイン好きに報告するんですけどね。そういう意味では、「誰かと飲んでいる」のと近いのかもしれませんが……。さて、このシャンパーニュ、造り手の中ではいちばんリーズナブルなキュヴェですが、開けた瞬間から、力強い芳香が! 一口。うん、濃密で凝縮感があります。ですが、濃いだけではありません、雑誌で見た彼の発言とも通じる「オートクチュール感」があります。よく熟したぶどううから、丁寧に造られたシャンパーニュだということがよくわかります。ピノ・ノワールだけで造られたブラン・ド・ノワールですが、へんな重たさはありません。飲み進めても、その素晴らしい濃密さは変わりません。プレステージ系のような華やかさはないので、通好みかもですが、誰でも充実した液体を飲んでいるという満足感は得られるハズです。セドリック・ブシャール、やはりさすが!です。状態もよかったし、ひと安心です。しかし、これがいちばん下のクラスとは……。上のクラスも飲んでみたい!ヤバイ、また来年の目標(欲望)が増えちゃいました。来年も、美味しくシャンパーニュが飲めるといいな……。その一方で年末、何となくそんなことを神様に祈っている自分に気が付きます。そういうのって、年明けにお願いするのが普通、ですよね。仕事でも新しいものを立ち上げなければいけない立場だったりもして、例年以上に、来年という年にプレッシャーと不安を感じているからなのだと思います。う~ん、小心者ですね。美味しいワインの力を借りて、前向きに考えて行きたいです!
2011年12月29日
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眠くなりますね……。昨晩は、来年から本格的に始動する仕事でお世話になっている方々との忘年会でした。眠くならないように、終始ビールで通したのですが、最後の頃には眠けが……。締めのご挨拶、妙な締まらないものになってしまった気がするのですが、あの時は、眠けを覚られないほうに、アタマが行っておりました。お酒は本当に好きですが、本当に弱い、とつくづく思います。会の後、仕事に戻る忙しい皆さんを前に、失礼しました!私はあの後、ひとりスタバで反省会。仕事の資料を読むつもりでしたが、気が付くと仮眠タイムになっていました。どうせなら、ワインを飲んで眠くなりたかった、です。
2011年12月28日
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メニル ブラン・ド・ブラン レゼルヴ[1986](マグナム)/アラン・ロベールこの記事を読んで、ここまでのレベルではないけど自分も同じだな、と思いました。シャンパーニュにはまる前から好きでした、アラン・ロベール。過去に飲んだシャンパーニュの感動体験、そのいくつかは間違いなくこの造り手です。もちろん、がっかりしたボトルもありますが……。今は市場に1本もない、10本近くは飲んだハーフボトルは、打率4割くらい。半分以上は、泡が弱々しかったりと、瓶差がけっこうありました。記事にもあるように、アラン・ロベールは、元詰めをやめてしまったので、1990年ものが最後です。楽天には現状、レギュラーボトルはなく、保存しにくいマグナムボトルだけ。それも、今ある市場在庫以上に増えることは、あまり考えられません。私が持っているのは、[NV]のハーフが1本、1990年のレゼルヴのレギュラーボトルが1本、その上のクラスの1990年のトラディションのレギュラーボトルが1本。2011年のシャンパーニュ狂想曲の終章として何か1本!と思って、アラン・ロベールの1986年のレゼルヴのマグナムボトルを購入しました。市場在庫の中では、いちばん古いヴィンテージです。シャンパーニュにおける「知足=足るを知る」があるとすれば、それはアラン・ロベールの最後の1本を飲んだ時になる予感がします……。
2011年12月26日
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私は3人の友人と、通称「ワイン貯金の会」というのをもう15年くらいやっています。何かというと、まあ旅行の積み立てのようなものです。あまりにも単純な話なのです。私はサラリーマンなのですが、毎月の給料日に1万円を同じ会社の2年後輩のYくんのところに持っていくのです。Yくんは、それを彼がつくってくれた口座に入金してくれます。同じように、給料日ではないのですが、フリーライターをやっている私よりちょうど2歳年上の女性2人が月に1度、各自1万円を、その口座に振り込むのです。15年で480万円。特別に、月に1万5千円積み立てた年もありましたから、およそ500万円。それだけあれば、5大シャトー、ペトリュス、ル・パン、古いイケムやシャンパーニュ、飲み頃のラ・ターシュあたりは飲めてしまうんですね。ロマネ・コンティも1980年と1995年、2回飲むことができました。始めた頃は、今よりはずいぶん高級ワインも安かったですから。まさに一般人が超高級ワインを飲むためのスキームなわけです。4人のメンバー、ワイン好きという共通項はありますが、しょっちゅう4人そろって集まるほど仲がいいわけでもありません。ワイン貯金の会も年に2回開けばいいほうでした。通算、20数回かもしれません。このワイン会は、基本的になじみのワインバーやレストランで行います。買って持ち込むのではなく、お店に「これが飲みたいのだけど、いくらかかります?」と聞いたり、「この予算で、ブルゴーニュの白1本、赤2本で」とオーダーして、お店のワインを飲むのです。お店のワインですから、状態の悪いワインの場合、無償で2本目を開けてくれるわけです。不景気になったせいでしょうか? よく知るフレンチのシェフから「噂に聞くそのワイン会、うちでやりませんか?」などというお誘いを受けたりもしました。塩漬けになっている超高級ワインを放出してくれる、というのです。もちろん状態万全、そしておどろくほどリーズナブルな値段です。たとえばある夜、4人でレストランに30万円の現金払い。お店は嬉しいですよね。われわれ4人は、考えてみれば1人7万5千円の支払い。でもすでに自分の懐を離れているお金なので、鷹揚な気分で楽しめます。その日は、酔っ払ってもいいように、財布にはタクシー代くらいしか入れていきません。「なんかお金持ちごっこみたいだね」と言ったこともありました。初めてロマネ・コンティを飲んだとき、目の前のYくんが、食事中、何回も胸を手で押さえるのです。「こんなワイン飲んで、心臓の具合おかしくなった?」と聞くと、「いや、このジャケットの中のお金、部屋を借りたときより多いんです。ちゃんとあるか、不安で!」残念ながらお金持ちには見えないね、という話になりました。周りのワイン好きに、このシステムを話すのですが、「いいねえ」と感心しながらも、他ではなかなか実現しないようです。4人、を集めるのがなかなか難しいみたいで……。4人というのは、実にちょうどよい人数なんです。お金の貯まるスピードも、そしてワインの分量的にも。1本のワインでグラス1杯ではなく、お代わりができますから!しかしその「ワイン貯金の会」も、そろそろ終わりの兆しが……。女性の一人が今年、沖縄に移住してしまいました。もう一人の女性も、福島に別宅を借りて、仕事のないときはそちらが生活のメインに。沖縄に行った女性はおまけに「糖質ダイエット」を始めて、ワインからも離れてしまいました。そんなわけで、なかなか開けなくなってしまった「ワイン貯金の会」。Yくんと「残っているお金どうしよう?」と話していましたが、そんな矢先、他の知り合いから「超高級ワインを飲まない?」というお誘いが!福島メインの女性も参加したい!、とのことなので、その埋蔵金から3人分を充て、参加するころにしました。この長年続いた「ワイン貯金の会」が終わろうとしていることも、そろそそ「知足=足るを知る」という気持ちを持たねば、という気分になったのかもしれません。しかし、このブログを読んでいただいている方はご存じのように、いま私はシャンパーニュという新たな敵(?)を迎えております。シャンパーニュの場合は、プレステージを開ける時には一緒に楽しんでくれる、ワインの趣味が合う大切な友人の存在も大きいかもしれません。昔、私のワインの先生が「ワインというのは、何を飲むのか?ではなく、誰と飲むのか?だよ」とカッコいいことを教えてくれましたが、そのコトバを聞いてからおよそ10年、2011年の私はこう思うのです。「何を飲むか?」でも、「誰と飲むか?」でもなく、「何を誰と飲むか?」ではないか?と。その友人が北海道移住、とかになったら、「シャンパーニュバブル」も終わるのかもしれませんね……。
2011年12月26日
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ブリュット・ロゼ[NV]ジョゼ・ミシェルブリュット・ロゼ グラン・クリュ[NV]/マルゲ週末、ひさしぶりに教会へ行きました。クリスマスと休日が重なったこともあり、ふだんあまり(まったく?)していない、お祈りを。シャンパーニュにはまった!などと、のんきなコトを言っている身の上としては、やはりこんな日は神様と、自分の周りの人々への感謝を。そして今年、たいへんなことがあった人たちが、少しでも早く回復しますように…と。クリスマスな週末なので、シャンパーニュのロゼを開けました。上の2本、どちらも4,000円ほどで入手しました。割高感のあるロゼの中では、リーズナブルだと思います。華やかなクリスマス、というわけでもないので、プレステージなどは温存、です。イブとクリスマス、どちらもワイン好きだけが集まるホームパーティーではなかったのですが、ワイン好きとして認知されているので、当然ワインの持参を期待されるわけです。でも、通好みのものを持っていってもわかってもらえない。ならばロゼが印象よかろう、と思ったわけです。案の定、グラスに注いだ瞬間「わあ、美味しそう!」と声が上がりました。ジョゼ・ミシェル、グラン・クリュなどは持たない、スタンダードの造り手としては最上だという評価もあります。リーズナブルなので、ロゼを含めて何種類か飲んだ記憶がありますが、私にはどうもピタッとは来ない造り手です。同じクラスなら、リシャール・シュルランのほうが好みなのですが、そちらはロゼがないので……。マルゲは、初めて飲みました。エグリ・ウーリエと同じアンボネイ村、グラン・クリュだけで造ったロゼなのに、かなりお安いです。ネットでは、これからどんどん伸びていくだろう造り手と、書いてありました。私はジェゼ・ミシェルのほうを人数の多いほうの会、マルゲのほうを人数の少ないほうの会に持参しました。自分の口に入る分量を計算したわけです。マルゲのほうをたくさん飲みたかったので……。周りへの感謝、などと言っていながら姑息な行動です。結論としては、やはりマルゲのほうが好みでした。ジョゼ・ミシェルは、アフターの苦味がやや強め、対してマルゲのほうが、赤ぶどうの果皮のニュアンスが好ましかった、です。やはりグラン・クリュという素材のよさ、でしょうか?さて、リーズナブル路線の割には好評だったのですが、サプライズが。私がジェゼ・ミッシェルを持参した日のメンバーには、いたんでした。私以上のワイン好きが!グランダネ・ロゼ[1999]/ボランジェなんと、こんなものを持ってきてくれました。今月飲んだグランダネと同じ年のロゼです!私が温存したプレステージ!。いやあ、シャンパーニュにはまった自分への神様からの贈り物?と思ったり、私が持参したのはたぶんこれの1/5以下の値段だよ、と反省したり。つい最近、出張でフランスに行って、パリの空港で購入したそうです。日本円で1万円ちょっとで、安かったからと(といっても、私の2倍以上……)。さて、このグランダネ・ロゼですが、ごちそうになりながらなのですが、「?」でした……。ブショネではありませんが、長旅の疲れが出ていて、間違いなく本調子ではありません。味わい的には、この前飲んだ普通のグラン・ダネのほうが、はるかに美味しかったです。このロゼは、美味しいのですが、ジョゼ・ミシェルと大きな違いがあるように思えませんでした。よく言われることですが、長く移動したワインはやはり、充分な休息が必要のようです。神様すいません、反省します。ですのでいつか、私に状態のよいグランダネ・ロゼを飲む機会をお与えください!
2011年12月26日
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ボージョレ・ブラン[2009]/ニコラ・テスタールこのワイン、これで3本目です。あまり見かけないボージョレの白。贔屓のニコラ・テスタールの、よきヴィンテージである2009年ものです。これはシャルドネ100%のようですが、ブラインドでわかる人はいないのでは?と思います。いい白ワインばかり飲んでいる、銀座のワインレストランのソムリエさんに薦めたところ、プライベートで飲んでくれ、「いやあ、こういうのもアリですねえ。豆乳鍋と合わせたら抜群でした!」とメールが来ました。そうなんです。軽い酒質で、旨みがしっかりあるので、なんでもない家のごはんに合うんですね。ぶどう品種は違いますが、ビアンカーラとよく似た味わいです。ただ、あそこまでのミネラルはないかもです。ただ、甘じょっぱい煮物には、より相性がよいと思います。エチケットにちなみ、うさぎの年の年末に飲みました。
2011年12月24日
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キュヴェ・ド・レゼルヴ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ[NV』(マグナム)/ピエール・ペテルス溜池山王の鮨さいとうさん。世界でいちばん小さい、ミシュラン三つ星のお店だそうです。私は2008年の4月にランチで初訪問。食べた瞬間「!」でした。その時に行った友人と顔を見合わせてうなずき合い、帰るときに翌月の予約を入れました。当時は一つ星でしたが、私の鮨経験の中では、最上の部類の味わいでした。以降二つ星、三つ星と順調に星の数を増やしていきましたが、正直、今と当時の味は、まったく同レベルだと思います。私はといえば、その時以来3年と9か月、毎月1回通っています。最初は、ランチだけでしたが、最近は昼と夜を交互に行っています。最初に行った友人とともに周りに「おいしい!おいしい!」と触れ回ったら、いつしか人数が増え、今年最後の今回は、貸切になってしまいました。そういうわけで、私にとっては45回目の訪問になります。さいとうさんからも「握りだけなら、食べた貫数、お客さまの中でベスト5に入りますよ」と言われ、嬉しいような恥ずかしいような……。われながら、好きなものとは点ではなく、線で付き合っていきたい、という性格がよく出た行動パターンだなあ、とつくづく思ってしまいます。さいとうさんの素敵なところは、提供するネタが通年ほとんど変わらない、というところです。まぐろなど、冬の脂の乗ったとき、春の軽めだけど香りが出るとき、夏のさっぱりしていて、やや酸味を感じるときなど、その季節季節で、魚の味わいがいかに変わるかを、しっかり感じさせてくれます。狭いけど深いその姿勢、すっかり共感してしまい、さいとうさんも好きに違いないと思い、コート・ドールにお誘いして、一緒に食べに行ったこともありました。その後さいとうさんから「あの後、またすぐ行っちゃいました」と言われ、すごく嬉しい思いをしました。さて前置きが長くなってしまいまいたが、シャンパーニュ。ピエール・ペテルスのマグナムを持ち込ませていただきました。私は基本的に、持ち込みはしません。ワインを持ち寄るワイン会よりは、その店のワインリストからワインを選んで飲むほうが好きです。もちろん、いま売っていないようなワインや、思い入れのある古酒の場合は別ですが……。さいとうさんからは「うちは決まったワインしか置いていないので、どうぞ何でも持ってきてください」と、有難いことばをいただいているので、今回のような貸切のときだけは、持ち込みさせていただいています。シャルドネだけのブラン・ド・ブラン。やはり白い色をした魚に合います(というか、合う気がします)。まぐろなどは。ピノが多めのシャンパーニュを合わせてみたいですね。バランスよく美味しかったですが、今回はやはり、おつまみとお鮨が主役でした。冬のさいとうさんのお鮨、唸るほど美味しかったです!ピエール・ペテルスには、レ・シェティヨンというプレステージがあって、すごい評判です。飲んでみたい……。でももう買えません。懐、寂しいです……。来年以降の目標(欲望)にしておきます。この夜、日本酒とちゃんぽんしたら、カウンターでうつらうつらしてしまいました。さいとうさん、素晴らしいお鮨を前にして失礼しました!
2011年12月23日
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リリー・ラ・モンターニュ・グラン・セリエ・ドール[2004]/ヴィルマール少し前にヴィルマールのベーシックラインを飲みましたが、今回は一つ上のヴィンテージものです。山登りでいうと(実生活では登りませんが)、4、5合目、というところでしょうか?樽熟成が特徴で、「レコルタンのクリュグ」というかっこいい異名を持つヴィルマールですが、大樽で発酵させるベーシックラインは、あまり樽のニュアンスは感じられませんでした。このヴィンテージものは、小樽発酵とのことですが、なるほど!という味わいです。香りには生クリームのニュアンスまで感じられますが、製造法を見るとそんな香りがするような感じではありません。気のせい? ともあれ、きれいな酸化のニュアンスがあります。味わいには、ベーシックと違って樽のニュアンスが。でも、上品なエッセンスになっていて、味わいによく溶け込んでいます。明らかにワンランクアップ!した感じです。アンリ・ジローのフランソワ・エマールのような派手な重厚さはありませんが、「エレガンスのある樽使い」といった趣でしょうか? たぶん、「派手な重厚さとエレガンス」という二律背反しそうな要素を両立させると、クリュグになるんでしょうね。今回のキュヴェは後半、やや飲み飽きました。たぶん、まだ若いからだと思います。でももし、グラスシャンパーニュで出てきたら、きっと大満足!でしょう。ただ、ベーシックラインの山のふもとの風景と、この中腹の風景はまったく違うので、山を登ってよかった、と思えます。さて、中腹まで登ってみて頂上のクール・ド・キュヴェを目指すかどうか決める、と前に書いた気がしますが、そうなんです。登り始めるとなかかな下山する勇気、というのを持つのは難しいんですね。クール・ド・キュヴェ[2002]、すでに入手してしまいました。クール=心という言葉が入った、ヴィルマールがハートを込めて造っている最高キュヴェ。きっと美味しいに違いありません!今回から察するに飲み頃はまだまだ先、だと思いますが……。ヴィルマール、だけではなく、なんだかシャンパーニュという危険な山を登り始めている気がする、今日この頃……。考え出すと少し怖いので、眠ることにしました。
2011年12月22日
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ブルゴーニュ・パストゥーグラン[2009]/ドメーヌ・ユドロ・バイエシャンパーニュに入れ込んでいる今でも、白より赤、のほうが情熱の種火が残っています。つい最近も、あるお誘いがありました。「来月、6人で〇〇〇・〇〇〇〇飲まない?」という誘惑です。お値段は、高いけど安い!です。う~ん、熟考のすえ、OKしました。埋蔵金拠出です。埋蔵金というのは、私が3人の仲間と15年近く続けている一般人が超高級ワインを飲むためのスキームです。これ、私はなかなかの発明(って、あまりも他愛のないことなのですが)だと思っているのですが…・・・。埋蔵金システムについては、年末にでもこのブログに書いてみます。さて人生3度目のアレ、美味しいのか? 凄い!、と感じるだけで終わるのか?さてさて話は一転、ブルゴーニュの赤のヒエラルキーではいちばん下、といっても差し支えないクラスであるパストゥーグラン。ピノ・ノワールだけではなくガメイも入っていることから、まったく飲まないワイン好きもいるのですが、私はパスグラ好きであります。ガメイも好き、ということもあるのですが、ヘタなACブルゴーニュ・ルージュより好ましいことも、ままあると思っています。このグレート・ヴィンテージと言われる2009年の、ユドロ・バイエのパスグラ、少し前に飲んだACブルゴーニュ・ルージュより、好みでした。完熟感があって、ガメイのベリーなニュアンスも好ましく、セラーではなく冷蔵庫が出してすぐに飲んでも、果実味が沈み込みません。冬、部屋を暖かめにして、冷やした美味しいパスグラを小さいグラスでキュッと飲む。「小さな確かな幸せ」を感じます。こういうワインを2日に分けて飲むようなデイリーワインライフ、いいですよね。実際はほぼ飲み干し、なんとかグラスを洗って眠りにつく、というパターンなのですが……。
2011年12月21日
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サッサイア(So2無添加バージョン)[2009]/ラ・ビアンカーラシャンパーニュ、と違って、いま白ワインに対して「あーっ、ボーヌのちょうどよく熟成したグラン・クリュが飲みたい!」なんていう気持ちは、これっぽっちもありません。たぶん残っている理性で、シャンパーニュに入れ込んでいるぶん、バランスを取っているのでしょうね。自分の器、の問題もあると思います。好きなものがあると、あまり目移りしなくって、浮気をしないタイプだと思います。ただ、その一つには熱心、かもしれません。たぶんシャンパーニュも、ある意味「出会ったばかりの情熱」みたいな気持ちを持って接している気がします。この熱が冷めても飽きてしまうのではなく、ちゃんと落ち着いて、そのぶん長く静かに好きでいるのでは?という予感がします(というか、そういう風にならないと困るけど……)。こういう状況でも飲みたい白ワイン、といえば、やはりコレです!もう何十本と飲んでいるサッサイア。最新は2010年ですが、これはひとつ前の2009年です。舌に、喉に染み入るミネラル感。よきものを飲んでいる、としみじみ感じられます。写真のようにあっという間に濁りますが、味わいは澄み渡っているんですよね。先週行ったコート・ドールではないですが、引き算の美学かもしれません。点ではなく線で、付き合っていきたいワインです。穏やかに眠りにつけました。
2011年12月19日
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私の中で、シャンパーニュに対する興味関心(というか、いろいろなものを飲んでみたいという欲望?)が、尋常ではなく盛り上がっている気がします。そのぶん赤白に対しては、平熱だなあと思いますが……。写真は、週末に届いたシャンパーニュたちです。今回はプレステージではないですが、飲んだことがないものや、飲んだことがあってもグラスでしか、というものたちです。いわゆる「箍が外れる」というやつでしょうか? 昔、漢文の授業に習った「病膏肓に入る」ということばも思い出します。「足るを知らない」やつ、ですよね。自分の器の小ささ、なのかもしれません。「シャンパーニュは、嬉しいときにも悲しいときにも飲むお酒」だそうですから、これからとても嬉しいこと、あるいはとてつもなく悲しいことが起きるのかもしれません。しかし、これだけ飲まないとやっていられない悲しみ、って一体……。週末は、なじみの酒屋さんにも、ふらっと行ってしまいました。こんな時だから、呼んでいたのでしょうか? こんなものが新入荷して、私を待っていました。言い訳、できません。
2011年12月19日
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ニュイ・サン・ジョルジェ 1er Cru レ・ダモード[2001]/ドメーヌ・ドゥ・ラ・ヴージュレー三田のコート・ドールは、私がいちばん数多く食べているフレンチです。20年以上前の開店の年から、100回近く行っていると思います。といっても、大半はリーズナブルなランチです。ランチは開店から20年間は、4,500円。最初は高めのイメージでしたが、ずっと値上げしてこなかったので、だんだんリーズナブルに思えるようになりました。現在は500円アップの5,000円ですが、夜の一皿の平均の値段以下だと思うので、すごくお得だと思います。ここは昼でも夜のグランド・メニューがすべて食べられるので、このランチにその時々のスペシャリテをシェアして組み入れて、2.5皿食べたりします。私は、ここのシェフが大好きで、15年くらい前には、この方が働いていたパリのレストランに、彼の料理のルーツ探しに出かけたこともありました。今も三つ星のランブロワジーとか、今は無きヴィヴァロワとかです。彼の料理は引き算、です。そして、小説家のレイモンド・カーヴァーが同じ短編に何度も手を入れていろいろなバージョンをつくっていったように、同じ料理でも、その時の自分の気持ちを反映させて、変えていっています。たとえばスペシャリテの牛のしっぽの煮込みなども、昔はしっかりしたソースで、食べ終えるとゼラチン質で口の周りがベタベタしたものでしたが、ある時からすごい軽いソースになりました。自分の年齢や心持ちに合わせて、変えていくんですね……。今回のひさしぶりの訪問では、ごく普通のランチコースにしました。前菜の魚のスモークとデセールのスフレは、実に美味しかった!しかし、メインの鹿の煮込みは、個人的にはいま一つ、でした。さっきの話ではないですが、鹿の堅い部位を長時間煮込んでいるのですが、ややゼラチン質が足りない、感じがしました。でもいいんです。ここのお店は、点ではなく線で味わって行くフレンチだと思っているので……。すっかり長くなってしまいましたが、シェフからのサービスのグラスシャンパーニュの後に飲んだのは、ニュイ・サン・ジョルジュの1級です。ここは、たいへん感じのよいソムリエさんがいるのですが、シェフがワインを飲まない人なので、ワインをメインで考えてしまうと、リストはややさびしい内容です。知らないと思った造り手でしたが、ワイナートなどにも登場していた、大手ネゴシアン傘下の高級ドメーヌでした。10年熟成の1級で、10,000円台前半は頼みやすい値づけです。さて味わいですが、わりあいしっかり抽出して樽もしっかり効かせるタイプ、でした。高級感のある味わいですが、ニュイらしさはあまりわかりませんでした。ただハリのある果実味は、家庭料理には合わなくても、レストランの料理と合わせるのにはふさわしい味わいです。今年、仕事でお世話になった方と、御礼と来年の仕事のお願いで行ったランチですが、話もはずみ、2012年につながるランチになりました。気分が上向き、かなり酔いが回りましたが、最後まで意識はしっかりしていたと思います。
2011年12月19日
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ジャクソン・キュヴェ#734[NV]/ジャクソン最近、ヴィンテージシャンパーニュを止めて、リューディー(畑名)別をリリースして、高評価を受けたジャクソン。シャンパーニュにはまり始めた身の上としては、ちょっと困る話です。だって、畑名でどれを選べばいいなんて、わからないですから。全部買うと、お金はかかるし、前のヴィンテージごとのほうがよかったのに、と思うわけです。これがブルゴーニュだったら私の周りにも、ジュヴレだったらくクロ・サン・ジャック、ニュイ・サン・ジョルジェだったらヴォークラン、ピュリニィ・モンラッシェだったらコンベット、というように、自分の好みの畑名を言うワイン好きがけっこういますが、シャンパーニュの場合「アイ村だったらラ・コート・ファロンがいいよ」なんて人は、たぶんいないと思います。もちろん、畑名付きのシャンパーニュなんて少数派ですからね。これから、そういう畑名にこだわるシャンパーニュ・マニア、増えるんでしょうか?さてこのノーマル・キュヴェのジャクソン、#734は2006年がベースなんだそうです。ノン・ヴィンテージだけど、番号が変わるごとにベースのリザーブワインが変わる、珍しいメゾンです。とここまで長々と書いてきましたが、今回飲んだボトルは、おそらく本調子ではない1本でした……。ブショネではありませんでしたが、軽い熱劣化でしょうか? 味はどことなく平板で、わずかに金属的な苦みのニュアンスを感じます。う~ん、残念! ひさびさに状態の悪いシャンパーニュに出会ってしまいました。もちろんジャクソン(さん)のせいではありません。悔しくて眠くなりませんでした……。
2011年12月18日
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リースリング[2008]/ドメーヌ・リエッシュ先日、ワインに詳しいので有名な料理研究家のHさんが経営する、大井町のワインバーで飲みました。むごい写真ですいません。リエッシュ、巷で人気ですよね。これもリースリング特有の石油香はあまりなく、オレンジオイルような香りがほのかにして、完熟感とアフターのほどよい甘みが、何とも美味しいです。「ワインに詳しいっていいね!」と一緒に行った友人が、このチョイスを大変気に入り、褒めてくれました。先日と違って、飲んだことがあるワインがあるお店は、ワイン選びをすることになってもはずす心配が少ないし、楽しいですね。でも、もし他の人が選ぶことになったら、逆にちょっと悔しいかもです。
2011年12月16日
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クロ・ド・ヴージョ[1990]/ドメーヌ・マルク・ルジュー・ドゥバンクロ・ヴージョ[1970](ハーフ)/アルフレッド・エジュランドン・ペリニヨンの古酒をいただいたら、「足るを知る」なんてカッコをつけていられなくなってしまいました。赤ワイン選び、ハズしたくありません。そこで「90年のブルゴーニュの赤で」とリクエスト。90年、グレート・ヴィンテージですから、ハズレはないはずです。オーナーは6本のワインを持って現れました。そして、その6本のプレゼンテーションが始まります。この話芸が、もう一種の芸術です。知らない造り手のラトリシエール・シャンベルタン、アラン・ブリュゲのジュヴレ・シャンベルタンとジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ。これには「高いヴィエイユ・ヴィーニュのほうは、はっきり言っていま美味しくないです」という解説が入りました。知らない造り手のクロ・ド・ヴージョ、ダニエル・リオンのヴォーヌ・ロマネ・レ・ショーム、造り手失念のアロース・コルトン。ダニエル・リオンと迷いましたが、結局クロ・ド・ヴージョにしました。オーナーの「甘いです」の一言が決め手になりました。造り手を知らなくても、彼の言うことは間違いありません。いい古酒だけが持つ、あの甘みが味わえるのなら!1990年のクロ・ド・ヴージョ、最初から深い香りで攻めて来ました! いい年が、きれいに年月を重ねた香りです。そして一口。うん、きれいな甘みが。これぞ、グレート・ヴィンテージ! 完熟感のある果実味が、うっとりするような熟成香を伴って攻めてきます。。ヴォーヌ・ロマネのような官能性も、ニュイ・サン・ジョルジュのような土のニュアンスもありませんが、球体感のある、素晴らしい味わいです。こういうワイン、意識せずにどんどん飲み進めてしまいます。メインの鹿の前に飲み干してしまいました……。「ちょうどその20年前の、ハーフのクロ・ヴージョがありますよ」と、誘惑的な声がかかりました。ここまで来ると、もう止まりません。「お願いします!」で、1970年。こちらは、クロ・ド・ヴージョではなく、クロ・ヴージョの表記です。こちらは、円熟の香りと味わいでした。果実味は後退していますが、その分1990年よりも、媚惑的な甘みがありました。香りはなめし皮、トリュフ、スーボワ。1990年の強さはありませんが、これもまた美味しい!陶然とした気持ちになって、店を後にしました。帰りの電車、立っているのがやっと、でした。
2011年12月16日
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ドン・ペリニヨン[1970](すいません、借り画像です)ひさびさに西麻布のワインバーUへ。このワインバー、私がブルゴーニュにはまったきっかけとなった、高輪にあったワインバーに勤めていた方が独立して、オーナーとして始めたお店です。熟成古酒を素晴らしいプレゼンテーションで飲めるお店です。なかなか行かないのは、いつも支払いがスゴイことになってしまうので……。今回は、いちばんワインの趣味が合う、大切な友人との忘年会なので、少しでも状態が悪いワインの場合は、すぐに別のボトルを抜栓してくれる、この店にしました。グラスシャンパーニュを頼んだらアンリ・ビリオ。ピノが多めで、コクのあるタイプでした。その後、「ちょっと残っているからプレゼントです」。と言って、グラスに注いでくれたのは、ドン・ペリニヨン。なんと1970年です!高輪の店では、かつて1976年を飲んだことがあったのですが、ドンペリの古酒はそれ以来です。う~ん、オーナーが言うとおり、泡がムースです! モカやシャンピニオン。えも言われぬ複雑な熟成香と甘露な味わい。これは素晴らしい!今年、シャンパーニュにはまった身の上には、最高のプレゼントでした。感謝感激です。この日は、熟成した赤1本を飲むことにしていました。さて何を選ぼう?(次回に続きます)
2011年12月15日
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今年も残り少なくなってきましたが、2011年は残念ながら「おーっ!」と唸り声を上げてしまうようなワインを、いまだ飲んでいません。もちろん「知足=足るを知る」を自分のテーマにした年だった、ということもあるのですが……。日本という国も大きな痛みを受けた年でもありましたし……。昨年はコシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュとコント・ラフォンのモンラシッシェを飲む機会がありました。どちらも99年。4人で飲んだので、ひとりあたま1/4本、ということになります。夏に飲んだコシュ・デュリはまさに飲み頃の1本で、一口飲むたびに唸ってしまうような味わいでした。ところが、ちょうど1年前に飲んだラフォンは、プラチナを甞めているようにガチガチでした。ゆっくり時間をかけましたが、最後まで打ち解けてくれませんでした。ただ、飲んでいて「これは物凄いワインだ!」ということだけは、ヒシヒシとわかるのです。さらにその2年前に、やはり4人で飲んだロマネ・コンティの1995年がそうで、グラスに鼻を近づけるたびにオレンジのような芳香を感じるのですが、やはり最後まで振り向いてくれませんでした。ですが、次の日1日中、「なんか物凄いワインを飲んだなあ」という印象だけが、ひたすらずっーと残っているんです。同じ4人で10年前(!)に、ロマネ・コンティの1980年を飲んだ時は、その香りと味わいの要素の多さにただただ圧倒された印象しか残っていませんでしたが、凄さという点に関しては、その堅いままだった1995年と、ラフォンのモンラッシェのほうが上に思えました。その堅いワインをひたすら味わっている最中、2回ともアタマによぎったのは、「このワインがいちばん美味しい状態で、もう一度出会うことはないんだろうなあ」という予感、でした。面白いもので、ジャストタイミングで最高に美味しい状態で飲んだグラン・ヴァンの場合、「こういうのをもっと飲みたい!」と欲望が拡大していくんですね。ところが、もの凄い!ということはわかるんだけど、小指の先くらいしか触れられなかったワインと出会うと、本能的に無常を感じ、自らを省みてしまうのかもしれません。自分の年齢、自分の経済力、そして自分という器の大きさ……。そして思ったわけです。「もう、ブルゴーニュの赤(白)を追いかけるのはいいかなあ」と。そういうわけで「知足=足るを知る」をテーマにした1年だったのでしたが、まだあったんですねえ。そう、「泡」という世界が!シャンパーニュだけは、来年もまだまだ煩悩が続きそうです。
2011年12月14日
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ラ・グランダネ[1999]/ボランジェ突如起こった、シャンパーニュのマイブーム。いくつか買い込んだプレステージの中から、まずはグラン・ダネを開けることにしました。ボランジェといえば、別名「白いカラス」という希少品ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・フランセーズが高名ですが、「ちょっと奮発」というレベルのお値段ではないので、「現実的な贅沢」は、このグランダネかRDということになるのではないでしょうか?今回、グランダネを買ったのは、RDより安かったから。&私がいちばんその舌を信頼している人(といっても会ったこと、ないんですけど……)の書いた、この記事を読んだことも大きいです。さてボランジェですが、私はベーシックなスペシャル・キュヴェは、そんなに好きなほうではありません。厚みがあって高級感はあるけど、その厚みに期待するほどの複雑性や奥行きがない、ような気がするからです(偉そうですね……)。ですが、グランダネは違っていました! まさにリッチな味わいにふさわしい、奥行き&複雑性がありました。抜栓した瞬間、芳香が! 香りのボリュームが凄いです。香りの中には、ピノ・ノワールを思わせる、やや重心の低い要素もあります。厚みのある味わいにもやはり、ピノ・ノワールの存在感を強く感じますが、ブラン・ド・ノワールほどの重さはありません。シャルドネが1/3入っているからでしょうか?クリュグのような酸化熟成のニュアンスはありませんが、そういう味わいを求めたければ、RDのほうが近いのかも。大きめのグラスで飲んで、後半温度を上げていったら、味わいもきれいにふくらんでいきました。これは、もう数年瓶熟させてみたい!昨日、ある楽天ショップから来たメルマガに、グランダネの1995年の案内がありました。きっと美味しいだろうけど、今月はもうワイン予算をとっくにオーバーしているし……。悩みます。眠れなくなりそうです。
2011年12月13日
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ブルイィ・ル・バ・ド・ラ・ロッシュ[2004]/フレデリック・コサールシャソルネイのフレデリック・コサール。ボーヌの造り手ですが、ボージョレにきちんと目配りしている気がします。ヌーヴォーも、ボージョレはフルーリーの造り手であるニコラ・テスタールと組んでいますし、過去もいろいろな名義で、村名ボージョレを手がけています。これは、2年前くらいでしたでしょうか、バックヴィンテージとして安く(2,000円台半ば)で出回ったもの。すぐに1本飲んで、少し寝かせようと思い、今回の抜栓に至りました。7年の瓶熟です。一口目から、味わいが柔らかく開いていました。ややドライな味わいながら、ガメイよりはピノを思わせる赤系の果実味。香りも、熟成した赤紫のべリー香で、いわゆる「いちご」は感じません。余韻がやや短いことを除けば、熟成に入り始めたピノ・ノワールとの近似性をとても感じます。しかも、その余韻を引きずらないあたりが、この味わいに非常にマッチしていて、飲んでいて過不足を思わないワインです。う~ん、好きです! もう2本くらい買っておいたほうがよかった、です。味わいとしてはきれいに軽く、スイスイと1本開けてしまいました。酔いも軽く、ちょっと陽気な気分になりますね。軽快にグラスを洗い、サッサと寝ることにしました。
2011年12月12日
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今年の個人的テーマは、「知足=足るを知る」でした。自分の身の丈に合ったワインライフを送ろう。そう思って今年は、数はともかく、リーズナブルなラインナップを飲もうと心に決めていました。ところが赤白については、わりあい順調にダウンサイジングしたのですが、シャンパーニュだけは別、でした。上のサー・ウィンストン・チャーチル、アンシャンテール、グラン・ダネ、クリスタル、コント・ド・シャンパーニュ。全部、この2、3か月で購入したものです。さらにはセロスのシュブスタンス、ウーリエのブラン・ド・ノワールまで入手してしまいました。可処分所得がぐんと減っているのに、何やってんだろう?という感じです。こんな本を読んでしまったのも一因です。あと赤については3年前、白については昨年、堅くて開いていない凄いワインを飲んで、「たぶんこの先、これの開いていちばん美味しいものに再び出会うことはないんだろうなあ」と思い、ある種のあきらめがついたのがあるのだと思います。ところがシャンパーニュは、そういう経験をするほど数を飲んでいないのです。上のプレステージも、ヴィンテージはバラバラ。ブルゴーニュやボルドーと違って、自分でも「どのヴィンテージが好きか?」が、まだまったくわからないのです。そのためには「とりあえず飲んでみる」しか、きっとないんでしょうね。もう買い込んでしまったので、後戻りはできません。少しずつ開けていこうと思います。
2011年12月09日
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ロッソ・マシエリ[2009]/ラ・ビアンカーラ白の「最強のデイリー」だと思っている、イタリアはヴェネトのラ・ビアンカーラ。これはその造り手の赤です。赤もいくつか種類があるのですが、これは、いちばんベーシックなキュヴェです。これ、実は先週末に開けました。2本目だったのですが、1本目同様、ピチピチと微発泡を感じる若いワインでした。充分美味しいけど、白のように「最強のデイリー」とは呼べないな。そう思い、1/3ほど飲んでバキュバンしておきました。昨夜は、会社の偉い人と会食。刺身やおでんと、焼酎のお湯割り。あまり量を過ごさず、帰宅しました。風呂に入って、冷たいお茶を飲もうと冷蔵庫を開けて目に入ったのは、バキュバンしてあるワインの瓶2本。そう、前日のイブ・ボワイエ・マルトノとコレです。2本もあると邪魔なので、コレはちょっと味見だけして、もったいないけど後は捨てよう、と思いました。で、一口。「あれっ、美味しくなっている!」ピチピチの微発泡はなくなり、メルロらしい柔らかい果実味が全面に。そして「旨み」がたっぷり!です。やめられなくなりました。温度を上げたかったので、ブルゴーニュグラスに注ぎ直し、ゆっくり飲むことにしました。「飲んで帰ってきて、夜中に何やってるんだろ?」とは思いつつ、その「旨み」にすっかりやられ、気がつくと小1時間。どうなんでしょう。焼酎で下地ができていて、五感が鈍っていて、余計に美味しく感じたのでしょうか?購入した店舗には、まだたっぷりあります。「最強の赤のデイリー」になりうるかは、再検証が必要かもしれませんね。昨日の夜中は、妙に目が冴えてしまっていましたが、今朝はやたら眠いです。今日の夜は新木場で行われるライブ(スタンディング)に行く予定です。立っていられるのかな??
2011年12月07日
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ブルゴーニュ・ブラン[2008]/ドメーヌ・イヴ・ボワイエ・マルトノACブルゴーニュ・ブラン。特に好きなのはルフレーヴ、ルーロ、そしてこのイヴ・ボワイエ・マルトノです。特にこのマルトノは、他の二つに比べて、グッと安いのが嬉しいです。この2008年も2,000円台半ばです。最近、2009年を入手したので、1年寝かせたこれを抜栓することにしました。そうそう、10月の終わりには、これの一つ上のクラスの村名ムルソーを開けています。毎ヴィンテージ思うのですが、このブルゴーニュ・ブランもよくできたムルソーに匹敵する味わいだと思います。今回は最初の一口から、だいぶ開き始めた印象です。うまく言えないのですが、熟した柑橘と、もっとファットな果実味を持ったフルーツが上手に同居している感じ。きれいなミネラルの背骨がスーッと通っているのが、何とも好ましいです!飲み進めると、さらにだんだんと開いていきます。いかん、1本空にしそうです!週の前半です。何とか8合目で踏みとどまりました。これ以上飲むと、ZZZは確実です。バキュバンしましたが、悲しいのは明日もあさっても夜は外食、なんですよね……。このワイン、前日のM.グロのオート・コートと同様、クラスとしては下位のワインなのですが、こちらにはそうとは思えない、ちょっとしたスケール感があります。よくよく飲めば、もちろん上のクラスに比べると細く、雑味もあるのでしょうが、それをあまり感じさせない造りが見事です。やはり毎ヴィンテージ追いかけたいな、と改めて思いました。
2011年12月07日
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オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ[2007]/ドメーヌ・ミシェル・グロご存知、ミシェル・グロ。熱狂的なファンはいないけど安定感のある造り手、というイメージですよね。でも、好きなんです。ご存知、モノポールのクロ・デ・レアで、古酒を含めてアタリが多かったので、好印象につながっているのかもしれません。最近ヘビーローテーションの店で、オー・ブリュレが安いのを発見!ミシェル・グロヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・オー・ブリュレ[2007]赤 [750ml]一緒に、オート・コートも買いました。ミシェル・グロオート・コート・ド・ニュイ・ルージュ[2007]赤 [750ml]バックヴィンテージで2,000円ちょっとは、嬉しいです。2007年という、酸が強そうな年の後背地のワインですから、何となく飲む前にイメージがありました。一口飲んでの感想は「やはり!」。酸味基調ですが、数年の瓶熟でこなれてきてます。果実味はフランボワジーな赤いイメージ。いわゆるチャーミングなワインです。先日、外でルイ・ジャドのボトム、クーヴァン・デ・ジャコバンの赤(2008年)を飲んだのですが、そちらも赤系果実&酸味基調でしたが、それよりははるかに表情があるワインです。平日、こういうワインをブルゴーニュグラスで飲みながら、肉じゃがのような、どうってことない家庭料理を食べていると、「う~ん、これはこれで悪くないなあ」と思ってしまいます。小さな確かな幸せ、ってやつでしょうか。小市民?これで、あと片付けをしないで眠れたら、もっと幸せなんですけどねえ……。
2011年12月06日
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ソノマ・コースト・ピノ・ノワール[2009]/コスタ・ブラウン『ワイン・スペクテイター』の2011年のトップ100。その1位のワインがコレです。新世界、特にアメリカのワインを飲むようになったのは、ここ2、3年です。一つには知り合いが、いくつかの著名な造り手のメーリングリストに入っていて、そのオファーがあった時に、声をかけてくれるようになったことがきっかけです。アメリカのその手のメーリングリストは、実績の応じてだんだんと上のキュヴェのオファーが来ることになるため、彼にしてみても何人かで購入すれば、一人よりは実績を早く積むことができるわけです。わたし的にも、日本で購入するよりは、はるかにリーズナブルに入手できるのがありがたい!とりあえず買っているのは、キスラーと、このコスタ・ブラウンのピノ。キスラーはいわゆる女性の名前の付いている上級キュヴェ(3姉妹)などを入手しました。しかし、このコスタ・ブラウンはまだ今回のワインと、ロシアン・ヴァレーの2種のベーシックしかオファーがないそうです。とりあえず、ピノ・ノワールだけ購入しているのは、シャルドネに比べて、ミネラル感のないワインを飲んでもOKという、個人的嗜好が大きいかもしれません。あと、カルフォルニアのピノ・ノワールが熟成するのかを検証してみたい、というのもあります。しかし、今回は早飲みです。『ワイン・スペクテイター』の毎年のトップ100は、いわゆるコスパが評価基準。そういう意味ではいちばんすごいワイン、というわけではありません。でも1位ですから、これはもう気になってしまいます。開けてまず一口。さすがカリピノ、いきなり柔らかいです。ジャミーでふくよか。ビロードですね。ブルゴーニュを基準とすれば、間違いなく濃厚で甘く感じます。でも、これはこれで違う座標軸で考えれば、完成度の高い赤だと思います。入手価格は5,000円以下ですから、コスパは申し分ない、と言っていいでしょう。『ワイン・スペクテイター』の評価は94点。う~ん、どうでしょう。自分で評価するとしたら90点、でしょうか……。この日は、「きりたんぽ鍋」だったのですが、正直、ぴったりという感じではなかったです。でも、もし「すき焼き」だったら、間違いなくベストマッチだったと思います。この日は、ワインを飲む前から眠くて、うたた寝をしたあとワイン、だったので、飲んで眠くはなりませんでした。
2011年12月05日
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ブーズロン[2004](ハーフ)/ドメーヌ・A・エ・P・ド・ヴィレーヌ本日、健康診断の結果が……。コレステロールと血圧、前回より下がりましたが、依然高水準。今年の春から、一念発起して生まれて初めてスポーツクラブに入会し、週2~3回ペースで通っていたのですが……。検診前のグアム旅行での、欧米系の食事の悪影響でしょうか? でも体重だけは、半年で3キロほど下がっていました。肝機能の数値は、低いとは言えませんが正常値に収まっていました。しかし、アルコールが血圧&コレステロールに悪影響を与えているのは間違いありません。今月半ばの再検査に向けて、少しセーブをしてみようと思っています。そこでハーフです!(飲まなければもっといいのは、わかっていますが……)。画像は一見、11月22日の日記と同じボトルに見えますが、ヴィンテージ違い。こちらは2004年です。熟成感楽しめますAetP ド・ヴィレーヌブーズロン・アリゴテ[2004] ハーフ[正規品] 白 [375ml]2005年と比較するとややスレンダーですが、そのぶん旨みとミネラル感を強めに感じ、よりシャブリに近い味わいです。これ、個人的には2005年より、もっと好みです。どちらも同じ値段で、それぞれ2本ずつ飲みましたが、またリピートするとしたら、こちらを複数本かもしれません。しかしハーフは、晩酌としてはちょっと物足りないんですよね。でも、フルボトルは自分の酒量的には多い……。たぶん、2/3本くらいが適量です。でもハーフだと眠らないし、カラダにもまだいいかとも思ったり。そうそう、今年の個人的テーマは「知足=足るを知る」だったことを思い出しました。思い出したのが、今年最後の月になってからだったのが、何とも残念です!
2011年12月02日
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スペシャル・キュベ[NV](ハーフ)/ボランジェ11月最後の日。またも、好ましくないマリアージュ。カレーライスにシャンパーニュです。ちょっとめんどうな、食べ方&飲み方をしました。カレーを一口食べたら、水を飲んで口の中のカレーの余韻を消す。それから、シャンパーニュを一口。まあ、しょうがありません。カレーも食べたかったし、シャンパーニュも飲みたかった。まあ、別居婚しかないわけで……。これは、最近本当によく利用するようになった楽天のショップで購入。最近も、深夜に酔った勢いで、ポル・ロジェのサー・ウィンストン・チャーチルとアンリオのアンシャンテールを購入してしまいました。百貨店などより、はるかに安かったので……。このドゥミも百貨店価格の30%オフです。ボランジェの、いちばんベーシックなキュヴェ。いつも思うのですが、なかなか文句をつけにくい味わいです。厚みとバランス、そこそこの熟成感。ボルドー好きにも、ブルゴーニュ好きにも好感を持って迎えられる気がします(まあたぶん、自然派が好きな方は別かもしれませんが)。例えるなら飛行機のビジネスクラスのような……。間違いなく、ハズレなく美味しいです。でも大好きかといわれると、う~んかもしれません。個人的には、ハーフだったらもう少しゆるいテタンジェか、あるいは逆に、ややバランスを欠くくらい押し出しも強いアンリ・ジローのフランソワ・エマールのほうが好みかもしれません。ただ、この端正な味わい&ハーフボトルという分量は、眠けもやって来ないのが素敵です!
2011年12月01日
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