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パリ・トゥルイヤ・ルージュ NV(2009)/ポトロン・ミネまたまた福袋の1本。ポトロン=子猫、ミネ=おしり、ということらしいです。南仏ルーションのワイン。ロワールのピュズラや、同じくルーションのフラール・ルージュで修業した、とのこと。どちらのワインも、何本かストックを持っています。特にフラール・ルージュは、輸入元のラシーヌさんが取り扱いを止めてしまったので、なかなか飲めなくなってしまいました。このワイン、カリニャンとグルナッシュらしいですが、いい意味で予想通りの味わい。南のフランスのビオ赤のよい見本のような味わいでした。なめらかなタンニンとほっこりとした甘み。ふだんワインを飲まない人に赤をすすめるなら、昔ならカルフォルニアだったのでしょうが、今ならこういう南仏のビオ系がいいような気がします。しかし、この手のワイン、先行している造り手が多くて、味わいのレベルが一緒だとついつい、最初に出会ったところをリピートしてしまいますよね。このワインも実に美味しいんだけど、今後この手の味わいを求めるならローヌのエステザルグを選んでしまうかもしれません。値段もやや安いし……。でも、これからワインを飲もうという女性には、かなりオススメできるかも。ネーミングとエチケットがかわいいので。ただ、ワイン好きの人を対象にすると、南仏の自然派赤、けっこう競争相手が多いジャンルですよね。旨安系で、還元臭などを出さない、健全な造りを目指すと、個性を出しにくいカテゴリーのような気がしますが、個人系にはラングロール、あの透明感のある味わいが、アタマひとつ抜けている気がします。
2013年01月30日
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アルザス・リースリング・グラン・クリュ・ミュエンシュベルグ[2002] /ジュリアン・メイヤー元日に買った、福袋の1本。ジュリアン・メイヤー、アルザスの中では軽い造りのイメージでしたが、それはだぶんいちばんリーズナブルなコキヤージュあたりしか、飲んだことがなかったからだと思っていました。グラン・クリュ、とってもブルゴーニュと違ってアルザスの場合、ワクワクとした期待感は、特に持てませんよね。そんなクラスでなくてもアルザスの場合、美味しい造り手は美味しいし、しっかり系の生産者は、どんなクラスでもけっこう濃厚なワインを造る気がします。ウンブレヒトとか、ヴァインバックとか……。さて、この11年熟成のリースリング・グラン・クリュ、やや濃いめの黄金色になっていました。香り、ペトロール香が顕著です。味わいは、酸化のニュアンスがありますですが、健全な熟成感です。ボディの厚みは中程度、余韻もやや長め、といったくらい。バランスよく美味しいですが、グラン(偉大)というわけでもありません。ただ、鶏肉と大根の煮物には、ドンピシャに合いました。熟成のニュアンスと、面倒を省いて下煮しなかったゆえの、大根の軽いエグミが妙に合って、「おっ、意外なカップルのマリアージュ」と思えるくらい相性がよかったです。しかし、メイヤーはグラン・クリュでも軽め、だったかもしれません。
2013年01月29日
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ソノマ・コースト・シャルドネ[2009]/オベール月イチのワインスクール。今回のテーマは、スーパータスカン。やや死語になりつつある気もするコトバかも?ですが、面白かったです。有名どころの中堅クラスを5種類飲みましたが、セパージュもいろいろで、私的にはキャンティぽいものや、ボルドー右岸タイプや左岸タイプを感じるものがあったりで。発見は、モンテベルティネ。酸がきれいで薄旨で、ブルゴーニュの自然派のよう。講師の山本昭彦さんが、サン・ジュスト・ア・レンテナーノと並ぶ、キャンティの2大お気に入りとおっしゃっていましたが、私はレンティーナは結構飲むのですが、コチラは、個性的な女性の顔がエチケットの高めの値段のやつを1回飲んで、ピンと来なかったので気に留めていなかったのですが、いやあ後悔!です。レンティーナより、いいかもしれません。アフターのクラス会は、濃いめのシャルドネを。山本さんもお気に入りのオベール。この記事やこの記事でも、取り上げれています。けっこう入手困難なのだそうですが、ある伝手で3本購入しました。日本だと1本で、その3本の値段より高いかも、だそう。いちばんベーシックなキュヴェですが、一口飲んでカルフォルニア!というシャルドネ。ですが、よく味わってみると、充実した果実味の質の高さがわかります。余韻が長いです!キスラーの白などと違って、カルフェルニアのシャルドネだけど、アフターに苦味が来ない。そこが個人的には、好ましいところです。モンラッシェと同じ方向の味わいと言われたら、確かにそうかもしれません。ややドーピング気味ですが……。2本目は、1日1杯ずつ、1週間くらいかけて飲んでみようかと思いました。
2013年01月28日
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クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット・ロゼ[NV]/ジュリエット・シェニュ以前に白いほうを飲みましたが、一緒に買ったロゼを開けてみました。瓶買いのネゴシアンもの、コチラのロゼのほう、味筋が前のとけっこう違うような気がしましたが、同じ生産者のものなのでしょうか?ロゼのほうがドサージュが多めなのか、柔らかい味わいに感じます。最近、寒くなってシャンパーニュをよく飲むようになったためか、香りや味つきは弱いように感じましたが、ナチュラルな味わいなので、必要にして充分な泡だと思いました。味的にどちらか好きかと言われたら、よりキリッとした味わいに感じた普通のブリュットかもですが、アチラは暑い時期に飲んだから、印象がよかったのかもしれません。コレも春先くらいからのほうが、美味しく感じそう。ブルゴーニュのクレマンとしては、ルー・デュモンとかも有名ですが、あそこのクレマン、私は白いブラン・ド・ブランより、ピノだけで造っているロゼがより美味しいと思います。今回のものより、果皮のタンニンが感じられるタイプだと記憶しています。しかしまあ、ロゼ泡の色合いというものは、何ともいいものです。飲んでいて、楽しいキモチになれます。このエチケット、何でも恋愛成就の願いを込めてデザインされたものだそうです。だとすれば、コチラのロゼのほうが、色合い的にも成就の確率が高そうに思えます。しかし、2,000円台の後半の投資で恋愛が上手くいったら、コスパが良すぎですよね。
2013年01月25日
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サン・ロマン・ルージュ[2009]/サルナン・べリューこれも福袋に入っていたワイン。名前は知っていましたが、飲んだことがなかった新進のネゴシアン。サン・ロマンといえば、昔はアラン・グラ、今は何といってもシャソルネイのイメージが強く、私もサン・ロマン=シャソルネイの味わい、というアタマになっています。さてサルナン・ベリュー、香りは高い標高らしく赤系果実中心。しかし、飲んでみると意外に「濃い!」。さくらんぼ、ラズベリー、いちご系なのですが、煮詰めたような濃縮感があります。といっても、果実の甘みが強いわけではないので、ジャミーなわけではありません。ヴィンテージでしょうか? 造りでしょうか?自然派のサン・ロマン、ということで、もう少し薄め&酸が強めを想像していました。まぐろの漬けのアテとして開けたのですが、相性はイマイチでした。シャソネイだったら、バッチリだったような気がします。単体としての値段は、シャソルネイのサン・ロマンの8割くらいのようです。う~ん、だったらシャソルネイかなあ。後になってネットで調べたら、「サン・ロマンとしては凝縮感がある」と書かれていました。そうか、造りなんですね。この濃い感じ、ニュイのジュヴレやヴォーヌだったら、けっこう合う気がしますが、ボーヌの、それもサン・ロマンには、いささかそぐわない気がしました。白はムルソーなども造ってるようですが、ムルソーだといい感じなのかも?と思いました。まあ後発のネゴスですから、何かしらの特徴、売りは必要だと思います。そういう意味の個性はきちんと持っているワインでした。
2013年01月23日
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オート・コート・ド・ニュイ・ブラン[2007]/ドメーヌ・ユドロ・バイエ先週飲んだバイエの赤の、同年、同アペラシオン、同じ値段の白です。エチケットも一緒だったので、画像は流用です。コチラは赤とはうって変わって、充分に満足の味わいでした。やはり同じ気候で育っても、ピノとシャルドネは違うんですね。たぶんピノは気難しくて喜怒哀楽が激しくて、シャルドネは屈託がなくて呑気、なのかもしれまえん。酸と果実味のバランスが申し分なく、余韻もそんなに長くはないのですが、必要にして充分。とこかボーヌの白と比べて、積算温度が低いようなニュアンスを感じますが、その分きれい系の味わいに落ち着いている気がします。ミネラル感も上々ですが、シャブリのようなチョーキーなニュアンスはありません。ある意味、ニュートラルな味わいのシャルドネ。食中酒として実にいい感じでした。ちょっと前に飲んだバイエのピノ・ブランとは、味筋が微妙に違いますね。あちらはパイナップルがありましたが、それはこちらにはない要素。ヴィンテージだけではなく、やはり品種の違いなんでしょう。しかしバイエの白、ハズレを感じたことがありません。
2013年01月22日
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レ・シャイヨ・ジリ・エキストラ・ブリュット・プルミエ・クリュ[2004]/ニコラ・マイヤールもう15年以上、高熱を出していません。風邪の初期症状や微熱の覚えはあるのですが……。インフルエンザも予防接種、未経験ですが、大人になってからかかった記憶がありません。現在、周りで猛威をふるっていて、次々と罹患していきますが、今のところセーフです。昔、フランスでは風邪の時にシャンパーニュを飲む、という文章を読んだような記憶があります。それ以来高熱の時、冷たいシャンパーニュを飲んだら美味しいだろうなあ、と思っていますが、熱が出ません……。そんなこんなでシャンパーニュのことを思っていたので、週末、熱は出なかったのですが抜栓。ふだんよりは、少しよさげなものを。昨年知り合いになった、代官山ワインサロンの社長さんに相談して購入しました。先代のミッシェル・マイヤールのスタンダードは、わりあい好みで何回が飲んだことがありました。ニコラになってからは、ロゼを1回飲んだことがありましたが、あまり印象に残っていません。この価格帯になると、選択肢がいろいろありますから、自分からはチョイスしなかったと思いますが、結論から言えばすごく好みでした!花、ハーブ、蜂蜜系の香りの要素は多く、集中感があります。ドサージュ2gだそうですが、そんなことを感じさせないふくよかな甘みと質感の高い旨み。樽のニュアンスもほどよく、余韻も長めです。華やか、というよりは、コクがあってしっかりめのブラン・ド・ブラン。値段以上の満足感がありました。
2013年01月21日
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半分飲み残した前日のユドロ・バイエ。翌日もやはり薄く、物足りない味わいでした。それで、コレの登場。まつのはこんぶ。ご存じの方も多いと思いますが、昆布をすっぽんのだしで炊いたもの。このビジュアルにしては、けっこう高価です。で、どうするかというと、コレをひとつかみ口にほうり込み、それからワインを飲む、という行為をするのです。口中調味、です。旨みと塩けとわずかな甘みを加えるわけです。これは、プルゴーニュの自然派系の味わいが物足りないときにしか、相性のよくない組み合わせだと思うのですが……。これはあくまで私見(偏見)ですが、こんぶを食べて、すぐワインを飲むとロック、少しおいて飲むとパカレ、もうちょっとおいて飲むとラルロ、さらにおいて飲むとシャソルネイ、もっとおいて飲むとバイエ、のような味わいになる気がするのです。じゃあ、美味しいかと言われたら、決してそんなことありません。一瞬、それらの造り手っぽい味わいを感じますが、昆布の堅い感触がモソモソしますし、まつのはこんぶを白いご飯に乗せて食べたほうが、何倍も美味しいです。でも、ときどきやりたくなる実験です。しかしいつも思うのは、どうしてもルーミエにはならないんですよね。あの旨みは、また別の系統のような気がします。ワインを飲んで美味しくなかった時、ワイン同士を混ぜ合わせたり、酸味が足りないワインに補酸(ハイシーとか?)したり、酸っぱいワインに補糖(文字通り砂糖?)とかをするお店や人って、私は知りません。生産者ではなく消費者なのに……。美味しくならないから、というのが回答なんでしょうが、そこのところ、まだ探求され尽されてない気がします。昔、知り合いが持ってきてくれたオフヴィンのブルゴーニュの古酒(赤)、きれいに熟成しているけど、果実の甘みがすっかりなくなっていました。なので、その知り合いが席をはずした時に、グラス一杯に耳かき一杯くらいのグラニュー糖を入れて、そっとかき混ぜて……。戻ってきた知り合いに「念を入れて美味しくするよ!」と言って、Mr.マリックのように手かざしてから飲んでもらったら、「あっ、ほんとだ。すごく美味しくなっている!」実は、「勝手にシャプタリザシオンしたんだ」と言ったら、なんだあ…という話に。ですが、味わいとしては間違いなく美味しくなっていたと思います。これはやはり、ワインに対する冒涜なのでしょうか?
2013年01月18日
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オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ[2007]/ドメーヌ・ユドロ・バイエ贔屓のユドロ・バイエ。最近のヴィンテージの評判はよいのですが、07と08はとても芳しくない!ので、試してみることに。一口飲んで、「薄い」という感想。「薄旨」ではなく、「薄い」。酒質の弱さが、はっきり。このオート・コート、09は果実味たっぷり、10はミネラルと旨みのバランスが好ましく、それぞれ美味しかったのですが、07は知らないネゴスのブルゴーニュ・ルージュのレベルかもです。ただ、救われるのは自然派らしいピュアな果実味とミネラル感。ですが、飲み進めているうちに、果実の甘みがだんだんと消えていきました……。決してマズくはありませんが、3,000円レベルの味わいではないかも、です。まあでも、好きなアーティスト♪も長く聴き続けていると「あれ?」というアルバムを出す年もありますからね。最近の造りを見ていると、今後、条件の悪い年でも、こういうコトはなさそうな気もしています。珍しく飲みきれずに、残りはペリエの小瓶に。今晩、「奥の手」を使って飲んでみるつもりです。07のバイエのオート・コート、同時に白も購入しているので、そちらも近々飲んでみたいと思っています。
2013年01月17日
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VdF ロゼ・マリー・ローズ(2011)/ノエラ・モランタン福袋に入っていた1本。ロワール、カベルネ・ソーヴィニヨン100%だそうです。ロゼは、メジャー品種のものが好きです。南仏も美味しいと思うものがありますが、香りにエキゾチックな要素が強すぎるものなどは、家庭料理に合わせにくいものもあるなあ、と思います。ブルゴーニュのロゼは、味つきの弱いものもけっこう多いので、物足りなく思うことも。今まで飲んだベストロゼは、2000年のルーミエですが、あれは偶然と例外の産物なので……。そういう意味では、ボルドーのロゼは歩留まりがいい気がします。もともとの強さがほどよく弱っていて、タニックで飲めないことがありませんから。なので、香りの方向も含めて、ボルドー品種のロゼ、好みです。今回のロゼも、一瞬「えっ、カベルネ?」と思うのですが、飲んでいるとほどよいタンニンが感じられ、自然派らしさと相まってスイスイと美味しく飲めます。単体で2,000円強らしいんですが、その値段の価値は充分アリです。香りの要素は多くないのですが、それがかえって和系の家庭料理といい感じです。昨夜はしゃぶしゃぶでした。豚肉好きなのですが、遅い時間にスーパーに行ったら売り切れで牛しゃぶに。でも、牛とこのカベルネロゼはどんぴしゃでした。
2013年01月16日
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ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・イエローラベル[NV]/ヴーヴ・クリコ先月、ひさしぶりにアンペリアルを飲んで、以来気になっていた泡を飲みました。そう、売り上げ的に東の横綱がアンペリアルだとすると、西の横綱であろうイエローラベル。フルボトル1本をじっくり飲むのは、たぶん初めてです。最初の印象は、「おっ、意外にコレも酸が強いなあ」ということ。と同時に、ボディの厚みも感じます。ピノ系が多い、というのがよくわかる味わい。フルートグラスで飲み始めたのですが、途中からリーデルの大吟醸グラスに替えました。そうしたら、香りの要素がふくらんできた感じで、生クリーム系のニュアンスも出てきて、いい感じに。4,000円台半ばで購入しましたが、ちょっと前に飲んでいた激安シャンパーニュはもちろん、3,000円台で買えるRMのベーシックラインより格上の味わいに感じます。私のレベルだと、ブラインドで飲んだら、よくできたRMの中堅クラスのラインだと言ってしまいそうです。あまりにもポピュラーなのですが、ヴーヴクリコ、実にレベルが高い気がしました。個人的見解ですが、アンペリアルのほうが、むしろ通向きの味わいなのでは? 酸を愛でることができるワイン好きに向いている気がします。メジャーもいいですね!最近、ある動画が見たくて、ニコ動の3か月有料会員になりました。連休、予定がキャンセルになったりもあったので、せっかくなのでゆっくり見ることにしました。しばらく新規開拓していなかったJ-Popをあれこれ聴いてみたら、知らないうちにたくさんいいバンドが出ていることに気づき……。1曲、実にカッコイイ曲&PVがあって、思わずiTuneでクリップを買ってしまいました。たぶん、今週のヘビロテです。しかし彼ら、ネットで見ていたら「中二病」が好きなバンドの代表らしく……。そう、こんな歳になって、未だ自分に「中二病」の気があることに気がついてしまいました。でも、いろいろ思い当たるフシが……。いやあ、恐ろしいコトです。でもそんなことは、ちょうど1年前に「化物語」を知ってはまった時に、気づくべきだったのかも、ですね。
2013年01月15日
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コート・デュ・ローヌ・ルージュ[2009]/クードレ・ド・ボーカステル週末、ローヌの赤が飲みたいという気持ちをがブレなかったので飲んだのがコレ。ボーカステルのヌフの隣の畑のワイン。ひさしぶりですが、改めて「コレ旨い!」と大納得の味でした。コート・デュ・ローヌと思えば高めですが、ヌフだと思えば安いです。あと、何しろ若いのにもう飲めますし。ヌフを思わせるクラクラするスパイスと獣のニュアンス。でも、味わいは柔らかく、きれいに開いています。南ローヌを飲んでいるという喜びを与えてくれるワイン。これ、寒いときの醍醐味!だと思います。うん、美味しかった!
2013年01月14日
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リースリング・トロッケン[2010]/クレメンス・ブッシュ面白いもので寒い中、帰宅の途上はぼんやりと「なんか、濃いめの赤がいいなあ。ローヌかなあ」と思っているのですが、帰ってあれこれやってカラダが温まってくると、「ゴクゴクの飲める酸がきれいな白かなあ」とキブンが変わるのです。で、ラシーヌ輸入で話題になったドイツワインを。ドイツのリースリングは、辛口といってもアルザス以上に糖を喰いきった感じがなくて、酸の中に甘みがあるのが、食中酒としてよいなあと思います。これもアルコール度数が低めで、家庭料理との相性は抜群。若いので、ガソリン系のニュアンスも控えめ。ゴクゴク飲んでしまいました。オーストリアのグリュナフェトリナーと並び、しょうゆ+砂糖・みりんの甘辛系といちばん合うワインに思えます。本格的な仕事始めの週、今週の収穫は小さな新年会で行った御徒町の新竹という鄙びたお店。台湾の客家料理。ほどよく旨いのがいいなあ、と思っている今のキブンにぴったりでした。♪は、年末から聴いていた「冬色ガール」のブームが終わり、今はもう死んでしまったボーカルが歌う3ピースバンドのアルバムがヘビーローテーションに。10年以上前、メジャーアルバムのレコーディング中に25歳の若さで亡くなってしまったそうです。2002年のことだったそうで、「02って何があったかなあ?」とゴソゴソ探してみたら、家には今はなきルメール・フルニエのヴーヴレなどがありました。「よし、近いうちにそれ飲みながら聴こう♪」とおセンチな飲み方をしようと思った次第です。
2013年01月11日
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マコン・ヴェルジュソン・ラ・ロッシュ[2010]/ドメーヌ・ダニエル・エ・マルティン・バロー先月飲んだ2009年が素晴らしく、比較したくて10を開けました。抜栓直後は、「おっ、堅い?」。酸が立ち気味でした。しかし、30分もしないうちに、どんどん開いてきました。酸、ミネラル、果実味のきれいなバランス。09のほうが果実味のボリュームがあってやや重心が低め、10のほうがややタイトで、きれいめな味わい。共通するのは、きれいな酸が心地よく唾液腺を刺激してくれること。タイプは違いますが、甲乙つけがたく美味しいです。09のほうが、広範囲に受け入れられそう。ワインを飲みなれている方はコチラを好むかも。つい贔屓したコトを書きたくなってしまうバローですが、やはり2,000円台半ばでこの味わいは、出色だと思います。
2013年01月08日
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元旦、まず起きてしたことはネットでポチっと。ワイン福袋の購入です。福袋、いちおう方針としては「鶏口となるも、牛後となるなかれ」。たか~い福袋を売っているショップはパス。予算は1万円台半ばで。1万円札1枚よりは出していいけど、福袋に2枚はなあ…、ということで。2011年、2012年と、品質管理を売り物にしているショップで5本セットを購入して、11は95のレザムルーズ(モワンヌ・ユドロ)、12はヴォロニック・マクマオンのムルソー05とアタリが入っていたので、そこにするつもりだったのですが、福袋を今年はやっていないようだったので、別の店に。自然派が売りのモリサワさんで、6本入りを購入。このお店は、何度かリピートしています。結果、ビオアルザスのジュリアン・メイヤーの外箱で届いた6本は、ボーヌ・ルージュ 1er Cru オー・クシュリア[2003]/ドメーヌ・ラ・コンブサン・ロマン・ルージュ[2009]/サルナン・ベルリューVdT ルージュ・パリ・トゥルイヤ(2009)/ポトロン・ミネアルザス・リースリング GC ミュエンシュベルグ[2002]/ジュリアン・メイヤーVdF ブラン・ロモランタン(2010)/ピュズラ・ボノームVdF ロゼ・マリー・ローズ(2011)/ノエラ・モランタンフレデリック・コサールが出がけていたラ・コンブは、何本か飲んで好印象。03は、このクシュリアのワンランク下のボーヌ・オ・ルナールを飲んだ記憶が。サルナン・ベルリューは、知ってはいましたが未経験。ポトロン・ミネは、初耳です。ジュリアン・メイヤー、コキヤージュのような、リーズナブルなラインしか飲んだことありません。ピュズラのロモランタンは、酸が強いイメージ。寝かしたらどうなんだろう?と思って、05をずっと置いてます。ノエラ・モランタンも、知ってはいましたが未経験。今回の6本、自分から積極的に買うことはないにしても、ハズレと感じるものは1本もなかったです。値ごろ的には、「ちょっとだけお得」な感じでしょうか。今年引いたおみくじのように小吉、といったキブンでした。ただまあ福袋のお楽しみは、自分では買わない銘柄に出会うことでもあるので、飲んだ結果、この小吉が中吉、大吉に化けることがあるかもしれません!もちろん、到着したてで飲むわけではなく、週末、白はウィリアム・フェーブルのシャブリ2011、赤はカレラのド・ヴィリエ2009を飲みました。白はこの季節、シャブリはやや酸が強めに思え、赤は個人的好みからすれば、ジャミーさが過ぎる感じがしました。こちらは末吉?という感じでした。
2013年01月07日
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プティ・シレーヌ[2009]/ACボルドー駅伝を見ながら飲んだわけではありませんが、昨日のタイトルと対にしたかったので……。1,000円台前半のボルドーです。私が最初に「ワインって、こんなに美味しいんだ!」と思ったシャトー・ジスクール。セカンドが、ラ・シレーヌ・ド・ジスクール。マルゴーではなく、別の地区でつくっているル・オー・メドック・ド・ジスクールと3つのブランドに加え、買いぶどうで造り始めたのがコレだそうです。この09がファースト・ヴィンテージとのこと。ジスクール贔屓です。近頃、ボルドーの登場回数は少ないのですが、オー・メドックはたまに飲みます。2,000円クラスとしては、期待を裏切らない出色のボルドーだと思います。さて、そのさらに下に位置づけられるこのプティですが、良年の09の割には、そしてメルローが多めのセパージュの割には、カベルネの青さとややゴツゴツしたタンニンが目立ちます。柔らかさが身上のジスクール一族としては、ちょっと意外ですが、果実味と酸のバランスは悪くなく、ジェネリック・ボルドーとしては、まあ合格かな?と思います。ただ、もう少し値段を出してオー・メドックを買うほうが、満足度が高いかも。2本購入したので、もう1本はしばらく放置することにします。文庫になった吉田修一の『横道世之介』を読みながら、飲みました。この本、単行本で出た時にあまりによかったので、本好きだと言っていた友達に、読み終わってすぐに貸したのですが、その後、返却されず、感想も言われないまま、今に至っています。たぶん、趣味に合わなかった??映画になったのですね。読後、「いい人ってのは、いいんだよなあ」と思ったのを覚えています。たぶん、自分がいい人ではないからなのでしょうね……。吉田修一、近刊の『路』もいい小説でした。ジスクール同様、贔屓してしまいます。いいワインになりきれなかった、プティ・シレーヌ。今年は、ひさしぶりにボルドー(もちろん穏当な値段の)をたくさん飲んでみたいな、と思いました。
2013年01月04日
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ロゼ・ド・マセラシオン[NV]/ブノワ・ライエ昨日は、昼間からシャンパーニュ。駅伝を見ていたら、何となく開けたくなって、某ワイン雑誌で激賞されていたコレを。どんな泡か、裏にはっきりと書かれています。最初は、タイトな印象でした。ドサージュ3gなので、キリリとしていて、08&09のみですから、熟成感もありません。ストイックに感じます。温度が上がってくると、どんどんピノらしい艶やかさが出てきました。シャンパーニュの適正温度より上になってきてから、そしてやや泡の勢いがなくなってきてからのほうが美味しく感じます。グラスを回しながら、泡を飛ばしながら飲んで美味しいロゼシャンです。メゾンもののようにわかりやすくないので、自分から探りにいかないといけない泡かも……。でも、そういう意味では、裏エチケットの情報は、頼りになりますね。自分は、こんなふうだと教えてくれているので。昨日は、そこで腰が落ち着いてしまい、結局、家から一歩も出ませんでした。何年ぶりか、覚えていないくらい久しぶりです。仕事のことなど、つらつら考えていました。不景気業種勤務で、可処分所得はどんどん下がっていたりして、いろいろ厳しいのですが、仕事の内容に関しては、現在ほぼフリーハンドで自分のしたいことができる、というとても恵まれた立場にいます(予算はないのですが……)。ただ、成果が上がっていないんですよねえ。新しく始めることなので、すぐに結果が出るわけでもない、というのはたぶん言い訳で、フリーハンド=目に見える成果、を求められている訳ですから。自分の嗜好がマイナーなのがいけないのかも? と、そういえばマセラシオン&エクストラドライのロゼシャンパーニュなんか飲んでるじゃん……。昨年知り合いになった、いつもすごいワインを持ってきてくれる方は、新年はクリスタル・ロゼを飲む、と言っていました。ここは、せめてヴーヴ・クリコのロゼだったなあ、と酔ったアタマで考えた新年2日目でした。
2013年01月03日
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ソノマ・コースト・ピノ・ノワール[2007]/コスタ・ブラウン1年の計は…なので、元日のワインはシャンパーニュかブルゴーニュ白、と思っていたのですが、成り行きでカリピノに…。やれやれ、最初から思い通りにはいかない、ものです。とは言っても、人気のコスタ・ブラウン。しかも、なかなかお目にかからないバックヴィンテージですから、文句は言えません。5年熟成、もともと柔らかい味わいですから、酒質が開くというわけではありませんが、香りはいくぶん複雑性を増している気がします。カリフォルニアの2007年がどういう年か、わからないのですが、09などよりはやや軽めの味わいに思えます。まあでも甘>酸っぱい、カリピノらしい味わい。自分の好みとはいえませんが、充分美味しいワインでした。しかし、例によって眠くなったので早めに就寝。でも、夜半に目覚めて何となく眠れなくなり、何か飲みたくなり…。ワインを開ける、というわけにもいかず、フォアローゼスのミニチュア瓶があったので、それをチビチビやりながら、吉田秋生の『海街Diary』を読み返しました。
2013年01月02日
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ウルトラディション[NV]/ラエルト・フレール2012年の〆の1本は、ムニエが多めの泡。この造り手のいちばんベーシックなキュヴェですが、アフターがムニエ多めという共通項があるジョゼ・ミッシェルなどと近い印象があります。名称は強めのシャンパーニュですが、思ったより軽めでした。それも1年の終わりにはちょうどいい感じで……。2013年、すっきり目覚めることができました。今年も美味しくワインを飲むべく、ココロとカラダの健康に留意したいと思っています。あれっ、逆か? 健康が第一で、その結果、ワインが美味しく飲めればいいんですよね。既知の方々、今年もよろしくお願いいたします。未知の方々、何かのきっかけで、一緒にワインを飲む機会が持てたら嬉しいです。
2013年01月01日
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