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このところ「新聞」の話題がふえてきた。1つには朝日新聞が「慰安婦報道は誤報だった」といいながら、まったく謝罪しないという不思議な姿勢を示した点にある。またこの慰安婦問題は、産経新聞の入念な取材によって、朝日新聞が「知らぬ存ぜぬ」を押し通すことができなくなったことも、大きな話題となった。さらに9月には、福島第一原発事故をめぐって、吉田昌郎元所長(故人)の調書が公開される。これも朝日新聞と産経新聞の正反対の発言報道の、どちらが正しいかが判定されることになりそうだ。多分、産経のほうが正しいだろうが、朝日が誤報を認めることはないだろう。私はかつて、某新聞の誤報について、その社の社会部長と1対1で会ったことがあった。こちらは「女性自身」編集長の立場として訂正を求めたのだったが、驚いたことに、最初から傲慢な態度で「録音とノートは禁止する」と、マスコミにあるまじき発言だった。つまりは証拠いん滅で、私が雑誌に書けないように威嚇したのだ。新聞社の実態を見た思いだったが、現在の新聞の衰退ぶりを見ると「なるべくしてなった」の感が強い。若者が新聞離れしたのも東大生が朝日新聞に入らないのも、もしかすると、活字離れだけでなく、なんとなくうさん臭さを感じているからではあるまいか?今月の「WiLL」は「朝日新聞の『従軍慰安婦』は史上最悪の大誤報だった」の大特集を組んでおり、「週刊文春」も「週刊新潮」も朝日追求記事が大きく鋭い。ここまで朝日のレベルが落ちると、新聞の将来は暗いどころか、危ういといわざるをえない。近頃また再燃しているが、毎日新聞が危ないという話もある。ソフトバンクが狙っているという記事も雑誌に出てきたが、ここ数年で新聞業界は激変するかもしれない。
2014/08/29
大阪の自動車用マットやトラックの幌(ほろ)などをつくっている会社の社長が、お尻をトイレットペーパーで拭くロボットを開発した。従来の温水トイレに座っているだけで、接続したアームが1回分のペーパーを切り取り、きちんと畳んで、お尻を拭いてくれるのだ。そのあと、アームを反転させてトイレ内に捨てるというから、身体や腕の不自由な人には大きな福音だ。すでに何年も改良を重ねており、小型化してきたが、まだ直すべきところが、いろいろあるという。この会社は岡田製作所といい、社長の父親が手が不便になったことから思いついたのだそうな。2007年に第1号を試作して、現在第4号まで改良を重ねてきているが、この会社の夢は、将来、一般トイレにこの機能をつけることだという。福祉機器としても、評判はいいのだが、まだ量産化ができないでいる。実際これが量産化されたら、設置したい病院や高齢者用ホーム、一般家庭は多いのではあるまいか? 温風つきの温水便器はあっても、最後は手で拭きたいものだ。恐らく拭かずに出てくる人は、ほとんどいないのではないか?この会社では、この試作品を「楽々きれっと」と命名し、一般市場に売り出したいのだが、資金が足りないそうで、パートナー企業や資金援助先を募集しているが、どうなのだろう?素人目にはいいアイデア、いい商品と映るのだが、専門家は果して、可能性があると踏むのだろうか? 最近は「これはいいアイデアだ」と思うと、すぐ資金を提供するエンジェルが大勢いるといわれるが、アイデアがあったら、フェイスブックなどで、提携先を募集することも可能だ。あなたも失敗を恐れずに、新企画、新製品に挑んでみたらどうだろう?
2014/08/22
心筋梗塞で心停止した61歳の男性が、1時間22分後に再度心臓が動きはじめ、さらに1週間後に意識を取り戻し、その上後遺症がないという。世界ではこういう例があるのかどうか知らないが、日本では初めてだという。つまり完全に死の世界から戻ってきた最初の日本人、ということになったのだ。この幸運な男性は愛媛県西予市の人だが、愛媛大学付属病院の救急医療部では、低体温療法に利用した医療機器を公開した。これまでの例では、心肺蘇生法を開始する時間が1分遅れる毎に、7~10%死に至る危険が増すので、10分経過したらほぼ助からなかった。ところがこの低体温療法によると、脳が守れるのだという。かりに蘇生させても、脳が破壊されていたら、再び死が宣告されるのかもしれない。それにしても後遺症なしで退院できたのは奇跡だが、今後この男性には、医学者もマスコミも殺到するのではあるまいか? 私でさえ、できることなら会ってみて、1時間22分の間、どういう気持ちだったのか、訊いてみたい。まったく記憶がなかったのか、それとも少しは現世から離れて、あの世に近づいた気分があったのか?また脳の蘇生に際して、トンネルからこの世に戻ってきた実感があるのか? あの世とはどんなものだったのか? どんな気分だったのか? 取材してみたいことは山ほどある。医学の世界では人間を生きたまま低温保存し、数十年後に生き返らせるという夢のような実験も可能、という話を聞いたことがあるが、今回の成功は、それに1歩近づいた感もある。また心筋梗塞の不安に悩まされている人たちは、万一倒れたときは愛媛大で救命してほしいと思うのではあるまいか? そういう希望を与えた価値のある成功だった。
2014/08/13
小学館の『大辞泉』が「あなたの言葉を辞書に載せよう」という募集をしていたが、このほどその結果を発表した。編集部がセレクトした「結婚、青春、社長、お金、涙、家族、言葉、戦争、前、イケメン」という言葉に、訳語をつけるという試みだが、今回は2回目だ。昨年10月の第1回では8語に対し、6720本の応募があった。今回は9073本の投稿があったが、そのうちの93本が、この辞典のデジタル版とアプリ版などに載ることになった。読者の訳語は面白く、中には専門家の訳語より的確ではないか、と思われるものもある。たとえば「結婚」は「幸せの種を買うこと。咲くか枯れるかは育て方次第」とか「青春」には「成人が後悔し、中年が懐かしみ、老人が忘れるもの」など、思わず笑ってしまう。「前」「言葉」などは辞書の編者でも苦労する。『大辞泉』では「前」とは「普通の状態で顔又は視線の向いている方向」となっている。では「言葉」はどうなっているかというと「人が声に出したり、文字に書いて表したりする、意味のある表現」と、苦心の作だ。これに対し読者の入選作では「前」とは「まだ自分の足跡がない場所」「言葉」とは「いつも想いより後から出てくるもの」となっている。これはあまり正確ではない。やはり編者のほうが大分上だ。面白かったのは「イケメン」だ。「満員電車で接近したい人。電車で隣の席に座って寝たふりをして寄り掛かりたい人」だという。これは女性が考えたものだろうが、なかなかの傑作だ。男であれば「美人」も同じ訳語になってしまいそうだ。もしかすると、ほとんどの人がテレビ「笑点」の視聴者のような気がする。
2014/08/08
健康法はあとからあとから出てくる。今度は8時間睡眠がよくないという。全米の100万人に調査したところ、6.5~7.5時間の睡眠をとっている人が、もっとも死亡率が少なかったというのだ。7.5~8.5時間以上の睡眠者より、死亡率が20%も低いというのだから、今夜からのんびり寝てはいられない(笑)。日本でも名古屋大学の調査で、似たような結果が出ている。こちらは7時間より長くても短くても死亡率が高くなるというのだが、どうやって因果関係を結びつけたのだろう?米国の調査でもそうだが、100万人を調べたのなら、その100万人が死ぬまで追跡調査しなければ、何歳で死んだかもわからないし、交通事故や飛行機事故で死んだのかも、わからないでのはあるまいか?小保方晴子さんの例でもわかるが、研究所や大学の調査というと、すぐ信頼しがちだ。しかし実際には怪しげなものなのだ。その点、九州大学が調べた福岡県久山町の「喫煙者と認知症発症者の関係」は、住民を長年追跡調査して、非喫煙者の2倍に上ることを突き止めている。100万人というと、いかにも正確らしく見えるが、逆にいうと、数字で正確さを装っているだけかもしれない。というのも、この研究には専門家から疑問の声が上がっているからだ。これらの専門家は、生活と文化によって、最適睡眠時間はマチマチだといっている。私はこのほうが正しいように思う。ただし、世界各国の文化度が次第に上ってきているだけに、睡眠が少なくなる傾向は否定できない。死亡率が少ないといっても、死亡年齢が出ていないので、睡眠を減らす意義があるかどうか、よくわからないが、偶然にも私の睡眠時間は6.5~7.5時間くらいだ。とりあえず「よかった」ことにしておこうか。
2014/08/01
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