阪神タイガースがクライマックス・シリーズ進出を目指して3位争いを頑張っているが、本日は友人の蝶麻呂君が「蝶」を追い掛けるのを一休み、「虎」の応援に甲子園に出掛けたようである。金本がホームランを打った処で下記の写真を添えて、「今日は勝つでえ!」とメールして参りました。その言葉通り2-1で阪神は横浜に勝ちました(笑)。
もっとも、蝶麻呂君は近々またマレーシアまで蝶を求めてお出掛けとか、今夜の電話でのたまふて居られましたが・・(笑)。
(甲子園球場)
さて、タイガースや蝶のことはさて置き、本日の銀輪散歩では葛 (くず) の花が咲き始めているのを目にしました。萩も尾花も秋なれど、葛の花も亦、秋の七種の花の一つです。山上憶良の作れる、かの有名な、「秋の七種の花」の歌をご紹介して置きましょう。
山上憶良、秋の野の花を詠める歌二首
秋の野に 咲きたる花を 指折 りて かき 数ふれば 七種 の花
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また 藤袴 朝がほの花
(くずの花)
夏葛の 絶えぬ使いの よどめれば
事しもあるごと 思ひつるかも (万葉集巻4-649 坂上郎女)
(夏の葛のように絶えなかった使いも滞りがちになってい ましたから、あなたの身に何事か起ったのでは、と思ってしまいましたことよ。)
真葛原 なびく秋風 吹くごとに
阿太の大野の 萩の花散る (万葉集巻10-2096)
(一面の葛原の葛の葉をひるがえすように秋風が吹くたびに、阿太の大野の萩の花が散ることだ。)

上の2番目の歌のように「真葛原」と歌い出されているのに、散る花として登場するのは、葛の花ではなく、萩の花の方である。
葛は「延ふ葛の」とか「真葛はふ」のように、その蔓性に注目されたり、「葛葉」と葉の方で登場したりと、花そのものが歌われないのは、ちとお気の毒なことである。花が大きな葉に隠れ勝ちで、目立たない所為なのか、その花のボッテリとしたスマートさに欠ける形の所為なのかは存じませぬが、憶良が「七種の花」の一つに挙げたにしては、花は無視されていますな。
しかあれば、偐家持にて1首、葛花を詠みてもみむと。
真葛原 吹く秋風の 夕暮れも
葉陰に咲ける 葛の花あり (偐家持)
梅の花ひとり見つつや 2024.01.13 コメント(6)
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