偐万葉・木の花桜篇(その7)
本日は、偐万葉シリーズ第68弾、偐万葉・木の花桜篇(その7)であります。
偐家持が木花桜姫に贈りて詠める歌22首及び俳句2句
並びに 木花桜姫の返しける歌7首ほか
梅雨空の 河内に陸奥の 桜来し
吉備の桜の つなぐやえにし (河内のクロネコ)
薔薇もまた 咲くにまかせよ 野にあらば
おのず咲くらむ み心のまま
野つ鳥の 運びや来たる 野苺の
実の照る庭の 晴れ間にあれり
木花桜姫の返しける歌
我が庭に 舞ひくるものは みな愛し 雨雪さへも ともに遊ばむ
えにしあり 吉備の桜へ 山川を 隔 なりて結ぶ 智麻呂の枇杷
寝不足の なにはゴリラの 憂きことは
店に夜毎の トラのあるなり (下戸のゴリラ)
かささぎの 渡せる橋も 渡りかね
ながめせし間に 余も老けにける (大法螺の馬鹿持)
みほとけの えにしやみ神の みちびきか
智麻呂あぢさゐ 吉備にぞ咲ける

野の花の 気配のこすや 立ち葵 高々咲ける 青き大空
新暦は
夏越
しの
祓
夏盛り
たなばたつ
女
も
汗疹
やあらむ (鰻食ふ家持)
木花桜姫の返しける歌
梅雨空の 雲のかなたの 天の川 君の逢瀬は ありやなしやと

石の
間
の コスモスにもあれ 人みなも
そこにし
己
が 花を咲かさな
立葵 疾く咲き昇れ 雨の間を 蝉鳴く空の 青きぞも欲し
立葵 咲き昇りたる 青き空 (筆蕪蕉)
木花桜姫の返しける歌
やすめとて 雨降りやまず 遠雷も 託 ち顔なる 銀輪の君

参議院 選挙の前の 捩り花
平等院の 前庭に咲く (光源氏蛍)
もじもじと 何や告げけむ もじずりの
捩れ国会 言ふにしあるか (偐在原業平)
桜姫の 尻尾踏みたる 月夜かな (筆蕪蕉)
木花桜姫の付けたる脇句
鼓打つ手を 見れば毛だらけ (狸の更衣)
ふつふつと
布都
のみたまの
磐座
は
しばし待てとか 茅の輪のなかり (旧暦派)

まよひてぞ ゆくがへんろの みちなれば
まよひてしれる ひともみほとけ (迷ひ家持)
木花桜姫の返しける歌
遍路道 まよひまよひて 知る人の 情けの中に み仏を見る
立葵 ほつ枝にひとつ 花咲きて 蝉の 音 しるき 朝となりける
木花桜姫の追和して詠める歌
短きは 夏の夜の夢 沙羅の木の 明日 咲く花 何を想はん
偐家持の返しける歌
思ほえば ひと日十日も 変りなし
咲きてみな散る 花にしあれば
ゴマダラは 絣の小僧 シロスジは
黄八丈着て 行くごりょうはん (足塚治虫)

野辺見れば 蒲の穂立ちぬ 横雲の
白兎
は空を 駆け行くらしも
はや秋の 気配立ちぬる 朝顔の 花しも咲きて 文月 果つらむ
木花桜姫の返しける歌
夏の果て 秋は見えねど 咲く花の 涼しき色に 恋ひてありけり
吾
もかく ありたきものぞ
吾亦紅
吾
も恋ふなる 秋立つ葉月 (恋の家持)
ちさの実の 葉うらにさはに
生
る見れば
わが恋ひ待てる 秋立つらしも (葉月家持)
<参考>
偐万葉・木の花桜篇(その1)~(その6)は コチラ
からご覧下さい。
木の花桜さんのブログは コチラ
からどうぞ。
(注)掲載の写真は全て木の花桜さんのブログからの転載です。
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