お家に囲まれても引けを取らないお墓・・・
東大阪線を走ってると水走てインターがあったような。
変わった地名だなって思ってました。

ほんとちょっと怪しげな行場ですね^^
(2013.12.30 21:06:19)

偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2013.12.30
XML
カテゴリ: 近隣散歩

  本日は恒例の年末の墓参。
  いつものコースと違う道を行くと、かつて田畑であった処が住宅地になっていて様変り。野中にポツンとあった水走家の墓も住宅に取り囲まれていました。三日見ぬ間の、とまでは言わないけれど、見慣れた景色がいつの間にか失われているというのが現実という奴ですな。

水走氏墓所 (水走氏墓所)

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。  たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、卑しき、人のすまひは、世々経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。(方丈記)

  水走氏は中世にこの地域を支配していた氏族。枚岡神社の祭神・天児屋根命を祖とし、中臣氏やその後裔である藤原氏とも同族の平岡連(平岡氏)の末裔の氏族である。
  現在の東大阪市五条町の山麓、この墓所のある付近一帯に広大な屋敷を構えていたようである。詳しくは下記<参考>と説明板をご参照下さい。
   <参考> 水走氏 ・Wikipedia
墓参・梅の花今か咲くらむ
2012.3.3.

水走氏墓所 (水走氏墓所説明板)

  墓参の後、山麓を暫し散策。

    煤逃げの 墓参のあとや 回り道 (筆蕪蕉)

  墓から東大阪市立郷土博物館へ行く途中に行場がある。昔は滝があっただけだったが、ここでも「いつの間にか」周囲に小さな祠や石碑群が置かれて行場らしい「怪しげ」な雰囲気を醸しているのでありました(笑)。

行場
(行場)

行場 (2) (同上)

行場 (3) (同上)

  かたわらでは、ヤツデが「あっしには関わりのねえこってござんす。」と白い花を咲かせているのでありました。

   しらじらと 花なき冬の やつで哉 (筆蕪蕉)

ヤツデ
(ヤツデ)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.12.30 15:46:54
コメント(12) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:墓参・ゆく河の流れは絶えずして(12/30)  
ふろう人  さん
お気に入りに加えて頂きありがとうございました。
拙いブログですがよろしくお願いします。 (2013.12.30 17:26:41)

こんにちは  
時流というものですね~

全ては移ろい変わりゆくは世のならい・・・
川の水も山の緑も同じように見えて決して同じではない、
刻一刻とどまることなく変化し続けている。。。

人もまた同じ
同じ場所におるつもりでもいつしか下流に流されているもの、
同じ場所にとどまるためには常に前に進まねばならない。
動いていないように見えて絶えず動き続けている。
されば人もまた移ろい続けるものにて・・・ (2013.12.30 17:51:19)

こんばんは・・  
英坊3 さん
「年毎に 歌を習いし 幸せに・・
      だが詠みの様 ままならぬ様」悲し・・です。
これに懲りずにお付き合い下さいますようにお願いいたします。本年はおかげさまで恙なく過ごさせてもらいました。来年もどうぞよろしくです。ご家族様共々のご多幸をお祈り申し上げます。
(2013.12.30 18:53:17)

ふろう人さんへ  
けん家持  さん
こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。
もう押し詰まって参りましたですね。
どうぞ、よいお正月をお迎え下さいませ。
来年もよろしくご好誼賜りますようお願い申し上げます。
(2013.12.30 19:40:59)

Re:こんにちは(12/30)  
けん家持  さん
ふぁみり〜キャンパーさんへ
松も昔の松ならなくに・・とか、ゆくすゑまではかたければ・・という奴ですな(笑)。
まあ、移ろわぬものはないのでありますが、なにがしかの思い出と結び付いたものが消えてゆくのは、やはり寂しきものにて候、であります。
ともあれ、かにもかくにも年は暮れ・・また新しい年が始まります。この1年のご好誼、感謝申し上げます。
どうぞよいお正月をお迎え下さいませ。貴兄、ご家族皆さまに新年がよき年となりますようお祈り申し上げます。
また、来年もよろしくお付き合い下さいませ。
(2013.12.30 19:56:43)

Re:墓参・ゆく河の流れは絶えずして(12/30)  
ウーテイス  さん
墓も住宅に取り囲まれていました。三日見ぬ間の、とまでは言わないけれど、見慣れた景色がいつの間にか失われているというのが現実

~~~~~~~~~~~~~~
ご存知のように鎌倉は狭い土地で
墓が増えて
終に オフレが出た 平地に 墓を作る事禁止

何しろ、死者の数が 生者を上回るのは時間の問題
ですものね

そして 先祖代々のお墓といえ イズレ家系も途絶えて、忘れ去られる

お墓は残された人たちのメモリアル重要ではありますが
ブッダは お墓不要だと伝えた合理主義者でしたね
又、仏教は本来 お葬式には無関係だった
が、
京の川原にうち捨てられた遺骸が無情だとお坊さんが
ねんごろに葬ったのが始まりらしい歴史
あのロンドンでさえ
町外れに死体は放棄されていた事実歴史

ブッダが生きていた時代の所謂原始仏教《南伝仏教仏教》のタイは
お墓を造りません!

お葬式に数回行きました その光景は ある意味
美しく 涙が自然に流れました

その体験記を来年2月頃?正月開けにでも
綴ってみますね

火葬までの光景は素晴らしい人々の集いです

死者は別次元へ、そこで旅を続けている
というのが、僕の(新年?)なのです《アハハ

貴方がお書きになったダビデがどうなっていたか
スエーデン・ボルグの見聞録は 伝えています
S・ボルグは1688-1771年の人です
過去の死者に逢っている
スエーデンの女王にも亡くなった女王の弟の話を伝えた
そしたら、女王は卒倒せんばかりに驚いた
何故なら、姉と弟以外に 知るはずの無い
二人の秘密だった
そして、
多くの有名な人々の あの世ので姿を書いています

興味は無いでしょうけれど

強い信念は持ち越され 残存する(らしい)

まあ
この世は一回生 一過性であることは 疑いようがありません

そこから先は 実際は何もわからない
知りようが無い
正直 判らないのです

 《 今を 精一杯 生きること 》

それしかない

と、最近の結論です

御自分の信念 或いは
好みではないかもしれませんが
相反する 方の 考え方も 将来10年以内に
お読みになれば・・・

いいのにな~・・・と、 正直思っているのですよ!

さて、 
ご丁寧なコメント かたじけなく存じます

来年もお互い ワクワク 体験を続けましょう

イロイロご教授、指摘下さって 有難う御座いました!



(2013.12.30 20:02:02)

Re:こんばんは・・(12/30)  
けん家持  さん
英坊3さんへ
>年毎に 歌を習いし 幸せに だが詠みの様 ままならぬ様 (英麻呂)
ならはじの さまこそよけれ わが歌は にせ歌よみの 歌にしあれば (偐家持)


こちらこそ、来年も相変りませず、よろしくお付き合い賜りますようお願い申し上げまする(笑)。
どうぞいい正月、いい新年をお迎え下さいませ。


----- (2013.12.30 20:06:31)

ウーテイスさんへ  
けん家持  さん
そうですか。タイではお墓を作りませんか。そこにわたしは居ません♪ですから、それでいいのでしょうね。
土葬から火葬へと葬式も墓制も簡略化されて行くのが自然な流れでしょうね。小生なども墓は要らない方の組ですが、まあ、自分の墓も含めて自分の死体の処理はセルフサービスが叶いませんので、残った家族の手に委ねる他なく、彼らのお好きなように、という処でしょうか。
 そのうちにネット墓苑が出来そうですね。もう出来ているのでしょうか。これなら、場所を取らない。
 悪しき想念も良き想念も入り混じり、欲望や知識や記憶された事実やらが一つのまとまりとしてこの世に存在する一個の肉体によって表現されたものが「私」なのであって、それが「死」によってバラバラに分解してしまえば、もうそれは「私」ではありません。「私」は「私でないもの」には責任を負えないし、負う必要もない。だから、死後のことは死後に任せよ、であり、死後のことをあれこれ論ずるお方のことを否定する気もありませんが、自身はそういうことには無関心です。死後、「そこにわたしは居ません」ですから。
 まあ、そういうことはそういうこととして、この3月以来、貴兄とは楽しくお付き合いさせて戴きました。来年も懲りずにどうぞよろしくお願い申し上げます。
 どうぞよいお年をお迎え下さいませ。
(2013.12.30 20:52:59)

Re:墓参・ゆく河の流れは絶えずして(12/30)  

あすかのそらさんへ  
けん家持  さん
 はい、石切の西側、中央大通りと外環状道路が交差する場所が水走交差点です。高速東大阪線で生駒トンネルに入る手前ですね。
 この付近の地名が水走で、水走氏に因む名前です。まあ、みずはい、と読める人は地元の人を除けば少数でしょうね。
 昨年の3月3日の記事にも書きましたが、小生の家の先祖代々墓の直ぐ奥に水走春忠大人墓と刻まれた墓があります。これも水走氏一族の末裔の墓であるのでしょう。
 まあ、行場というのは部外者には、大なり小なり「怪しげ」な雰囲気を感じさせるものですが、銀輪散歩をしていると、こういうものによく出くわします。元々、生駒山は南の葛城・金剛山系から大和川を挟んで連なる山で役行者に所縁の深い山ですから、山中に入ると、このような行場が沢山あります。朝鮮系やその他の新興宗教やそれに類するような小さな宗教の寺院もゴロゴロとあります。
 さて、今年終盤になって、はからずもブログ上でのお目もじを得ることと相成りましたが、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 どうぞよいお正月をお迎え下さいませ。新年が、貴姉、ご家族みなさまによき年でありますようお祈り申し上げます。
(2013.12.30 21:43:38)

「みずはい家」ではありません。   
じゃもん さん
水走家 人名は「みずはや」と読みます。
「みずはい」ではありません。
インターチェンジや地元の方は「みずはい」と読むようですが・・

(2014.01.27 15:30:39)

Re:「みずはい家」ではありません。 (12/30)  
けん家持  さん
じゃもんさんへ
 そのようですね。地名の「水走」は「みずはい」家名、人名の「水走」は「みずはや」ですね。
 上掲の水走家墓の説明板の写真でも「みずはや」と振り仮名が付されています。ただ、「みずはい」という訓み方も無くはないようです。
(2014.01.27 16:50:57)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

けん家持

けん家持

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

けん家持 @ 岬麻呂さんへ   >喜んでくださり何よりです。  珍し…
岬麻呂@ Re:自宅療養記・ドラゴンフルーツ、スターフルーツ、島バナナ(11/14) 家持様 喜んでくださり何よりです。 今、…
けん家持 @ MoMo太郎009さんへ   >色んな南国の果物いいですね。   …
けん家持 @ ひろみちゃん8021さんへ   >珍しいフルーツを頂きましたね。  …
けん家持@ 龍の森さんへ   >寒課題 内筋強化 日常継続    味…
けん家持 @ ひろみちゃん8021さんへ   >一歩一歩と良くなられるのを    …
龍の森 @ Re:激リハビリ開始、祝大工さん来訪(11/13) 寒課題 内筋強化 日常継続 味覚障害 一歩…
ひろみちゃん8021 @ Re:自宅療養記・リハビリ開始&大工さん来訪(11/13) こんばんは(^^) 一歩一歩と 良くなられ…

お気に入りブログ

竹囲い、ついに完成 New! ふろう閑人さん

干し柿 New! ビッグジョン7777さん

勝手に生えてきたラ… New! ☆もも☆どんぶらこ☆さん

谷戸川渓谷 谷戸川… New! 龍の森さん

思い出の佐賀へ(その… New! MoMo太郎009さん

The Beekeeper New! lavien10さん

デジカメ2台と タブ… ひろみちゃん8021さん

坂田晃一 NHK大河… くまんパパさん

東京タワー 七詩さん

晴のち曇ブログ fusan2002さん
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: