銀輪花散歩は時に目にする虫散歩でもあります。
先ずはイラガの幼虫。毛虫の中でもこいつに刺されると特に痛い。猛烈に痛い。絶対に触れてはいけない。毒液を掛けられては大変です。眺めているだけにしましょう。毛嫌いされる毛虫であるが、よく見るとなかなかに可愛い。お尻か頭かは知らぬが黒い模様が目と口のように見えて、何やらゆるキャラやアニメっぽい姿にも見えて来る。
オイラがイラちゃんです。
こちらは咲き残る浜茄子の花に埋もれてじっと動かないツユムシ。
よく見ると左の後ろ足が無い。色んなことがありまして・・人生、いや虫生とはそういったものであります。余りにも動かないので生きているのかと軽く触れるとサッと勢いよく数メートル先の草むらに飛び去りました。
露虫の 生きてあるとは 露知らず
触れしヤカモチ 烏滸と言ふべし (露家持)
露虫なんぞという儚げな名のこの虫であるが、「花に露」よろしく花にとまって動かない。
ダリアの花にもツユムシ。
こちらは、人生の、また間違った、虫生の荒波を未経験と見えて足も6本揃って無傷のようです。跳躍のための後ろ足を伸ばしてすっかり寛いでいます。こんなに無防備であっていいものか。ダリアに身も心も捧げてしまっています。これを恋と言わずに何と言おうか。オーマイダーリンや。このツユムシは関西人、いや関西虫のようです。
隣のダリアに奇妙な虫がとまりました。ハエかと思ったが、何やらゾウムシのような長い鼻を持っている。接写しようとするがレンズを近づけると花弁の裏側に回ってしまう。裏にレンズを回すと反対側へ隠れてしまう。何度か繰り返したがこちらが根負け。で、お前は何者なるや。
ミツバチは相変わらず働き者。せっせと蜜集めに余念がない。
If winter comes, can spring be far behind.
冬来たりなば春遠からじ、と言うけれど、秋来たりなば冬遠からじ、でもあれば、せっせと蜂たちは冬支度のようであります。
対して、イナゴの伊太郎は何をするでもなく、徒に跳ねているだけ。そんなに呑気にしていていいのかい。蜂とイナゴの物語。蟻とキリギリスの物語は、実はこの蜂とイナゴの物語を改作したものであるのです(笑)。ウソップ童話にはそう書いてある。
コチラは巣の中の卵を守っている蜘蛛。冬までそうしているんかい。
虫も亦一所懸命に生きているのでありました。
アカツメグサを挟んでシジミチョウと目が合ってしまいました。「やあ、元気?」「??。何や、このオッサン。」この蝶も関西出身でした。それもその筈、ヤマトシジミですから、奈良県出身ですな。
何を馬鹿なことを、と耳を塞いでいるのが赤トンボ。
こちらは、自分の世界に入り込んでひたすら哲学をして居ります。
アキアカネが登場し、秋銀輪らしくもなった処でお開きと致しましょう。愚にもつかぬお喋り散歩にお付き合い下さり有難うございました。虫ゆゑに無視されるも亦よしであります。
<参考>虫関連の過去記事は コチラ からどうぞ。
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