第166回智麻呂絵画展
本日は智麻呂絵画展であります。神戸しあわせの村で撮影した花の写真は、本日印刷して智麻呂邸にお届けしたばかりなので、それらのいくつかが絵になって絵画展に登場するのは少し先ということになります。いつになるかは智麻呂のみぞ知る、であります。今回は、今日までに完成した絵ということになります。
では全11点、早速にご覧戴くことと致しましょう。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
前回の絵画展の冒頭を飾ったのはバッタでありましたが、今回はカマキリであります。
カマキリ君の眼が変ですね。昆虫の眼ではなく擬人化されたアニメ的な眼となり、位置も頭の両端上部にあるべき処、犬か猫のような位置に描かれているのは、智麻呂さんの悪戯心のなせるワザでしょうか(笑)。
まあ、前回のバッタも眼だけは昆虫のそれではなかったので、智麻呂さんにとっては昆虫のままの眼では感情移入ができないとか、リアリティが感じられないとか、何か別の理由があるのやも知れません。
もうヒガンバナも季節外れとなってしまいましたが、つい先ごろまでは散歩の道の辺のをちこちにこんな風に咲いていましたね。
いちしろく 壱師の花の 咲きし日も はや過ぎ秋も たけにけるかな
(偐家持)
上のキノコと下のエゴノキの実は花園公園のもの。当ブログ記事に掲載の写真からの絵であります。
<参考> 久しぶりに石川へ
2015.9.11.
万葉(巻18-4106)に出て来る「知佐・ちさ」はエゴノキのこととされている。もっとも、万葉に登場するのは「ちさの花」であって「ちさの実」ではない。
ちさの花 咲ける盛りも ちさの実の 玉なす秋も 絶えず通はな (偐家持)
これは、智麻呂さんが通うデイサービス施設の「アンデスのトマト」の月報に掲載されていた写真から絵にされました。
栗そのものを詠った歌は万葉には登場しないが、「みつくり(三栗)の」という枕詞が登場する。栗はイガの中に実が三つずつ入っていることから「なか(中、那賀)」の枕詞として使われる。
三栗の 那賀に向へる 曝井
(さらしゐ)
の 絶えず通はむ そこに妻もが
(高橋虫麻呂歌集 万葉集巻9-1745)
偐山頭火さんのご自宅の菜園で収穫されたゴーヤと唐辛子です。
偐山頭火さんと言うと、大きな冬瓜を背負って自転車でこれを智麻呂邸まで運ばれたという逸話を思い出し、その折の姿などを想像してつい笑ってしまうヤカモチなのであるが、苦瓜なら背負っても背中の荷物を苦々しく思うことはなかったことでしょう。
冬瓜に 懲りてや苦瓜 わが背子は にがにがしとも 思はで運ぶ
(冷やかし家持)
(注)にがにがし=「苦々し」と「荷が苦し」とを掛ける。
ツユクサは智麻呂さんの好きな花の一つ。この花の難点は摘んで持ち帰って花瓶などにさしても、直ぐに花が萎れてしまって、絵のモデルには不向きなことである。こういう場合は描きたいアングルで写真に撮って置き、その写真をモデルに絵にするのが一番であるが、これは摘んで来たものを手早く写生されたものであります。
疾くかけや 萎れる先に 疾くやかけ 摘み来て言ふは 恒郎女 (偐家持)
また摘みに 行くを惜しむに あらざれど 夕飯支度 われにしあれば
(偐恒郎女)
ヤカモチ館長はこんな光景を想像したりして、絵の裏側も楽しんで居りますな(笑)。
上のリンドウも下の芙蓉も「アンデスのトマト」に咲いていたもの。リンドウは絵の題材に下さったもののようで、ヤカモチは智麻呂邸にて花瓶に活けられたこの花の実物を目撃して居ります。芙蓉は、流石にそうも参らず、施設の方で写生されたのでしょう。
次の花束は、先の神戸しあわせの村での智麻呂さんの傘寿のお祝い会で、読書会メンバーからのプレゼントに添えた花束です。プレゼンターはリチ女さんが務められました。その下のミニカボチャは花束のオマケとして小万知さんがお持ち下さったものですが、ハロウィンも近いことで、絵の題材にもなれば、という小万知さんのお心遣いであったのでしょう。
以上です。今日もご来場、ご覧下さり有難うございました。
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
New!
☆もも☆どんぶらこ☆さん
New!
龍の森さん
New!
MoMo太郎009さん
New!
ビッグジョン7777さん
New!
七詩さん