偐万葉・ふらの篇(その7)
本日は偐万葉シリーズ第261弾、ふらの篇(その7)であります。ふらの篇は昨年の12月以来のこと。久々の登場であります。
北海道・富良野に移住し、頑張って居られるfurano-craft氏への一種の応援歌
(のつもり)
であります(笑)。
<参考>過去の偐万葉・ふらの篇は コチラ
。
furano-craft氏
のブログは
コチラ
。
同氏開設の木力工房・富良野麓郷庵(富麓庵)のHPは
コチラ
。
偐家持がふら麻呂に贈りて詠める歌23首
あらたしき 年の始めは 申年に あればさるなど まづ作らなむ
(偐猿丸)
(元日の作品)
麓郷の 森の神々
降
り来らし さはさは雪の 間なくし
降
れば
(偐雪丸)
(麓郷の森の雪)
凍り道 しかと見ぬ鹿 しかたなし 滑り形無し 転ぶ蝦夷鹿
(鹿衛門)
蝦夷鹿も 車固めし 雪道は 時にアイゼン 欲しとやあらむ
(鹿衛門)
近道も 滑り転びて おそまつの 雪の道行き 蝦夷鹿衛門
(ちかえもん)
スライディング したるやいなや しかにきけ
すべりてくるま よけてやあらむ (しかえもん)
麓郷の 森に
幾年
住み住みか 都のてぶり 忘らえにけり
(山森奥良)
(注)初案「住み住みて」を「住み住みか」に修正。
(本歌)天ざかる 鄙に 五年
住
ひつつ 都の 風俗
忘らえにけり
(山上憶良 万葉集巻 5-880
)
安倍の腹 さぐりてきけば かすかなる
記憶もなしの 言ひ逃がれかも (安倍不可麻呂)
(注)初案「さぐりてみれば」を「さぐりてきけば」に、「記憶もなしと」を「記
憶もなしの」に、「言ひ逃げすかも」を「言ひ逃がれかも」に修正。
(本歌)天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも
(安倍仲麻呂 古今集 406
小倉百人一首 7
)
男らは 白き息吐き 黙々と 雪かきすらし SL のごと
麓郷の 森にし生きる 冬とふは 日々これ雪との たたかひなるや
(注)初案「たたかひなりき」を「たたかひなるや」に修正。
負けへんで 関西なまりに 言ひつつや 雪かき行く道 つくる背子かな
われら今 ここに集ふは 用無しの 身となる春を 待つにはあらじ
(除雪四天王プラスワン)
(除雪四天王)
今しばし ありたきものと なごり雪 のこしつ冬は 去り行くらむか
去り行ける 冬が最後に くれる笑み やさしき言葉の ごとや雪降る
(なごり雪)
音もなく 春の雪降る 窓越しに 森見つ何を 君つくらむや
北辛夷 咲く麓郷の 春たけぬ どれ下草を 明日は刈らなむ
(蝦夷鹿麻呂)
(キタコブシ)
延齢草 咲く麓郷の 木々の間に 月も真白く 昼寝やすらむ
(蝦夷鹿麻呂)


(延齢草) (昼の月)
蝦夷鹿も 草刈時は 明日なりと 知りてやあらし 草を
食
む見ゆ
(蝦夷鹿麻呂)
(蝦夷鹿)
ひとはひと はやりすたりは きにとめず
わがみちこれと ゆくひとぞよし
斧一閃 ぱっかり薪の 割れる音 なに迷ふこと あるやと言へり
(閃家持)
薪割りの ごとや単純 明快に 生きる強さよ 風心地よし (薪家持)
(薪割りのオブジェ)
もののふの
八十
オコジョらが 居並べる
アトリエもあり 麓郷の森 (偐家持)
(本歌)もののふの 八十少女
らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子
の花
(大伴家持 万葉集巻 19-4143
)
彫り彫りて 作れるオコジョ 手に取りて
そばに置いてよ
愛
しきと
思
はば (偐郎女)
(本歌)恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛
しき 言
盡
してよ 長くと 思
はば
(大伴坂上郎女 万葉集巻 4-661
)
(オコジョ)
<脚注>掲載の写真はfurano-craft氏のブログからの転載です。
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