偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2025.06.05
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カテゴリ: 銀輪万葉
​​(​ 承前 ​)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​  ホテルで夕食を済ませてロビーに出て来ると・・。
​​​​  西方浄土への入口とも言われる粟島の南側、西の海はるかに夕日が沈もうとしているのでした。 
浄土より 寄せ来る波の いや増しに 瀬波の海に 夕日が沈む (偐家持)

(瀬波の夕日)

(同上)
​​ 翌30日朝、はまなす荘をトレンクルで出発。
 海沿いの道を南へと走る。
 村上城跡を目指しますが、走行コースは下掲地図 ​赤線ーー​ の通りです。

​(村上城跡への走行コース図)
※上記地図の「羽越本線」の文字の左側に長楕円の がありますが、これは意図せず書き加えられたもので誤記です。無視してください。​

 大阪を発つ前に、書斎の本棚にあった村上市の全域地図をザックに放り込んでいたのだが、その地図は2005年発行のもので、なんと20年も前の代物、上掲コース図の左下部に で囲んだ部分の道路が記載されていない。この地図作製後に新しく開通した新道なんだろう。
 直進するか、左に曲がるか一瞬迷いましたが、左に曲がる新道を選択する。突き当たりの信号で広い通りに出た。
 ここで右折したのが間違い。
 下の龍神像の写真に写っている道路がその広い通り。
 正しくは左折して、写真奥の方に進まねばならないのに、右折して反対方向に進んでしまったのでした。
 まあ、そのお蔭でこの龍神さんに出会えたのではあるが。

​​
(観光案内所前の龍神伝説の像)

(同上・副碑)
 上の副碑によると、松の池というのが瀬波の地にあり、その池には龍神になろうと修行している白蛇がいて、何百年の修行によって遂に龍神になったという。その龍神が瀬波に温泉を噴き上げさせたとのこと。それが瀬波温泉の始まりで、明治37年(1904年)のことだという。
 その松の池というのは、県道3号線沿いの「吉田屋」と「大和屋旅館」の前にあったらしいが、今は埋め立てられたのか存在しないという。
 前記事の「村上銀輪散歩(上)」で、芭蕉と曾良が宿泊したのは大和屋久左衛門の宿(現・井筒屋)であったことを紹介したが、瀬波温泉にも大和屋旅館というのが今もある。この大和屋旅館というのは、村上市街の現井筒屋の場所からこちら瀬波の地に移転したのかなどと思ったりもしたが、同旅館のホームページで、その歴史を調べてみてもそのような記述はない。大和屋旅館さんに確かめた訳ではないが、大和屋旅館と大和屋久左衛門とはどうやら直接的な関係はないようです。

 さて、しばらくは反対方向に走っているとは気付かずにいたが、ホテル大観荘の建物の前を通過して右手の視界が開けたことで、依然として海沿いの道を南下しているということに気が付きました。
 はて、何処で道を間違えたのかと思い返して、県道3号に出たところで、何となく右折してしまっていたことに思い当たったという次第。
 道をとって返すことに。
 再度、龍神さんにご挨拶。県道3号を、上の写真で言えば「写真奥へ」と走る。
 県道3号は途中で国道345号と合流し、肴町交差点までその状態が続く。
 JR羽越本線を跨線橋で越え、これを下った処が肴町交差点である。
 同交差点北西角にあったコンビニ・セブンイレブンでトイレをお借りし、ついでに、コーヒー&タバコ休憩でありました。

 村上城跡登り口に到着です。

(村上城跡・登り口の駐輪場)
 この駐輪場の右隣にあったのが村上城跡保存育英会の建物。
 建物脇で何やら作業をされていた男性が声を掛けて来られた。
 保存育英会の関係者でいらしたようです。
 自転車はこの駐輪場に停めて置けとの指示。指示通り駐輪。
 すると、説明するからと保存育英会の建物内に導かれ、村上城についての説明を受け、「史跡・村上城跡」というパンフレット(下掲)を頂戴したのでありました。

(史跡・村上城跡パンフレット1)

(同上2)

(同上3)
 腰痛の不安はあるが、この日は調子が良さそうなので、登ってみることにしました。

(村上城跡・登り口・一文字門跡)

(同上・一文字門説明碑)
 七曲り道(大手道)を黙々と登ります。
 急坂・階段道の曲がり角に石のベンチが設置されているのが有難い。
 そこで小休止するなど腰をいたわりながら登ります。

(同上・四ツ門跡)
 四ツ門跡到着で七曲り道の急坂・階段道はクリア。
 四ツ門跡は二の丸曲輪と三の丸曲輪の間に位置する門跡で、左に三の丸があり、右に進むと二の丸である。
 ほぼ頂上部というか尾根道に達したようです。
 本丸まではまだ少しあるが、七曲り道のような急坂ではない。

(同上・調練場跡、三の丸)

(同上・国指定史跡村上城跡説明碑)

(同上・御鐘門跡)
 御鐘門跡から先が二の丸である。

(同上・出櫓台跡)
 出櫓の石垣に沿って奥へと進みます。
 奥に見えている一段高い石垣が本丸のそれのようです。

(同上・戦国時代の村上城説明碑)
 今歩いているのは、近世遺構を巡るコース。
 山の東側斜面には中世遺構散策コースというのがあるようですが、路肩崩壊や倒木などがあるようで、通行が禁止されているとのこと。

(同上・冠木門跡)
 天守跡へと続く左折れの枡形を伴うのが冠木門。
 ようやく本丸到着です。


(同上・本丸)

(同上・本丸からの眺望<パノラマ撮影>)
 本丸からの眺望はまことに素晴らしい。

(同上・西方向の眺め)

(同上・北西方向の眺め)

(同上・北方向の眺め)

(同上・本丸から下渡大橋を望む・ズーム撮影)
 前日に銀輪散歩した三面川、下渡大橋、中州公園、JR羽越本線の鉄橋なども一望である。

(同上・本丸からJR線鉄橋、三面川河口を望む・ズーム撮影)

(同上・天守跡)
 村上城の城山は臥牛山(標高135m)と呼ばれている。
 本丸からの眺望を十分に堪能したので、下山することにしますが、本日はここまでとし、続きは明日以降に。(​ つづく ​)
銀輪万葉・新潟県・長野県篇
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
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最終更新日  2025.06.07 22:14:05
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