昨10日夜、米株価は大幅下落し、ダウは2月以来の下落率3%超、ナスダックは2年4か月ぶりの4%超の下落率、VIX指数は4月以来の20超(23手前)となりました。米株価を追従しがちな日経も今朝は下げるという見方が多いようです。既に欧州株は軒並み下げており、独DAXは年初来安値に達したそうです。
原因は、米長期金利上昇(10年債が一時3.24%)と、財務長官が「中国の為替操作を徹底的に調査」と発言したことが挙げられています。どちらかと言えば、金利上昇を挙げる解説の方が多いようです。
(※)財務省だかFRBだかは一時的下落との見方で「米経済は極めて強固」という声明を出したそうです。
一部では、株(S&P)のリターンを超える金利が3.2%付近にある、との解説がありました。S&Pのの何が閾値に達したのかは、記事を読んでも米株に詳しくないのでわかりません。でも、わかるとかわからないとか、それどころじゃない夜だったみたいです。
あと、10日にフロリダ北西部に上陸したハリケーン「マイケル」は、被害予想160億ドルと伝えられています。不謹慎も気がしますが、それで(経済が)どうなると言う話が大っぴらに盛んなのも、米国らしいところです。
被害による復興需要は翌月集計分から、雇用指標は当月集計分から顕在化するそうです。
「マイケル」襲来による原油生産停止は4割、天然ガス生産は3割減少と伝えられています。
原油価格の高止まりは、米国のイラン制裁も関係しています。イランの原油輸出先は、中国に31%、インドに31%、欧州に19%で、日本には1%です。ここで初めて、イラン制裁が中国制裁にも関係していたのかと知りました。
為替も金利も株価も大きく動くときは、次々と色々な情報やその解釈が飛び交います。そんなときにチャートを見ていたら、もう目が離せなくなってしまいます。便乗してpipsを稼ぎたいという誘惑に抗うのもストレスです。
寝てて良かった夜でした。
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