2018年5月7日〜5月11日の主要経済指標

先週まで2-3週はニュースを読む暇もなかったので、現状把握のため先週までの主要な報道を整理しておきます。


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まず、5月3日のFOMC声明の要点は以下の通りでした。
現状について、?@ 雇用の伸びが堅調、失業率は低いまま、?A 家計支出の伸びは昨年10-12月期に比べて緩やかになったものの、 企業の設備投資は引き続き堅調に伸長、?B インフレ率・コアインフレ率はともに+2%に近づき、将来のインフレ率を示唆する指標が急変する兆しはない、との認識が示されました。
今後について、?@ 金融政策の運営姿勢の更なる緩やかな調整によって、経済活動が中期的に緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況は力強さを維持、?A インフレ率は中期的に目標の+2%近辺で推移すると予想、?B
経済見通しが上下にブレる可能性は概ね均衡、と見込まれていました。
金融政策について、雇用と物価の状況はFF金利の一段の緩やかな引上が正当化されるとの方針が示される一方、当面のFF金利が長期的に到達すると見込まれる水準を下回って推移する可能性を指摘していました。但し、雇用と物価の状況次第で、FF金利の誘導目標を変更することを申し添えています。

この声明を受け、市場では年内あと2回の利上げ予想が中心となっており、6月利上げとの見方も強まっています。米経済の力強さが続くと予想されているためですが、それだけに6月利上げに否定的なFRB幹部の発言があると、大きくUSDは売られかねません。

5月4日、英国立経済社会研究所(NIESR)は、2018年の英成長率見通しを+1.4%に引き下げました(前回2月発表時は+1.8%)。見通しを引き下げた理由は、1-3月期GDPが+0.1%しかなかったため、だそうです。ちなみに、先月発表されたIMFによる見通しでは+1.6%、 となっていました。
ロイターは、複数の大手行が英中銀の利上げ時期延期に予想を修正した旨、4月28日時点で記事を配信していました。

5月4日、豪中銀が公表した四半期金融政策報告で、年内に成長率が+3.25%に加速し、2019年6月までに+3.5%のピークに達する旨、前回2月の報告内容を踏襲しました。
インフレ率は、2018年中頃までに中銀目標下限の2%に達するものの、2020年6月までは+2.25%に到達しないと予想しています。


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今週の主要経済指標の発表予定を示します。
今週は米物価指標が続けて発表されるのと、英中銀(BOE)金融政策が発表されます。米CPIもBOE金融政策も木曜発表予定のため、水曜・木曜は指標を中心にUSDやGBPが動くと思われます。
特にGBPは、先月末の英1-3月期GDPが下振れするまで5月利上げも予想されていただけに、暫く売られると予想されます。

5月7日(月)
注目指標なし

5月8日(火)
09:30 4月集計分 豪州小売売上高

5月9日(水)
21:30 4月集計分 米国PPI

5月10日(木)
06:00 NZ金融政策
17:30 3月集計分 英国鉱工業生産指数・製造業生産指数
20:00  英国金融政策
21:30 4月集計分 米国CPI

5月11日(金)
21:30 4月集計分 米国輸入物価指数
23:00 5月集計分 米国UM消費者信頼感指数速報値
以上


ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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1. FXは上達するのか

小さなコツをいくつか覚えたって駄目です。勝てない原因をきちんと突き止めてからやり直しましょう。FXを楽しむためには「投資期間」が必要です。すぐに始めたって勝てないことは、FXに限らず、何事であれ同じなのです。だからこそ、その期間を短縮するための「方法論」が大切なのです。

1-1. FXを楽しむために
アマチュアらしく…
1-2. いつか負けないはずがない!
上手くなるまでは短期取引です
1-3. 難しさの正体って何だ
利確と損切の理解は大切です
1-4. FXは上達するのか
取引機会を絞り込むべきです
1-5. 数字で掴もう
その機会にどう臨むかです
2. 経済指標の楽しみ方

このブログで扱う取引の理想は、経済指標発表前後の反応を着実に刈り取り、ポジション保有時間を最短化してリスクを避けることです。でも、効率良く取引するにはそれなりに予備知識が必要です。大した話は紹介できませんが、基本だけは押さえておきましょう。

2-1. 大きなゾウの隠れ方
指標取引のための予備知識です
2-2. ウソは嫌いだ!
短期取引をやるときの指針です
2-3. イグアナを見分ける前に
このブログの指標取引での成績です
 2-4. 小ズルくいきましょう
いわばジンクスで勝つ方法です

3. 指標取引分析手法

このブログでは経済指標への調査・分析を定型書式で行っています。定型書式を用いることで、反省を踏まえてやり方を進歩させたり、相場環境が変わったことを見つけやすくするため、です。

3-1. 指標取引の予備知識
指標発表前後の他の時間と違い
3-2. ローソク足各部の名称
全幅・値幅・跳幅とは?
3-3. 4本足チャート
このブログで使うチャート表記
3-4. 反応方向の予備知識
指標分類と反応方向の基本
3-5. 取引通貨ペアの選択
通貨ペアによる有利不利
3-6. 指標分析の方法
定量指標分析とは?
3-7. 反応分析の方法
定量反応分析とは?
3-8. 分析の成績
事前分析的中率
3-9. ブレイク対応準備
ついでに…
4. 経済指標DB

経済指標発表前後の短時間に分析期間を絞ることによって、指標への反応に一定の再現性(傾向)があることはわかりました。各国「政策決定指標」・「経済実態指標」の項に、主要な指標についての分析結果と分析事例を纏めてあります。

4-0. 各国経済・通貨の特徴
4-1. 日本経済
4-1-1. 政策決定指標
(a) 日銀短観
(b1) 東京都区部CPI
(b2) 全国CPI
4-1-2. 経済実態指標
(c) GDP一次速報
(d) 機械受注
(e1) 通関貿易統計
(e2) 国際収支
4-2. 米国経済
4-2-1. 政策決定指標
(a) FOMC
(b1) UM消信指数速報
(b2) CB消信指数
(b3) ISM非製景指数
(c1) NY連銀製景指数
(c2) Phil連銀製景指数
(c3) ISM製景指数
(d1) 輸出・入物価指数
(d2) 生産者物価指数
(d3) 消費者物価指数
(d4) PCEコアデフレータ
(e1) ADP雇用統計
(e2) 雇用統計
4-2-2. 経済実態指標
(a1) GDP速報値
(a2) GDP改定値
(a3) GDP確定値
(b1) 小売売上高
(b2) 個人消費・所得
(c1) 鉱工業生産
(c2) 耐久財受注
(d1) 中古住宅販売件数
(d2) 新築住宅販売件数
4-2-3. 収支関連指標
(a) 貿易収支
4-3. 欧州経済
4-3-1. 政策決定指標
(a) ECB金融政策
(c1) ZEW企業景況感調査
(c2) 独国Ifo企業景況指数
(c3) 独国PMI速報値
(c4) 欧州PMI速報値
(d) 欧州HICP速報値
4-3-2. 経済実態指標
(a1) 独国GDP速報値
(b) 独国貿易統計
(c1) 独国製造業新規受注
(c2) 独国鉱工業生産
4-4. 英国経済
4-4-0. 英国経済指標反応要点
4-4-1. 政策決定指標
(a) BOE金融政策
(c1) PMI速報値
(c2) 製造業PMI改定値
(c3) サービス業PMI改定値
(d) 物価統計
(e) 雇用統計
4-4-2. 経済実態指標
(a1) 月次GDP
(a2) 四半期GDP速報値
(b) 小売売上高指数
(c) 鉱工業生産指数
(d) 貿易収支
4-5. 豪州・NZ経済
4-5-1. 政策決定指標
(a) RBA金融政策
(b) RBNZ金融政策
(c1) NAB企業景況感指数
(c2) WP消費者信頼感指数
(d1) 四半期住宅価格指数
(d2) 四半期生産者物価指数
(d3) 四半期消費者物価指数
(e1) 賃金指数
(e2) ANZ求人広告件数
(e3) 雇用統計
4-5-2. 経済実態指標
(a) 四半期GDP
(b) 貿易収支
(c) 小売売上高
(d1) 住宅ローン件数
(d2) 建設許可件数

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2018年05月29日

明日はちょっとわかりません

先ほど発表されたCBは、ほぼ判明している過去の傾向通りの反応となりました。指標発表から1分を過ぎても反応を伸ばしているようですが、その点については再現性に確信が得られない結果なので、取引を諦めても仕方ありません。

分析記事こそ昨日改訂していたものの、取引用の事前投稿をしていないかったので、今回のCBは成績に含めません。直前1分足と直後1分足とで4pipsのプラスで、2シナリオ2勝した。収益が小さいのは指標のせいで仕方がありません。

さて、明日は米国ADPと米国GBP改定値の発表ですが、現状は過去の傾向通りになるか否かがわかりません。
と言うのも、先週公表された前回FOMC議事要旨記載の「物価が2%を超えることがあっても気にしない」というのが気になります。これを市場は6月利上げが既定路線と捉えたようですが、それならば、雇用がどうあれGDPがどうあれ関係ありません。
むしろ、本日欧州時間当初に欧州株の下落が起きたように、指標結果が良くてもそれを株価を通じて為替にどう反応するのかがわかりません。
以上


2018年05月23日

2018年5月28日〜6月1日の主要経済指標

先週24日03:00に公表された5月1-2日FOMC議事要旨のポイントは以下3点でした。

  • 一層の緩和政策解除が近く適切になる、がほとんどの参加者の意見
  • インフレ率がFRB目標の2%を一時的に上回ったとしても容認する、がFRB議長を含む多くの当局者の意見
  • 金利が中立金利に近づきつつあるということを反映した文言に声明を変更する可能性について討議した

なお、中立金利は2.3%〜3.5%と見なされており、直近は3%付近で推移しています。

次回FOMCの金融政策発表は、6月14日03:00に予定されています。現時点における解説記事では「追加利上げ実施」との見方が優勢なようです。

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こうしたFOMC議事要旨の内容ならUSDは買われそうな気がします。けれども、先週のUSDJPYは大きく売られました。原因は、?@ 米朝首脳会談中止、?A 米国輸入車関税強化発言、?B 米金利低下、でした。

?@の米朝双方のブラフの応酬は、ここにきて収まり始めています。改めて会談実施というニュースがでれば、弱いJPY売材料となります。再び会談が予定通り行われることになっても、日程延期してそうなっても、やっぱり中止が決まっても、反応はあまり大きくないと見られます。
この話題には飽き飽きしているのです。

?Aの米大統領発言は、中間選挙を睨んだ支持者繋ぎ止めと見られています。その中間選挙は11月6日の予定です。11月までこんなことが続くのは勘弁してほしいものです。
中間選挙は米大統領への信認投票と見なされています。よって、共和党が苦戦との報道には要注意です。共和党が苦戦すればするほど、米大統領のツイートは過激になる可能性が高い、と覚えておきましょう。

?Bの米金利低下は、6月14日(再来週)のFOMCに向けての調整と見なす解説が多いようです。
けれども、現在の金利は4月上旬からの上昇継続によってもたらされています。3月利上げ時にも2月下旬の金利低下が調整下落と言われたものの、再上昇は2月中旬の金利に及びませんでした。この後の金利上昇は5月11日週の金利に及ばない、と見なしておいた方が良さそうです。

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今週の主要経済指標の発表予定を示します。太字は、過去の指標発表直後の反応分析にリンクしています。

経済指標は米雇用統計の週です。がしかし、最近の雇用統計は30pips程度しか動きません。
2018年に入ってからは、経済指標よりも政治的発言の影響が大きいので、大手ヘッジファンドの運用成績もいまひとつとの記事もどこかで見かけました。そうではなくて、単に今年は1-3月にEURUSDが上昇トレンド終盤に達してボラが小さい日が多いからではないでしょうか。
そのEURUSDは、月足一目均衡表でほぼ雲の下端、週足で雲上端に達しました。暫くはまたEURUSDがレンジ相場となることで、その上昇下降がUSDJPYの方向と同期するか見ておきたいですね。

5月28日(月)
注目指標なし、米国・英国祝日

5月29日(火)
23:00 5月集計分 米国CB消費者信頼感指数
※ 本リンクは5月28日23:00から有効になります。

5月30日(水)
21:15 5月集計分 米国ADP雇用統計
21:30 1-3月期 米国GDP改定値

5月31日(木)
18:00 5月集計分 欧州HICP速報値
※ 本分析は半年以上前に行われ、必ずしも現在の状況に適っていません。がしかし、指標の特徴は当時も現在も大きく変わっていません。
21:30 4月集計分 米国コアPCEデフレータ

6月1日(金)
17:30 5月集計分 英国製造業PMI
21:30 5月集計分 米国雇用統計
23:00 5月集計分 米国ISM製造業景況指数
以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

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以上

2018年05月20日

2018年5月21日〜5月25日の主要経済指標

為替と全然関係ない話ですが、友人は足が悪く杖をついています。そのため、電車に乗るとよく席を譲られるそうです。それが嫌で、優先席には近づかないそうです。本当に足が悪い人は座ると立ちあがるのが大変なのです。

だから、鉄道会社か鉄道車輌デザイナーに言いたいのは、優先席には立ちあがるための手がかりに手すりが欲しいそうです。そうでなければ、車輌の端の席を優先席にするのではなくて、横並びの座席の端の席を優先席に定めることが望まれます。端の席には手すりが付いています。

言われてみれば納得する話でも、そういう事情を知らないと気が付かない話ですね。この話がもっと世の中に認知されれば、と願います。
そして、手すりもなしに立ち座りできる元気な年寄りは、優先しなくたって元気で外出しているのです。そのことももっと認知されれば、と思います。

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さて、現状認識です。

USDJPYは5月16日に終日110円台に乗ることに成功すると、18日には一時111円台に乗りました。ひとまず110円台に戻されましたものの、この勢いで111円台に乗せられるかが今週の焦点です。

米国債金利は3%を超えており、6月FOMCで利上げの可能性が取りざたされている間は、大きく下げないでしょう。最も信頼度の高い運用先で3%の運用益が得られるのだから、人気沸騰でひとまず金利が下がる可能性があります。
米国債は23・24・25日の朝4時に2・5・7年債の入札が行われるので、金利とのUSDJPYの直近の関係は、その直前直後の動きを毎朝チェックしておきましょう。

また、先週はEURUSDが5日連続でUSD高に振れ、終値1.1768(週足で値幅180pipsの陰線)となっています。キリの良い数字である1.17、週足一目均衡表の雲上端が1.1681、月足のそれが1.1673が強いサポートになるでしょう。今週、あと70〜100pips程度でそれら強いサポートに達します。
週前半早々にサポートに達するか、先週の5日連続陰線だったので先に反発するか、月曜欧州時間はEURUSDの動きとUSDJPY・EURJPYの動きへの影響を見ておきましょう。

今週は、北朝鮮問題・中東問題で余程のことがない限り、米国債金利とEURのテクニカル上の動きがポイントになる週だという気がします。
ちなみに、USDJPYの強いレジスタンス・サポートは、111.9と109.9にあります。109.9付近には、過去の110円台乗せにトライ時のレジスタンスだったラインがあります。一方、111.9付近では週足一目均衡表の雲下端に達します。それらレジスタンスやサポートは現在値からたった100pips程度しかありません。日足の射程範囲なので、トレンドフォローは難しい週かもしれません。ドーンと伸びても、範囲でレンジとなっても、もっともらしい理由付けできちゃうからです。

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今週の主要経済指標の発表予定を示します。太字は、過去の指標発表直後の反応分析にリンクしています。

英国指標は、物価と小売とGDP改定値が発表されます。
BOEの利上げ予想が先月のGDP速報値の低さで弱まっており、これを裏付ける市場予想が出ていたら(物価下落、小売悪化)、夕方の早い時間からGBPは売られるでしょう。
一方、市場予想がこれに反する内容だった場合、指標発表前の動きは読めません。そういうときは、指標発表後にその通りで利上げ時期の予想が早まるような内容だったら、大きなGBP買に繋がる可能性があります。
25日17:30のGDP改定値発表に先立ち、25日3時にBOE総裁の講演が予定されています。利上げ時期に言及する可能性もあるので、その時間帯のGBPUSDやEURGBPの動きは当日の出勤時間にチェックしておきましょう。


5月21日(月)
注目指標なし

5月22日(火)
注目指標なし

5月23日(水)
16:30 5月集計分独国PMI速報値
17:30 4月集計分 英国物価指標
23:00 4月集計分 米国新築住宅販売件数

5月24日(木)
17:30 4月集計分 英国小売売上高指数
23:00 4月集計分 米国中古住宅販売件数

5月25日(金)
17:00 5月集計分独国Ifo景況感指数
17:30 1-3月期 英国GDP改定値
21:30 4月集計分 米国耐久財受注
以上

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2018年05月14日

2018年5月15日21:30予定ー米国実態指標「2018年4月集計分小売売上高」(事前投稿)

?T.事前投稿

ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「?U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。

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今回は同時刻に NY連銀製造業景況指数 が発表されます。がしかし、そんなことはとりあえず気にしないことにしましょう。
過去の傾向から言えば、反応方向への影響力は、小売売上高>NY連銀製造業景況指数、の関係があります。小売売上高の指標結果がほとんど市場予想と同じで、且つ、NY連銀指数がかなり大きく予想からブレない限り、基本方針はそれで構いません。

本指標の反応分析は 「米国実態指標小売売上高発表前後のUSDJPY反応分析」 に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。

そこで述べた通り、本指標には

  • 前月比とコア前月比の発表結果と市場予想の大小関係が一致しなかったことは過去3回(頻度9%)しかなく(一方の大小関係がなかったときを除く)、前月比とコア前月比の判りやすい方を分析すればよい
  • 反応程度は発表直後1分足跳幅の過去平均が26pipsと大きく、発表時刻を跨ぐポジション取得は慎重にした方が良い
  • 反応方向は、指標発表前が市場予想の良し悪しと関係なく、指標発表後は1分を過ぎても暫く指標結果の良し悪しに素直に伸びる

という特徴があります。

今回発表の要点は下表の通りです。

1804米国小売510.png

まず、直前10-1分足について、です。
事前差異判別式は、1?前月比事前差異−1?コア前月比事前差異、です。この判別式の解の符号と、直前10-1分足の方向一致率は67%です。コア前月比の係数がマイナスになっていることにご注意ください。
直前10-1分足の過去平均跳幅は5pips、同値幅は3pipsです。今回の事前差異はマイナスなので、 ショートで2・3pipsをこの期間に狙います

次に、直前1分足です。
直前1分足は過去の陰線率が83%と、偏りがあります。但し、2017年7月集計分以降は、陰線だったことが1回しかなく、陰線だったことが5回です。過去の全体的な傾向と直近の傾向は相反しています。
この期間は取引を諦めます。

そして、指標発表前後です。
直前10-1分足は、過去平均跳幅が5pipsしかないものの、その跳幅がその2倍の10pips以上だったことが過去3回あります(頻度9%)。その3回の直後1分足の方向は、直前10-1分足の値幅方向と全て一致しています。事例数こそまだ少ないものの、アテにしています。
すなわち、もし 直前10-1分足が10pips以上跳ねたら、指標発表直前に直前10-1分足値幅方向にポジションをオーダーし、指標発表直後の跳ねで利確/損切 です。

指標発表直後は、次の方針で臨みます。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は83%です。その83%の方向一致時だけに注目したとき、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは100%です。このことは、直後1分足と直後11分足とが反転した場合も含めた全ての場合において、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことが83%ということです。
指標発表後の反応が暫く伸び続けるのだから、指標発表後に反応方向を確認したら早期追撃開始 です。

指標発表から1分を経過すると、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことは60%です。この数字から、 早期追撃開始で得たポジションは、指標発表から1分を過ぎたら利確の機会を窺った方が良い でしょう。
再追撃を繰り返しても良い数字ですから、その場合は短期利確の繰り返しで行う 方が良いでしょう。
以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
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以上

2018年05月13日

2018年5月14日〜5月18日の主要経済指標

全く為替と関係ない話ですが、AIだってきっと更に進歩して将来いつか一気に普及する時代が来るでしょう。現代は生産も輸送も機械化されている訳だから、それに頭脳を搭載すればもう人手は要りません。機能面から極論すれば、人が人にしなければいけない仕事なんて、何一つないのかも知れません。介護や接客や家事だって、自動化されればきっと便利になるでしょう。

そんな機械化された世界が温かみがないかと言えば、きっとそんなことありません。AIは人間よりも人間らしく振る舞うことだってできるはずです。その態度は何だとか、俺の方が年長者だとか、理不尽なことばかり言う客にはきっと大うけです。AIはそれがサービスになるなら、おどおどだってしてくれるでしょう。理不尽な文句を言われて、そこまでサービスする人なんていないでしょう。

けれども、その頃にはAIを搭載した機械も普及しているのだから、わざわざ外に出ても誰もいないはずです。みんな家にいるのです。だから他人にクダをまくなら、それは家族に対してということになってしまいます。それでは未来があまり幸せそうに思えません。

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さて、そんな遠い将来の話でなく、今週の現状認識です。

USDは、米金利が3%に達したもののSL連銀総裁の利上げ慎重発言があり、更にマイナス要因の北朝鮮問題で首脳会談が6月開催と決まったこともあり、リスク選好の状況となっています。米中貿易摩擦の問題は解決していないものの、米朝首脳会談が迫ってブラフによる双方応酬が始まるまで材料にならないのかも知れません。

他のUSD売に繋がりかねない要素は中東問題です。前週末の5月10日のイスラエル・イランの局地・期間限定の衝突の影響は、先週見られませんでした。米政権のイラン核合意破棄問題との関連で、中東絡みの件がいつ取引材料化するのか心配です。中東問題でのリスク回避はJPY買に繋がります。
そして、6月FOMCでの利上げへの関心がいつ頃から高まり、それが株価を通じて為替にどう影響するのか気を付ける時期に入りつつあるような気がします。ただ、それが理由でUSDが売られても、EUR・GBP・AUDを積極的に買う理由にはなりません。特に、もともと先進国では弱い通貨と言えるAUDはそうです。

EURは、ECBの早期利上げ予想が縮小し、今週発表予定のGDPは1-3月期のため前期比での伸びが期待できません。欧州に限らず、1-3月期GDPは前期比悪化が恒例行事です。利上げが遠のき成長率鈍化なのだから、EURを買う要素はUSD売要素があったときだけです。
GBPの状況も、EURと状況が似ています。

ただ、AUDは利上げが当面ないことが同じでも、成長率の点で少し様子が違うかも知れません。米中貿易摩擦の影響は、まだ中国指標に現れる時期ではないものの、今週は中国実態指標(小売・生産)が発表されます。生産関連指標の市場予想が対前月悪化と予想されているので、更に市場予想を下回る結果だと貿易摩擦と絡めてAUDの下げに繋がる可能性があります。

ともあれ、主要国で米金利が最も高く、他の主要国の利上げは当面ない状況です。USDが大きく売られる可能性が低い状況ですから、米国以外の経済指標発表後の反応が陽線のときの方がクロス円での反応が伸びやすい状況が続いています(発表から数分間の話)。


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今週の主要経済指標の発表予定を示します。太字は、過去の指標発表直後の反応分析にリンクしています。

5月14日(月)
注目指標なし

5月15日(火)
11:00 4月集計分中国小売売上高・鉱工業生産
15:00 1-3月期集計分 独国GDP速報値
17:30 4月集計分 英国雇用統計
18:00 5月集計分独国ZEW景況感指数
21:30 4月集計分 米国小売売上高 ・5月集計分 NY連銀製造業景況指数

5月16日(水)
08:50 1-3月期集計分 日本GDP速報値
22:15 4月集計分 米国設備稼働率・鉱工業生産・製造業生産

5月17日(木)
10:30 4月集計分豪州雇用統計
21:30 5月集計分 米国Phil連銀製造業景況指数

5月18日(金)
08:50 4月集計分日本CPI
以上

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本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上

2018年05月08日

2018年5月9日21:30予定ー米国物価指標「2018年4月集計生産者物価指数」(事前分析)

?T.事前投稿

ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「?U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。

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本指標の反応分析は 『米国物価指標「生産者物価指数(PPI)」発表前後のUSDJPY反応分析(2018年改訂版)』 に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。

そこで述べた通り、本指標には

  • 過去の反応程度はやや小さく、直後1分足跳幅の3回に2回は15pips以下しか跳ねない
  • 反応方向は、PPI前年比>コアPPI前月比>その他、の順に影響を受ける
  • 2017年以降は直後11分足跳幅が20pipsに達したことがなく影響持続時間も短いため、上下動を利用して2・3pipsずつ利確/損切を何回か繰り返し、その間の勝率で稼ぐと良い

という特徴があります。

今回発表の要点は下表の通りです。

1804米国PPI510.png

事前差異判別式は、1?PPI前月比の事前差異+1?PPI前年比の事前差異ー1?コアPPI前月比の事前差異ー2?コアPPI前年比の事前差異、ですが、直前10-1分足の方向一致率が61%と高くありません。全項目で市場予想が前回結果を下回っているのに事前差異がプラスとなっているのは、コアPPI前年比の事前差異が大きく、その係数がマイナスとなっているためです。このような場合、統計的には直前10-1分足が陽線となる期待的中率は61%ということです。
指標発表直前にポジションを持つにはちょっと心もとない数字です。

先に挙げた引用先 のグラフで指標結果の過去推移を見ておきましょう。

事後差異判別式は、1?PPI前月比の事後差異+3?PPI前年比の事後差異+1?コアPPI前月比の事後差異+2?コアPPI前年比の事後差異、であり、その解の符号と直後1分足の方向一致率が過去94%と極めて高い指標です。
発表結果が市場予想より良いか悪いかに、指標発表直後の反応方向は非常に素直です。
つまり、市場予想を上回るか下回るか当てれば、この取引は勝てます。それが難しいのですが。

この式の係数を見ると、指標発表直後の反応方向への影響力が強い項は、PPI前年比の事後差異と、コアPPI前年比の事後差異です。そして、2017年4月集計分のPPI前年比とコアPPI前年比は、その時期のほぼピーク付近に位置しています。今回の市場予想が低い理由のひとつには、前年比で対比する1年前の数値が高かったことが挙げられる訳です。

けれども、2018年4月のEURUSDは終値1.21で、1年前の2017年4月は1.09でした。USDはEURに対してこの1年で10%ぐらい安くなっています。USD安は、製造業の輸入原材料価格を押し上げます。一方、雇用統計の内訳の平均時給は上昇基調と言っても良いでしょう。人件費は上昇しています。原油価格も上昇基調と言えるでしょう。

業種によって異なるものの、製造業の製品価格内訳は部材費・人件費・動力費が三分します。それらがいずれも製品価格上昇を示唆しています。
よって、今回の市場予想は少し慎重過ぎる気がします。感覚的な話で裏付けが漠然とした話ですが。

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以上の分析結果と過去の傾向に鑑み、以下の方針で取引に臨みます。

  • 本指標発表前の動きはわかりません。けれども、指標発表結果の市場予想に対する良し悪しには最初から非常に素直に反応し、その素直な反応方向をそのまま伸ばしがちです。

  • もし、直前10-1分足跳幅が10pips以上跳ねた場合は、まだ事例数こそ少ないものの、直後1分足の反応方向を示唆している可能性があります。
    よってこの場合、直前10-1分足が陽線ならロングを、陰線ならショートを、指標発表直前にオーダーします。利確/損切の目安は5〜10pipsとしておきます。

  • 本指標の影響持続時間は短いため、追撃は慎重に行います。
    もし、PPI前年比かコアPPI前年比が前回以上なら、即時追撃開始します。但し、指標発表から1分を過ぎたらなるべく早く利確したいものです。
    一方、それらがともに市場予想を下回ったら、ショートで追撃徹底です。ただ、上下動が起きる指標ゆえ、徹底は複数回の追撃をショートで行うというやり方で行います。
    それ以外の場合は、予めシナリオを用意できません。良くも悪くもない結果だった場合、どちらに伸びるかが読めません。

以上

ーーー注記ーーー

本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。

ーーー注記ーーー

本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上

2018年05月07日

真っ向勝負を挑めない

サラリーマン時代は海外出張が多い仕事をしていました。


韓国によく出張していた頃は、ちょうどサムソンが伸びていた時代でした。20年ぐらい前でしょうか。その前の10年で、サムソンは日米欧企業が敬遠していたロシア・中国向けの電気製品・電子機器の販売で成功していたのです。そのサムソンに、ちょっとした技術的プレゼンの機会があって行ってみると、7人のエンジニアが待ち構えていました。

7人のうち1人は日本語がわかりません、と先方の部長が言いました。だから、英語でプレゼンしてくれませんか、と言うのです。何て連中だ。
でもこちらは3人で来ていました。我々3人のうち2人が英語が喋れません、と答えました。だから日本語で説明させて頂きます、と切り抜けました。

ここで驚くべきことは私の機転についてではありません。当時のサムソンのトップエンジニアたちは、英語や日本語ぐらい両方できて当たり前だったのです。
もちろん、語学力が他の能力を表すとは言えません。それに彼らは当時、韓国語でなく英語や日本語で教科書や論文を読む必要に迫られていたこともあるでしょう。がしかし、それでも仕事で使えるレベルの語学習得には相応の努力が必要です。その後、サムソンが伸びたのは当然のことだったのかも知れませんね。
で、優秀な連中を相手に真っ向勝負を挑むのは得策ではない、がそのときに得た教訓です。


外為市場は、私のような素人だけでなく、資金も情報も経験にも勝るプロたちが多数参加しています。日本との金利差が広がればJPYは売られる、と学んでことを信じていても、実際にはそう単純じゃないようです。理屈通りでなく、プロなりの見識が必要な場面ではプロに勝てません(自分の読みが当たりません)。

生意気を言えば、理屈通りに動かない相場は素人向けではないのです。素人ゆえに大した理屈じゃないにせよ、それでも自分の理屈で戦わないと、その理屈を発展できません。それで、経済指標発表直後に注目し、素人にも理解できる素直な反応が起きる指標はどれだ・いつだ、というのがこのブログです。
理屈通り、といっても70%前後の確率的再現性に過ぎませんが。

損切が大きくなってしまうとか、逆に損切ばかりして利確できないとか、資金に余裕なくポジションを取ってしまうとか、初心者が克服すべき課題は多々あります。
これを克服するには、せいぜい6割や7割の勝率で利益を残すスタイルを身につけるのが早道です。5割程度の勝率、ましてや5割未満の勝率で損小利大の取引で利益を残すなんて難しすぎます。

素人のクセにデータさえ分析すれば6割や7割の勝率を稼げる場面を、経済指標発表前後以外にも探してみましょう。時間がかかるけど。何しろ、同じ場面を過去に遡ってチャートを見つけ出すのが大変なのです。
プロを相手に勝負するのだから、そのぐらいの苦労は仕方ありません。
以上


2018年05月03日

投資生活を始めたけれど

大手電機メーカーを早期退職しよう決めてから、準備に3年ぐらいは費やしました。早期退職しても、悠々自適で暮らせるほど金持ちではありません。だから、3つぐらいビジネスを構想し、そのうちのひとつが自営店舗の確保でした。

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でも、サラリーマンだった素人が自営業を始めて直ぐに儲かるほど、世間が甘いはずありません。サラリーマンだって長くやっていれば、世の中の厳しさを少しぐらいわかります。
そこで、既存客を持つ店を手に入れて、屋号もそのまま、1000枚以上発行していた会員カードもそのまま、商売を引き継ぐことにしました。
それが1年と少し前のことです。

趣味のFXを本業にすることは考えられませんでした。
投資は、ハイリターンを期待するほどハイリスクになるのが必然です。FXに限らず、投資はよほど長期に亘って分散して行う資金が無い限り、どれほど慎重に行っても安定した収入を得るための仕事としては相対的にハイリスクだと言えます。例えローリスクな方法論で投資を行ってもそれは同じです。だから、FXが楽しいからと言って、それでずーっと暮らしていく自信なんて持てません。
だから、3つのビジネスプランはそれぞれ実業と言える内容でした。そのひとつが店舗確保でした。

実業と言っても、それまでずっとサラリーマンだった私にとっては投資です。1年経ってパートのおばちゃんを雇えるようになったものの、まだまだです。当り前のことですが、自営業で他人を雇えばこっちの収入が減ってしまいます。ざっくり、他人に1万円の日当を払うためには3〜4万円の売上が必要です。
もったいなくて、つい自分で働いてしまいます。こんな状況で、これを実業に投資したと言えるのか、ちょっと微妙です。

ま、健康で商売を続けられるなら、将来の年金減額を心配をしなくて済むことは、現在50代中盤に差し掛かろうという同世代では、ちょっと有利かも知れません。もう一生、お客と嫁さん以外に頭を下げなくて済むこともメリットかも知れません。
でも、サラリーマン時代だって、お客と嫁さんには頭が上がりませんでした。但し、その頃は上司と同僚と部下にも頭を下げていました。謙虚で気が弱い私はいつも頭を下げていたのです。

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サラリーマン時代、仕事で大きな失敗をしたときのことです。フロアの向こうから上司が一直線にこちらに向かって来るのを見て、一直線に逃げたものの捕まってしまいました。
ひとしきり怒られた後で、俺はお前のせいで今まで3回も社長に謝った、と上司が言ったのです。今回で4回目だという訳です。
でも長く真面目に働いていれば、失敗だってするものです。だから、申し訳ないのですが2度しか記憶にございません、と反論したらもっと叱られてしまいました。

こんなこともありました。
一緒に呑んだ同僚はべろんべろんに酔っていました。週末に呑みに行くのは、我々世代のサラリーマンの特権でした。いまは自営業なので週末なんて関係ありません。
ともあれ彼はそのとき、もう駄目だ、と言いました。帰りの電車が駅に着く直前のことです。電車がホームに着いてドアが開く寸前に、彼はドアに向かってマーライオンみたいに噴き出すように吐いたのです。ドアの向こうで並んで待っていた人たちが、わぁーと言う口になって一斉に後ろに飛びのいたのが見えました。
ドアが開いたとき彼は小ズルく気絶したので、代わりに私が軽蔑のまなざしの知らない人たちに謝ったのです。

だから、自営業でお客に頭を下げるぐらい、ちっとも苦になりません。

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けれども、3月下旬頃から今日まで、休日はゼロでした。4月中旬頃からは朝6時・7時に家を出て、帰宅するのが22時・23時といった状態でした。だから、最近はブログやFXどころじゃなかったのです。好きなFXができないこと(その分析を楽しむ時間がなかったこと)が残念でした。
あーしんど。

帰宅してTVリモコンのスイッチをONするのと同時に、「ぐー」と寝るよーな1か月でした。あのリモコンにそんなスイッチがあるとは知らなかった。
脱サラして投資生活を始めたら、思ったほどFXができない、という話でした。
明日からはお正月以来の3連休です。まずはM君と遊ぼ。
以上


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