31日には日銀金融政策が発表されます。
日銀は長期金利の目標を0%に設定したままですが、7月31日会合後の日銀総裁会見では「長短金利の許容変動幅を概ね0.1〜0.2%程度」としています。ブルームバーグは先週、複数の日銀当局者の話として「上下0.2%を超える変動幅を許容」と伝えています。
7月会合のときは声明で変動許容幅拡大を伝えず、総裁会見で伝えました。そしてこの日、USDJPYは9時過ぎに安値をつけてから16時過ぎまで上昇したものの、7時間での落差はは50pips弱でした。
今週末は米中間選挙が行われます。上院は共和党優勢、下院は民主党優勢が伝えられています。
上院は100議席のうち35議席(共和党9議席、民主党26議席)が改選されます。下院は435議席で、現在は共和党236議席、民主党193議席、となっています。共和党の減税と民主党の賃金引上のどちらが 魅力的か難しいところです。
現状よりも共和党優勢に傾けば、USD高が予想されています。この方向予想は、先に米大統領が「中間所得層向けの大規模な減税を検討している」旨、発言したことで信頼性が高まりました。
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10月29日(月)
- 21:30 9月集計分 米国PCEデフレータ・PCE・個人所得
最近は絶望的に反応しなくなっています。指標発表後は、個人消費の良し悪しよりもコアPCEデフレータの良し悪しに注目した方が良いでしょう。
9月集計分コアCPI前月比は実態差異が△0.1でした。今回のコアPCEデフレータ実態差異がマイナスとなる期待的中率は92%です。
10月30日(火)
- 15:30 7-9月期伊国四半期GDP速報値
この時刻を前にEURが動く可能性があります。 - 23:00 10月集計分 CB消費者信頼感指数
先に発表されているUM消費者信頼感指数とは、ほぼ同じ期間にほぼ同じ内容で消費者信頼感を調査しています。がしかし、CBとUMは結果が逆になりがちです。
10月31日(水)
- 09:30 7-9月期集計分 豪州消費者物価指数
本指標では、指標発表直前10-1分足よりも直前1分足の方が平均的に大きく反応しています。そして、直前10-1分足や直前1分足が10pips以上跳ねた場合、指標発表直後も同じ方向に反応した事例が75%に達しています。指標発表後は、追撃徹底に適した傾向を有しています。
陽線だった場合、10時に中国製造業PMI(市場予想低下)が発表されるので、あまりしつこい追撃は避けた方が良いでしょう。 - 12:00頃 日銀金融政策
- 15:30頃 日銀総裁会見
- 19:00 10月集計分 欧州HICP速報値
本指標は、ECB金融政策に影響を与えるため、多くの指標解説で重要度や注目度が高いと位置づけられています。けれども、市場予想の精度が高く、反応が短時間で小さく、発表結果の市場予想に対する良し悪しに55%しか素直に反応していません。 - 21:15 10月集計分米国ADP雇用統計
11月1日(木)
- 09:30 9月集計分豪州貿易収支
- 18:30 10月集計分 英国製造業PMI
本指標は、反応方向が指標結果の良し悪しに素直で一方向に伸びがちで、反応程度が発表結果と市場予想との差0.1につき、直後1分足値幅が約1.1pipsずつ大きくなりがちです。そして、直後11分足値幅は直後1分足値幅よりも16%長くなりがちです。
発表後の追撃に適した指標です。 - 21:00 BOE金融政策
とても政策変更できるような情勢ではありません。市場予想は現状維持です。前回9月13日の直後1分足跳幅は16pipsでした。 - 23:00 10月集計分 米国ISM製造業景況指数
本指標実態差異は、NY連銀指数とPhil連銀指数の実態差異がともに前月より改善/悪化したとき、前月より改善/悪化しがちです。当月(10月集計分)は、NY連銀指数が改善、Phil連銀指数が悪化と食い違っており、食い違いが起きた月はPhil連銀指数の方がアテにできます。
指標結果の良し悪しを当てれば、本指標の直後11分足は実態差異との方向一致率が71%になります。
11月2日(金)
- 09:30 9月集計分豪州小売売上高・7-9月集計分豪州小売売上高
- 21:30 10月集計分 米国雇用統計
今も代表的な経済指標とは言え、最近の反応は平均的な指標より10pipsぐらい大きい程度です。
以上