・22:30 米国四半期GDP速報値 (10-12月期集計分)・週次失業保険申請件数
・24:00 米国新築住宅販売件数 (12月集計分)・景気先行指標総合指数(12月集計分)
の発表があります。
新築住宅販売件数は取引しません。
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米国四半期GDP速報値
今回はアトランタ地区連銀のGDPNowがかなり高い成長率を予測しているため、前期比が市場予想を上回る可能性が高いと言われています。
がしかし、鍵は個人消費回復がどの程度になるかです。10〜12月集計の指標を見てみると、景気指標こそ回復しつつあったものの、実態指標(月次PCEや小売売上高)があまり良くありません。
では、今夜の発表が悪い結果になったときのポイントは何でしょう(指標結果の良し悪しは判別式の解の符号で判定します)。
いま、悪い結果は株が売られる、とします。このとき、株売り→金利上昇→USD買の基本通りになれば、指標悪化でUSD上昇になってしまいます(素直な反応ではない)。けれども、そうなったら昨日のFOMCの結果から、金利が近々にそれほど高まるとも思えません。どこかで金利が戻すにせよ、そのときUSDチャートが反転するのかがわかりません。
こうした場合、下記の過去傾向はアテにしない方が良いでしょう(過去傾向に基づく取引方針は、素直な反応が多数事例となっている分析に基づくため)。もちろん、発表直後の跳ねだけは、上記のようなややこしい話なしに、どんな指標でも反射的に素直な反応になることが多い、と言えます。
市場予想(前回確定値)
・前期比 +2.4%(+3.7%)
・GDPdef +1.5%(+3.7%)
・PCEc-def +1.5%(+3.4%)
・PCE +51.5%(+41.0%)
事前差異判別式の解は△81.5です。
過去平均順跳幅/値幅pips(2020年発表分)
・直前10-1分足:::4.9/ 3.1( 3.0/ 2.2)
・直前1分足:::::::3.9/ 2.4( 4.4/ 3.5)
・直後1分足::::::18.9/13.4( 5.8/ 1.7)
・直後11分足::::21.3/15.7( 7.4/ 6.1)
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足は、直前10-1分足値幅方向と逆方向にポジションを取得し、発表前に解消します。
・直前10-1分足値幅が3.2pips超のとき、指標発表直前にそれと同方向にポジションを取得し、直後1分足終値がつくまでに解消します。
・指標発表直前に事前差異判別式の解の符号と逆方向にポジションを取得し、直後11分足終値がつくまでに解消します。今回はロングです。
・指標発表後、初期反応方向に追撃ポジションを取得し、数分以内に解消します。
・直後1分足順跳幅の大きさが30pips超に達したら、直後1分足終値がつく前に逆張り機会を窺い、直後1分足終値を削ったら解消します。
・直後1分足順跳幅の大きさが30pips超のとき、直後1分足終値がついたら追撃ポジションを取得し、直後11分足終値がつくまでに解消します。
以上
以下は29日6時頃に追記しています。
【事後検証】
米国GDP速報値
結果は判別式で悪化でしたが、反応は陽線でした。但し、前期比は+4.0%、PCEは+2.5%なので、数字は悪くありません。判別式は前期の大きな回復との比較で、正しい解を出せなかったようです。
同時発表された週次失業保険申請件数が改善し、23:30には米株が前日終値より上昇して始まりました。
これらのことに大きく反応したのは、EUR・GBP・AUDでした。JPYも値幅こそ小さいものの、高値水準を維持しています。GBPは前日までの高値水準に戻し、EUR・AUDも27日からの落ち込みの大部分を解消しました。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
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注記以上
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