「これは旨い」と彼は言いました。「きっと旨い」
彼は潜ってホヤの一種だという見るからにゲテモノを採ってきたのです。何だか青くて黄色のつぶつぶがありました。いや、海のモノは絶対に止めた方がいい、と私は大真面目に止めました。幸い、このときは彼も食べるのを思い留まりました。
この話には後日談があります。
その後、彼は綺麗な奥さんと一緒になりました。彼・彼女が結婚して間もなく、私はお呼ばれしました。すると、奥様は料理が下手とかいうレベルじゃなかったのです。無茶苦茶のレベルだったのです。
本来なら、そんな席では彼の独身時代のゲテモノ喰いの話を、おもしろおかしく紹介したりするものです。でも、そんな話ができる訳ないでしょう。むしろ、出された料理を「これは何ですか」と聞きたかったぐらいでした。
この話のどこがFXと関係あるのか。自分に合った取引方法を見つけましょう、という話です。
【1. 11月第3W主要指標結果】
11月第3週は3指標で取引を行いました。
シナリオ外取引も含めた取引時間は24分5秒(1指標当たり8分2秒)で、損益はいつも1枚ずつの取引で+3,393円(1指標当たり+1,131円)でした。
勝率は、指標単位で100%(3勝)、シナリオ単位では100%(6勝、シナリオ外取引1勝を含む、見送り3)でした。完勝です。
【2. 11月第4W主要指標】
次週11月第4Wの主要指標の過去平均反応を示します。
11月に入って、経済指標なんかより政治的問題で先行き不透明感が高まり、危なくてなかなか取引できません。政治的問題が起きているときは、不規則な発言が報道されて一気に値動きが起きることが多々あります。どの国でもそうですが、指標発表が行われる時間帯は、前夜から当日朝にかけてのニュースで、株価が動きかねない時間帯です。
USDは、金利を上げても成長率が良くて雇用が良くても物価が上がりません。現大統領の目玉公約のひとつだった税制改革の年内成立が危ぶまれています。
逆にGBPは、成長率が下降傾向を示しつつあるのに物価高が収まらず、EUとの離脱協議に進展がないことから、首相不信任への署名が集まったという報道もありました。
EURは、主要国で最も安泰と思われてた独首相が再選挙も覚悟しているという報道がありました。一部では、メルケル後を考察する解説記事も出始めました。
AUDも、与党議員の二重国籍問題から与党が過半数割れしたという報道がありました。豪政権は12月までに与党議員全員の国籍確認を求めています。
こうなってくると、JPYの安定感(信頼感)は抜群です。選挙直後で与党が安定多数を占め、日銀の緩和政策継続も続く見込みで、企業業績も悪くありません。インフレ率が低い分を成長率が補っており、中国との関係改善報道やTPP11の協議進展もありました。
次週の流れは次のように理解しています。太字のリンク先は前回発表時の分析記事です。
米国指標は、11月29日(水)に7-9月期 GDP改定値 が発表されます。今回は速報値よりも改善される公算が高く、もしGDP改定値が上方改定され、12月1日(金)の11月分 ISM製造業景況指数 も改善すれば、12月のボラティリティは大きくなるかも知れません。USDの立場がはっきりしないと、どの通貨も規準がはっきりしないのです。
12月1日の日本10月分 CPI は、過去の傾向から言えば、反応が小さ過ぎて取引には向きません。ただ、前月に発表された10月分東京都区部コアCPIが上昇していることと、前月発表の9月分コアCPIが+0.7%でキリの良い1%に近づいています。
あまり市場予想と発表結果がズレない指標ですが、コアCPI(除生鮮食料品)かコアコアCPI(エネルギーも除く)が想定以上に良くなると、来年10月の増税と日銀QE出口戦略が話題に上がり、いつもより上下に大きく動く可能性があります。
欧州・英国・豪州はまだ暫く政治的な動きを警戒して、ドルストレートのペアで大きく動けば大きく戻す動きが続くと考えられ、円クロスでの取引が難しいのではないでしょうか。USDが安定しないと、動きが読めません。安定とは、上昇でも下降でも一定でも、同じ状態が続くことです。USDがレンジのような動きをしているときは、円クロスの動きがわかりにくくなってしまいます。
ただ、11月30日(木)の欧州10月分 HICP速報値 は、独経済・雇用が改善を続けており、良い数字となる可能性があります。ただ、ECB理事会は11月にテーパリングを発表したばかりなので、HICPが良くてもすぐに政策変更はしないと思われます。がしかし、数字が良すぎても悪すぎても、翌日から各国中銀幹部が何かを言いだすでしょうから、変化の大小を今後のために把握しておきたいと思います。
以上
タグ: 成績,予想,分析,反応
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