?T.事前投稿
本指標の反応分析は こちら に詳述しています。下記詳述する今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標発表時の反応方向は、指標発表後ですらわかりません。多くの場合、市場予想は前回速報値と同値で、発表結果も市場予想と同値となることが多いのです。
今回発表の要点は下表の通りです。
前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足は、過去の陰線率が67%、直前10-1分足との方向一致率は29%(不一致率71%)となっています。この期間は ショートで、利確/損切の目安を3〜5pipsぐらい
にしておけば良いでしょう。
- 直前1分足が10pips以上跳ねたとき(跳ねそうなとき)は、 指標発表直前にその方向にポジションを取得し、指標発表直後の跳ねで利確/損切
します。
特に、ロングをオーダーしていた場合にはポジション長持ちは禁物です。 - 指標発表後の追撃は短時間
だけです。
直後1分足と直後11分足との方向一致率は72%です。その72%の方向一致時だけに注目すると、直後1分足跳幅を直後11分足跳幅が超えて反応を伸ばしたことは77%です。指標発表後の反応が伸びているのだから、発表後に反応方向を確認したら追撃開始です。
けれども、指標発表から1分を経過したら、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が伸びていたことが33%しかありません。発表から1分を過ぎたら、それまで順張りで追撃していたポジションは早々に利確すべきです。 - 直後1分足終値が付いたら、逆張りの機会を窺います
。
これも逆張りなので、利幅は小さくても短期取引です。もし、直後11分足が直後1分足と反転したら更に追いかけても良いかも知れません。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年2月22日21:30頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標発表結果は、GDP前期比・前年比ともに速報値・市場予想を下回りました。反応は陰線でした。
指標全体に良くありません。前年比+1.4%という数字は、2013年1-3月期(+0.6%)以来の低い成長率です。
知らぬ間に市場では5月の利上げを見込んでいるそうですが、利上げで更に景気に水を差すのが適切か、今後は議論が起きるでしょう。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前1分足での取引はショートで、利確/損切の目安を3〜5pipsぐらいにしていました。
結果は陽線で、3〜5pipsの損切となってしまったでしょう。分析を外しました。 - 指標発表時刻を跨いだポジションは、直前1分足が10pips以上跳ねたとき(跳ねそうなとき)にオーダーするつもりでした。
直前1分足跳幅は10pipsに届かず、この取引は中止でした。 - 指標発表後の追撃は短時間で、発表から1分を過ぎたら、それまで順張りで追撃していたポジションは早々に利確すべき、と考えていました。
結果は、指標発表から1〜2分後にボトムを形成しました。その後、もう一度下値にトライしたようですが、結局は反転して19:30頃まで上昇を続けました。 - 直後1分足終値が付いたら、逆張りの機会を窺うことにしていました。
結果は、指標発表から1-2分後が逆張りにベストのタイミングで、次点は指標発表から17-18分後だったようです。後者は既に直後1分足始値を抜けて反転した後なので、これは順張り追撃となります。
もし、直後11分足が直後1分足と反転したら更に追いかけても良いかも知れない、と考えていました。がしかし、反転が起きたのは分析対象期間外のため、ここでは関係ない話です。
取引結果を下表に纏めます。
背景が薄黄色の列は、シナリオ外取引です。よって、上表では集計されていますが、下表の指標成績表では除いて計算しています。
今回の分析対象取引の成績は+2.89pipsでした。
以上