?T.事前投稿
本指標の反応分析は こちら に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 当月の製造業PMIの予想解説記事において、直近のGBP安・GBP高を論拠に挙げているものが散見されるものの、過去の傾向を見る限りそんなことは指標結果の良し悪しに関係ない
- 指標発表直後の反応程度は直後1分足跳幅の過去平均が22pips、但し直近ではこれを下回ることが多い
- 指標発表直後の反応方向は、直後1分足終値よりもその後に反応を伸ばす確率が高く、特に直後1分足が陰線だった場合にその傾向が顕著になる
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前1分足は事前差異と逆方向に見込みます。現時点(2月28日21:30)における事前差異はマイナスとなっています。
よって、 直前1分足は陽線と見込み、利確/損切の目安は3・4pips としておきます。
論拠は、指標一致性分析の結果、事前差異と直前1分足の方向一致率は24%(不一致率76%)です。
但し、前述の通り、直前1分足は過去25%の頻度で10pips以上跳ねています。跳ねても、その方向が直後1分足の方向を示唆している訳ではないので、ポジションと逆方向に跳ねてしまったら損切せざるを得ません。ご注意ください。 - 指標発表後の追撃は、早期開始して短期利確を繰り返しながら複数回行います。
初期の反応は、事後差異との方向一致率が97%に達しており素直です。がしかし、指標発表から1分を過ぎると、数分以内に直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばす一方、10分後には直後1分足終値を超えて反応を伸ばしていたことが55%しかありません。さっさと追撃・利確して、欲張らないことです。
但し、直後1分足が陰線だった場合は別です。追撃はショートで徹底します。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年3月1日20:30頃に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標発表結果は前回を下回り予想を上回りました。反応は陽線で、指標発表後2-3分後まで反応を伸ばし、その後は陰線側に転じました。
指標は3か月連続で前回を下回りました。2016年7月集計分をボトムとする上昇基調が、これで下降に転じたとはまだ言えません。
発表内容を見てみると、かなり受注が増えたものの生産が減っています。現状を鑑みれば、生産の減少は先行きの不透明感から在庫を減らそうとしている、というのが自然な解釈です。けれども、受注が増えた以上、来月発表以降暫くは仕掛在庫(作りかけ部材の増加)が起きるので、来月も受注が好調ならば来月以降に再上昇の可能性があります。
反応は素直と言えるものでした。
事前差異判別式の解がマイナスに対し直前1分足が陽線、事後差異判別式の解がプラスで直後1分足が陽線、実態差異判別式の解がマイナスで直後11分足が陰線、となりました。
これは過去の本指標への反応傾向と完全に合致しています。まぁ、調子の良いときもあります。
18:32〜18:33頃にピーク147円弱に達し、これを機に反転しました。
147円はキリが良い数字であることの他、特別に意味を持つ値ではありません。1分足や5分足のチャートでは、これ以前の2回のピークを結んだ線で反転したことになりますが、その線に過剰に意味づけするぐらいなら、キリの良い数字という方がしっくりきます。
前夜のダウ下落を受けて、指標発表直前のFTSE100(英株価)も下がっていたので、この日の陽線は反転のタイミングを待っていたのかも知れません。
事前分析結果を検証しておきます。
- 直前1分足は事前差異と逆方向に見込んでいました。今回の事前差異はマイナスだったので、ロングをオーダーで利確の目安は3・4pipsでした。
結果は陽線で、跳幅7pips・値幅3pipsでした。 - 指標発表後の追撃は、早期開始して短期利確を繰り返しながら複数回行うつもりでした。
結果は、指標発表後2-3分で高値に達し、その後は反転しました。
今回の取引結果を下表に纏めておきます。
最後の逆張りは147円での反転を期待してで、これはあたりました。がしかし、シナリオ外なので上表には記録していますが、指標取引成績を示した下表には反映していません。
1月の取引結果を検証していなかったようです。これは後日記録を見て検証したら上表に反映します。
次回本指標の発表は4月3日17:30の予定です。
以上