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でも、サラリーマンだった素人が自営業を始めて直ぐに儲かるほど、世間が甘いはずありません。サラリーマンだって長くやっていれば、世の中の厳しさを少しぐらいわかります。
そこで、既存客を持つ店を手に入れて、屋号もそのまま、1000枚以上発行していた会員カードもそのまま、商売を引き継ぐことにしました。
それが1年と少し前のことです。
趣味のFXを本業にすることは考えられませんでした。
投資は、ハイリターンを期待するほどハイリスクになるのが必然です。FXに限らず、投資はよほど長期に亘って分散して行う資金が無い限り、どれほど慎重に行っても安定した収入を得るための仕事としては相対的にハイリスクだと言えます。例えローリスクな方法論で投資を行ってもそれは同じです。だから、FXが楽しいからと言って、それでずーっと暮らしていく自信なんて持てません。
だから、3つのビジネスプランはそれぞれ実業と言える内容でした。そのひとつが店舗確保でした。
実業と言っても、それまでずっとサラリーマンだった私にとっては投資です。1年経ってパートのおばちゃんを雇えるようになったものの、まだまだです。当り前のことですが、自営業で他人を雇えばこっちの収入が減ってしまいます。ざっくり、他人に1万円の日当を払うためには3〜4万円の売上が必要です。
もったいなくて、つい自分で働いてしまいます。こんな状況で、これを実業に投資したと言えるのか、ちょっと微妙です。
ま、健康で商売を続けられるなら、将来の年金減額を心配をしなくて済むことは、現在50代中盤に差し掛かろうという同世代では、ちょっと有利かも知れません。もう一生、お客と嫁さん以外に頭を下げなくて済むこともメリットかも知れません。
でも、サラリーマン時代だって、お客と嫁さんには頭が上がりませんでした。但し、その頃は上司と同僚と部下にも頭を下げていました。謙虚で気が弱い私はいつも頭を下げていたのです。
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サラリーマン時代、仕事で大きな失敗をしたときのことです。フロアの向こうから上司が一直線にこちらに向かって来るのを見て、一直線に逃げたものの捕まってしまいました。
ひとしきり怒られた後で、俺はお前のせいで今まで3回も社長に謝った、と上司が言ったのです。今回で4回目だという訳です。
でも長く真面目に働いていれば、失敗だってするものです。だから、申し訳ないのですが2度しか記憶にございません、と反論したらもっと叱られてしまいました。
こんなこともありました。
一緒に呑んだ同僚はべろんべろんに酔っていました。週末に呑みに行くのは、我々世代のサラリーマンの特権でした。いまは自営業なので週末なんて関係ありません。
ともあれ彼はそのとき、もう駄目だ、と言いました。帰りの電車が駅に着く直前のことです。電車がホームに着いてドアが開く寸前に、彼はドアに向かってマーライオンみたいに噴き出すように吐いたのです。ドアの向こうで並んで待っていた人たちが、わぁーと言う口になって一斉に後ろに飛びのいたのが見えました。
ドアが開いたとき彼は小ズルく気絶したので、代わりに私が軽蔑のまなざしの知らない人たちに謝ったのです。
だから、自営業でお客に頭を下げるぐらい、ちっとも苦になりません。
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けれども、3月下旬頃から今日まで、休日はゼロでした。4月中旬頃からは朝6時・7時に家を出て、帰宅するのが22時・23時といった状態でした。だから、最近はブログやFXどころじゃなかったのです。好きなFXができないこと(その分析を楽しむ時間がなかったこと)が残念でした。
あーしんど。
帰宅してTVリモコンのスイッチをONするのと同時に、「ぐー」と寝るよーな1か月でした。あのリモコンにそんなスイッチがあるとは知らなかった。
脱サラして投資生活を始めたら、思ったほどFXができない、という話でした。
明日からはお正月以来の3連休です。まずはM君と遊ぼ。
以上
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