- 一層の緩和政策解除が近く適切になる、がほとんどの参加者の意見
- インフレ率がFRB目標の2%を一時的に上回ったとしても容認する、がFRB議長を含む多くの当局者の意見
- 金利が中立金利に近づきつつあるということを反映した文言に声明を変更する可能性について討議した
なお、中立金利は2.3%〜3.5%と見なされており、直近は3%付近で推移しています。
次回FOMCの金融政策発表は、6月14日03:00に予定されています。現時点における解説記事では「追加利上げ実施」との見方が優勢なようです。
ーーー$€¥ーーー
こうしたFOMC議事要旨の内容ならUSDは買われそうな気がします。けれども、先週のUSDJPYは大きく売られました。原因は、?@ 米朝首脳会談中止、?A 米国輸入車関税強化発言、?B 米金利低下、でした。
?@の米朝双方のブラフの応酬は、ここにきて収まり始めています。改めて会談実施というニュースがでれば、弱いJPY売材料となります。再び会談が予定通り行われることになっても、日程延期してそうなっても、やっぱり中止が決まっても、反応はあまり大きくないと見られます。
この話題には飽き飽きしているのです。
?Aの米大統領発言は、中間選挙を睨んだ支持者繋ぎ止めと見られています。その中間選挙は11月6日の予定です。11月までこんなことが続くのは勘弁してほしいものです。
中間選挙は米大統領への信認投票と見なされています。よって、共和党が苦戦との報道には要注意です。共和党が苦戦すればするほど、米大統領のツイートは過激になる可能性が高い、と覚えておきましょう。
?Bの米金利低下は、6月14日(再来週)のFOMCに向けての調整と見なす解説が多いようです。
けれども、現在の金利は4月上旬からの上昇継続によってもたらされています。3月利上げ時にも2月下旬の金利低下が調整下落と言われたものの、再上昇は2月中旬の金利に及びませんでした。この後の金利上昇は5月11日週の金利に及ばない、と見なしておいた方が良さそうです。
ーーー$€¥ーーー
今週の主要経済指標の発表予定を示します。太字は、過去の指標発表直後の反応分析にリンクしています。
経済指標は米雇用統計の週です。がしかし、最近の雇用統計は30pips程度しか動きません。
2018年に入ってからは、経済指標よりも政治的発言の影響が大きいので、大手ヘッジファンドの運用成績もいまひとつとの記事もどこかで見かけました。そうではなくて、単に今年は1-3月にEURUSDが上昇トレンド終盤に達してボラが小さい日が多いからではないでしょうか。
そのEURUSDは、月足一目均衡表でほぼ雲の下端、週足で雲上端に達しました。暫くはまたEURUSDがレンジ相場となることで、その上昇下降がUSDJPYの方向と同期するか見ておきたいですね。
5月28日(月)
注目指標なし、米国・英国祝日
5月29日(火)
23:00 5月集計分 米国CB消費者信頼感指数
※ 本リンクは5月28日23:00から有効になります。
5月30日(水)
21:15 5月集計分 米国ADP雇用統計
21:30 1-3月期 米国GDP改定値
5月31日(木)
18:00 5月集計分 欧州HICP速報値
※ 本分析は半年以上前に行われ、必ずしも現在の状況に適っていません。がしかし、指標の特徴は当時も現在も大きく変わっていません。
21:30 4月集計分 米国コアPCEデフレータ
6月1日(金)
17:30 5月集計分 英国製造業PMI
21:30 5月集計分 米国雇用統計
23:00 5月集計分 米国ISM製造業景況指数
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上