【1. 先週備忘】
前週も日足と見間違うぐらい動かない週でした。
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31日、日銀金融政策決定会合では、短期政策金利と10年債金利目標と資産買入規模を維持する一方、長期に亘る緩和政策の副作用を緩和するため、長期金利誘導目標(0%程度)の変動幅をこれまで(0.1%)の倍程度(0.2%)まで容認する点で政策を変更しました。
その結果、前週は何度か長期金利が+0.1%を超え、USDJPYの上値を抑えました。
USDは、売買材料が拮抗しています。
米大統領は、2000億ドル相当の中国製品に課す制裁関税の税率を、先に発表した10%から25%に引き上げることを提案していると報道されました。対する中国は、3日、600億ドル相当の米国製品に追加関税を課す報復措置を講じると発表しました。
2日、FOMCでは、高い成長率が今後も続くとの認識により、現在の利上げ政策を継続することが確認されました。9月FOMCでは利上げが確実視されています。
GBPは、売材料の方が多いものの、BOE(英中銀)の考えは違うような気がします。
2日、MPCでは政策金利を0.75%に利上げすることを決定しました。但し、2019年のEU離脱の影響が見通せないため、暫くは利上げを急がない旨が報道解説されています。
同時発表されたインフレレポートでは、1年後・2年後・3年後のインフレ率をそれぞれ2.15%・2.09%・2.03%としており、EU離脱の影響を踏まえて前回発表時よりやや高めになっています。ただ、この数字はBOEのインフレ目標2%とほぼ一致しており、この水準に維持するという決意表明なのか否かはわかりません。
成長率は、2018年・2019年・2020年がそれぞれ+1.4%・+1.8%・+1.7%となっており、これら数字も現状を踏まえるとEU離脱の影響が良い側に働くことになってしまいます。
【2. 今週予習】
今週は、8月10日に日英のGDP速報値が発表されます。また、米国物価指標発表が予定されています。
今週の主要経済指標の発表予定を示します。太字は過去の指標発表直後の反応分析にリンクしています。
8月6日(月)
注目指標無し
8月7日(火)
13:30 RBA(豪中銀)金融政策
8月8日(水)
注目指標無し
8月9日(木)
06:00 RBNZ(NZ中銀)金融政策
21:30 7月集計分 米国PPI
8月10日(金)
08:50 4-6月期集計分 日本四半期GDP速報値
17:30 4-6月期集計分 英国四半期GDP速報値
21:30 7月集計分 米国CPI
以上
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ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。詳細は 「1. FXは上達するのか」 もしくは 孤独な英国人は減ったのか を参照願います。
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