『ノッティングヒルの恋人』(原題 Notting Hill)
主演はジュリア・ロバーツとヒュー・グラント
主演はジュリア・ロバーツとヒュー・グラント
管理人はこの映画は未見だったので、つい先日、GEOでレンタルして鑑賞しました。
映画のあらすじは、こんな感じ。
「英国のノッティングヒルを舞台に、ハリウッド女優と冴えない本屋店主の恋を描くラブ・ストーリー。スター女優であるアナが、偶然立ち寄った旅行書籍専門の本屋で、店主のウィリアムと出会ったことから、身分違いの恋が始まる・・・」
この作品をわざわざレンタルまでして観ようと思ったのは、マンガ「僕の心のヤバイやつ」の影響です。
「僕ヤバ」は思春期ラブコメで、ヒロイン側が高身長・美人の陽キャでモデルや芸能の仕事もしている一方、主人公は陰キャの低身長という設定です。ふたりの関係性や心の動きを安易なモノローグに頼らずに、多くのエピソードや細やかな演出で見せるという、屈指の作品です。
それならば、海外の類似作品はどんな感じかな、という期待を持って観たのですが・・・。
うわ、なんだこの展開は。
冒頭で二人が初めて出会い、いろいろあって主人公の家に行く流れになります。
その別れ際に、いきなりアナがキスをするのですが、やけに唐突なシーンです。
管理人的には、その前のカットからは「主人公の夢」になっていて、あらためて二人が恋に落ちるエピソードが入ると思っていたら、「夢のようだけど夢じゃなかった」ということで、お話はどんどん進んでいきます。
いやいやいや。
そこが、いちばん、大事なとこだろー!
恋愛もので、相手に好意を抱く瞬間や、恋愛に発展する瞬間って、ものすごく大切なところじゃないの?
この映画の脚本では、なぜかその部分がすっ飛ばされて、逆に不安になります。
主人公の人間性を垣間見せるエピソードもあるのですが、「決定的」とは思えない。
「この映画、あのキスシーンから先はずっとこの主人公の妄想なんじゃねーの?」
そういう疑問を抱えつつ、映画はセオリー通りハッピーエンドで終わります。
だから余計に「妄想」疑惑が払拭できない恐るべき映画。さすがはイギリス映画、何かが違う。
恋愛映画としては世界的にヒットした作品ですが、世界の皆さんはどのように感じたのでしょう? 謎です。
ということで、管理人的にはあまり評価が高くない作品ですが、ジュリア・ロバーツの旬な時期を味わうには良い映画です。あのでっかい口でキスされたらヒュー・グラントでなくても恋に落ちるかも。作中のSF映画があまりにもクソ映画っぽくて、あえて見てみたい。
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