ということで、8巻です。
連載5周年です。300万部突破です。アニメ化です。
はい、「僕の心のヤバイやつ」(桜井のりお)です。
「やったー」と叫ぶ山田杏奈さん。
なにをやったのかはご自分でお確かめください。
なにをやったのかはご自分でお確かめください。
僕ヤバも8巻からいよいよ中学3年編が始まりました。
スタート時点が中2の1学期だったので、ようやく1年経過したわけです。作品内では1年ですが、連載期間が5年なので、なにか遥々と旅をしてきた感があります。
今回は、クラス替えに始まって、新キャラ紹介、体育祭、修学旅行と、イベント盛りだくさんです。
そしてイベント以上に内容が濃い。もう表紙でネタバレしていますが、ようやく二人のお付合いがはじまります。読者的には5年かかったので、これを読めずに死んでいった方には仏壇にお供えしてあげよう。
管理人的にこのマンガの評価が高いのは、エモーショナルな恋愛マンガである一方で、主人公たちをとりまく人々が個性豊かに活写されている点です。それぞれの家族やご学友、先生、山田の仕事関係者などが絶妙なバランスで配置されていて、出番が少なくとも常にその存在が感じられます。世界観が強固ですね。
そのサブキャラの中で、今回の功労賞はやはり足立君でしょう。
別クラスになってしまいましたが、ナイスガイですね、足立。いつか回想シーンで「チンポバトル編」をやって欲しい。
功労賞の次点は、3年編から登場の半沢ユリネさん。
謎のクールビューティー。深海生物が好きらしい。
萌子とは別の形でふたりをサポートしてくれる偉い人。「愛してる」の意味を知りたい、らしい。
Karte102で、山田から半沢さんへのお手紙が披露されるのが、かなり良いエピソードに思える。
じつはコミックスには収録されていないのですが、この「お手紙」の現物がTwitterで公式にご披露されています。せっかくだから転載してしまおう。諸々の許諾なく。桜井先生お許しください。
山田から半沢さんへのお手紙。
内容はすごく良いのに、山田のブス字のせいで頭に入ってこない。
いろいろ突っ込むところが多すぎて手が付けられない。
山田、恐ろしい子・・・。
内容はすごく良いのに、山田のブス字のせいで頭に入ってこない。
いろいろ突っ込むところが多すぎて手が付けられない。
山田、恐ろしい子・・・。
この回のすごいところは、「山田の心情をモノローグなどで語るのはNG」「市川の知り得ない情報は原則非開示」という作劇上の縛りを踏まえたうえで、それを回避するために「山田が書いた手紙を市川が偶然見つけてそれを市川のモノローグの形で読者に開示する」という超絶高難度ウルトラ技を爆裂させた点です。
桜井のりお、恐ろしい子・・・。
ということで、まだまだ「僕ヤバ」は続くと思いますので、読者諸兄は生暖かい目で二人のお付合いを見守ってあげてください。
2023年4月からはアニメも始まります。主役の声のイメージはけっこうイイ感じなので、こちらもどうぞよろしく。
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