この土曜は午前中に仕事をして、そのまま泊りの宿直だったので、時間を持て余していました。
ということで、宿直のお楽しみは「アマゾンプライム」でダウンロードした映画鑑賞です。
今回はSNSなどで話題になっている映画「きさらぎ駅」です。
劇場で公開された時はそれほど盛り上がってはいなかったと記憶していますが、サブスクで無料で観られるようになった途端に話題が沸騰しています。みんな、現金だね。
「きさらぎ駅」は原作、というか、元になったお話?があります。
2004年にネット掲示板の2チャンネルに投稿された実況形式の怪奇体験談がオリジナルです。
「はすみ」さんと名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」に辿り着き、そこからの行動をネット掲示板に書き込む形式で綴られている怪奇体験談です。最初に乗車した駅は、静岡県浜松市の遠州鉄道「新浜松」駅らしいので、その路線から異界へつながっていると考察されています。
この映画でも遠州鉄道が協力しており、同社のHPにも「きさらぎ駅」のサイトがあります。
監督:永江二朗 脚本:宮本武史
82分
ネットでの評価はおおむね好評のようです。
管理人的には、「ツッコミどころが多くて予算的にも優れた可笑しいホラー映画」という高評価ポイントを進呈しています。
なんといいますか、あまりお金をかけてない部分が好感持てます。
ハリウッドの伝説的映画プロデューサーであるロジャー・コーマン先生(低予算映画の王者、B級映画の帝王と呼ばれています)なら、たぶん最高点をくれると思います。それぐらいB級映画の真骨頂を貫く作品です。
キャストはあまり有名な方は出ていません。しかも登場人物がやけに少ない。
ギャラに関してはプロデューサーも大満足でしょう。
映画の構成は、低予算を逆手に取った上手いやり方になっています。
ネタバレになりますが、ざっくり言って「二部構成」。
前半は「チュートリアル」で、後半戦が「本番」。
同じセット、同じロケ地で、キャストを少しだけ入れ替えて、2度みせる方式です。
撮影がものすごく捗るので、プロデューサーもご満悦でしょう。
ホラー映画というのは意外かもしれませんが、じつは「道徳律」を重んじるジャンルです。
他の作品を思い浮かべても分かると思いますが、紀律違反・マナー違反をする人は痛い目をみます。
ましてや犯罪行為を行うような人は、確実に因果応報の結果を招きます。
この作品もその例に洩れませんが、いろいろとツッコミどころが多くて大変です。
とくに二巡目では、思わず声をあげて笑ってしまうようなシーンが出てきます。ホラー映画なんだけど。
ご覧になる前には、ネット都市伝説の「きさらぎ駅」について予備知識を得てから観ると、いっそう楽しめます。
また、「きさらぎ駅」へは遠州鉄道を二回乗り越してから最終電車に乗り込めば簡単に辿り着けるようなので、浜松市近郊にお住まいの方はぜひ一度チャレンジして、「現地からのリポート」を実況してください。
どうぞよろしく。