このところずっと罪悪感に苦しんでいる.
その罪悪感や自責の念は自分に対して, 迷惑を掛けた人たちへの心からの謝罪と, 自ら汗を流して作ったお金による真摯な償い, そして相手が法の下での自分の正当な裁きを求めるならばその要求に無条件に従うことを要求している.
この思いは, 人として社会人として, 絶対に謝罪と償いは行わなければならないというほどに強い.
これが自分にはあまりにも苦しい.
どんなに苦しんでも, 現在の自分の体調や状況を考えると不可能だと思う.
この罪悪感は, 自分の倫理観と道徳観から出ているものなのかどうかわからないが, 形だけで終わるだろうと思う.
鬱と対人恐怖, ネット恐怖, コミュニケーション恐怖, 体調の不安定さ, 対面でも電話でも人と普通に会話することができないという状態では相手を訪ねて頭を下げて謝罪を行うことは非常に困難で, ましてお金による償いなど遠過ぎる目標だ.
せめて何とか普通に近い状態で日常生活を送れるまで体調を回復させるくらいしか, できることが無いように感じるのだ.
PSW さんは, 失踪同然だとしても逃げたことで底彦さんは生き延びた. どんな形であれ生きる道を選択したことが全部で, 逃げ出した決断は正しい, 底彦さんは悪くない, と言う.
これに納得できる自分はまだ居ない.
謝罪も償いも不可能であることを認めて, これから先実直に生きていく.
残された時間, とても少ない選択肢の中で自分ができるのはそれくらいしか無いじゃないか.
どうどう巡りで混乱して, 気が付いたら眠ってしまったのだ.
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