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貴生川での眺鉄 by 坂本 理恵 (12/05)
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2018年09月25日

酒田で時間を待ちます

酒田へ到着後、次の列車までの
1時間をどう過ごしましょうか。



少しだけ酒田駅前をブラブラしました。

あいにく雨が降っているので
あまり遠くへ行く気が起きませんでした。



25 酒田駅.jpg



酒田の構内へ戻りましょう。



酒田は特急がほとんど停車する
中心駅ですが、規模的には小さい駅ですね。



陸羽西線や羽越本線の起点とも
なる駅ですが、待避線が少しあるくらいです。



酒田止まりの列車や酒田発の列車を
多数時刻表でチェックしているので、
酒田が時刻表の中では重要な位置付けでした。

と同時に、かなりの大きさを
想定していたので、思わぬギャップという感じです。



わずかな待避線があるだけで、
中心駅として機能するということは
列車本数がいかに少ないかということに
裏付けられていると思いました。



特急の停車する駅にしては
小さい待合室で暖を取りながら
しばらく待っていると、
上下線ともに特急が到着しました。


人の入れ替えがホーム上で
行われていますね。



ただ、乗る人降りる人が
それほどおらず、特急は
混雑による遅れなど皆無のまま
躊躇なく出発していきました。




自分は酒田発12時16分の
列車に乗るのですが、
12時近くになると
ホームに空車が入線してきました。



2両編成701系列車で
ロングシートが並んでいます。



まさかこの列車ではないでしょうね。


と無視していると
駅構内のアナウンスが
秋田行到着を流していました。



しかも秋田行が到着したホームは
この701系の入線した1番ホームです。



あってはならないことが現実と
なった瞬間でした。



そうこの70?T系こそ、
自分たち旅人にとって
苦しみという猛威を奮っている
オールロングシート車です。




確かに馬力などは最新型列車
なので、素晴らしいものがありますが、
ロングシートは首都圏や
人の多いところだけで
勘弁して欲しいのが正直なところです(^^;




やっぱり旅にはクロスシートが
似合いますよね。





2018年09月26日

秋田へ701系ロングシートで

酒田から乗った秋田行は
701系のロングシート車。


80 奥羽本線3.jpg



乗らないわけにはいかないので
車内に入ります。



半自動ドア扱いなので
ドア横のボタンを押すことによって
ドアが自動で開きます。



車内にも開閉できるボタンが
付いているので
自分は席に座るとすぐに
ドアを閉めて車内が
冷えるのを少しでも防ぐようにしました。



この半自動扱いのドアは
開閉時に「キンコンキンコン」音がします。


初めのうちは危険防止ということで
良いと思っていましたが、
どこのドアでも「キンコンキンコン」
鳴るとうるさくなってきますね(^^;



特に車内に入る人はみな同じ考えで
ドアを開けっぱなすことのないように
車内に入ったらドアを閉めます。

乗客みなさんがそうなので
頻繁に開閉が行われます。


何重にもドア開閉の音が
エコーしながら列車は
出発を待っていました。



12時16分の出発時刻になったので
列車はゆっくりと動き出しました。


2両編成なのでモーター車と
モーターの付いていない車両
が繋がれています。



自分はモーター車では
ない車両へ乗りました。



酒田を出ると先ほどまでの
防風柵が見えなくなってきました。


その代わりと言ってはなんですが、
雪が舞い始めました。



そしてこの雪が真横に流れ始めました。


風が強くなってきたんでしょうね。


線路脇の木が斜めになって
必死に風に耐えている姿が
飛び込んできて
列車の中にいることに
ホッとしてしまいました。



車窓は雪が横に降っている
見慣れない光景ですが、
それも見飽きてきてしまったのと
車内が程よい暖かさで
そして、ロングシートという
ことも重なって、いつの間にか
ウトウトとし、そして
寝入っていました(^^;




目が覚めたのは、羽後本荘を
はるかにすぎてそろそろ
秋田という付近でした。




2018年09月27日

風が強いところだったんですね

羽越本線の羽後本荘を過ぎたところを
走っています。


酒田からはだいぶ進みましたが、
あまり景色が変わっていない感じがしました。



そして、列車は突然スピードを落とし始めました。



駅が近付いたわけではないのに
なぜか遅くなってきました。


そして、車掌のアナウンスが入りました。

「新屋と羽後牛島間は強風のため25キロ制限で運転しています。」

ということでした。



特に急ぐ旅ではないので、自分にとっては
問題ありませんが、車内の中には
それは困るという感じの人が数人いました。



自分の気楽さが
ちょっとありがたく思える状況でした。



羽後牛島を過ぎると
強風が止んだらしく
列車は再びスピードを上げ始め
秋田に到着しました。



時刻表上の秋田到着時刻は
14時06分でしたが、
途中の速度制限があった影響で
14時10分頃にホームに
降りました。



駅に着くとまた雨が降り始めました。


なんだか外に出るたびに
雨が降ってくるので気が重くなりますね。



理想のパターンは雨は降っても良いので
駅に着いたときには止んでいる。
という状況なんですがね。



秋田のホームはかなり広いですね。



秋田の中心地ではありますが、
山形や仙台よりは小さいと思っていたので
想像よりかなり広かったのが意外でした。



確かに秋田は、秋田新幹線をはじめ、
奥羽本線、羽越本線、男鹿線などが
乗り入れているので納得もしましたが。




そして、秋田も新幹線が在来線と
並んで停車していました。



81 秋田新幹線.jpg



改札も同じで東北地方独特の
形態と思えますね。



ちなみに秋田新幹線は幅の広い
標準軌の線路です。


それに対し、奥羽本線、羽越本線などは
通常のJR在来線の線路幅狭軌です。




どうやら大曲までは、秋田新幹線と
在来線は別の線路を走るようですが、
大曲から田沢湖を通って
盛岡までは在来線も
新幹線と同じ線路を走るようです。



詳細はよく分かりませんが、
それは今度乗ってみて
確認したいと思います(^^)






2018年09月28日

秋田から男鹿へ向かってみます

秋田に到着後、駅構内をウロウロ
していました。



さて、少しだけ外に出てみようかと思います。


秋田駅前は工事中のため
少し狭くなっていますが、
それでも広いですね。



26 秋田駅.jpg



そして、バスが各方面に出ており
近距離用のバス、中距離用、
長距離用と分かれていました。


これは地方ではどこでも同じような
状況で特に驚きはしませんでした。


秋田は大きな駅ではありますが、
地方らしい雰囲気も併せ持っている
そんなところでした。



雨が降っているので
ウロウロできないので、
ホームへ戻ります。




今度は14時42分発の
男鹿行に乗ります。



秋田の上にちょっとだけ
飛び出している男鹿半島へ
行こうと思います。



秋田駅構内のたくさんあるホームから
自分乗るべきホームを探し出し
男鹿行のディーゼルカーを見つけました。



82 男鹿線.jpg




3両編成なので車内では
4人用ボックス席を占領して
過ごすことができそうです。



そして、ふと思い出したのですが
昼飯を食べていませんでした。



男鹿行の列車内であれば
ゆっくり食べることができると思い
駅弁を1つとビールを購入して
車内で楽しみました。



隣の座席では、立ち喰いそばを
持ち込み用容器に入れて食べていました。



なんだか食堂車のようになりながら
列車は男鹿へ向けて動き出しました。






2018年09月29日

男鹿半島へ

秋田を出発した男鹿行
ディーゼルカーは、奥羽本線を
追分まで走ります。


追分から分岐して男鹿半島へ向かいます。



男鹿線に入ると田園という感じはなく
牧場や森の中を走っています。



駅もそれに倣っているかのようで
木の柵で囲まれているところが
ほとんどでした。



列車はディーゼルカー独特の
揺れの中、人を増やすことなく
減らすことが仕事のように
駅に停車していき、
終点男鹿に到着しました。



27 男鹿駅.jpg



定刻通り、15時39分着ですが、
今日は曇り空のため、
もう日が暮れそうです。



しかも駅ではストーブを焚いていて
その周りにベンチが丸く
輪になって囲んでいました。

みんなが暖めれるようになっている
アットホーム的なところでした。


それも日が暮れて寂しい感じに
プラスされているように思いました。



さて、ストーブの周りはというと
おばちゃんたちの集団が
グルっと囲っていました。



顔も知らない人たちのようで、
列車を待つ人だけでなく、
タクシーで移動するために待っている人も
いました。


かなりの賑わいをみせていました(^^)




ちなみに男鹿に到着すると
雨が降ってきました。


雪であれば少し気分も違うのですが
なぜか暗い雨でした。



男鹿に来たものの
男鹿線に乗るのが目的であり、
日本海の方へ歩けば
温泉があるというくらいしか
情報を得られませんでしたが、
別に落ち込むこともなく、
今日は折り返します。




秋田から乗ってきた列車が
そのまま折返し、15時56分発の
秋田行になるので、
もう乗り込んでも平気そうかなぁ。


とちょっと心配していたら
おばちゃんたちはあっという間に乗り込んで
もう騒いでいました。



この男鹿半島は海に囲まれているので
風がモロに吹き込み寒いと思っていましたが、
それほど厳しい寒さでもなく、
雪も全くないということに
なんだかギャップを感じました。





2018年09月30日

奥羽本線の続きに乗り換えです

男鹿を15時56分発の
秋田行は、車内にほとんど
人が乗っていない状態です。



出発時刻になると、駅員さんが
ホームに来て確認をしてからの
出発でした。


乗り遅れた人がいないように
確認しているようですね。


しかも改札口からも確認していたようで
地域密着型の駅ということがよく分かりました。




秋田へ向けて先ほど通ったところを
逆走しているので、
それほど面白いこともなく列車は進みます。



途中駅では降りる人がおらず、
乗ってくる人が多くなり、
これから秋田へ行って何をするんだろう?
と思いながら車窓を眺めていました。




自分は終点の秋田まで行かずに
奥羽本線との接続駅追分で降ります。




追分には16時38分に到着しました。

辺りは既に暗いですね。

曇っているからではなく
夜の暗さです。



男鹿から自分を運んでくれた列車は
さらに車内を混雑させながら
秋田へ向けて出発していきました。



追分は分岐駅として主要駅の
ようだったのでもっと
活発だと思いましたが、
実際はそれほどでもなく
なんだか拍子抜けしました。



28 追分駅.jpg



少しだけ外に出てまたホームへ
戻りました。



今度乗る列車は青森方面へ行く
16時54分発の普通列車です。


到着した列車は混んでいて
追分で降りる人がほとんどおらず
座ることができそうにありませんでした。



701系ロングシート車なので
まぁ通勤の延長のような気分で
しばらく揺られ、たまたま
空いた座席に座ることができました。



座っても、外は真っ暗ですし
ロングシートなので
車窓を楽しむような状況ではありませんでした。




車内の乗客は、
買い物帰りのビニール袋を持った主婦が多く
その中に学生が混じっている感じでした。



その他に目立つ人はいませんでしたね。


秋田へ出て買い物をしたり
仕事をしたり、学校へ行ったりと
通常生活の足となっている列車でした。



この列車は行き先が青森ですが、
利用している人のほとんどは
途中駅までという感じがしました。








2018年10月02日

八郎潟で眺鉄

秋田の住宅街八郎潟で眺鉄です。



まずは八郎潟に停まる特急で
【かもしか3号】です。


【かもしか】は奥羽本線の
秋田と青森を結んでいる特急です。


個人的には必要な列車かどうか
微妙だなぁと思っています。


というのは、秋田と青森の間は
【白鳥】【いなほ】【あけぼの】【日本海】と
数多くの特急が走っているからです。

そして、これらの列車は、
【かもしか】より長い距離を走っており
秋田での乗り換えもいらないので
乗りやすさもあるのではと思っていました。



さて、八郎潟ではさらに
急行【よねしろ】も眺鉄します。


【よねしろ】は数少なくなった
急行列車で秋田から鹿角花輪までを
結んでいます。

秋田と大舘間の奥羽本線内は【急行】で
花輪線に入ると【快速】になります。



列車到着までもうしばらくあるので、
八郎潟の待合室で待つことにしました。



ストーブがあり、部屋全体が
暖まっているので急に生き返る感じがします。



時間はまだ17時30分前なんですが、
既に外は真っ暗なので余計寒さを感じます。

そして、人も見当たらないので
寂しさも増しているのが影響していますね。



そんな中、待合室のドアが開きました。

鼻と耳が真っ赤に染まった
小学生くらいの女の子で、
外の寒さが外に出るまでもなく
実感できるような感じでした。



外は、今までは雨が降っていたのに
雪に変わったようですね。


その雪が止んだらしいのですが、
今度は風が強くなってきて
駅のドアが風の力で
開いたり閉まったりする状態に
なっていました。



駅員も慌ててドアを閉めに
行きましたが、自然の力には
まったく歯が立たず、
しまいには諦めてしましました。




時間がいつの間にか
【かもしか3号】到着の時間に
近付いたので、ホームに向かいます。




秋田方面から3つのライトが
近付いてきて列車がホームに
滑り込んできました。



83 かもしか.jpg



短い編成で車体の色も
なんだか変わっていますが
特急列車です。



車内はというと、
かなり空いていて
もったいないくらいでした。


それでも運行されているということは
何かしらあるんだとは思いますが。









2018年10月03日

ディーゼル急行

【かもしか3号】は八郎潟で
1,2人乗せただけで
出発していきました。



また八郎潟に静寂がもどりそうに
なった頃に、反対側
秋田行の普通列車が到着しました。



先ほどの【かもしか3号】よりは
混んでいますが、
この時間にしては空いていますね。


わずかな人を乗せて
列車は秋田へ向けて出発しました。



今度こそ本当に静寂が
襲ってきました。



寒さもひときわ身に染みてきたので
暖かい待合室に戻りました。



また一人の待合室になってしまい
時刻表や予定表を見ながら
時間を潰しました。


外がもう少し暖かければ
散策でもしたいのですが、
この寒さではどこで行き倒れになるか
不安であるということから
足が全く動かないので
ストーブの前でくつろいでいました。



しばらくすると、駅のドアが開きに
おじいちゃんとおばあちゃんと
孫とお母さんが入ってきました。



どうやら次の急行【よねしろ】で
おじいちゃんとおばあちゃんが
家に帰るようですね。



孫たちはおじいちゃんとおばあちゃんを
見送りに来たんですね。

ほのぼのとする光景に
こっちまでほっこりしました(^^)



そろそろ急行【よねしろ】が
到着するので、ホームへ行きます。



と・・・・
駅員さんに呼び止められました。


「この列車には乗れないよ。」


と注意を受けました。



確かに自分の青春18切符では
乗ることができない列車です。



荷物を待合室に置いているので
そのあたりからなんとなく
眺鉄という雰囲気を出した
つもりでしたが(^^;



駅員さんの注意は
職務に忠実ということで
自分は、急行【よねしろ】を
眺鉄したい旨を説明し、
納得してもらいました。



確かに、これほどホームが暗い
八郎潟で眺鉄というのは
珍しいですね。


84 よねしろ2.jpg
84 よねしろ.jpg




急行【よねしろ】が到着すると
おじいちゃんとおばあちゃんも
無事乗り込み、
孫たちは改札口から手を振っていました。


駅員さんも気を利かせて
端っこに移動していたので
寒い中での暖かい光景でした。




ディーゼルエンジンを
ガァーガァー唸らせて
列車は出発していきました。




特急、急行より
自分が乗ってきた普通列車が
一番混んでいましたね。






2018年10月04日

八郎潟を出ます

八郎潟での眺鉄は終了です。


1時間半近くいたわりには
暇な時間も多かったのですが、
それ以上にいろいろありました。



そして、18時49分発の
東能代行に乗り込みました。


この列車は、30分程で
終点の東能代に到着です。



東能代では接続列車は無いので
結局、次に来る列車に
乗ることになるのですが、

八郎潟でさらに時間を
潰すよりはちょっとでも
先へ進もうかと思います。



東能代は五能線との接続駅です。

実は何かあるかもと
その期待も少しあります。



八郎潟を出ると次の駅で
時間調整の停車がありました。



早速降りてみます。

鯉川です。


30 鯉川駅.jpg



ホームから改札口らしきところを
抜けて振り返ります。


駅舎はなく、改札口もありません。


待合室が1つポツンとあるだけで、
しかもトイレみたいに小さくて
駅なのか、バス停の待合所なのか
間違えそうな感じでした。



出発時間になったので
列車に戻り、ロングシートに
揺られながら時間通りに
東能代に到着しました。



東能代では先へ進む列車に
乗るまでにしばらく待ちます。


その間に五能線が到着するようなので
ホームで待つことにしました。



外は雪と風がものすごく
もう少しで吹雪というのに
ふさわしい状況ではないでしょうかね。



そんな中、五能線がガァーガァー
エンジン音高くホームに入ってきました。



どうやら、東能代で折返し
五能線のどこかに行くようです。











2018年10月05日

こんなこともあるんですね

東能代に五能線が到着しました。


85 五能線.jpg



五能線は、東能代から
能代、深浦、五所川原などを
通って弘前まで結んでいます。



ぐるっと回る感じで日本海に
沿って走っています。



だから、奥羽本線と比べると
弘前へ行くのにも
かなり時間が掛かりますが、
一度は乗っておきたい路線で
あることには違いないですね。




東能代に到着したディーゼルカーは
折り返すための準備をし
エンジン音高く停車しています。


自分はというと寒いので
駅待合室のストーブに向けて
移動しました。


その前に少しだけ外に出て
東能代の駅舎を眺めました。


31 東能代駅.jpg



雨が降っていると余計寒く感じます。


さっさと駅に戻るとなんだか騒がしいですね。



何がどう騒がしいのか様子をうかがうと

駅員の一人が

「五能線に乗るお客さんはいませんか?」

と叫んでいました。



これから東能代を出発する
列車に乗ると思われる人たちは
みんな待合室にいたので、
五能線に乗ると名乗り出た人は
1人もいませんでした。




しばらくすると駅員さんが
マイクを使ってアナウンスです。



「本日19時42分発の
 五能線岩館行ですが、
 強風のため運転を中止します。」



ということでした。



風の影響で運転を取りやめとのことですが、
人が乗るか乗らないかで運行を
判断する所からすると
走れないことはなさそうですね。


それでも強烈な風が吹いている
というのは間違いなさそうです。



東能代は海から少し離れているので
内地になりますが、五能線は
海沿いに走るので余計に風が
強いのでしょうね。











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