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2015年11月29日

68/ 世界に6体しかないものがここにはある

前々回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/73/0  ご紹介したマトゥラーの仏像にグッと寄ってみました。
頭の上にある盛り上がりは 『巻貝式』 と言われ、このような像を カパルディン様式 というそうです。
Kaparda/ カパルダ(巻貝)からきた言葉だそうです。
さて、この像の台座部にはある 日付が記されて おり、これによりこの像は 紀元96〜97年頃 のものであろうと推測されています。この様に 日付入りのカパルディン様式の仏像は大変貴重なもの だそうです。
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2015年11月27日

67/ ボーディ・サットヴァ? 何?

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/73/0?1448621265  の続き
インド北部のマトゥラーで作られ始められた仏像、特徴は『力強さ』です。
今回ご紹介するのは、 インド北西部ガンダーラ で作られた菩薩像です。
一見して、前回のマトゥラーのものとは違います。ましてや現在日本でなじみのある仏像とはかなり異なる趣のものですね。 何んなんでしょうこの(日本から見て)エキゾチックな像は
ガンダーラ美術 というのは、 ギリシャの影響 を強く受けています。ヘレニズムと言われた時代が終わった後もこの地方はその影響を受け続けたのでこのような様式の仏教美術が生まれたそうです。顔立ち、髪型、ヒゲどれも強烈な印象を見る人に与えますね。
この像は「修行を続けながら人々に教えを伝える」 ”ボーディ・サットヴァ”  ?サンスクリット語
の頭部です。この語がその音を取って (音写/ おんしゃ) 後に 『菩薩』 となりました。
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66/ 仏像の起源は二か所あり、かなりちがう

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/72/0?1448556260  の続き
如来像の方ですが、この像 肩幅も広くどっしり、しっかりした像 です。
インド北部の マトゥラー で作られたものです。
http://www.veltra.com/jp/asia/india/ctg/5693:Mathura/
実は、 仏像というのは釈迦がこの世を去ってから数百年も経って初めてできた ものなのです。この タイムラグ はかなり大きいですよね。
日本でいうと戦国時代に釈迦が亡くなったとして(仮にですよ)最近(今我々が生きている時代)になって、「仏像を作ろうか」という話が持ち上がったという時間の経過になります。
(少し時間のレトリックがあることは認めますが 「数百年の後」 というのはそういうことですね)
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2015年11月26日

65/ う〜ん、心地よい空間

Asian Civilisation Museum(ACM)/ アジア文明博物館
https://fanblogs.jp/raffles/archive/70/0
ACMは、現在その姿を変えつつあります。
今月(2015年11月)に新しく幾つかの部屋がオープンしました。
工事はこれからも進みます.
そのため一部の展示品は 今後一時的に倉庫にしまわれてしまいます。
まず、 現在の常設展示品(Permanent Exhibitions) から徐々にご紹介したいと思っています。2階に続く素敵な階段を上がっていくと特別展などをご覧いただくホワイエと呼ばれる部屋があり、それを抜けると常設展の最初の部屋に入ります。
その部屋で まず目に入るのは写真の二つ でしょうね。今回は少し離れた位置から撮った写真です。
自分は この部屋が大のお気に入り でガイドがない時も時々やってくることがあります。
展示品も素晴らしいのですが、実はこの部屋、以外とこじんまりとしていながら 天井が高く なんとも言えない 解放感 があります。 部屋の上の方に窓 があるのが見えるでしょう。 あれが好きなんですね。
さて写真ですが、 左が『菩薩像』で右が『如来像』 です。
作られた場所も異なりそれぞれの特徴をよく表している像です。
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2015年11月17日

55/ ”パパ〜これ何?”と聞いたのに・・(笑)

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/61/0?1447688979  は
サルバドール・ダリの彫刻『ニュートンへの敬意』 をご紹介しました。
人もまばらな中。自分はこの像をじっくり360度、あらゆる角度から眺めていました。
『う〜ん、興味ふかい!』
しばらくして、UOB Plaza入り口に向かう親子連れが目に入りました。
(この中にはレストランなどもありますからね。)
それが 結構早足 なんですよ。約束の時間に遅れていたのかもしれません。
急いでいるお父さんは娘(6〜9歳くらい)の手を引いてぐんぐん迫ってきます。
娘は当然駆け足状態 です。その子がこの不思議なダリの彫刻の横に来た時、
『パパ〜これ何????』 ・・・・いやあ強い興味を持ったんでしょうね(かわいい)

"Daddy, what is this??????"
お父さん、歩みを止めることなく早歩きのまま  "A famous statue" と一言。

彼女は後ろを振り向きたいのだけれど、、 (もっと良く見たいよ〜パパ)
大股で歩くお父さんにほとんど引きずられるようにタワーの中に消えて行きました。
(大笑い〜)
『パパ〜これ何??』 ・・・・・ 『有名ななんかだよ (はい、終わり) 』スタスタスタ
写真左(父娘はこの向こう側を歩いて行った)右(『有名な何か』の説明)
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2015年11月16日

54/ お〜万有引力か・・・”ダリ”

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/60/0  の続き
UOB Plaza の二つのタワーにちょうど挟まれたところには広場があります。タワー前の広場とは数段の階段を介して繋がっています。ここに ある像(アートですね)がある んですが、足を止めてしみじみ見る人はほとんどいません。
何でしょうか、これ? 右手に重りを持っています。胸と頭が中空ですね。
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これは、”Salvador Dali/ サルバドール・ダリ”の『ニュートンへの敬意』という作品です。(台座にそう書いてあります) 続きを読む...

2015年11月15日

53/ これ、丹下健三さんだったんだ〜

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/59/0  の広場の背後に立つ超高層ビル。
それが、 "UOB PLAZA" と言われるTwin Towerです。
高い方は66階建で高さは280m、低い方は38階で162mだそうです。
なぜUOBかというと、 ”United Overseas Bank/ 大華銀行有限公司”の本店ビル だからです。

左の写真は川下から撮ったもの(カベナ橋の一部が写っているでしょう)
右の写真は川上、対岸から撮ったもの。
このタワーですが、東京のある超高層ビルに よく似ていませんか?  そう 『東京都庁ビル』

これらはともに 日本を代表する丹下健三さんの設計 なんですね。
丹下さんというと、自分には東京の 『国立代々木体育館』が印象的 なんですが、 広島の『平和記念公園』 も丹下先生の若い頃の作品だそうです。
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52/ 『波風を立てるな』・・・ね。

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/58/0  ご紹介したカベナ橋を見ながら5分ほど上流に歩くと
"Boat Quay"/ ボート・キー と言われる場所があります。写真はちょうど、カベナ橋からボート・キーに行く途中で、ここはちょっとした広場になっています。
夕方になると、夕涼み(あまり涼しくはないけど・・・)やボート・キーのバーやレストランに繰り出す人が集まるところです。
今はまだ時間も早く、しかも今日は雨模様なので人はまばらです。
ここは、"UOB Plaza"/ UOBプラザ前の広場 と言われているようです。
https://www.google.com.sg/maps/place/UOB+Plaza/@1.285383,103.850702,15z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0xe26c0ee75d50f752 左の写真の中央にはちいさくCavenagh Bridge/ カベナ橋が見えます( 黒い鳥のモニュメント の後ろ)
右の写真はSingapore Riverを前にした広場です。川を挟んで向こうに見えるのが Asian Civilisation Museum(ACM)/ アジア文明博物館 です。(赤い屋根のクリーム色の建物)
・・・この黒い鳥の像は自分にとっては 『謎』 です。通るたびに、これがここになくてもいいのになあ(笑)と思いますが、まあ、 好き好きですからね
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2015年11月14日

51/ 飛び飛びの(?)植民地だった19世紀 

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/57/0  の続き
前回ご紹介した "Cavenagh Bridge" カベナ橋 の写真を二枚
左側は最近撮ったもの、右側は19世紀に撮られたもの。
角度は違いますが、その上部中央を見比べると同じ橋だということがわかりますね。
小さくて、拡大しないと読めないでしょうが、上部中央には橋の名前、知事の名前(Governor Cavenagh/カベナ知事)さらにその下に、 "STRAITS SETTLEMENTS" と書いてあります。これは 『海峡植民地』 という訳語が当てられていますが。その当時、英国はペナン、マラッカそしてシンガポールをひとつの植民地行政区として管理していました。(正確には幾つかの島々も含みますが)
・・・・いわば 飛び飛びの植民地だった これらのことを 総称して『海峡植民地』と呼んで いました。 
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Cavenagh Bridge 1890.jpg
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2015年11月13日

50/ 『加文納橋??』カベナ・ブリッジ渡ればアジア文明博物館〜

前回  https://fanblogs.jp/raffles/archive/56/0  の続き
写真の橋、これが "Cavenagh Bridge" カベナ橋、中国語では”加文納橋” と書くそうですよ。
個人的には キャバナァ  と発音していますが。
橋に向かって 右側には The Fullerton Hotel/ フラトン・ホテル 左側にはAsian Civilizations Museum(ACM)/ アジア文明博物館 が見えます。 
自分は この辺りから橋とその両側を見るのが好き で、ガイドに行く時はこの川沿いの道を選んで歩いていきます。下に流れているのはSingapore River。

この橋は、この地が 英国植民地となって50周年(1869年)を記念 して作られたそうです。
スコットランドのグラスゴーで作られ、船で運ばれてきたそうです。もちろん幾つかに分けて(笑)
カバナは当時の知事の名前です。原型をとどめているものとしてはSingaporeで最古の橋だそうです。

カバナ橋2.png
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