サメ映画 0
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2206 ラスト・デイズ・オン・マーズ※ジャケット(オモテ面)【 スタッフ 】・監 督 ルアイリ・ロビンソン・脚 本 クライヴ・ドーソン・製 作 マイケル・クーン・編 集 ピーター・ランバート・音 楽 マックス・リヒター【 キャスト 】・ビンセント…リーヴ・シュレイバー(神奈延年)・ブルネル……イライアス・コティーズ(辻 親八)・レーン………ロモーラ・ガライ(鶏冠井美智子)・キム…………オリヴィア・ウィリアムズ(斎賀みつき)・アーウィン…ジョニー・ハリス(野沢 聡)※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 CPDP-11589・製作年度 2013年・製 作 国 イギリス・アイルランド・原 題 THE LAST DAYS ON MARS・発 売 カルチュア・パブリッシャーズ・販 売 元 カルチュア・パブリッシャーズ・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 東野 聡・吹替翻訳 坂内朝子・字幕演出 ----・制作協力 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 98分・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコサイズ・音 声 1.英語 (オリジナル) ドルビーデジタル 5.1chサラウンド 2.日本語 ドルビーデジタル 2.0chステレオ・字 幕 1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用、PG12対象商品・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:火星最後の日 6カ月に及ぶ人類初の有人火星探査 任務終了まで、残り19時間56分――・ウラ面 :実写版『AKIRA』よりも 本作の監督を選んだ、 新鋭ルアイリ・ロビンソン。 SF界の新鋭が描く、 壮大なスペース・スリラーが誕生!火星に佇む宇宙飛行士――。上空に浮かぶ星は何? 星には主人公の顔が重なっている。で、この星は、何? 火星? うーん、意味不明。ウラ面は、さっぱりしたデザイン。サスペンスフルな[本編画像]が大きく用いられている。これは、これで悪くないけど、やはりメインキャストの顔を大きく扱って貰わないと、作品としてのアイデンティティがうかがえない。(溜息)【感 想】「チェックアウト」何の用事もないのだが、ラグジュアリーなホテルで週末を過ごすのが好きだ。寝心地の良いベッドで1週間分の睡眠不足を補う。煩わしいことから解放されるせいか、ぐっすりと眠ることが出来る。夕方にチェックインして、夕食はレストランで軽めに済ませ、ルームサービスで夜食を頼む。朝食は気が向いたら食べに出るが、やはり部屋で食べることの方が多い。折角、贅沢な調度に囲まれ、静かな時間を楽しんでいるのだ、出来るだけ喧騒は避けたい。でも、最近のオシャレなホテルは、意外と調度品が安っぽくていけない。ビジネスホテルのようなセキュリティ・ボックスや冷蔵庫、ミニバーは雰囲気を台無しにする。壁に架けられた絵画がシルクスクリーンだったりすると、ガッカリしてしまう。コストを優先して細部の手を抜いてはいけないのだ。(溜息)さて、本作品は、それなりに役者を揃え、セットも組まれているし衣装や持ち道具にも凝っている。それなのに何故かつまらない。凡庸なデザインのせいなのか、ありきたりな脚本のせいなのか、明らかに足りないカットのせいなのか、その理由は判然としない。そのどれかのような気がするし、全部のような気もする。たぶん、運がない作品だったんだろうなぁ。(苦笑)――西暦2036年、 6ヶ月に渡る火星でのミッションも終了まで19時間。タンタロス基地の隊員は皆、帰還することだけを考えていた。けれど、隊員の一人が鉱物にバクテリアを発見したことから事態は一変する。然も、そのバクテリアは細胞分裂を繰り返している。生きているのだ。人類が初めて遭遇する地球外生命体だった。ところが、サンプルの採取地が崩れ、隊員が巨大な亀裂に飲み込まれてしまう。皆で救助に向かうが絶望的だった。捜索は遺体回収に切り替わったが、その頃、何者かが、徒歩でタンタロス基地に近づいていた。……というお話し。ストーリー展開は、ほぼ『エイリアン2(86)』と同じ。まぁ、異星で遭遇した未知の生物から逃げるとなると、こうならざるを得ないわな。(苦笑)でも、このゾンビみたいなモンスターってのは、どうなのよ? 新味に乏しいと言うか、いま更こんなのを見せられても、驚きがない。もともと基地にいる隊員の人数は少ないし、全員が感染しても、その後は、ドン詰りじゃん。誰かがキチンと状況を地球に報告していたら、無闇に救助を出すこともないだろう。その間に、感染者は死亡して、遺体は嵐に晒されて散り散りになる。厳しい環境でも生き残るバクテリア(クマムシみたい)は、その後も生き残るのだろうけど、除染をキチンと行えば、問題ないような気がするな。(血中に入らなければいいんだもんね) やっぱり、報告・連絡・確認・相談って大事だよなぁ。(苦笑)主人公ヴィンセント役を演じたのは、リーヴ・シュレイバー。『CSI:科学捜査班』でメインキャストを演じた時期があるので馴染み深い顔だが、何となくダークな感じがする俳優さんだ。ご本人がどうなのかは知らないが、役柄が狭くて気の毒に思っている。ヴィンセントと密かに惹かれ合っている女性隊員レベッカ・レーンを演じたのは、ロモーラ・ガライ。『エンジェル(07)』の女優さんですね。こちらを主人公にした方が良かったんじゃないか? 美形だし、L.シュレイバーより余程、見映えがすると思う。シガニー・ウィーバーみたいにタンクトップにショートパンツでアクション・シーンを演じてくれたら、本作品はもっと面白くなったと思う。(笑)チェックアウト間近にトラブルに巻き込まれた主人公は、最後は宇宙を漂流することになる。そろそろ私も居心地のいいホテルをチェックアウトして、家に帰って掃除と洗濯をしなきゃ。現実は厳しい。(私の場合は、帰宅したらトラブルが待っている感じだな)なので、オススメ致しません!(あ~、帰りたくない)【 リーヴ・シュレイバー出演作品 】『1819 ソルト』『0903 オーメン666 [COMPLETE COLLECTION]』【 火星が舞台の映画 】『1439 フォース・プラネット』『0253 ゴースト・オブ・マーズ [ブルーレイ]』『1445 エイリアン/スカイコマンド』『1552 インタースペース』『0106 ミュータント・クロニクルズ』『0018 沈黙の惑星』
2021.04.18
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2130 X-ファイル/ザ・ムービー〈劇場版〉 SPECIAL EDITION※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監 督 ロブ・ボウマン・製作・脚本 クリス・カーター・製 作 ダニエル・ザックハイム・視覚効果スーパーバイザー マット・ペック【キャスト】・フォックス・モルダー捜査官… デイビッド・ドゥカブニー・ダナ・スカリー捜査官…ジリアン・アンダーソン※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 FXBR-79・製作年度 ----・製 作 国 アメリカ・原 題 THE X-FILES・発 売 元 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 ----・製 作 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・制作協力 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 123分(本編)・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープ・音 声 1.オリジナル (英語) 5.1chサラウンド 2.日本語 5.1chサラウンド・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用・映像特典 1.クリス・カーター&ロブ・ボウマン によるオーディオ・コメンタリー 2.メイキング・オブ “X-FILES THE MOVIE”(約27分) 3.オリジナル劇場予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :劇場未公開シーン収録 ――衝撃の“真実”がそこにある。「都市伝説」と言えば、いつか『X-ファイル』をUPしないといけないなぁと思っていた。日本の都市伝説に較べて西欧の都市伝説は、やはり直截的でイマイチ食指が動かない。ベビーシッターが殺人鬼に襲われる都市伝説をモチーフにした『暗闇にベルは鳴る』などの一連の作品が、スプラッターに傾倒して行ったように、どうもアプローチの仕方や都市伝説そのもののあり方が違うように思えてならない。【感 想】「懐かしいTVドラマの残り火」久しぶりに『X-ファイル』を観た。劇場版となる本作品は、「あまりX-ファイルらしくない」と言うのが、私の周りにいるツウの見解だった。どう“らしくない”のかは不明だが、シリーズ全てを観ている者の意見だから、まぁ正しいのだろう。私個人としては、どちらでも良いことで、ブームの最中にもあまり食指が動かなかった。と言うのも、私にとってはフラストレーションが溜まるTVドラマだったからだ。モンスターやエイリアン、よく分からない異形のモノが登場するが、いつもハッキリ映し出されない。カメラの前を素早く横切るだけだったり、濃い影の中でうごめいていたり、見切れていたり……。どうもイライラばかりが募る。(心霊モノのOVか低予算のホラー映画みたい)それが正体を隠すための演出だと分かってはいても、視聴者としては、やはりハッキリと見たいではないか。ストーリー展開にしても、そう。常に謎を残したまま終わり、次週の放映では何かが分かるような予告編が流れる。昔ながらの常套手段ではあるが、本シリーズは顕著にそれが打ち出されていた。おかげでズルズルと断続的に観ることになる。何だか、さんざん焦らされた挙げ句、結局“させてくれない”みたいな感じだった。ただ、ドラマと違って劇場版の方は、一応の結論めいたものが提示される。それが「X-ファイルらしくない」所以かも知れない。それに、もともと小市民的な視点から不可解な謎に挑むのが『X-ファイル』らしいから、本作品のような頑張りは不釣り合いだったのかも知れない。何しろ始まって早々にビルが爆発される、車も爆発される、そうかと思うといきなり極地に舞台が飛んだりする。映画としてのスケール感を追求したばかりに“らしくない”作品になってしまった、と言うことなんだろうなぁ。ブームの残り火をおこすことが出来たのかどうか知らないが、オススメ! ――としておきましょう。(笑)【 デイビッド・ドゥカブニー関連作品 】『0969 BONES/骨は語る SEASON 2 DISC 6 [コンパクト・ボックス]』
2021.02.01
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2038 ラスト・スペースシップ※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監督・製作 サイモン・フィリップス・製作・脚本 ポール・タンター「レベル15」・製 作 アレイン・ワイルドバーガー・撮 影 ポール・サルモンス・音 楽 ダレン・モレッツ【キャスト】・ブレイン・グレイ・サイモン・フィリップス・レベッカ・フェルディナンド・デジー・ラライ・リタ・ラムナニ・ポール・トーマス・アーノルド・ピーター・ウッドワード※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 PWAD-4750・製作年度 2017年・製 作 国 イギリス・原 題 ----・発 売 プライムウェーブ株式会社・販 売 プライムウェーブ株式会社・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・監 修 ----・日本公開 ----・リリース ・収 録 108分・サ イ ズ シネスコ・音 声 1.オリジナル (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.デカ字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用 中古販売禁止・映像特典 1.予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:その船は、 人類最後の希望。・ウラ面 :約束の地は、 この宇宙のどこかにある。 ハイクオリティVFXで描く スペースSF大作!!核戦争が勃発した地球を背景に、脱出する宇宙船が描かれている。なぜか1隻が爆発している。これは、本編に登場する中国の宇宙船のイメージだろうなぁ。そして、主要な登場人物の姿が浮かび上がり、雰囲気は悪くない。ちょっと『パンドラム』に似た感じだ。(笑)ザンネンながら、ウラ面のデザインに広がりがなく、オモテ面から一本も進んでいない。核戦争直後の地球、宇宙船……。ここは、ストーリーを伝えられるように、いろいろな場面の画像をチョイスして欲しかった。(溜息)とはいえ、SF映画が好きな方の気を惹くことが出来るデザインだと思う。印刷も精細だし、いいジャケットだ。【感 想】「時代遅れのSF映画」80~90年代だったら、このストーリーでもウケたかも知れない。『エイリアン(79)』や『ブレードランナー(82)』を筆頭に実に様々なSF映画が封切りされた。その潮流は、オリジナルビデオ・アニメ(OVA)にも波及し、『ガルフォース(86)』や『LILY-C.A.T.(87)』なんかが陸続とリリース。モンスターこそ出て来ないが、本作品はあの頃のSF映画とテイストがよく似ている。――2065年、核戦争が勃発。たった67分で地球は破壊された。僅かに生き残った人たちは移住可能な惑星を求めて偵察船を飛ばした。 7年後、その中の 1隻《ペガサス号》は、目的の惑星に近づいていた。しかし、燃料は底を尽き、船の部品や医療品まで不足し、酸素すらギリギリの状態だった。そんな時、ペガサス号は、正体不明の宇宙船を見つける。呼び掛けに応答はなかったが、中国の偵察船らしい。ドッキングして船内の調査をするが、不思議なことに乗組員の姿が見当たらない。調査に当たったペガサス号の乗組員は、中国人の少年 1人を保護するが、船内で何があったのか不明だった。……というお話し。後半は、ペガサス号は燃料不足から地球に戻れないことが発覚し、乗組員に不安が広がる。そして、中国船の調査に同行した技術者の死が、その不安を増長させる。やがて、パイロットの惨殺死体が見つかる、という展開。こうした作品の常で、精神に異常を来す人物が必ず出て来る。この人物がペガサス号を崩壊に導くことになる。実に分かりやすい。(笑)でも、「なぜパイロットが殺されたのか?」「誰に殺されたのか?」、もっと緊張感のあるミステリーっぽい演出で引っ張って欲しかった。(あれでは、あまりに唐突で、呆気ない)CGの出来映えは、悪くない。宇宙船のデザインも 1種類しかないが、わりとカッコいい。でも、船内のセットが悲しいくらいに、みすぼらしい。スタッフは、どんな思いでセットを組んだんだろうなぁ。心中お察しします。(苦笑)衣装や小道具類は、可もなく不可もなくと言ったところか。コンピュータのモニター画面もそうだが、一生懸命に頑張っていることは伝わって来るけど、どのセンスも時代遅れかなぁ。乗組員が食事をしながら他愛のない会話で盛り上がる場面は、リドリー・スコット監督の『エイリアン』の一場面にソックリだった。おそらく、監督さんが好きなのだろう。あの頃のSF映画へのリスペクトと言いたいところだが、私には単なる郷愁に思えて仕方なかった。時代は変わるのだ。いつまでも懐かしがってばかりもいられない。撮影技術は進化し、役者さんの演技も変わった。それに伴って、求められるストーリーも変化して来ている。観客の嗜好も、時代とともに移ろう。だからこそ、映画は時代を写し、国や民族、文化、生活習慣を写すのだ。懐かしむのは勝手だが、もっと今を見つめないとね。(苦笑)個人的には嫌いじゃなけど、ヒトサマにオススメするには抵抗があるので、やめておきましょう。(爆)『0059 パンドラム』『0015 スペースハザード』『0496 エイリアン [ブルーレイ]』
2020.11.01
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2037 キュート・リトル・バニーズ※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監督・脚本 トニー・ジョピア・撮 影 シェーン・ド・アルメイダ【キャスト】・クリストファー・デイン 「パイレーツ・オブ・カリビアン/命の泉」・キャロライン・マンロー「007/私を愛したスパイ」・ハニー・ホームズ※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 TSDR-71328・製作年度 2017年・製 作 国 イギリス・原 題 CUTE LITTLE BUGGER・発 売 元 株式会社竹書房・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・監 修 ----・日本公開 ----・リリース ・収 録 108分・サ イ ズ 16: 9・音 声 1.英語5.1chサラウンド・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 R15、DVD、レンタル専用・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:宇宙うさぎ、恐怖の繁殖大作戦!!・ウラ面 :エイリアン×野ウサギ! カワイイうさちゃんが 人類に牙と●●を剥く!「にゃんこ」の後は、ウサギということで。(笑)古いSF映画のポスターを彷彿させるデザインは、好きだ。宇宙空間に浮かぶエイリアンの宇宙船。可愛いウサギと、牙を剥くウサギが地球を囲み、その下には下着姿のエロティックな女性の肢体。うーん、いいねぇ。(苦笑)ウラ面も、なかなかの出来映え。安っぽいところが、本作品に似合っている。キャッコピーもイイなぁ。「人類に牙と●●を剥く」ってナニを剥くんだろ?【感 想】「お○ぱいが並んでる」いまいちノリ切れない作品だった。コメディらしいが、面白いのか面白くないのか判断がつかない。どうも英国のコメディ映画は苦手だ。(苦笑)侵略系のSFホラーを、下品なジョークと下ネタ、安っぽいグロで彩ったC級映画。各シーンは短いのに、やたらダラダラしている。くだらない台詞の遣り取りが長いせいだろう。(溜息)――遠い惑星から飛来したエイリアン。彼らの目的は、自分たちの種を存続させるために、地球人の女性を妊娠させることだった。赤ン坊を産ませ、母星に連れて帰るのだ。そうすれば、彼らは英雄だった。しかし、女性を拉致するために彼らが地球に送った生物兵器は野ウサギと合体してしまう。野ウサギ・エイリアンは、大挙して田舎町を襲うと女性を拉致、納屋に監禁して受精させる。一方、生き残った男たちは団結し、女性たちを奪還するために基地とおぼしき納屋への襲撃を決意する。野ウサギ・エイリアンの弱点は分かっている。オシッコだ。オシッコをかけられると、ヤツらは爆発してしまう。男たちは、オシッコを水鉄砲に入れ、噴霧器に入れ、納屋に突入する。……というお話し。バカじゃないの?誰が主人公だとか、誰がヒロインだとか、そんなことがバカらしくなるくらい下らない。(笑)登場人物は多いが、誰が誰やらサッパリ。相関関係も飲み込めず、誰が誰を助けたいのかハッキリしない。ただガチャガチャ騒いでいるだけ。この手の作品に多くは求めないが、ヘンテコで頭の悪い登場人物がバカみたいなことをするのを延々と見せられるのは、ちと辛い。(溜息)それに、非常にザンネンなことは、最初の犠牲者こそ巨○(豊胸?)だったけど、後の犠牲者は皆さん小ぶりなお○ぱいだったこと。(おいおい) 上半身ハダカで腰にはアルミホイルを巻いただけのステキな姿で、納屋に一列に吊るされるのに、みんな小さなお○ぱいでは、見映えが良くない。ここは大きいお○ぱい、普通のサイズ、形のイイ奴と、よりどりみどり、バラエティ豊かなお○ぱいを並べて欲しかった。(男の目線なんてそんなモンだ)後は、特に記しておきたいことがないなぁ。(笑)野ウサギ・エイリアンに股間を噛みつかれた男が、仲間に助けられた後の台詞には笑いました。「よかったな、小さくて」そういう映画です。私は上品なので、オススメ致しません!(笑)【 キャロライン・マンロー出演作品 】『1344 クリスマスまで開けないで/サンタクロース殺人事件』『0910 007/カジノ・ロワイヤル(1967)』『0872 007/私を愛したスパイ』
2020.10.31
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2031 エンカウンター/地球外侵略者※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監 督 フルビオ・セスティート・脚 本 ロブ・ウォーレン・トーマス・撮 影 クリス・ソール・音 楽 ドン・デイヴィス 「マトリックス」シリーズ 「東京喰種/トーキョーグール」【キャスト】・ライアン・カーンズ「硫黄島からの手紙」・ジョーダン・ヒンソン・クロード・デュアメル・ピーター・ストーメア「プリズン・ブレイク」シリーズ・ディー・ウォレス「E.T.」※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 CFTD-483・製作年度 2017年・製 作 国 アメリカ・原 題 ----・発 売 元 彩プロ・販 売 元 シネマファスト・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 メディアゲート・吹替版制作 メディアゲート・吹替演出 椿 淳・監 修 ----・日本公開 ----・リリース 2018.03.02・収 録 本編 83分・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ・音 声 1.オリジナル (英語) 5.1ch ドルビー・サラウンド 2.日本語吹替 2.0ch ドルビー・ステレオ・字 幕 1.日本語字幕 3.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用・映像特典 1.オリジナル予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:次の侵略まで48時間・ウラ面 :獲られる前に、撮れ――宇宙船を見上げる女性を描いた構図は、『E/T エクストラ テレストリアル』のジャケットと同じ。でも、こちらの出来映えは、ヒドイ。だいたいジョーダン・ヒンソンの首から上って、どういうことだよ。魅力的な部分をジャケットに使わないなんて、無能の謗りを免れない。そう、お○ぱいですよ、おっ○い! 左側に小さく宇宙人が描かれているけど、こんなの要らないよ。ステキな女性のステキな部分を使ってこそ、ジャケットである。【感 想】「宇宙人とインディアンとジョーダン・ヒンソンのお○ぱい」思いの外、キチンと撮られた作品だった。もっとダメダメのPOVモノかと思っていた。(笑)――ドキュメンタリー作家のクリスは、 7才の誕生日に母親が家を出てしまったことがトラウマとなっていた。父親は宇宙人に拉致されたと訴え続けたまま亡くなった。だから、彼が、宇宙人はいないと証明するためにドキュメンタリーを撮る決意をしたのも、自明のことだった。カメラマンのブレントと一緒にニューメキシコ州ロズウェルで開催されている国際UFO学会に遣って来たクリスは、エミリーと知り合う。彼女は 7才の時に宇宙人に連れ去られて以来、 7年ごとにアブダクションに遭っていた。そして、 2日後に28歳の誕生日を迎えようとしていた。宇宙人による拉致被害を信じないクリスとエミリーの出会いは最悪だったが、二人は次第に惹かれ合って行く。そして、クリスもまた、ロズウェルで不可解な現象に遭遇し、決して否定し切れない何かが起きていることを認めるようになっていた。……というお話し。主人公はドキュメンタリー作家と言う設定なので、彼らが撮った記録映像が時々挿入される。リアリティと緊張感を醸成するためだろうが、ちょっと中途半端な印象になってしまったのは否めない。その一方で、宇宙人とのコンタクトを信じる人たちの存在が、妙にリアルだった。そういう人たちに会ったことはないし、UFO信奉者の聖地ロズウェルに行ったこともないが、「こんな感じかも知れないな」と思う。思い込みの激しい米国人らしくかなりシュールだ。本作品にリアルがあるとすれば、路肩に立つ看板や学会に集まった人たちの姿だけだろう。エミリー役を演じたのは、ジョーダン・ヒンソン。ディズニーチャンネル・オリジナル・ムービー『GO!フィギュア(05)』でスクリーン・デビュー。フィギュアとホッケーに打ち込む女の子を熱演した。(DVDをリリースして欲しいなぁ) ヘンテコなモンスター・パニック映画『新アリゲーター/新種襲来(13)』でも魅力を放っていたが、本作品もなかなか。もう少し、ちゃんとした作品に出てくれると、メジャーになれるんじゃないかなぁ。(笑)他には、『ハウリング(81)』や『E.T.(82)』、『クリッター(86)』のディー・ウォレスが、1シーンだけ出演。また、『アルマゲドン(98)』で変なロシア人宇宙飛行士役が印象深いピーター・ストーメアが主人公の父親役で回想(?)シーンで顔を出している。なお、本作品の音楽は、ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』シリーズで有名なドン・デイヴィス。目立たず殺さず、地味だけどキチンと場面を盛り上げる仕事をしています。(笑)宇宙船が登場するシーンは、スペクタクルな仕上がり。船内のデザインも凝っている。CGのクオリティも高い。惜しむらくは、もう少し演出が冴えていて、あざといくらい分かりやすい映像だったら、もっと評価されただろうに残念でならない。個人的には、映像はキレイだしコンパクトにまとまっているところも好きだ。監督さんは、きっと『スタートレック』のファンだな。そんなことを思わせる作品だった。オススメ!【 アブダクションものなど 】『2031 E/T エクストラ テレストリアル [ブルーレイ]』『0016 CE4/エイリアン・アブダクション』『0039 世界侵略2012』『1088 デビル・ハザード』『1090 フォース・カインド』『0531 マジェスティック12』『1256 ビジター/征服』
2020.10.25
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2030 E/T エクストラ テレストリアル [ブルーレイ]※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監 督 コリン・ミニハン・脚本・編集 ザ・ヴィシャス・ブラザーズ (コリン・ミニハン&スチュアート・オルティス)・撮 影 サミー・イルイヤ「恐怖ノ黒洋館」・製 作 ショーン・エンジェルスキー 「グレイヴ・エンカウンターズ」 マーティン・フィッシャー・製作総指揮 キム・アーノット「雷神 -RAIJIN-」 ジョナサン・プロンフマン テリー・ダガス 「マチェーテ・キルズ」「運命のボタン」 ランディ・マニス 「スーパー・チューズデー~正義を売った日~」 ジェフ・マクリーン マリーナ・グラシック「クラッシュ」 マーク・コーエン アルニ・ヨハンソン【キャスト】・エイプリル(いしばしともか)…ブリタニー・アレン・カイル(新垣樽助)…フレディ・ストローマ 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」・メラニー(田中あずさ)…メラニー・ババリア 「フランキー&アリス」・セス(河西健吾)…ジェシー・モス 「ファイナル・デッドコースター」・ミッチェル(森啓一朗)…ショーン・ロジャーソン 「グレイヴ・エンカウンターズ」・トラビス(黒澤剛史)…マイケル・アイアンサイド 「トータル・リコール」※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 ALBB-8541・製作年度 2014年・製 作 国 カナダ・原 題 ----・共同発売 アルバトロス株式会社 株式会社インターフィルム・共同販売元 アルバトロス株式会社 株式会社インターフィルム・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・監 修 ----・日本公開 劇場公開作品・リリース ----・収 録 101分・サ イ ズ シネスコ 16: 9[1920x1080 Hi-Def]・音 声 1.英語 (オリジナル) ドルビーTrueHD 5.1ch 2.日本語 (吹替版) ドルビーTrueHD 2.0ch・字 幕 1.日本語字幕 3.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-4 AVC、複製不能、 DOLBY TRUEHD、 Blu-ray Disc、レンタル専用・映像特典 1.予告編 2.メイキング※ディスク【ジャケット】・オモテ面:あなたは、“未知なる衝撃”と遭遇する 「グレイヴ・エンカウンターズ」の ザ・ヴィシャス・プラザーズが放つ、 新たなる遭遇〈エンカウンター〉。・ウラ面 :[2014年トライベッカ映画祭正式出品] [2014年ノクターン・マドリッド 国際ファンタスティック映画祭 最優秀視覚効果賞受賞] [2014年ブルース・キャンベル: ムービー・フェスティバル上映作品] 137億年にも渡る宇宙の歴史を経て、 《エイリアン・アブダクション》の 恐るべき真実がついに明らかとなる!!宇宙船を見上げる女性を描いたジャケットのオモテ面は、まずまずの出来映え。カワイイ女の子がヌルヌルしたもので汚されている画像って、そそられるよねぇ。(笑)これだけでストーリーは伝わるし、ウラ面とあわせてみれば、もう映画の最初から最期まで分かってしまう。或る意味、素晴らしい。(本編はつまらないが……)それにしても、どうしてお尻の画像を使わなかったんだろ?【感 想】「お尻に興味津々なエイリアン」C級SFホラーでは定番のアブダクションもの。手垢のついた題材を、どんな新たな切り口で見せてくれるのだろうと期待したが、全く新鮮味がなかった。このジャンルは、遣り尽くした感じもするし、価値観の異なる人が取り組まないと、難しいだろうなぁ。(突然、「宇宙人はトモダチ!」とばかりに『未知との遭遇』をリリースしたスティーブン・スピルバーグ監督のように……)――大学生のエイプリルは、恋人のカイルと一緒に別荘に行くことになる。離婚をする両親に頼まれて、物件の写真を撮るためだった。財産を分けるのだろう。彼女の気持ちは重かった。それなのに、何故かカイルの友人たちも付いて来てしまう。それは、カイルがエイプリルにプロポーズをする計画だったからだ。けれど、両親が離婚調停中のエイプリルは、彼のプロポーズを素直に受け入れることが出来なかった。気不味い雰囲気が更に彼女の気持ちを重くする。その夜、彼らの見ている前で、巨大な何かが、森の中に墜落する。様子を見に行ったエイプリルたちが見つけたのは、円盤型の物体だった。明らかにUFOだ。然も、その付近で足跡を見つける。人間のそれとは異なるカタチをしていた。……というお話し。プロットだけならば、『CE4/エイリアン・アブダクション(04)』と同じ。エイリアンに拉致されて宇宙船の中で人体実験される。お尻に何かを突っ込まれるところも同じ。(苦笑)アメリカ人って、男の尻の穴に何かを突っ込むのが好きだよなぁ。たびたびジョークのネタになるが、実は本当に何かを突っ込まれたいんじゃないか、と本作品を観て強く思った。予算がついたので、CGや特撮のクオリティは高い。でも、どこかで観たようなデザインと構図ばかりで感心しない。電話BOXが空から降って来る場面も他の作品であったな。もっとオリジナリティが欲しかったところ。宇宙船の外観よりも、人間を使って実験する(男のお尻に何かを突っ込む)場面に力を注いだようだ。実は政府はエイリアンと密約を交わしていたとか、『Xファイル』シリーズのようなストーリー展開も白ける。マイケル・アイアンサイドは、そのためだけに起用されたようだ。或る程度は説得力のある役者さんが欲しいから製作サイドの気持ちも分からないではないけど、何となく気の毒になってしまった。まぁ、ご本人も、どうでもいい作品に山盛り出ているから、気にしていないか。(笑)脚本・編集は『グレイヴ・エンカウンターズ』シリーズのザ・ヴィシャス・ブラザーズ。コリン・ミニハンとスチュアート・オルティスの二人組である。監督は、コリン・ミニハンがつとめている。ところで、この二人、兄弟ではないそうだ。そうなるとお互いのお尻に何かを突っ込む間柄なんじゃないかと疑ってしまう。本作品を観る時は、お尻に気を付けないと……。(苦笑)オススメ致しません! 私のお尻には、指一本突っ込ませません!(キッパリ)【 アブダクションものなど 】『0016 CE4/エイリアン・アブダクション』『0039 世界侵略2012』『1088 デビル・ハザード』『1090 フォース・カインド』『0531 マジェスティック12』『1256 ビジター/征服』
2020.10.24
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1869 エイリアン/コヴェナント [ブルーレイ]※オモテ面【スタッフ】・監 督 リドリー・スコット・製 作 リドリー・スコット, p.g.a. マーク・ハッファム, p.g.a. マイケル・シェイファー, p.g.a. デイビッド・ガイラー ウォルター・ヒル【キャスト】・デヴィッド/ウォルター… マイケル・ファスベンダー(宮本 充)・ダニエルズ…… キャサリン・ウォーターストン(坂本真綾)・オラム…………ビリー・クラダップ(置鮎龍太郎)・テネシー………ダニー・マクプライド(大川 透)・ローブ…………デミアン・ビチル(丸山壮史)※ウラ面【仕 様】・型 番 ----・製作年度 2017年・製 作 国 アメリカ・原 題 ALIEN: COVENANT・発 売 元 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・販 売 ----・販売協力 ----・価 格 ----・字幕翻訳 松浦美奈・吹替翻訳 久保喜昭・吹替監修 ----・字幕監修 ----・日本公開 2017年劇場公開作品・リリース ----・収 録 121分(本編)・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920X1080p/ シネマスコープ・音 声 1.英語 DTS-HDマスター・オーディオ 7.1ch(ロスレス) 2.日本語 DTSデジタル・サラウンド 5.1ch・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 COLOR、複製不能、DOLBY DIGITAL、 dts-HD Master Audio、R-15、 dts Digital Surround、A 日本市場向、 Blu-ray、無許諾レンタル不可・映像特典 1.未公開シーン集 2.コヴェナント号 3.セクター87-4番目の惑星 4.鬼才:リドリー・スコット 5.リドリー・スコット監督による 音声解説 6.プロダクション・ギャラリー 7.オリジナル劇場予告編集※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :絶望の、産声。生命誕生をテーマにした本作品は、本編中でも、シェリーの詩が引用されたりしている。ジャケットもまた、卵の中で息づくエイリアンが大きくデザインされている。そして、主人公であるダニエルズの姿。この装いは、すっかり『エイリアン』シリーズを象徴するものとなっている。そういう意味では、なかなか良いジャケットだと思う。ウラ面も、ブルーレイにしては、よく作りこまれたデザインだと思う。エイリアン・エッグが、本作品が『エイリアン』シリーズの正統な1本であることを象徴している。そういう意図を持った画像の選択は、好きだ。本編は好きではないが、このジャケットは、よく考えられている。いいジャケットだ。(笑)※はじめに必ずお読みください。※再生上のご注意【感 想】「まるでB級SFモンスター」リドリー・スコット監督としては、深遠なテーマに挑んだつもりなのだろう。でも、出来上がった作品は、古今東西のヒット作を摘み食いしたような品位のないものだった。(溜息)――惑星オリガエ―6に向けて航行中の入植船コヴェナント号。2千人の入植者を乗せていた。或る日、ニュートリノの衝撃波を受けて、船は甚大な被害を受けてしまう。この事故で船長は死亡。うちひしがれる乗組員たちだったが、損傷箇所の修理中に不可解な信号を受信し、新たな目的を見出だすことになる。信号は未知の惑星から発信されていたが、そこは人類が入植するに適した環境を持ち、オリガエ―6よりも遥かに近かった。コヴェナント号は、未知の惑星へと進路を変更する。……というお話し。そもそも、救難信号でもないのに船が既定の航路を外れるなんて、説得力がない。そこらのB級映画じゃあるまいし、そんなご都合主義を見せられても白けてしまう。(アサイラムの作品ならOKでも、このクラスの作品でそんなことしてはいけません)いくら大気が地球と同じ組成だからと言って、防護服やマスクも着けずに見知らぬ星の上を歩き回るなんてバカバカし過ぎないか? 然も、不用意に踏んづけたり、手で触ったり、小学生のガキじゃないんだからさ、「いい加減にしてくれよ!」と思ってしまった。不可避の出来事で乗組員が感染しないと説得力がないではないか。メジャースタジオの配給で一流プロダクションの制作とは到底思えないズボラさだ。まるで、リドリー・スコット監督の『エイリアン(79)』がヒットした後、雨後の竹の子のようにリリースされた亜流のエイリアンものみたいじゃん。(溜息)……。ん? あれ?あー、そうか、これって『エイリアン』の前日談、『プロメテウス(12)』の続編なんだっけ。(汗)それで、この体たらくか。もう『エイリアン』シリーズは打ち止めにした方がいいんじゃないか? ネタ切れでしょ?プロットは『エイリアン』の焼き直し、セルフオマージュも随所に見受けられる。(年寄りが若者に昔の実績を語るみたいで見苦しいなぁ)工業系機械を思わせるメカのデザインは『エイリアン2(86)』の影響を受けているような気がする。それに、真相が明らかになってからクライマックス、ラストまでの展開は、ほぼ『エイリアン2』だ。エイリアンが宇宙に放出されるシーンの表現もよく似ている。(溜息)それに、アンドロイドのデヴィッドがコンタクトを取ろうとした“のっぺらぼう”のエイリアンは、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス(06)』に登場したペイルマンみたいなデザインだった。でも、『パンズ~』が持つ美しくも目を背けられない醜悪さとは、程遠い。そう言えば、夜間、草叢からエイリアンが襲って来る場面は、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(97)』のヴェロキラプトルの襲撃シーンを思い出させる。だいたい、衣装がダメだよな。何だか、ビンボーくさい。なんだよ、あの帽子。ロシア兵か?デヴィッドもフードを被って登場するが、これもビンボーくさい。或いは、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐(83)』の皇帝かよ。(主人公のダニーも幾つかの場面でフードをかぶっていたが、何でだ? ビンボーな若者の無軌道な青春を描いたイギリス映画みたいだ)映像のクオリティは高いが、正直なところツッコミどころ満載で、いただけなかった。(嘆息)湖の畔でエイリアンに襲われた時、隊員たちがぐるりと取り囲んで一斉射するが、案の定、仲間を誤射してしまうシーンがある。笑ってしまった。コヴェナント号の乗組員って何者なんだよ? 学者ではなさそうだし技術者でもなさそうだし、デカい銃火器を扱うけど、作戦行動はシロート以下。全く意味不明。本作品を象徴するような鮮やかな場面もなかった。リドリー・スコット監督も老いたってことだな。オススメ致しません。(映像特典を見ると、かなりのシーンが削除されている。ジェームズ・フランコもノオミ・ラパスも、ちゃんと出演しているじゃん。本当は 150分くらいあったんじゃないの?)『0496 エイリアン』『0497 エイリアン2』『0498 エイリアン3』『0499 エイリアン4』『0500 プロメテウス 3D』『0582 エイリアン VS.プレデター』『0583 エイリアン VS.プレデター2』
2020.05.16
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1546 ヴァイラル※オモテ面【スタッフ】・監 督 ヘンリー・ジュースト& アリエル・シュルマン 『パラノーマル・アクティビティ3&4』・脚 本 クリストファー・ランドン 『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』・製作総指揮 ジェイソン・ブラム『インシディアス』・制 作 ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル 『パージ:アナーキー』【キャスト】・ソフィア・ブラック=デリア『ベンハー(2017)』・アナリー・ティプトン『ルーシー』『君といた2日間』・マイケル・ケリー『クロニクル』・トラヴィス・トープ 『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』※ウラ面【仕 様】・型 番 FFEDR-00840・製作年度 2016年・製 作 国 アメリカ・原 題 VIRAL・発 売 株式会社ファインフィルムズ・販 売 株式会社ファインフィルムズ・販売協力 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 劇場公開作品・リリース ----・収 録 本編 85分・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコサイズ・音 声 1.オリジナル 英語 ( 5.1chドルビーデジタル) 2.日本語吹替 (2.0chステレオ)・字 幕 1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:ウィルスは全世界に寄生(パラサイト)する 『パラノーマル・アクティビティ』× 『インシディアス』のスタッフが 仕掛ける“新しい感染パニック”・ウラ面 :血液に寄生する謎の致死ウィルス! 生き残りたければ闘え! 感染終末サバイバル・パニック!海外版だと何種類かのジャケットが確認できる。最近は、amazonのサイトで検索できるから便利だ。思わず買いたくなってしまうこともある。日本版に較べて、アートっぽい仕上がりのジャケットが多い。日本と違って、欧米では映画のポスターがインテリアとして高値で取り引きされている。もともと求めるものが違うのだろう。残念ながら、このジャケットは、イマイチ。防毒マスクを手前に配置して、その向こう側に主人公2人が歩いている。町の荒廃した様子が見てとれるが、宣伝コピーとバイオハザードのマークがなければ、マヌケなレイアウトと言えるだろう。例え、コピーやクレジットが記載されていなくても一枚の絵画として成立しなければ、美しいと言えない。美しくないジャケットは嫌いだ。(溜息)【感 想】「穏やかな終末」ボディ・スナッチャ系のSFホラー映画だが、どこか、のんびりした作品だった。(笑)オーソドックスな内容だし、映像はキレイだし、丁寧に撮られている。悪い出来映えではない。でも、ピリッとしない。ツッコミどころも多い。おそらく緊張感が足りないのだろう。殺気とか終末感、絶望感とか、ホラー映画に必要な要素がみられないのだ。――人間に寄生する《虫インフルエンザ》が、世界中で流行していた。血液によって感染し、異常な食慾、発熱、嘔吐、発作の末、人間を襲うようになる。感染は瞬く間に広がり、米国でも水際で止めようと対策を講じていた。けれど、感染は確実に広がりつつあった。……という状況。危機に対する感度は、私たちは鈍い。切羽詰まった状況に陥らなければ、命の危険にさらされているとは認識できない。例え火災報知器が鳴っても「火は見えない。まだ大丈夫」と思ってしまう。だから、意外と世界の終末は、本作品のように穏やかに訪れて来るものなのかも知れない。――生物学教師の父親と新しい高校に転校して来たエマ。少しグレている姉のステイシーに手を焼きながらも、普通の高校生活を送っていた。けれど、友人が授業中に吐血して倒れてから状況は一変する。《虫インフルエンザ》が、彼女が住む町にも広がって来ていたのだ。軍隊によって町は閉鎖され、外出禁止の措置がとられる。空港で足止めをくらった母親を迎えに行った父親は戻って来られなくなってしまう。エマとステイシーは、二人でサバイバルすることになる。……というお話し。エマを演じるのは、ソフィア・ブラック=デリア。『MIA/ミア』で復讐する少女を演じた女の子だ。キリッとした男顔で八頭身、「美人だなぁ」とは思うが、女優さんとしてはイマイチ。大きく飛躍するためには、良い監督さんの良い作品に出ないと難しいかも知れない。ステイシー役には、アナリー・ティプトン。『ウォーム・ボディーズ』や『LUCY/ルーシー』に出演していた女優さん。迫力とクセのある顔立ちをしているので役を選ぶかも知れないが、ポテンシャルがありそうだ。父親役には、手堅いバイプレイヤーのマイケル・ケリー。いいキャスティングだと思う。エヴァン役を演じたのは、トラヴィス・トープ。『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』に出演していた若手。ちょっと地味な印象。役者さんも揃ってるし、繊細な演出もみられる。でも、基本的にはパワー不足。クライマックスも、まるでお化け屋敷のようだ。物陰から飛び出して、ワッと驚かすだけ。畳み掛けるような脱出劇を期待したのだが、期待外れだった。たぶん、監督さんは、息が詰まるようなシーンの演出が苦手なのだ。擦れっ枯らしのホラー映画ファンには物足りないように思われるので、初心者の方にオススメかな?(笑)『0389 MIA/ミア』『0427 LUCY/ルーシー [ブルーレイ]』『1499 インデペンデンス・デイ/リサージェンス』
2019.06.28
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1529 エイリアンZ/超感染※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・製作・編集 ケリー・シュワルツ 『テリトリー8』・製作・撮影 オマール・ゴメス『テリトリー8』・製 作 カリスマ・マニュラット『テリトリー8』 マーク・R.ジョンソン『テリトリー8』・音 楽 マイケル・タスハウス『テリトリー8』 エリック・リッキー・V F X マーク・R.ジョンソン【キャスト】・エリー・ブラウン・エドゥアルド・オシポフ・マイケル・モンテイロ・サブリナ・コフィールド・マイケル・タスハウス『テリトリー8』※ウラ面【仕 様】・型 番 TWAD-1421・製作年度 2017年・製 作 国 アメリカ・原 題 ALIEN DOMICILE・発 売 株式会社トランスワールドアソシエイツ・販 売 株式会社トランスワールドアソシエイツ・提 供 ----・価 格 4,700円+税・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 approx.75分・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ・音 声 1.オリジナル (英語) 2.0ch・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、セル or レンタル・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:絶望の悲鳴は届かない――・ウラ面 :人類の未来を懸けた SFバトル・アクション!! 〈感染系エイリアン〉出現!! 最凶の未知なる生命体が牙を剥く!オモテ面は、惑星(地球?)の上にエイリアンの顔が重なり、その手前には主人公の女性監査官。そして、兵士たちの姿が描かれている。B級SFアクション映画としては、スタンダードなレイアウトだと思う。そこそこ描き込みもされていて、悪くない出来映えだ。残念なのは、主人公の表情が間が抜けていること。ここはやはり、キリッとした表情で緊張感を伝えて欲しかった。(溜息)ウラ面もまずまず。この素材でデザインするなら、エイリアンと登場人物たちの配置は逆だと思うな。まぁ、本編がヒマつぶしにもならない駄作だから、このジャケットなら破格の扱いかも知れない。(爆)【感 想】「ヒマつぶしにもならない」おそろしく退屈な作品だった。こんなのは久しぶりだ。逆に新鮮に感じてしまった。(苦笑)ホント、B級映画のファンってやつは業が深いな。(溜息)――アメリカ合衆国ネバダ州グルームレイクにある極秘研究施設エリア51。(たぶん……) 国防総省の監査官ハンナは、見知らぬ部屋で目覚める。部屋には、初老の黒人男性とロシア人の男、具合の悪そうな女性兵士がいた。みんな、直前の記憶がなかった。何故、その部屋にいるのか、経緯も理由も分からない。外に出た方が良いのかも判断がつかなかった。そこへ、何かに追われた警備兵が逃げ込んで来る。彼によれば緊急事態が発生し、軍は撤退したとのこと。然も、施設内には何かが徘徊しているらしい。ハンナたちは、意を決して脱出を試みる。けれど、彼らの前に姿を現したのは、奇怪な生き物だった。……というお話し。一体、いつの時代の話しなんだろう? ハンナは「私たちは50年代から追っていた」みたいなセリフを口にする。「私たち」と言うのは、「私が所属する組織」ってことだろうか?どうも、時代設定がよく分からない。デタラメ(?)な字幕のせいかも知れない。誤字もあるしね。字幕スーパーに誤字脱字を見つけると、ガッカリしてしまう。(嘆息)本作品は、極端に説明が省かれた上に登場人物はみんな挙動不審だし、セリフは辻褄が合わないし、監督さんの表現力は稚拙だし、いいところは、ほとんどない。辛うじてカメラが面白いくらいで、音楽は単調の極み、音響効果もイマイチ。カットが足りないから、そうならざるを得なかったのかも知れない。エイリアンの造形は、『強殖装甲ガイバー』みたいだった。邦題の『エイリアン』は、エイリアンものであることを指し示している。原題も、そうだ。『Z』はゾンビものであること、『超感染』は感染モノであることを表現しているのだろう。でも、奇怪な生き物=クリーチャーがエイリアンだというセリフも描写もなかった。ゾンビのように人間が変化して増殖すると言いたいのだろうけど、クリーチャーが元は人間だったというのも、観客には伝えられていない。次々と感染して行くにしては、何かを注射されていたり、外科的な手術のイメージがあったり矛盾が気持ち悪い。百歩譲って、クリーチャーがエイリアンだったとしても『Z』は、「もうこれ以上、退屈な作品はありません」という発売元からの警告に違いない。感染という言葉には、文字通り「感化されて染まる」という意味があるから、本作品の場合は「他の作品からいろいろパクってオリジナリティは皆無です」というマイナスの意味かも知れない。然も、『超』って付くぐらいだから、相当バカにしているよね。退屈な時、B級映画はもってこいのヒマつぶしになる。ツッコミながら観るからだ。でも、本作品は、ツッコめないほどグダグダで何の楽しみも見出だせない。退屈が感染して、退屈な作品が増えては困るので、いまのうちに焼却処分にしましょ。(いやいや、本気ですよ)
2019.06.11
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1293 ZONE [ゾーン]※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・編集 マクシム・ダチュク・製 作 ディナ・グリン・音 楽 イゴール・ファウスト【キャスト】・ナタリア・ヴァコワ・ヴァレリー・クズメンコ・オレグ・ヴァラコフ・エレナ・シェヴァコワ・ニコライ・ダブコフ※ウラ面【仕 様】・型 番 EGPS-0057・製作年度 2011年・製 作 国 ロシア・原 題 SPORES・発 売 ----・販 売 元 株式会社ジャスティ・販売代理 株式会社アースゲート・価 格 税込 5,040円(税抜 4,800円)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 75分・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.オリジナル (Stereo)・字 幕 ----・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、 DVD、SALE ONLY・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:そこには[恐怖]が潜んでいる・ウラ面 :そびえ建つ巨大工場の廃墟 足を踏み入れた5人の若者たち そこには未知の生命体が巣食う 禁断の領域だった 変幻自在なモンスターとの絶望的な戦い そして待ち受ける 驚愕の結末とは? 地球外生命体が生息する 恐怖の[ゾーン] 絶対絶命のサバイバル・バトルが はじまる!!かなり頑張ったジャケットだと思う。オモテ面は、若者グループの立ち姿を中央に配置し、エイリアンの触手が襲って来る様子を、効果線を用いて表現している。それに、上部には、大型エイリアンのアゴがのぞいており、滴り落ちる体液(?)が描き込まれている。定番のレイアウトではあるが、描き込みが素晴らしい。グループの中央で、こちらを睨みつつけているのが、主人公の女の子だ。ウラ面も、なかなかの出来映え。緊張感のある画像をチョイスして用いている。これだけ画像を使いながらも、ストーリーはしっかりと記載されている。ただ、イントロダクションを排して宣伝コピーで代用。クレジットも最小限。スペック表にも記載漏れがある。難もあるが、情熱が伝わって来る良いデザインだ。【感 想】「メイド服かセーラー服」ロシア産のC級SFモンスターTVM。登場するモンスター=エイリアンが、CGが普及し始めた頃のクオリティなので、ちょっと懐かしい感じ。そして、ちょっと笑える。(笑)ストーリーは、あってなきが如し。若者たちが車で移動中に廃工場を見つけ、突然現れたエイリアンに襲われる、というお話し。大きく物語が展開されるわけでなし、仕掛けもヒネリもない。ひたすら、「襲われる→逃げる→隠れる→また余計なことをして襲われる→また逃げる→また隠れる」の繰り返し。ロシア人って、米国製ホラー映画に登場する金髪○乳のオネエチャンと同じくらいアタマが悪い。(○にはお好みで漢字一文字を入れて下さい)せめて、主人公の女の子には、ホットパンツではなく、ミニスカートを履いて欲しかった。あれはアレでムッチリしていて良いが、やっぱりチラチラしていた方がいい。(溜息) それに、チェックのシャツを脱いでスポーツブラで奮闘してくれたら、かなり評価が上がったと思う。その上で、四つ足のエイリアンに組み敷かれたり、バックから覆い被されたりしてくれたら、更に高い評価を与えられる。男の目線なんて、99%は、そんなもんだ。(笑)或いは、メイド服かセーラー服を着て欲しいかなぁ。然も、カタナを振り回してエイリアンと戦ってくれたら、マニアックなファンは大喜びだと思う。そこまで振り切れていたら、単調なストーリーでもOK。むしろ、「襲われる→逃げる→隠れる」の繰り返しの方が大歓迎だ。監督はやっぱり、ザック・スナイダーかな。(笑)そんなワケで、妄想たくましい人にだけオススメ!(どんなワケだ?)
2018.10.18
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1091 ラスト・レジェンド※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・撮影 ジェームズ・アーネット・原 作 メアリー・シェリー・製 作 ガブリエル・アンドレス・音 楽 ロバート・A.ウルフ【キャスト】・サンティアゴ・クレイグ(神奈延年)・テレサ・シェイド(武田 華)・フリオ・ガルシア(石住照彦)・トム・ロジャース(山路和弘)※ウラ面【仕 様】・型 番 ALBSD-1117・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE LAST MAN・発 売 元 ----・販 売 アルバトロス株式会社・提 供 ネクシード株式会社・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 121分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、 セル専用・映像特典 ----※チャプターリスト【ジャケット】・オモテ面:地球最後の男に、明日はあるか?・ウラ面 :「アイ・アム・レジェンド」に続き “伝説の男”の孤独な闘いを描く SFサバイバル・アクション大作!!廃墟となった都市に男が1人歩いている。背景の都市のイラストは、なかなか雰囲気があって良い。終末感がうかがえる。でも、男のイラストは最低だ。緊張感もないし、デッサンが狂っているし、ヘタクソだ。この男のイラストと安易なタイトルが、本作品を観る前からダメにしている。(観ると、もっとダメダメだけど……)ウラ面は、精一杯ガンバっている。ミュータント(ゾンビ?)と主人公の顔を両脇に配置し、中央には核爆発を思わせるキノコ雲。セピア調のカラー調整も、本編に則したものだろう。仕上げ具合がイマイチだが、悪くない出来映えだ。まぁ、本編がヘボだから、これで十分なのかも知れない。(苦笑)※ピクチャディスク【感 想】「偉大なるメアリー・シェリー」本作品には原作がある。『フランケンシュタイン、或いは現代のプロメテウス』のメアリー・シェリーが書いた小説『最後の人間』が、それである。(2007年に『最後のひとり』というタイトルで翻訳版がリリースされている)この小説のことは知らなかったので、ネットで検索。あまり情報は出て来なかったが、初出版は1826年。いまから 190年も昔のことである。21世紀が舞台で、疫病の流行で人類が絶滅の危機に瀕する設定。主人公のライオネルは、生き残った女性 3人と一緒にイギリスから南方へと逃げるが、ギリシャに渡る途中で嵐に遭って船は難破。ライオネル1人だけが生き残ってしまう。……というお話し。かなり大雑把だが、こんな感じのストーリー。19世紀の初頭に現代を見通したような小説が出版されたことに驚きを禁じ得ない。(ジュール・ベルヌやアーサー・コナン・ドイルよりも古い) あらためて、メアリー・シェリーってスゴい作家だと思う。――新種の天然痘ウィルスが蔓延し、文明社会は崩壊する。病院で雑用係として働いていたライオネル・バーニーは、病院が機能しなくなったのを見届けると、救いを求めて旅に出る。99%の確率で感染者は死亡したが、生き残った感染者はミュータントとなって人間を襲い、“食って”いた。感染者から逃げ回っていたライオネルの前に現れたのは、この状況に適応した男、レイ。彼は軍の放出品を扱う店の倉庫を根城にして、感染者たちを殺しまくっていた。……というお話し。主人公のライオネル・バーニーを演じる役者さんは、ジャケットのイラストからは程遠い小太りの中年男。お芝居もシロートに毛が生えた程度。緊張感のカケラもない顔をしており、こんなのが“地球最後の男”だなんて残念でならない。絶望的だ。このキャスティングからして、本作品には夢も希望もないことが判る。(苦笑)それに、2008年度の作品とは思えないほどCGやVFXがショボい。昔のビデオゲームに使われていたのと大差ないクオリティだ。然も、感染者の特殊メイクも、かなりチープ。これなら10年前のTVシリーズ『BONES/骨は語る』に登場した遺体の方が、はるかに出来映えがいい。(笑)正直、本編に褒めるべきところは、ない。貶したいところは、両手両足の指を使っても数え切れない。H.G.ウェルズの『宇宙戦争』をベースにしたZ級のSF映画は、山のようにリリースされているが、本作品は、それらと同等レベルである。実のところ、ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』の公開に合わせて制作されたモックバスターだと思っていた。(まぁ、それはそれで間違いではない)『アイ・アム・レジェンド』は、リチャード・マシスンの長編小説『吸血鬼』を原作にしたボリス・セイガル監督の『地球最後の男/オメガマン』のリメイクだが、存外、R.マシスンは『最後の人間』にインスパイアされて『吸血鬼』を書いたのかも知れない。本作品で特筆すべきことがあるとすれば、それは、メアリー・シェリーの原作ってことだけだろう。映像作品としてはオススメ出来ませんが、メアリー・シェリーの『最後のひとり』に興味が湧いた方は、どうぞ!(笑)
2018.03.30
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1090 フォース・カインド※オモテ面【スタッフ】・監 督 オラトゥンデ・オスンサンミ【キャスト】・アビゲイル・タイラー博士… ミラ・ジョヴォヴィッチ(本田貴子)・オーガスト保安官………ウィル・パットン(池田 勝)・エイブル・キャンポス博士… イライアス・コーティーズ(中博史)※ウラ面【仕 様】・型 番 DLV-F6303・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE FOURTH KIND・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 今泉恒子・吹替翻訳 アンゼたかし・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編:98分 映像特典:40分・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・音 声 1.オリジナル (英語) (5.1chサラウンド) 2.オリジナル (英語) (5.1ch DTS) 3.日本語 (5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕 3.英語字幕・そ の 他 片面 2層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、dts-Digital Surround、 NTSC 日本市場向 輸出禁止商品、セル専用・映像特典 1.オリジナル劇場予告編 2.オリジナルTVスポット集 3.未公開シーン集 4.ミラ・ジョヴォヴィッチ インタビュー※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:信じられないのは、 信じたくないだけなのか?・ウラ面 :“あまりにもショッキングな映画。 フォース・カインド これが第四種接近遭遇”ミラ・ジョヴォヴィッチの顔は、アクション映画みたいだ。とても、SFスリラーの顔じゃない。(笑) この辺りが、間違いの第一歩だな。よく見ると、“SIGHTING”“EVIDENCE”“CONTACT”“ABDUCTION”と表記されているので、本作品が宇宙人ネタであることが分かる。ならば、最初から、そういう路線でレイアウトをして欲しかった。ウラ面は、ほぼ文字で埋め尽くされているが、これは大手スタジオの配給では仕方ない。でも、真ん中辺りの画像は、もう少し工夫した方が良かったんじゃないかなぁ。(苦笑)【感 想】「この作品、嫌い。(苦笑)」POVは全般的にそうだが、肝心なところで画像が乱れる。何で乱れるンだ? 見たいところを見せてくれないなんて、“チラチラ見せておいて結局サセてくれない”のと同じじゃん!(何の話しだ?)然も、この作品、輪をかけて構成がめんどくさい。“実際の映像”なる記録映像と再現VTRが混在し、2画面で見せたりする。分割画面は好きだし、上手に使うとスリリングで面白い。ノーマン・ジェイソン監督の『華麗なる賭け』なんかサイコーだ。でも、本作品は、イマイチ。実際の映像には緊張感を求めたいが、その隣りでキレイな再現映像を見せられると、醒めてしまう。企画の失敗だな。それに、バッドエンディングなのも、いただけない。何ひとつハッキリしないし、この作品の目的は何だ? そう思わざるを得ない。(溜息)――アラスカ州ノーム。心理学者のアビゲイル・タイラー博士は、夫の死の真相を探るべく、この町で起きている失踪事件に関心を寄せている。不眠症患者の診察をするうちに、或る共通点が浮かび上がる。みんな午前3時に白いフクロウの夢を見ていたのだ。タイラー博士は患者の1人に催眠療法を施し、その意味するところを知ろうとする。すると、フクロウの正体が判った途端に患者は激しいパニックに襲われる。挙げ句、彼は家に帰るや家族を人質に自宅に立てこもり、無理心中を図ってしまった。……というお話し。冒頭、ミラ・ジョヴォヴィッチの自己紹介には笑ってしまったが、振り返ってみると、あのシーンが一番面白かったような気がする。本編が始まってからは、スカスカな上にツッコミどころ満載で、製作サイドの仕掛けを全く楽しめなかった。“実話”であることを強調したかったのだろう。でも、それならば、冒頭のミラ・ジョヴォヴィッチのコメントは不必要じゃないか? それに、あのエンディングも意味がない。そう思っていたら、『ザ・ケイブ』を撮った監督さんの作品だった。道理で独り善がりだと思った。(溜息)主演は、ミラ・ジョヴォヴィッチ。美しいオーラは健在だが、こうした役を演じるには無理がある。インタビュー映像と記録映像に出て来るタイラー博士は別人のように見えるし、まるで3人いるかのように見えたのは私の錯覚か? リプレイしてまで確認したい作品ではないので棄ておくが、暗すぎて何が起きているのか分からなかった『ザ・ケイブ』と同じだな。彼女としては、母性を演じたかったのだろうけど、そんな作品ではなかった。興味深かったのは、アブタクションされた人が皆、パニックを起こすこと。そんなにエイリアンの容姿は酷いのかな。それに、どんなことをされるんだろう。米国映画を観ていると“肛門プローブ”という言葉が出て来る。直腸検査みたいなことをされるらしい。それはイヤだなぁ。誰か、拉致された後、どんなことをされるのか、具体的に映像で描いて欲しいと、つくづく思う。(Z級映画『CE4/エイリアン・アブタクション』で拉致された後の様子が描かれたが、製作サイドの貧しい想像力がたたって“ハダカにラーメン”という映像を見せられただけで、何をされるのかまでは描いてくれなかった)オススメ致しません!
2018.03.29
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0907 キャビン・イン・ザ・ウッズ』※オモテ面【スタッフ】・監 督 ジャスティン・ベンソン アーロン・ムーアヘッド 「ファイナル・デッドスクール」【キャスト】・ピーター・シレラ・ヴィニー・カラン・ザーン・マクラーノン「サーチャーズ2.0」・エミリー・モンタギュー 「フライトナイト/恐怖の夜」※ウラ面【仕 様】・型 番 LBXC-612・製作年度 2012年・製 作 国 アメリカ・原 題 RESOLUTION・発 売 元 CHANCE iN・販 売 元 株式会社ファインディスク コーポレーション・価 格 ----・日本語字幕 ----・吹替翻訳 ----・字幕演出 ----・監 修 ----・公 開 ----・リリース ----・収 録 本編 93分・サ イ ズ 16: 9 LB・音 声 1.英 語 2.0ch ステレオ ドルビーデジタル・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:それは、神のいたずらか、悪魔の罠か。 2人の若者、監禁、盗○ビデオ、 山小屋―― 結末は絶対予想できない、 マインド・スマッシュ・スリラー・ウラ面 :知らぬ間に○撮された監視映像。 そこには、自分たちの 殺される姿が映っていた。 《ニューシャテル 国際ファンタジー映画祭 マッド・ムービー部門賞》なかなか雰囲気のあるイラストには敬意を表する。本編に登場するのは、山小屋。イラストは、宙に浮いたツリーハウスのように見えるが、こんな魅力的ではない。ごくごくフツーの山小屋である。かつて、スティーブン・スピルバーグが『激突!』を撮った時、大型トラックの“顔”に拘った、と言う。でも、本作品に、そんなこだわりは見られず、納屋や洞窟、先住民の遺跡などの作り込みは見事だったのに、どうして主たる舞台の山小屋の雰囲気にこだわらなかったのか、恨みが残る。こうしてジャケットを見ていると、強くそう思う。ウラ面は、要所のスチルを配しているが、上方の4枚はうっとおしいカンジだ。もう少し整理した方が、全体のバランスがとれたと思う。惜しいっ!※ピクチャディスク【感 想】「えっ?」不条理な現象が観客を恐怖に陥らせる映画は、結末の処理が難しい。どう観客を納得させるか、或いは、納得させないまま不気味な余韻を残して終わらせるか、脚本家と監督さんの腕の見せ所だ。(笑)『ブレアウィッチ・プロジェクト』は、後者。ファウンド・フッテージという形式の利点を最大限に活かし、観客に解答を示さなかった。メディア・ミックスの戦略も奏功し、謎解きは独り歩きして、映画はヒット。POVが一躍脚光を浴びることになった。監督さんもプロデューサーも、クレバーな方だ。映画が持つ本質的ないかがわしさを熟知していた。以来、似たような作品は後を絶たない。本作品は、そんな作品群の中の一本。“その他大勢”という言葉でくくられてしまう。或る意味、『ブレアウィッチ~』の呪縛に惹かれ、逃げられなくなった映画人が吐き出した毒気のようなものだ。だから、評価するに値しない。――マイクは、親友クリスからのビデオメールを見て、山小屋を訪れる。麻薬常習者の彼を閉じ込め、麻薬に抜くためだ。幻覚から銃を撃ちまくる彼を手錠をかけ、長い治療が始まった。しかし、麻薬の売人が現れて、クリスに預けたヤクを返せと脅迫する。先住民がやって来て、ここは居留地だから立ち退けと迫る。その都度、マイクは対処して来たが、不可解な現象が起き始める。不気味な写真、フィルム、日記帳……。クリスは、何かが起きていると直感し、小屋について調べ始める。……というお話し。悪くはないが、決定的に分かり辛い。時々、古いフィルムが焼けるような場面転換があるが、それが何を意味するのか、私には分からなかった。何か意味があるのだろうし、エンドカットを補完していたはずだ。でも、意味が分からなかったので、結局、「え?」という感想しか抱けなかった。(苦笑)でも、主人公のマイクが終盤で語る真相のようなもの(推論?)が面白かった。「箱に入った空のフィルムが俺たちの前にあったとして、開けてみるとお前の姿が映っている。カメラはない、でも、映っているんだ。俺の心が、お前の姿をフィルムに写したんだ」つまり、“念写”ってことね。でも、なんで念写されて、2人の前に提示されるのかは、不明。然も、後半になると2人を助けるように未来の出来事を映し出す。どうして?洞窟の壁画や小屋の壁に刻まれた絵、そのエリアにまつわる噂話、最後のカットが指し示すのは、異星人の存在だが、それが不気味な現象と、どう結びつくのか、やはり分からなかった。なのに原題は『RESOLUTION』って、どういうワクだ?せめて、心霊現象として扱ってくれていたら、もう少し合理的な説明がついただろうに……。残念。(溜息)でも、役者さんは、見映えのいいところを揃えていたことには感心した。先住民の若者にしても、ヤクの売人の2人にしても、ちゃんとした役者さんだった。冒頭の1カットしか出て来ないが、マイクの嫁さんも美人だった。褒めるところは、そこしかないな。(笑)う~ん、やっぱり、この手の作品は、好きじゃないなぁ。オススメ致しません!(誰か解説してくれることを願います)
2017.09.27
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0747 ノウイング [ブルーレイ]※オモテ面【スタッフ】・監 督 アレックス・プロヤス・脚 本 ライン・ダグラス・ピアーソン ジュリエット・スノウドン スタイルズ・ホワイト・ストーリー ライン・ダグラス・ピアーソン・撮 影 サイモン・ダガン,A.C.S.・プロダクション・デザイナー スティーヴン・ジョーンズ=エヴァンス・編 集 リチャード・リーロイド・衣 装 テリー・ライアン・音 楽 マルコ・ベルトラミ【キャスト】・ジョン……ニコラス・ケイジ(大塚明夫)・ケイレブ…チャンドラー・カンタベリー(松元 恵)・ダイアナ…ローズ・バーン(岡 寛恵)・ルシンダ/アビー…ララ・ロビンソン(津村まこと)・フィル……ベン・メンデルゾーン(藤原啓治)・グレース…ナディア・タウンゼント(弓場沙織)※ウラ面【仕 様】・型 番 PCXT-50003・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 KNOWING・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG 4-AVC、DOLBY DIGITAL、 DOLBY TRUE HD、Blu-ray、セル専用・提 供 東宝東和 株式会社ポニーキャニオン・発 売 東宝東和・販 売 株式会社ポニーキャニオン・価 格 税抜 4,700円・収 録 本編 122分+特典映像 34分・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ 1920x1080p High Definition・音 声 1.英 語(5.1chサラウンド/ ドルビーTrueHD) 2.日本語(5.1chサラウンド/ ドルビーTrueHD) 3.音声解説(2.0ch/ドルビーデジタル)・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕 3.吹替用字幕 4.音声解説用字幕・映像特典 1.メイキング・オブ・“ノウイング” 2.“ノウイング”と終末のビジョン 3.予告編集 4.アレックス・プロヤス監督による音声解説【ジャケット】・オモテ面:私達は生きたい、どんな事をしても…・ウラ面 :『アイ,ロボット』 アレックス・プロヤス監督が放つ、 未体験のSFディザスター・パニック超大作!! 地球上で起こるすべての大惨事が、 偶然ではないとしたら…。地球、炎に焼かれる大都市、そしてニコラス・ケイジの顔……。N.ケイジの顔も“大惨事”ってこと?(笑) 見応えのあるジャケットのオモテ面だと思う。ウラ面は、ブルーレイにしては、情報量が多い。ただ、ケイジ君の横顔が再び登場しているが、もう少し違うイメージの画像の方が良かったな。スターの映画だから、ケイジ君の画像を使うのは当然だが、オモテ面のそれと似たような表情なのは、いただけない。でも、わずかにストーリーが伝わって来る。いいデザインだ。※ピクチャディスク【感 想】「みんな道連れ」――タイムカプセルに入れられた小学生の手紙。50年後、その手紙が学者の手に渡る。シングルファーザーの彼は、手紙に書かれた数字の羅列を見て、一部分が日付であることに気付く。それがすべての始まりだった。……というお話し。細かく記したいが、ミステリアスな脚本を台無しにしてしまうので、それは止めておこう。観ていただいた方が良いかも知れない。(笑)タイムカプセルには惹かれるものがある。時間を超えること、中身が何なのか分からないこと、或いは分からなくなってしまうこと。そんな魅力的なアイテムを導入部分に持って来たことは◎。過度な演出は避け、中陽を保っている点もいい。隠されて来た謎が、真実なのか学者の思い込みなのか、不分明のまま物語は展開する。この居心地の悪さ、もどかしさ、もう一歩踏み込んで真実を明らかにしてほしいと思う観客を翻弄する。だから、同じ立場の母娘と出会っても、馴れあわない。スティーブン・スピルバーグ監督の名作『未知との遭遇』のリチャード・ドレイファスとテリー・ガーのように安易に解り合ったりしない。エゴをむき出し嘘をつき、反発したり迎合したりする。コミュニケーション不全の現代を象徴するような関係だと言える。哀しいことだが……。大きな秘密を知ってしまった主人公は、災厄を防ごう(?)と現場に駆けつける。誰が見ても“蟷螂の斧”としか言いようのない行為は、その焦燥感とは裏腹に、滑稽に見える。飛行機や地下鉄の事故は、なかなかの迫力で、デザスタームービーの1コマとして見る分には申し分ない。けれど、ミステリアスな導入部分の雰囲気を引きずりながらだと、やや違和感を禁じ得ない。だって、主人公はMITで研究に従事する学者でしょ? バリバリの理系人間のはずなのに情緒的すぎやしないか? 暗号を解いて、その意味するところを信じるなら、個人の力ではどうにもならないことくらい容易に解りそうなものだ。然るべき手を打ったら推論を再検証すべきだろう。それとも自ら推定したことが信じられなかったのか……。いずれにせよ、愚かとも言える行動は、客観性を重んじる理系人間には見えない。最初は「ニコラス・ケイジはミスキャストだよなぁ」と思っていた。彼の芝居が適切でないと判断したのだ。しかし、主人公の合理的でない行動を見ているうちに、はったと気づいた。それは、妙ちきりんな異星人が現れるに及んで確信に変わる。「なんだ、コイツ、もう死んでるじゃないの?」(笑)すべては、主人公の想念でしかない、――そう結論づけた。ダイアナと娘は、実は亡くなった彼の妻と実の娘の象徴(娘がいたとする描写はなかったが……)。一家4人は、交通事故で死亡する。その刹那、主人公の頭の中を駆け巡った悪夢が、本作品というわけだ。彼は、デザスターから家族を取り戻そうと躍起になるが、それは想念の中でもうまく行かない。ダイアナは死に、子供たちとも別れ、彼はせめて両親との関係だけは修復したいと願う。しかし、死は間近に迫っていた。……そんな風に、本作品はみえた。実際、子供たちが辿り着く新しい惑星は、まるで丹波哲郎監督の『大霊界』みたいではないか。(笑)『未知との遭遇』は夢や希望、明るい未来を描いていた。しかし、本作品は最初から正反対の未来を提示する。いわゆる滅亡だ。災厄と被害者の人数をカウントする行為自体、行き着く先はアルマゲドンでしかない。彗星が衝突するのか、地球の自転が止まるのか、致死率 100%のウィルスが全土に拡散するのか、どんな災厄であれ、個人にとっては自分自身の死でしかない。極端な解釈だが、そういうことだろう。ニコラス・ケイジは、とうとう全人類を道連れにするところまで来てしまったか。(笑) またも途中で(最後に)死んでしまうケイジくんに敬意を表して、オススメ!
2017.04.20
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0713 エイリアン/パンデミック※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 ビリー・オブライエン・製 作 エド・ギニー『大統領暗殺』 バートランド・フェーヴル ルース・ケンリー=レッツ 『マイウェイ/銃弾のレクイエム』・音 楽 エイドリアン・ジョンストン 『キンキーブーツ』【キャスト】・エシー・デイヴィス 『シャーロットのおくりもの』『真珠の耳飾りの少女』・ジョン・リンチ『スライディング・ドア』・ショーン・ハリス『ブラザーズ・オブ・ヘッド』『0:34』・マーセル・ユーレス『GOAL!』・ルース・ネッガ『プルートで朝食を』・スタンリー・タウンゼント『リバティーン』※ウラ面【仕 様】・型 番 LBXC-210・製作年度 2005年・製 作 国 イギリス・アイルランド・原 題 ISOLATION・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 タキ・コーポレーション・販 売 元 ファインディスクコーポレーション・収 録 本編94分・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコ・音 声 1.オリジナル ステレオ・字 幕 1.日本語字幕【ジャケット】・オモテ面:次々と生まれる――。 《Austin Fantastic Fest 2006 Best Director/Best Film/ Best Cinematography》 《Gerardmer Film Festival 2006 Grand Prix/International Cities Award》 《Leeds International Film Festival 2006 European Fantasy Film in Silver》 《Screamfest.2006 Festival Trophy Best Artist/Best Director/Best Film》・ウラ面 :「ソウ」シリーズ ライオンズゲート提供 感染と襲撃の恐怖を描く 傑作パニックホラー ウイルスをまき散らしながら、 ヤツらは増殖し続ける… 感染を防いで、ヤツらを仕留めよ!ジャケットのオモテ面のイラストは、なかなか良い出来映えだと思う。本作品の陰湿な雰囲気を上手に伝えている。確かに、本編に登場するクリーチャの幼体は、こんなカンジだ。でも、邦題の『エイリアン』ってのは、間違っている。クリーチャ・デザインからの連想なのは解るが、もう少し何とかならなかったのかなぁ。それに、煽り文句の「ヤツらを仕留めよ!」って、何?(笑)ビデオゲームが原作の映画なら解るけど、本作品は、そういうベクトルの作品ではないんですけどね。(汗)売る側のしたたかな戦略と本作品の出来映えとのギャップが、何だか哀しい。(溜息)※ピクチャディスク【感 想】「狂牛病の騒動が生んだバイオホラーの佳作」小品ながら、なかなか良く出来た作品だった。――農場の経営に行き詰まったダンは、獣医のオーラの勧めでバイオ研究所に協力することになる。遺伝子を組み換え、繁殖力の強い牛を作る実験に、農場の雌牛を供したのだ。或る夜、実験体の雌牛が産気づく。ダンは、何とか仔牛をとり上げるが、何かがおかしい。駆けつけたオーラも異常を察し、感染を怖れて母子ともに殺してしまう。実験体が出産した仔牛は、臓器が巨大化した形成異常だった。見かけこそ仔牛だったが、鋭い牙を持っている。然も、その仔牛は体内に6匹の幼体を宿していた。それは、牛とは思えない姿カタチをしており、明らかな奇形だった。ところが、そのうちの一匹が生きていて、農場の内で成長し始める。……というお話し。“湿地の農場”という設定が素晴らしく、陰鬱な雰囲気が全編を支配している。カメラの被写界深度は狭く、否が応でも観客をスクリーンに集中させる工夫が凝らされている。監督さんのセンスとカメラマンの腕が滅法いい。(笑)面白いのは、途中から「感染の可能性がある」というセリフが出て来ること。(不謹慎か)狂牛病は、2003年頃から世間を騒がし始め、日本でも2005年末まで米国牛肉の輸入を禁止した。その頃に製作された作品なので、たぶんに騒動の影響を受けている。しかし、狂牛病が、感染ではなく、牛の体内で遺伝子異常によって発症する可能性があると発表されたのは、ずっと後になってのことだ。本作品は、脚本を仕上げるに当たり、その辺のリサーチを徹底したようだ。オーラも、研究所から来たジョンも、感染の可能性を示唆し、農場を隔離しようとする。感染を拡大させないためだ。その切迫感が、リアルに伝わり、面白い作品に仕上がった。(原題からして“隔離”だしね)監督は、ビリー・オブライエン。本作品が長編デビュー作。なかなかどうして、堂に入ったものだ。オタクくんっぽいが、そのうち飛んでもない作品をリリースしそうだ。撮影は、ロビー・ライアン。仕事熱心(笑)な方のようで、ショートフィルム含めて80数本の作品に携わっている。『あなたを抱きしめる日まで』が、代表作だろう。アイルランドの作品なので、テイストは欧州の映画である。ぶっきらぼうなアート系の雰囲気も持っている。説明過多のハリウッド映画を見慣れた目には不親切な作りをしているが、状況はキチンと説明されるのでフラストレーションは少ない。不快感を伴うグロテスクな映像は好みの分かれるところだろうが、理知的に扱っているので、あまり後には残らない。その辺は安心して観ていられる。『エイリアン』シリーズを期待しなければ、十分に楽しめる作品だろう。ただ、ディスクの作りは最低レベル。音声・字幕の切り替えもなければチャプターリストもない。勿論、特典映像もない。あるのは、“PLAY”のアイコンだけ。日本語字幕だけが、日本版であることを主張している。もう少し、作品に敬意をはらって作り込みましょうよ。オススメ!
2017.03.17
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0670 アザーズ/捕食者※オモテ面【スタッフ】・監 督 ニコラス・アーロン・メッツァナット・脚 本 ニコラス・アーロン・メッツァナット ジョシュア・リングル・撮 影 エド・ルーカス・音 楽 フリッパー・ダルトン・製 作 ブレッド・ドノフー ジョシュア・リングル・製作総指揮 D.アラン・グラハム【キャスト】・リサ(早川 舞)……クリスティーナ・アナパウ 「ブラック・スワン」・ゲイツ(佐藤拓也)…リッチ・マクドナルド 「ゴッド・ブレス・アメリカ」・ロック(下山吉光)…ジェームズ・C.バーンズ・V(赤坂柾之)………ブレッド・ドノフー「スピーク」・クロムウェル(米田基裕)…エリック・ロバーツ 「エクスペンダブルズ」※ウラ面【仕 様】・型 番 ALBD-8080・製作年度 2014年・製 作 国 アメリカ・原 題 BLACKJACKS・そ の 他 片面1層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・発 売 アルバトロス株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・収 録 81分・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.デカ字幕 3.日本語吹替用字幕・映像特典 予告編収録【ジャケット】・オモテ面:地下に広がる極秘施設。 閉じ込められた6人の兵士。 全ての終わりが、始まる。・ウラ面 :中央アジア・カザフスタンの国境付近。 地下に広がる、迷路のような巨大研究施設。 突如、施設のあらゆる通信手段が断絶。 救出作戦を遂行すべく、 潜入した最強の傭兵部隊。 そこで彼らに襲い掛かる、“何か”とは?! 刻々と迫る破滅へのタイムリミット! 未知なる恐怖とのサバイバル! 閉ざされた空間で繰り広げられる、 予測不能のSFバトル・アクション!!アルバトロスからのリリースらしい素晴らしいイラストのジャケット。モンスターの横顔に、地下施設の傭兵たちの姿が精細に描かれている。素晴らしい。ウラ面も、SFアクション映画らしいデザインになっており、フレームも凝っている。使われている本編からの取り込み画像も、なかなか多彩だ。オモテ面とウラ面とで色彩の統一感があり、見事な仕上がり具合いだと思う。さすが、アルバトロス!※ディスク【感 想】「モンスター映画<戦闘アクション映画」モンスター・ホラーと見せかけておいて、実は戦闘アクション映画。モンスターも出て来るには来るが、申し訳程度。監督さんは、マニアックな知識を駆使し、銃火器を使った戦闘シーンを撮りたかっただけに違いない。(笑)――中央アジア、カザフスタン共和国。クロムウェル社の研究施設からの通信が途絶する。その施設では、著名なエネルギー学者が新たなエネルギー開発に従事していた。事態を重くみたクロムウェル社は、傭兵グループ“ブラックジャック”を雇うと通信の回復と博士の救出を指示する。また、FBIで仕事をしていた霊能力者のリサが同行することになる。彼女は、人の波長を感じ取ることが出来ると言う。カザフスタンに到着した彼らは、途中、ゲリラと交戦になるものの研究施設にたどり着く。ところが、リサによれば、地下の研究施設にいるのは1人だけだった。一体、何があったのか? 彼らは二手に分かれ、一方は通信の回復、もう一方は博士の救出に向かう。……というお話し。やたらと見にくい作品だった。頻繁にフラッシュバックを差し込むものだから、マジメに観ていると気持ち悪くなって来る。それに、ヘンに編集に凝っているわりには映像の使い回しが多い。コケ脅しの音効も安っぽい。監督さん本人が思うほど、観客は「カッコイイ!」なんて思ってくれないと思うぞ。(笑)ただ、傭兵たちの行動が、やたらとホンモノっぽく描かれていて面白い。リアルだ。多彩な銃火器が登場するのも、マニアには魅力的だろう。そういう意味では、プレオープニングの射撃テストや中盤のゲリラ掃討作戦は、なかなか見応えがあった。ところが、地下施設内に入ってからは、退屈になる。戦力を二手に分散したことも敗因だが、なかなかモンスターが襲って来ないところ、姿を見せないところが、失敗だろう。意図するところは解るが、そこまで演出力がなかった、ということだ。それでも、最後の最後にモンスターをキッチリと登場させたのは、お見事。CGの出来映えも、まずまずだ。一点豪華主義だな。(笑)主演は、リッチ・マクドナルド。新たに“ブラックジャック”に加わったジョナサン・ゲイツを演じていた。でも、あまり見せ場がなかったなぁ。ちょっと地味だった。霊能力者のリサ・ウエストブルックを演じたのは、クリスティナ・アナパウ。センシティブな雰囲気は良かったが、銃を撃つタイプには見えない。監督は、ニコラス・メッツァナット。本作品が長編デビュー作らしい。IMDBには、まだ次回作の情報はUPされていない。本作品が不評だったか、次の企画が通らないか……。確かに、この監督さんのホラーやモンスター映画は観たくないが、戦闘アクション映画なら観てみたい。いっそ戦争映画でも善いような気がする。(苦笑)B級映画としてのサービスカットもあるし、ツッコミどころは満載だし、エリック・ロバーツも出ている(笑)し、深夜に観るなら充分な出来映えの作品だった。ちょっとだけオススメ!
2017.02.02
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0587 60年後…※オモテ面【スタッフ】・監 督 ハワード・ウェクスラー・製 作 マーク・ブリューワー ブライアン・ブリューワー ハワード・ウェクスラー・脚 本 ブライアン・ブリューワー・編 集 ドン・アダムス ハリー・J.ピカルディ【キャスト】・ロックリン・マンロー(雨宮正武) 「アート・オブ・ウォー2」「ザ・キーパー/監禁」・ケリー・ペンディグラフト(森野美香)・プライアン・ゲスト(平本昌央)・プライアン・ブリューワー(安部壮一)・デヴィッド・ジーン・トーマス(東十條) 「ER13/緊急救命室(第13シーズン)」・テリー・ベッカー(渡邊 洋)※ウラ面【仕 様】・型 番 LCDV-71223・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 ・収 録 本編approx.95分・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・音 声 1.オリジナル (英 語):2.0ch ステレオ 2.日本語吹替:2.0chステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社ラインコミュニケーションズ・販 売 元 株式会社ラインコミュニケーションズ【ジャケット】・オモテ面:その侵略は、 いまも続いている――・ウラ面 :感染症状:100%凶暴化 原因:未確認… 増大する感染者数、拡大する感染区域、 残された者達のサバイバル劇が今始まる!! 2009年 9月 9日、地球へ落下した物体 そこに潜んでいた無数の地球外生命体は ある街の住人達に寄生し凶暴化させていった 感染を免れた数人はその街から脱出を図るが… 60年を経た今、その日の惨事が 未だ解決されていない事を一人の女性が 語り出したオモテ面は、ダニー・ボイル監督の『28日後…』を想起させるデザインになっている。素晴らしく良く似ている。それに、描かれた登場人物のイラストも、かなり安っぽい。(笑)ウラ面も、サスペンス・スリラーを気取ったイメージになっているが、このジャケットほどには、本編は面白くない。――というより、安っぽい出来映えだ。或る意味、本編に相応しい出来映えのジャケットだ。【感 想】「60年も経ったら、日本最高齢になれるかも……」『28日後…』でも『28週後…』でもない。いきなり半世紀以上経って『60年後…』って、何? 随分と投げやりなタイトルだな。(笑)邦題をつけるにしても、もう少し微妙なセンを狙わないとウケないと思うぞ。(溜息)VODのリストで見た時は、まさかダニー・ボイル監督の『28日後…』に似せてゾンビ映画の路線で売っているとは思わなかった。正直、ジャケットを見た時は驚いた。(笑) と同時にリリースした会社の意図を理解した。でも、こんなんで良いのかなぁ。(苦笑)スティーブン・セガール御大の『TRUE JUSTICE』シリーズの第2シーズンに登場したロックリン・マンローが出ていたので、本作品を観た。それ以外に理由は、ない。で、いまは少々後悔している。ネットの時代なのだから、情報はいくらでも拾える。もうちょっと調べてから観ればよかった。(溜息)映像は、ひと昔前のホームビデオで撮ったような感じ。VHSレベルと言ったらいいだろうか。然も、タイトルやクレジット、編集もデジタルではなく、アナログだったフシもある。或いは、製作サイドに、デジタル機器を扱うノウハウがなかったか……。(溜息)何とも安っぽい上に解像度が著しく低い。こんなんでは、アングルがどうの奥行きがどうのと言ったところで、はじまらない。自主制作だろうか。このレベルじゃ何の希望もない。物語は、『ボディ・スナッチャ』モノである。60年前、或る町を襲ったエイリアンの侵略について、老女が語る。……という構造になっている。面白いのは、ラストシーン。何故だか、老女の元恋人が当時の姿のまま現れる。男は、エイリアンに寄生されてしまったのか、それとも老女の夢か、いやいやジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』のラストシーンと同じかも知れない。そう言えば、老女の昔話から物語が始まる構成も同じだ。主人公2人のポジションも似ている。豪華客船ではなく、町を“沈めて”しまったわけね。そっか、これは『タイタニック』か……。(笑)そう考えると、ぼんやりと製作サイドの意図が見えて来るが、……「……有り得ないわ」そう。老女のセリフに賛同します。オススメするなんて、有り得ません!(笑)
2016.11.11
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0585 パニック・イン・ベガス/エイリアン襲来※オモテ面【スタッフ】・監 督 マイケル・リックス・脚 本 マイケル・リックス ミシェル・ヘイリー・製 作 ミシェル・ヘイリー・製作総指揮 マイケル・リックス・企 画 マシュー・ジェイソン・ウォルシュ【キャスト】・ミシェル・ヘイリー・フィル・ヴァレンティン・ライアン・シルヴァーマン・ビヴァリー・リン・ティム・デラニー・ビアンカ・パリス・リチャード・アンドリュー・エヴァンス・モッチ・アイザックス・ヴェロニカ・ロペス・ジリアン・ビズート・ベン・ロトゥンド 他※ウラ面【仕 様】・型 番 COMT-005・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 VEGAS SKYLINE・収 録 約 81分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英 語 (オリジナル) ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 メディアトップ・販 売 元 コンマビジョン【ジャケット】・オモテ面:眠らない街に最期の夜が訪れる時……・ウラ面 :カジノの都に、人知れず降りてくる戦慄の恐怖。 生き残りを賭けて、 運命のルーレットが回り始めた……!オモテ面は、素晴らしいイラストが用いられているが、ちょっとピンボケ。(笑) やはり、タイトルが『~・ベガス(VEGAS)』なのだから、それらしい景観を描いて欲しかった。それを気にしなければ、中央の高層ビルの屋上からエイリアンの宇宙船が何かを吸い上げている画は、満足感が高い仕上がりだ。(ボンヤリとエイリアンが上空の雲間に描かれているところも、手が込んでいる)ウラ面は、『ジュラシック・ビースト』と同じレイアウトになっている。たぶん、この会社からリリースされる作品のジャケットの裏面は、みんな同じなのかも知れない。(笑)【感 想】「ソフトポルノ」母星に女性のいなくなったエイリアンが、地球にやって来る。種の保存のために彼らは地球人女性とHをしまくるためだ。――こう書くと、ポルノ映画の粗筋みたいだ。(笑)確かに、本作品の序盤は、ソフトポルノとしか言いようがない展開。ジャグジーでH、病院でH、ストリッパーと車でH……。何の映画なのか、さっぱり分からない。(笑)――ビル・ランドール医師と婚約しているシンディは、催眠療法士。彼女は、患者の中に不可解なことが起きていることを不審に思っていた。結婚を間近に控えた或る日、ビルの様子がおかしいことに気づく。ビルはエイリアンに乗っ取られていたのだ。シンディに気付かれたと知ったビル(エイリアン)は、シンディを襲うが、そこに突然、1人の男が現れてビルを撃退する。彼は、ルーカスと名乗る。が、人間ではなかった。昔、地球にやって来たエイリアンだった。1人の地球人女性を愛したため、地球に置き去りにされたのだ。そして、シンディは、その女性の生まれ変わりだった。……というお話し。ラジオのパーソナリティーやビルの元恋人が登場するが、本筋とはあまり関係がない。ムダに登場人物が多いような気がするな。(苦笑)H目的の“エロ”エイリアンも登場するにはするが、昔懐かしいSF映画に出て来るような造形で、モチロン着ぐるみである。この手のものが好きな方には嬉しいのかも知れないが、私はノーマルなので個人的には何もそそられない。(笑)ところで、エイリアンにオチ○チンは付いているのだろうか? 子供が出来るのか?いわゆる異種間交配(ハイブリッド)は、普通は一代限りと言われている。もし、ヒトとエイリアンのハイブリッドが誕生したとして、それは生殖能力を有しているのだろうか?そもそも、宇宙を旅して地球にやって来て地球人女性とHするより、人工受精とか、もっとカンタンな方法があるんじゃない?(それじゃあ映画にならないか……)そう言えば、どこかの国で人間と動物を掛け合わせた胚を作っていたっけ。あれって、どうなったんだろう。気になる。邦題にあるような“パニック”シーンもないし“襲来”も描かれない。ラスベガスである必要もないし、ヒット映画をパロったポルノ映画の方が、まだ出来映えはいい。それくらいバカバカしい作品だ。でも、何か人間の根源的なモノを現しているようで興味深い。(笑)ま、オススメは致しませんけどね。(笑)
2016.11.09
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0532 パラノーマル・エクスペリメント※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 ブレアー・エリクソン・製 作 ショーン・アカース 「オール・イズ・ロスト」「マージン・コール」 コーリー・モッサ ステファニー・リッグス クリスチャン・アーノルド・ビューテル・撮 影 ジェレミー・オバートン・音 楽 アンドレアス・ウェイデインガー【キャスト】・カティア・ウィンター・テッド・レヴィン「羊たちの沈黙」・マイケル・マクミラン・コーリー・モッサ・モニーク・カンデラリア・ジェニー・ガブリエル・ヴィヴィアン・ネスピット※ウラ面【仕 様】・型 番 NSD-5720・製作年度 2013年・製 作 国 ドイツ・アメリカ・原 題 BANSHEE CHAPTER・収 録 88分・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.オリジナル (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.デカ字幕・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・発 売 ニューセレクト株式会社・販 売 ニューセレクト株式会社・映像特典 予告編収録※ディスク【ジャケット】・オモテ面:1963年 アメリカ政府が極秘で実施した 薬物投与による生体実験 人間を洗脳しコントロールする コードネーム“MKウルトラ計画” 発見された実験の記録映像には 想像を絶する恐怖が写し出されていた !閲覧注意 WARNING 体調の悪い方心臓の弱い方は、 視聴をご遠慮下さい。・ウラ面 :2013年 トロント映画祭(AFTER DARK部門) ロンドン・フライトフェス映画祭 “最恐映画賞”受賞 「ブレアウィッチ・プロジェクト」 「パラノーマル・アクティビティ」の 恐怖がよみがえる ――The Examiner この恐怖には身の毛がよだつ ――Variety 凄まじい恐怖体験 ――Hollywood Reporter 危険な刃物のような映画 ――Screen International 髪の毛が逆立つ怖さ ――SFX Magazine CIAが抹殺した恐怖の記録 ――Los Angels Times 2014年ベストホラー映画 ――Wicked Channelオモテ面は、主演女優の叫ぶ顔。ガラスに越しに見えるように工夫されている。その後ろには誰かが椅子に縛り付けられ、医師のような男が見下ろしている。「次は、この女性の番だ」という演出なのだろう。物語があるイラストだが、ちょっと本編には、そぐわない。(苦笑)ウラ面は、何故か人体模型が中心に置かれ、そこに本編からの取り込み画像がコラージュされている。なかなかオシャレだ。でも、本作品に対するメディアのコメントが列記されているのが、ちょっと……。(汗) これも広告の一手だとは思うが、同じような表現ばかりなのが、気になる。これって創作か?【感 想】「彼方より」タイトルから推して、『パラノーマル・アクティビティ』のヒット以後、“雨後のタケノコ”のようにリリースされた亜流作品の1本だと思っていた。だいたい邦題に“パラノーマル”なんて付いたひには、激安低級ビデオ作品以外に考えられないではないか。(笑)ところが、本作品は、意外とよく出来ていた。やや小粒な印象は拭い切れないが、“MKウルトラ計画”だの“乱数放送局”だの、魅力的なモチーフが散見出来て、B級映画ファンとしてはニンマリだ。ただ、あまり深く掘り下げていないので、マニア君たちには物足りないかも知れない。けれど、普通の人々にはこれで十分だ。(苦笑)――サラは、疎遠になっていた友人ジェームズ・ハーシュが失踪した事件を調べ始める。ジェームズが友人のレニーに撮らせたビデオ映像から“MKウルトラ計画”を検証するため、当時と同じ薬物“DMT19”を服用したことが分かる。その直後、何かが起きて、彼もレニーも行方不明になっていた。短波放送に詳しい知人から、ビデオ映像に残された音声が“乱数放送局”ではないかと知らされるサラ。さまざまな生活音にランダムに数字だけが女性の声で繰り返し放送される。誰が何のために放送しているのか不明だと言う。また、DMT19をジェームズに送った“コロラドの友人”が、作家のトーマス・ブラックバーンらしいことを知ったサラは、彼を訪ねて行く。……というお話し。乱数放送局のことを教えてくれたオッサンが、実はNSAで暗号解読に携わっていたとか、なかなか興味をそそられる設定も見せてくれる。ただ、ツッコミどころも多々あるのも事実。そのオッサンは以降登場しないとか。(笑)ブラックバーンの女友達らしいカーリーが、DMTを「調合した」と言っていたが、どうやったのか、とか。ブラックロック砂漠にある第5実験室を容易く見つけるが、これもまた、どうやって見つけたのか、とか。DMTを摂取することで、脳が触媒の働きをして“奴ら”を呼び込むって説明だったが、DMTを摂取していない人間も失踪するのは何故なのか、とか。……言い出したらキリがない。こうした“ほつれ”をそのままに出来るところが、ホラー映画の良いところかも知れない。そんなことばかり考えて観ていたら、主人公のサラがタンクトップ姿で頑張っていたことに気づかなかった。勿体ないことをした。(笑)クレジットにも出て来るが、本作品は、H.P.ラブクラフトの『彼方より』がベースになっているらしい。本編でも、登場人物が言及しているあたりが面白い。わざわざセリフにしたのは、そうしないと分かって貰えないと思ったのだろうか。面白い。面白いことが、もうひとつ。本作品は、POVではない。ファウンド・フッテージではあるが、POVの形式にこだわっていない。けれど、その雰囲気だけは、キッチリ踏襲している。確かに、幾つかの場面で「おや?」と違和感を覚えるところもあるが、なかなか計算された作りだと言えるだろう。少しオススメ!
2016.09.17
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0531 マジェスティック12※オモテ面【スタッフ】・監 督 ショーン・バーディン ロバート・クーリー・製作・脚本 ショーン・バーディン・編 集 リチャード・アレン・クルーク【キャスト】・ジョー・アンダーソン・リサ・モーガン・ボブ・ラーソン※ウラ面【仕 様】・型 番 LBX-763・製作年度 2010年・製 作 国 アメリカ・原 題 UNAWARE・収 録 本編approx.80分・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・音 声 1.オリジナル (英 語) :2ch ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社ファインディスクコーポレーション・映像特典 オリジナル予告編【ジャケット】・オモテ面:1947年 ロズウェル 闇に葬られた真実 今どこにいるのか――? あの日、捕獲された異星人は… WINNER AWARD OF MERIT ACCOLADE COMPETITION 2010 WINNER HONORABLE MENTION LOS ANGELS MOVIE AWARDS 2010 WINNER ORSON WELLES AWARD CALIFORNIA FILM AWARDS 2010 WINNER AWARD OF MERIT THE INDIE FEST 2011 WINNER OFFICIAL BEST OF FEST AWARD 2011 WINNER SPECIAL RECOGNITION INDY HORROR FILM FESTIVAL 2011・ウラ面 :“エリア51”と並ぶ禁断の国家機密… その真相に限りなく近づいた者達を捉えた POVxSF――解禁! テキサス州に休暇に訪れた 2人の男女に襲いかかる未知の脅威! その様子を1台のビデオカメラが 余すことなく捉えていた… マジェスティック12とは!?… 1947年ロズウェル事件の真相究明のために 設立されたとされる、米国最高機密機関である。 しかしその実態は未だ明らかにされていない。 数多の謎を残し、UFO史上最大の ミステリーと言われる“ロズウェル事件” にスポットを当て、主人公達に襲いかかる 怪奇を捉えたSFムービー登場!!ジャケットのオモテ面は、『第9地区』を模している。街を背景に巨大なUFOが浮かび、その下に警告の看板。同じレイアウトだ。違いは昼か夜かだけ。こういうイージーなイラストは、センスが問われるが、本作品に関して言えば、なかなかの出来映えだ。あまりあからさまではないし、元ネタに気づいた人がニヤリ出来るくらいの仕上がり具合いだ。(笑)ウラ面は、主人公達が納屋を探検した時の画像が使われている。何の変哲もない場面なのだが、そこからミステリアスな雰囲気を引き出したセンスに凡庸でない才能を感じる。【感 想】「お行儀のいいPOVなんてツマラない」POVにもいろいろあるが、定番のジャンルは、やはり心霊モノだろう。『パラノーマル・アクティビティ』シリーズが代表格だが、『グレイブ・エンカウンターズ』も面白かった。日本でも心霊ビデオが山のようにリリースされている現実を考えると、人は死後の世界に強く惹かれるものらしい。いずれ、誰もが死ぬんだから、「何も今から死後の世界を覗き見しなくてもいいじゃん」と思う。(笑)このジャンルは、スピリチュアルな現象(超常現象)まで範囲を広げれば、かなりの本数がリリースされているだろう。個人的には、スティーブン・スピルバーグが製作したTVドラマ『THE RIVER/呪いの川』が印象に残っている。密林が動いて川を封鎖するエンディングが好みだ。(『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』はこのジャンルだな)ゾンビものならば、『●REC』シリーズが最強。『エスケイプ・フロム・リビングデッド』と『ゾンビ・クロニクル』の2部作も殺伐としていて忘れがたい。デザスター系なら『イントゥ・ザ・ストーム』。このジャンルは難しいのか、他に思いつかない。ま、わざわざPOVにするよりストレートに描いた方が、スペクタクル・シーンは迫力があるしね。(苦笑)モンスター映画なら『クローバー・フィールド/HAKAISHA』か。いやいや、『トロール・ハンター』という名作があったな。あれは面白かった。『ダイナソー・プロジェクト』も、或る意味、モンスター映画か……。本作品は、エイリアンによるアプダクションもの。『エリア0〈ゼロ〉』なんてのもありましたな。パワフルだけど支離滅裂な作品だった。あれに較べたら、かなり温和し目のストーリー展開。(笑)――カップルが、休暇を過ごしに祖父母の家にやって来る。ところが、生憎、祖父母は留守だった。予定を変えるわけにもいかず、2人はこの家で週末を過ごすことにする。月曜日には、祖父母は戻って来るだろう。男は、女にプロポーズし、記念すべき旅行の初日を飾る。しかし、その夜、敷地の片隅に建つ納屋で2人が見つけたのは、エイリアンとおぼしき奇怪な死体だった。その瞬間から楽しいはずの旅行が狂い始める。……というお話し。この手の作品の常で、80分程度の長さなのに、物語が動き始めたのは、60分を過ぎた頃。それまで延々とホームビデオを我慢して見なければならない。まぁ、キチンとした役者さんを揃えたところは救いだが、学生の卒業制作のレベルなのはツライ。製作費は1万ドルくらい? 撮影日数は2日か……。学生が撮ったならば「よくできました」と二重丸を上げたいが、収益目的で撮ったなら、お行儀がよすぎてツマラない。もっとパワフルでブチ壊れた展開をして貰わないと満足出来ない。いかがわしさが感じられないPOVなんて一文の価値もないと思うぞ。(プロポーズしたんだから、もっと2人でやるべきことがあるだろ)オススメ致しません!(廃棄しましょ)
2016.09.16
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0500 プロメテウス 3D [ブルーレイ3D+ブルーレイ]※アウターケースのオモテ面【スタッフ】・監 督 リドリー・スコット・脚 本 ジョン・スペイツ デイモン・リンデロフ・製 作 リドリー・スコット デイビッド・ガイラー ウォルター・ヒル※アウターケースのウラ面【キャスト】・エリザベス・ショウ博士…ノオミ・ラパス(剛力彩芽)・デヴィッド……マイケル・ファスベンダー(宮本 充)・ピーター・ウェイランド…ガイ・ピアース(納谷六朗)・メレディス・ヴィッカーズ… シャーリーズ・セロン(深見梨加)※オモテ面【仕 様】・型 番 FXXKA-52503・製作年度 2012年・製 作 国 アメリカ・原 題 PROMETHEUS・収 録 124分(本編)・音 声 1.英 語 7.1ch DTS-HD マスター・オーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、dts-HD Master Audio dts-HD Digital Surround、日本市場向、 Blu-ray、セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・字幕翻訳 戸田奈津子・吹替翻訳 石原千麻・2012年劇場公開※ウラ面[DISC 1:ブルーレイ3D(本編+収録特典)] 1.3D体験コンテンツ:ハイライト映像 ・アバター ・タイタニック ・アイ,ロボット[DISC 2:ブルーレイ2D(本編+収録特典)] 1.リドリー・スコット(監督/製作) による音声解説 2.ジョン・スペイツ(脚本)とデイモン・ リンデロフ(脚本/製作総指揮) による音声解説 3.未公開シーン集 ピエトロ・スカリア (編集)とリチャード・スタマーズ (視覚効果監修)による音声解説付き 4.ピーター・ウェイランドの記録 5.プロメテウス-モバイル・アプリケー ション(SECOND SCREEN) 6.BD-LIVE特典※ピクチャディスク1【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『エイリアン』の原点―― 全ての謎が明らかに! リドリー・スコットが挑んだ 新たなSFの金字塔本作品には、幾つかのジャケットがある。でも、このバージョンが一番好きだ。3Dで最も映える場面がイラストで描かれている。素晴らしい。(笑)ただ、アウターケースもインナーケースも同じデザイン。オモテ面もウラ面も同じ。つまらん。こういうところは、手抜きだなぁと思う。これでは、アウターケースなんて必要ないじゃん。3Dと2Dの2枚組だが、2D版は『PROMETHUS TO ALIEN/THE EVOLUTION』と同じもの。メジャーの超大作なわりには、リリースの仕方がショボいなぁ。※ピクチャディスク2【感 想】「『ミッション・トゥ・マーズ』より劣る」『エイリアン』の前日譚とのことだが、リドリー・スコット版の『ミッション・トゥ・マーズ』といったおもむき。落ち着きのない演出ぶりは、お世辞にも素晴らしいとは言えないが、映像の美しさは比類がない。特に3Dは、クラクラするくらい発色が、いい。2D版よりも1段階くらい明るく、暗闇でも奥に潜んだものが感じられる。機材が揃っているなら、是非とも3Dで観ていただきたい。――世界各地の遺跡で見つかった星を指差す巨人の絵。人類の起源が有史以前に地球を訪れた異星人=“エンジニア”に由来すると信じる考古学者のエリザベス・ショウは、ウェイランド社の探査船“プロメテウス”号に乗り込む。……というのが背景。ブライアン・デ・パルマ監督の『ミッション・トゥ・マーズ(MTM)』は、火星探査がミッションだった。特に、古代の遺跡だの宇宙人飛来説が用いられているわけではない。けれど、ゲイリー・シニーズが演じる主人公の亡くなった妻が「火星には人類以外の生命体が存在する」と信じていた。それを物語を通して観客に伝える構成になっている。本作品の方が、お気楽なエンターテイメントに偏っているが、ほぼ同じだと言えるだろう。『MTM』に登場した巨大な人面は、火星人の存在を象徴していた。中性的で穏やかな表情をしていたように思う。本作品では、男性的な人面が登場する。ポスターやジャケットにも使われ、本作品のイメージにもなっている。(この男性的なイメージが、後半のエンジニアの凶暴さを予兆していた)本作品では、探索中に砂嵐にみまわれて、ノオミ・ラパスが演じるエリザベス博士らが危険な目に遭う。同じようなシーンが、『MTM』にもある。こちらは、遺跡(宇宙船)を守る防御システムとして描かれている。スペクタクル・シーンとしても秀逸だった。これに較べると、本作品は雑。ガチャガチャしていて分かり難い。エリザベス博士の救出劇もイマイチ盛り上がらなかったような気がする。『MTM』では、火星人の宇宙船の中で主人公たちが“歴史”をレクチャされる。小惑星の衝突で火星は生命体が住めない星となってしまう。火星人たちは宇宙船で星を脱出。無数の宇宙船が他の銀河系に向けて旅立って行く。その中の1隻が、地球に降り立つ。そして、元始の地球で生命のビッグバンが発生する。火星に残された宇宙船は、人類を自分たちが移住した星へと導く招待状だったのだ。そういう物語を甘美な音楽と映像で見せてくれる。本作品でも、エンジニアの宇宙船で、アンドロイドがホログラムの宇宙図に地球を見出すシーンがある。映像が最も美しいシーンだろう。残念ながらドライな描写で、情感を排している。見つけたのがアンドロイドだからだろうか……。(笑)本作品は、全体的に情感が不足していたように思う。エンジニアの遺跡や遺体の発見も“世紀の大発見”のはずなのに淡々としている。驚きもカンドーもない。それは、エンジニアの頭部に電極(?)を刺して実験するシーンで顕著に現れる。明らかに頭部の表面に変化が生じているのに実験を続ける無神経さ。とても学者の観察眼と行為とは思えない。これに対して『MTM』は、昼ドラも顔負けなくらい情感たっぷりに描く。異星人との邂逅を畏怖をもって受け入れる。だから、『MTM』では、主人公は火星人の宇宙船で旅立つ。火星人が移住しただろう別の銀河系に向かって――。科学者の使命とも言うべき未知を目指す魂が描かれたエンディングは、何とも言えない余韻を残した。見事だった。でも、本作品は、修羅場をくぐり抜けたエリザベスが、エンジニアの星に“殴り込み”をかけるような勢いで旅立つ。米国人には、拍手喝采だったかも知れないが、欧州や日本では、どうなのだろう? 「自分ちの庭先で大量破壊兵器は作らない」と言う理由だけで、殴り込みに行くのって、難クセをつけて戦争に持ち込む米国の外交政策と似ているなぁと、或る意味、納得したのだが、ロマンもへったくれもないエンディングだ。「パクりだ!」とは言わないが、既視感を拭い切れない出来映えは、完成度の低さと相俟って、リドリー・スコット監督のフィルモグラフィの汚点ではないかと思っている。続編製作を念頭においた脚本と言えば聞こえはいいが、ならば、最初から「2部作です」とか「3部構成です」とか宣言して欲しかった。これって20世紀フォックスの経営陣が、みみっちいってことだろうなぁ。(苦笑)すべては棺の蓋を覆って事は定まる。続編が公開されて、評価が定まってから観ても十分だな。(コレって、フォックスの経営陣と同じ?)現時点では、オススメ致しません!(笑)
2016.08.16
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0499 エイリアン4 PROMETHEUS TO ALIEN/THE EVOLUTION [ブルーレイ]※オモテ面【DISC 1/プロメテウス】『エイリアン』の原点――全ての謎が明らかに!リドリー・スコットが挑んだ新たなSFの金字塔!!・監 督 リドリー・スコット・出 演 ノオミ・ラパス マイケル・ファスベンダー・製作年度 2012年・収 録 124分(本編)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 7.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット(監督/製作) による音声解説 2.ジョン・スペイツ(脚本)とデイモン ・リンデロフ(脚本/製作総指揮) による音声解説 3.未公開シーン集 ピエトロ・スカリア(編集)とリチャード ・マスターズ(視覚効果監修) による音声解説付き 4.ピーター・ウェイランドの記録 5.プロメテウス - モバイル・ アプリケーション(SECOND SCREEN) 6.BD-LIVE特典【DISC 2/エイリアン】全世界を震撼させたSFホラー、衝撃の第1作!劇場公開版/ディレクターズ・カット版の2つの本編を収録・監 督 リドリー・スコット・出 演 トム・スケリット シガーニー・ウィーバー・製作年度 1979年・収 録 117分(劇場公開版) 116分(ディレクターズ・カット版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット監督による イントロダクション(ディレクターズ・ カット版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.リドリー・スコット監督による音声解説 (劇場公開版のみ) 4.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 6.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 3/エイリアン2】ジェームズ・キャメロンが創り上げた全く新しいSFホラー。劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジェームズ・キャメロン・出 演 シガーニー・ウィーバー キャリー・ヘン・製作年度 1986年・収 録 138分(劇場公開版) 155分(完全版)・サ イ ズ ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジェームズ・キャメロン監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 4/エイリアン3】デイビッド・フィンチャーの映像センスが冴える第3作!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 デイビッド・フィンチャー・出 演 シガーニー・ウィーバー チャールズ・S.ダットン・製作年度 1992年・収 録 115分(劇場公開版) 145分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.スタッフとキャストによる音声解説 2.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 3.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 5/エイリアン4】新種降臨!新たなビジュアル・ショックで描く第4弾!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジャン=ピエール・ジュネ・出 演 シガーニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー・製作年度 1997年・収 録 109分(劇場公開版) 117分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジャン=ピエール・ジュネ監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き※ウラ面【仕 様】・型 番 FXXL-55475・製作年度 ----・製 作 国 アメリカ・原 題 ----・収 録 ----・音 声 ----・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、dts-HD Master Audio、 Dts Digital Surround、日本市場向、Blu-ray、 セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社※リーフレット【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----こういうカタチでリリースするなら、『エイリアン』シリーズ全4作品、『プレデター』シリーズ全3作品(リメイク版を含む)、『AVP』シリーズ全2作品、そして『プロメテウス』を1つのBOXにして欲しかった。ちょうど10枚組だな。然も、「劇場公開版」を基本に、「ディレクターズ・カット版」「完全版」といったバリエーションも完全収録。音声も日本語吹替は、ソフト版とTV版も収録して、音源のないところは、新たに吹き替えしてくれると嬉しい。(笑)ファンの欲望は、尽きることを知らないが、映像特典は、メイキングやカルロ・ランバルディなどのインタビューをおさめてくれると資料的な価値が上がって、いい。オマケは、エイリアン・クィーンの産卵シーンのジオラマがいいなぁ。10万円出しても欲しい。(笑)※ピクチャディスク【感 想】「製作側と出演者と観客との温度差」製作側は、どうしても『エイリアン』を復活させたかったらしい。シガーニー・ウィーバーを担ぎ出してまで取り組んでいる。しかし、それが徒となった。なぜなら、どう贔屓目に見たって、私たち観客が観たい『エイリアン』でもリプリーでもなかったからだ。ここに製作側と観客との温度差を感じる。――そう、これは製作側と出演者側にも言える。製作側は稀代のモンスター復活にかなりの期待と、製作費用を注ぎ込んだようだが、出演者側にはそれだけの熱意はなかったようだ。キャラクタ優先で、感情の流れが感じられない。シガーニー・ウィーバーに至っては自己満足以外の何ものでもない。そもそもジャン・ピエール・ジュネ監督の作風は本シリーズには不向きだ。正直、もう少し正統派の『エイリアン』を観たかった。個人的には、ギレルモ・デル・トロ監督に撮って貰いたいと思っている。(“正統派”と言うことでは、『AVP』シリーズは、皮肉なことに『3』や『4』より直系に近い雰囲気を甦らせている)ところで、エイリアン・クィーンとなったリプリーは、アンドロイド1体を連れて地球に帰還することになるわけだが、果たしてその後はどうなったのだろうか?気にはなるけど、映画が製作されても観ないだろうなぁ。オススメできません!
2016.08.15
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0498 エイリアン3 PROMETHEUS TO ALIEN/THE EVOLUTION [ブルーレイ]※オモテ面【DISC 1/プロメテウス】『エイリアン』の原点――全ての謎が明らかに!リドリー・スコットが挑んだ新たなSFの金字塔!!・監 督 リドリー・スコット・出 演 ノオミ・ラパス マイケル・ファスベンダー・製作年度 2012年・収 録 124分(本編)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 7.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット(監督/製作) による音声解説 2.ジョン・スペイツ(脚本)とデイモン ・リンデロフ(脚本/製作総指揮) による音声解説 3.未公開シーン集 ピエトロ・スカリア(編集)とリチャード ・マスターズ(視覚効果監修) による音声解説付き 4.ピーター・ウェイランドの記録 5.プロメテウス - モバイル・ アプリケーション(SECOND SCREEN) 6.BD-LIVE特典【DISC 2/エイリアン】全世界を震撼させたSFホラー、衝撃の第1作!劇場公開版/ディレクターズ・カット版の2つの本編を収録・監 督 リドリー・スコット・出 演 トム・スケリット シガーニー・ウィーバー・製作年度 1979年・収 録 117分(劇場公開版) 116分(ディレクターズ・カット版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット監督による イントロダクション(ディレクターズ・ カット版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.リドリー・スコット監督による音声解説 (劇場公開版のみ) 4.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 6.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 3/エイリアン2】ジェームズ・キャメロンが創り上げた全く新しいSFホラー。劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジェームズ・キャメロン・出 演 シガーニー・ウィーバー キャリー・ヘン・製作年度 1986年・収 録 138分(劇場公開版) 155分(完全版)・サ イ ズ ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジェームズ・キャメロン監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 4/エイリアン3】デイビッド・フィンチャーの映像センスが冴える第3作!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 デイビッド・フィンチャー・出 演 シガーニー・ウィーバー チャールズ・S.ダットン・製作年度 1992年・収 録 115分(劇場公開版) 145分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.スタッフとキャストによる音声解説 2.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 3.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 5/エイリアン4】新種降臨!新たなビジュアル・ショックで描く第4弾!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジャン=ピエール・ジュネ・出 演 シガーニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー・製作年度 1997年・収 録 109分(劇場公開版) 117分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジャン=ピエール・ジュネ監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き※ウラ面【仕 様】・型 番 FXXL-55475・製作年度 ----・製 作 国 アメリカ・原 題 ----・収 録 ----・音 声 ----・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、dts-HD Master Audio、 Dts Digital Surround、日本市場向、Blu-ray、 セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社※リーフレット【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----※本商品に収録されているディスク内容はFXXA-52503『プロメテウス 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー』のブルーレイ、FXXL-51749『【FOX HERO COLLECTION】エイリアン ブルーレイBOX<4枚組>』と同仕様です。――という注意書きがある。極端な言い方をすると、ディスクの組み合わせが違うだけで、「中身は一緒♪」ということである。(笑)実に商魂たくましい。ファンの意見を言わせて貰えば、バリエーションを減らして、その分、ディスクやブックレット等の中身を充実させて欲しい。多少高価になってもいいから、満足するものをリリースして欲しいと思う。※ピクチャディスク【感 想】「リプリーの喪失感」 “映画の出来映え”を云々するよりも、この作品を『エイリアン』シリーズとしたことが間違いだったと思う。然も、デイビッド・フィンチャー監督だなんて……。『セブン』がヒットし脚光を浴びていたとはいえ、この選抜はどうもいただけない。製作側は新たなエイリアンのイメージを作りたかったのだろうが、D.フィンチャー監督はリプリーの喪失感に焦点をあてて描いている。(彼の映画のテーマは常に“喪失感”だと私は思っている)墜落によってヒックスとニュートを一度に亡くしたリプリーは、のっけから女としても母としても喪失感を味わうことになる。しかし、辿り着いた閉鎖寸前の惑星刑務所。これではキズを癒やそうにも癒せない。ただ、彼女は三度、エイリアンとあいまみえ、悟る。自分が既にヒトですらなくなりつつあることを――。フィンチャー監督ってのは、どうしても救いようのない物語りが好きらしい。困ったものだ。わずかな光明も見いだせないまま、物語りは結末へと雪崩こむ。しかし、不思議なことに、最後のリプリーの表情は安らかに見える。その表情だけが、本作品の中で唯一の“光”だ。線香花火よりも弱い光だが、監督はそれを描くためにストーリーを積み上げたと言っていい。おかげで『エイリアン』シリーズはグズグズに崩れてしまったが、映画の完成度は高いと思う。個人的には前二作の娯楽性が好きで支持しているだけに、本作品は許し難い。観客を選ぶ不遜な作品なだけにオススメは出来ませんが、このシズル感がお好きな方は、どうぞ!――ところで、本作品には犬に寄生したがために四つ足のエイリアンが誕生したりする。してみると、私たちは第1作目で人間に寄生したエイリアンを初めて観たわけだから、あのフォルムで二本足で立っていたわけだ。では、それ以前、異星人に寄生して生まれたエイリアンはどんな姿をしていたのだろうか? 気になる……。
2016.08.14
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0497 エイリアン2 PROMETHEUS TO ALIEN/THE EVOLUTION [ブルーレイ]※オモテ面【DISC 1/プロメテウス】『エイリアン』の原点――全ての謎が明らかに!リドリー・スコットが挑んだ新たなSFの金字塔!!・監 督 リドリー・スコット・出 演 ノオミ・ラパス マイケル・ファスベンダー・製作年度 2012年・収 録 124分(本編)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 7.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット(監督/製作) による音声解説 2.ジョン・スペイツ(脚本)とデイモン ・リンデロフ(脚本/製作総指揮) による音声解説 3.未公開シーン集 ピエトロ・スカリア(編集)とリチャード ・マスターズ(視覚効果監修) による音声解説付き 4.ピーター・ウェイランドの記録 5.プロメテウス - モバイル・ アプリケーション(SECOND SCREEN) 6.BD-LIVE特典【DISC 2/エイリアン】全世界を震撼させたSFホラー、衝撃の第1作!劇場公開版/ディレクターズ・カット版の2つの本編を収録・監 督 リドリー・スコット・出 演 トム・スケリット シガーニー・ウィーバー・製作年度 1979年・収 録 117分(劇場公開版) 116分(ディレクターズ・カット版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット監督による イントロダクション(ディレクターズ・ カット版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.リドリー・スコット監督による音声解説 (劇場公開版のみ) 4.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 6.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 3/エイリアン2】ジェームズ・キャメロンが創り上げた全く新しいSFホラー。劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジェームズ・キャメロン・出 演 シガーニー・ウィーバー キャリー・ヘン・製作年度 1986年・収 録 138分(劇場公開版) 155分(完全版)・サ イ ズ ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジェームズ・キャメロン監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 4/エイリアン3】デイビッド・フィンチャーの映像センスが冴える第3作!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 デイビッド・フィンチャー・出 演 シガーニー・ウィーバー チャールズ・S.ダットン・製作年度 1992年・収 録 115分(劇場公開版) 145分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.スタッフとキャストによる音声解説 2.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 3.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 5/エイリアン4】新種降臨!新たなビジュアル・ショックで描く第4弾!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジャン=ピエール・ジュネ・出 演 シガーニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー・製作年度 1997年・収 録 109分(劇場公開版) 117分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジャン=ピエール・ジュネ監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き※ウラ面【仕 様】・型 番 FXXL-55475・製作年度 ----・製 作 国 アメリカ・原 題 ----・収 録 ----・音 声 ----・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、dts-HD Master Audio、 Dts Digital Surround、日本市場向、Blu-ray、 セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社※リーフレット【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----オモテ面は、『エイリアン』の序盤に登場した異星人の遺跡(?)のイラスト。『プロメテウス』のDVD・ブルーレイ発売にあわせたリリースだから当然のチョイスだが、いい出来映えのイラストだ。これで、豪華なブックレットでもオマケに付いていたら、文句はないのだが、英文のクレジットが記載されたリーフレットと注意書きがペラで2枚しか付いていない。これには、ガッカリだった。※ピクチャディスク【感 想】「今度は戦争だ!」本作品は、ジェームズ・キャメロン監督の名を一躍知らしめた傑作である。ただ、“完全版”はいただけない。後から付け加えられたシーンは明らかに余分だろう。それほど重要とも思えない。リプリーの母性を強調する幾つかのシーンについても、作品全体のテイストを変えることになってしまった。「その方がいい」と言う人もいるだろうが、個人的には蛇足だと感じている。“完全版”とか“ディレクターズカット”とか、様々な表現でリリースされる修正版は、往々にして蛇足が多い。やはり、ある種の制限の中でまとめられた作品の方がテンポも良く歯切れがいい。観客の想像力も刺激する。但し、『死霊のえじき』のように残酷描写ゆえにカットされてしまった場合は別だ。こちらは完全版の方が、格段に完成度が高い。(苦笑)さて、シガーニー・ウィーバーが逞しく闘った本作品は、その後のSFホラー、SFアクション映画に多大な影響を与えることになった。それほど、本作品は魅力的だと言うことだ。キャメロン監督は、パート2のメリットを最大限に活かし、エイリアンを出し惜しみすることなく露出してみせた。特にエイリアン・クィーンを下からなめるカットは圧倒的だった。日劇で観た時は、その造形の美しさに驚嘆したものだ。思わず「あれがほしい…」と呟いたのを、いまでも覚えている。以来、私の部屋には何体かのエイリアン・クィーンのフィギュアが住みついたが、いまだに満足するものには出会えていない。日劇で観た時、何よりもビックリしたのは“音”だ。劇場の音響設備にもよるが、かなりナチュラルで細かい音づくりをした作品だと思う。単にTHXだからと言うことではなく、小さな音まで自然に再現してみせている、ということだ。下水道のようなところに落ちたニュートの背後にエイリアンが現れるシーンの直前、水滴が落ちる音がする。その音が背後から聞こえた時の驚きは、いまも忘れない。あの一瞬、私はこの作品を映画館で観て良かった、と心底思った。さて、本作品もまたCGではなく、ライブアクションである。揚陸艇が墜落する場面も、プロジェクタに映された特撮映像を背景に役者たちが演技している。そうしたこだわりが、この作品に温かみを与えているように思う。キャメロン監督の作品が、どこか温かいのは、ひとを大切にして作品をつくろうとするからだろう。私が、いまいち『タイタニック』を好きになれないのは、CGに頼るところが大きいせいかも知れない。もっともっと言いたいことはあるが、文字数の制限もあるので、今回はこの辺で。(笑)やっぱり超オススメでしょう!
2016.08.13
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0496 エイリアン PROMETHEUS TO ALIEN/THE EVOLUTION [ブルーレイ]※オモテ面【DISC 1/プロメテウス】『エイリアン』の原点――全ての謎が明らかに!リドリー・スコットが挑んだ新たなSFの金字塔!!・監 督 リドリー・スコット・出 演 ノオミ・ラパス マイケル・ファスベンダー・製作年度 2012年・収 録 124分(本編)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 7.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット(監督/製作) による音声解説 2.ジョン・スペイツ(脚本)とデイモン ・リンデロフ(脚本/製作総指揮) による音声解説 3.未公開シーン集 ピエトロ・スカリア(編集)とリチャード ・マスターズ(視覚効果監修) による音声解説付き 4.ピーター・ウェイランドの記録 5.プロメテウス - モバイル・ アプリケーション(SECOND SCREEN) 6.BD-LIVE特典【DISC 2/エイリアン】全世界を震撼させたSFホラー、衝撃の第1作!劇場公開版/ディレクターズ・カット版の2つの本編を収録・監 督 リドリー・スコット・出 演 トム・スケリット シガーニー・ウィーバー・製作年度 1979年・収 録 117分(劇場公開版) 116分(ディレクターズ・カット版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.リドリー・スコット監督による イントロダクション(ディレクターズ・ カット版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.リドリー・スコット監督による音声解説 (劇場公開版のみ) 4.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 6.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 3/エイリアン2】ジェームズ・キャメロンが創り上げた全く新しいSFホラー。劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジェームズ・キャメロン・出 演 シガーニー・ウィーバー キャリー・ヘン・製作年度 1986年・収 録 138分(劇場公開版) 155分(完全版)・サ イ ズ ビスタ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジェームズ・キャメロン監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.作曲者によるオリジナル・ ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 5.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 4/エイリアン3】デイビッド・フィンチャーの映像センスが冴える第3作!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 デイビッド・フィンチャー・出 演 シガーニー・ウィーバー チャールズ・S.ダットン・製作年度 1992年・収 録 115分(劇場公開版) 145分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.スタッフとキャストによる音声解説 2.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 3.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き【DISC 5/エイリアン4】新種降臨!新たなビジュアル・ショックで描く第4弾!劇場公開版/完全版の2つの本編を収録・監 督 ジャン=ピエール・ジュネ・出 演 シガーニー・ウィーバー ウィノナ・ライダー・製作年度 1997年・収 録 109分(劇場公開版) 117分(完全版)・サ イ ズ シネマスコープ・音 声 1.英 語 5.1ch DTS-HD マスターオーディオ(ロスレス) 2.日本語 5.1ch DTS・収録特典 1.ジャン=ピエール・ジュネ監督による イントロダクション(完全版のみ) 2.スタッフとキャストによる音声解説 3.ミュージック・トラック インデックス付き(劇場公開版のみ) 4.未公開シーン集 インデックスおよび表示機能付き※ウラ面【仕 様】・型 番 FXXL-55475・製作年度 ----・製 作 国 アメリカ・原 題 ----・収 録 ----・音 声 ----・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、dts-HD Master Audio、 Dts Digital Surround、日本市場向、Blu-ray、 セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社※リーフレット【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----『エイリアン』から『プロメテウス』までの5作品がパッケージになったBOX。おおよそ2本分の大きさで5枚のディスクが収められている。コンパクトでいいが、正直、この手の作りは好きじゃない。(笑)ジャケットは1コ分だから、どうしたってスペースが足りなくなる。ただでさえ、スペースが少ないところに5作品分も情報を埋め込むんだから、とうとう1枚の画像も使っていない。ヒドイものである。(笑)※ピクチャディスク【感 想】「カルロ・ランバルディの貢献」言わずと知れたSFホラー映画の名作である。この作品のおかげで、私たちはリドリー・スコット監督の名を知ったし、H.R.ギーガーの悪夢のようなデザインが動くのを目の当たりにすることが出来た。シガーニー・ウィーバーとも出会えた。そして、何よりも衝撃的だったのは、カルロ・ランバルディの手による“エイリアン”の造形である。おそらく、本作品への一番の功労者は、カルロ・ランバルディだろう。全編を通してエイリアンが映るカットはわずか10~20カットだ。その中で、エイリアンが金属のような歯をむくカットは2カット。アップだ。これが最も衝撃的で、その後のエイリアンのイメージを決定づけた。この功績は大きい。モチロン、リドリー・スコット監督の骨太でしっかりした演出も見応えがある。シガーニー・ウィーバーやヤフェット・コットー、イアン・ホルム、ハリー・ディーン・スタントンなどの演技にも説得力があった。また、舞台となる惑星や異星人の宇宙船、ノストロモ号船内のセットの作りもしっかりしており、作品全体のイメージとよく調和していた。おかげで30年以上経ったいまでも、時代を感じることなく観ることが出来る。おそらく、これからの30年も同じ評価だろう。(いまとなってはレトロなテイストとなったコンピュータ機器の表示ですら新しい感じがする)間違いなくSFホラーの傑作である。超オススメ!
2016.08.12
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0399 プラネット・テラー【スタッフ】・監督・製作・脚本・撮影・編集・音楽 ロバート・ロドリゲス【キャスト】・ローズ・マッゴーワン・フレディ・ロドリゲス・マイケル・ビーン・ステイシー・ファーガソン(ファーギー)・クエンティン・タランティーノ・ブルース・ウィリス【仕 様】・型 番 GNBF-7411・製作年度 2007年・製 作 国 アメリカ・原 題 PLANET TERROR・収 録 本編ディスク(本編 105分+特典 4分) 特典ディスク(映像特典66分)・音 声 1.英 語 (5.1ch サラウンド) 2.英 語 (DTS 5.1ch サラウンド) 3.日本語 (5.1ch サラウンド) 4.英 語 (2.0ch コメンタリー用音声)・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕 3.コメンタリー用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・サイズ・そ の 他 片面2層、COLOR、DOLBY DIGITAL、MPEG-2、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用、R-15・発 売 元 ブロードメディア・スタジオ株式会社・販 売 元 ジェネオン エンタテインメント株式会社・映像特典 1.監督オーディオコメンタリー 2.ロドリゲスによる 10分間フィルムメーキング講座 12分 3.バッド・アスな女性たち 12分 4.男性キャストについて 16分 5.レベル・ロドリゲスのキャスティング 6分 6.壮絶スタントの舞台裏 13分 7.味のある脇役キャラの説明 7分 8.クラインドハウスとは?+キャスト・ スタッフ プロフィール(静止画) 9.日本版劇場予告篇&TVスポット 2分 10.インターナショナル版予告篇 2分【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :「シン・シティ」「デスペラード」 ロバート・ロドリゲス監督、 常識破りの最新作!! 過激度120%! 豪華キャストと限界アクションで描く、 前代未聞の サバイバルSFホラー・アクション!! ロドリゲスの映像創作の秘密に迫る コメンタリーと70分の豪華映像特典! ロドリゲスが監督したフェイク予告篇 「マチェーテ」も本編に収録!オモテ面の主人公を演じたローズ・マッゴーワンを中心に、マイケル・ビーンやブルース・ウィリスなど主要なキャストが顔を揃えている。下方には、ゾンビの群れ……。大きいポスターで見たら、かなり映える出来映えだ。ウラ面も、ローズ・マッゴーワン。絶大なインパクトだ。ここだけでOKだ。(笑) もっと猥雑なデザインにも出来ただろうが、作品に対する敬意とユーモアが見られる仕上がりだ。きっと、デザインされた方は、この作品が好きなのだ。(笑)【感 想】「整理整頓、雨あられ」最近、棚のDVDを整理し始めた。何があったわけでもないのだが、モノに対する執着はやめようと心に決めた。シンプルなのが一番。(笑)――で、整理しながらレビューを書いたかどうか確認したら、“未レビュー”の作品が雨あられの如く出て来た。なかには開封すらされず、そのまま仕舞いこまれた気の毒な作品もあった。(苦笑)コンプしたくて買っただけってパターンもある。学生の頃は、本が、こんな感じだった。「部屋の床が抜ける」と大家に怒られ、整理を始めたら、ページをめくっていない本が山のように出て来た。(笑)人間ってヤツは、歳をとっても、若い頃と変わらないのだな、と悟った。(私だけ?)――というワケで、本作品である。こちらは、とうの昔にレビューをUPしたと思っていたが、見当たらなかった。(-_-;)まぁ、ひとの記憶なんてアテにならないし、ひとの名前と顔が覚えられない性格だし、謙虚に受け止めることにした。意を決して再鑑賞。何年かぶりに観て、面白かった。(笑)クエンティン・タランティーノの仕掛けによる企画モノ。日本じゃ“グラインドハウス”なんて言葉はなかったので、いまいちピンと来ない。他の方々はどうか知らないが、私にはさっぱりだ。場末の三番館の映画館にかかっている作品を再現したような作品。フィルムに傷やゴミがついていたりして、なかなか凝っている。途中でフィルムが切れてインターミッションが映し出されたり、当時を知る人たちには懐かしい趣向だ。単なる懐古趣味だけではなく、本編もしっかりと作られている。そこは、ロバート・ロドリゲス監督なだけあって、手慣れたものだ。澱みがない。猥雑でグロテスクな表現を中心にしているのは、ロジャー・コーマン等のB級映画に似せているからだろう。役者さんの演技も誇張ぎみで、時代がかったセリフを楽しんでいるようだ。或る意味、“お遊び”なのだが、そこにハリウッド・スターが顔を出している贅沢さやコストの高そうな映像を観ると、ちゃっかりマーケティングの結果が反映されているのだろうなぁと感心してしまう。フェイクの予告編だけで、あの顔ぶれだ。クエンティン・タランティーノの経営手腕には舌をまく。この異端児も、いまやすっかり映画界のご意見番だ。さて、本作品は、いわゆるハリウッド・メジャーなら眉をひそめそうな下品さを強く押し出しているところが、持ち味だろう。茶化しながら、しっかりとやりたいことをやっている。その爽快感が素晴らしい。演出に力がなければ出来ないことだ。腹が立つのは、どこでどんなツッコミをされるのか承知の上で撮っていること。(笑)あのしゃくれアゴでニヤリと笑っているに違いない。「そんなことは承知の上さ。でも、楽しいだろ?」と……。あー、可愛くない。(笑)2本立てなんだから、本作品と『デス・プルーフ』を1枚のディスクでリリースしないと、不完全だと思うな。(笑)次回作があるなら、『悪魔の追跡』+『魔鬼雨』のようなオカルト・ホラーを希望します!オススメ!
2016.05.07
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0294 BIOHAZARD デス・プラント【スタッフ】・監 督 ロバート・ウィルソン・製 作 ケイト・ハリソン レウィン・ウェッブ・脚 本 デビッド・ボネイウェル ジェレミー・ボクセン・撮 影 ブレンダン・ステイシー・音 楽 アルフォンソ・ランザ【キャスト】・エドワード・フォーロング(伊丸岡篤)・エレン・ファーレイ(寺田はるひ)・アンドレア・ルイ(甲斐田ゆき)・ディラン・テイラー(園部好徳)・アンドリュー・ハッケイ(太田哲治)・クリスティン・ペレリン(大浦冬華)・アンドリュー・ギリス(中野 裕)【仕 様】・型 番 ALBSD-1041・製作年度 2006年・製 作 国 カナダ・原 題 WARRIORS OF TERRA・収 録 94分・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・提 供 ネクシード株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・映像特典 予告編収録【ジャケット】・オモテ面:美しき 死の天使・ウラ面 :「ターミネーター2」エドワード・ファーロング主演 スリルと興奮が疾走するSFアクション・スリラー!! 巨大バイオ工場の冷凍装置で その“実験体”は眠っていた 美しい少女の仮面に隠された 冷酷無比な殺戮本能 DNA操作が生み出した 完全無欠の戦闘マシーン その封印が解かれた時 “死の工場”は恐怖のバトル・フィールドと化す!!オモテ面は、いかにもB級ホラー・アクション映画っぽいイラストが用いられている。(笑)悪くはないが、“実験体”の女の子は、もっと若かったぞ。ウラ面は、エドワード・ファーロングの画像が真ん中に用いられている。キャッチコピーにも“エドワード・ファーロング主演”って、デカデカと書かれている。……ウソです。(笑)SFっぽいデザインにしようと頑張っているが、ま、ムダな努力だったなぁ。【感 想】「ビキニ・アーマーと日本刀」明らかに『バイオハザード』にインスパイアされた1本。けれど、製作費が彼岸ほど違うので、「こんなんなっちゃった」という感じ。(笑)ま、その辺がB級映画のB級映画たる由縁なのだが、個人的には愛おしいと思っている。健気な女の子を、ついつい応援したくなるのと同じだ。――過激な動物保護団体のメンバーが、或る研究施設から実験動物を解放しようとする。その施設で研究をする父親からIDを盗み出したアリは、メンバーと一緒に施設に忍び込む。計画通り警備員のクリスと合流した面々だったが、入口でIDを使ったことから侵入がバレてしまい、武装した私兵に追われることになる。追い詰められた彼らは、施設内すべての施錠を解除して脱出しようとする。しかし、その暴挙が、地下で眠らされていた“実験体”を解放することになる。……というお話し。退屈な演出と、繰り返される暗転、意味不明のフラッシュに睡眠誘導効果があったのか、強い睡魔と闘わなければならなかった。(苦笑)演出もさることながら、この作品、人物設定が皆、ヘタレばかりでウンザリさせてくれる。実験動物を解放すると息巻いているわりには、ロクな装備もせずに施設に侵入するグループのメンバーたち。実験動物がいたとしても、あれじゃあ錠のひとつも破れないんじゃないか?1人だけ残ったメガネっ娘も、モニターを眺めて頭をかかえる仕草ばかりしている。時々セリフも喋るが意味不明。そのうち待つのに飽きたのか、パソコンを持って皆の後を追いかける。何しに行くんだよってカンジ。でも、一番好みの女の子だったので、許す。(笑)主人公(たぶん)のアリは、研究ばかりの父親に振り向いて欲しくてIDを盗んで施設に侵入した、と途中で心情を吐露する。笑いました。(笑) お前は小学生か?アリの恋人で、警備員のクリスは、電気銃でアワをふいて倒れちゃうし、後半は復活するものの、チンピラみたいだった。何やらサンプルみたいなものを盗んで、「これで大金持ちだ!」とか幼稚園児みたいなことを言う。「お前の頭じゃエンピツ1本売れないよ」とツッコミたくなる瞬間だった。哀しいかな、このクリスを演じるのが、エドワード・ファーロング。『ターミネーター2』でジョン・コナーを演じた子役が、こんなに大きくなったんだなぁとシミジミ。でも、昔のファンは、ガッカリだろう。肝心の実験体は、無謀な治療の結果、モンスターと化した少女。施設の所長アイザックスの説明によれば、超人的な能力を持っているが、エネルギーの代謝が激しく、やたらお腹が減るらしい。(笑) 人間を内側から溶かして体液をすするのだそうだ。そういう映画、前にもなかったっけ?エドワード・ファーロングに降板して貰い、そのギャラで殺戮シーンをキチンと撮って、意味不明のフラッシュをやめて、カットアウトで場面を繋ぎ、ムダなシーンを削除して70分くらいにまとめれば、フツーのモンスター映画のレベルになるはずだ。(笑)この際だから、1人だけ迷子になった男も不要だからカットしよう。表現力のある第2班監督を雇って、武装した私兵との戦闘を補完すれば、中盤は見応えがあるかも知れない。実験体も、ヘンな服を着せない方がいいな。『スペースバンパイア』や『スピーシーズ/種の起源』に倣って、ここはヌードで頑張りましょうよ。(笑)女性のホラーファン向けに、マッチョな男を用意した方がいいかも知れない。あのデブを降板させて、肉体派の活動家を登場させて、意味もなく脱がせる。犬とたわむれる。(笑)汗ばんだ肌を見せるために、施設内は高温多湿の設定にしよう。そうすれば、女性陣も薄着で登場できるし、一石二鳥だ。東洋系の顔をした女性が、動物保護団体のリーダーだったが、あまりに没個性だ。欧州やアジアへの販売戦略を考えるなら、彼女はハ○ーキティのファンって設定にした方がいい。フトモモと肩にキ○ィちゃんの刺青をする。本国やアメリカでウケがいいように日本刀を持たせることも忘れてはならない。ビキニ・アーマーでカタナ! アリをかばって、実験体と一戦まじえる。サブカルチャ大好きっ子が飛びつくぞ。(笑)………撮り直す?(笑)
2016.01.23
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0275 [感染源]BioHaZaRD【スタッフ】・監 督 パット・ウィリアムズ・原作・脚本 ケヴィン・ジェンドルー リンゼイ・ジェームス・撮影監督 デヴィッド・ペレティア「ジルリップス」「銃撃犯」・編 集 リチャード・ベンウィック・音 楽 ピーター・アラン【キャスト】・ロレンツォ・ラマス(横島 亘)「747エア・ターゲット」「フロム デプス」・オナ・グローア(幸田直子)「ハウス・オブ・ザ・デッド」・アダム・ハリントン(木下浩之)「ハウス・オブ・ザ・デッド」・レイチェル・ヘイワード(藤原美央子)「ヘルレイザー/リターン・オブ・ナイトメア」・ウィル・サンダーソン(河相智哉)【仕 様】・型 番 APD-1082・製作年度 2003年・製 作 国 アメリカ・原 題 DEEP EVIL・収 録 本編 93分・音 声 1.オリジナル ( 5.1ch サラウンド) 2.日本語 (2.0ch ステレオ)・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕・サ イ ズ 4: 3 スタンダード・サイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・発 売 株式会社アートポート・販 売 株式会社アートポート・映像特典 国内版プロモーション映像・字幕翻訳(本編) 笹部祐三子・吹替翻訳 笹部祐三子・吹替演出 多部博之【ジャケット】・オモテ面:生存確率0%。誰も逃がさない・ウラ面 :ノンストップ・パニック・アクションホラー最新作 突然封鎖された生物研究所 施設内に潜入した隊員たちに襲い掛かる悪夢 秘密裏に行われていた機密生物実験 人類の未来を賭けた究極のサヴァイバルゲームが始まるジャケットのオモテ面は、バイオハザードのマークがデカデカと中央に載っている。このマーク、特定病原体を取り扱う実験室などの出入り口に表示が義務づけられている。それをメインに使うなんて、なかなかインパクトがある。(笑) 余談だが、日本では、感染性廃棄物に表示をする際、赤が液状のもの、固形のものはオレンジ、黄色は鋭利なものと定められている。ウラ面は、端正なレイアウトだ。コンパクトにまとめられているが、ストーリーもクレジットも、しっかりと記載されている。そのわりには画像が豊富に用いられているのは、デザイナーが優秀だからだろう。いいジャケットだ。【感 想】「愛しのB級バイオ・ホラー映画」たぶん『バイオハザード』シリーズの亜流作品。意外と面白い設定で、フワッとした曖昧模糊の部分もあるが、充分に楽しめた。中弛みしそうなところを何とかこらえていたところに愛情を感じる。ツッコミどころ満載だが、情熱を持って取り組んでいたのだろう。――軍の管理下にあるベクトル研究所で緊急事態が発生し、施設が閉鎖されてしまう。報告を受けた軍が、科学者を含めた特殊チームを編成。バイオハザード対応の装備で施設に送り込むことになる。施設に侵入したチームは二手に分かれて内部の捜査を開始する。しかし、所員の姿はなく、いたるところが水浸しだった。一体、何が起きたのか?やがて、生き残りの女性所員が見つかる。しかし、彼女は何かに感染していた。……というお話し。本作品で一番智恵を絞ったのは、“感染源”の正体だろう。なるほど、いい邦題だ。原題よりも、ずっと作品の内容を表現できている。(笑)チェルノブイリ原発事故の真相と、新たな研究。舞台をアメリカに移しての開発は、再び惨劇を引き起こすことになる。セリフでの説明は、なかなか面白かった。けれど、ヴィジュアル的には、ザンネンとしか言いようがない。努力はかうけど、予算不足が響いた感じだ。生物兵器として開発された微生物が、人間に感染すると、身体を蝕みながら副産物として“水”を発生させる、という設定も、ミョーに納得してしまった。人間の何分の1かは、水分だもんね。(笑)ただ、クライマックスで登場する半魚人(?)みたいなエイリアンは、いただけなかった。最初はクモみたいな姿でわらわらと出て来て、「これは逃げられない!」と思わせたところまではよかった。相変わらず銃を撃ちまくる軍人たちの姿に「バカじゃないの?!」とツッコませてくれるシーンも用意されている。(笑)なのに、何で“着ぐるみ”モンスターなんか出すんだ? ガッカリだ。監督は、パット・ウィリアムズ。TV畑の方なので、手慣れた作品作りだ。物語を伝えることが最優先で、各シーンの演出は可もなく不可もなくと言ったところ。よく言えば“手堅い”、悪く言えば“凡庸”。率直に言えば“ヘタクソ!”である。(苦笑)主人公が誰なのか不明だ(笑)が、最初の方に登場するヤさぐれた軍人が、そうかも知れない。武器爆薬の専門家で、椅子に縛られ、上官の娘にストリップを見せつけられる場面がある。(うらやましい!)印象的なキャラ設定がなされているが、あまり目立った活躍はなかった。演じたのは、ロレンツォ・ラマス。駄作『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス(2009)』や『ブレイザウェイ(2004)』に出演している。年に1本か2本、そんな作品に出演して、食って行けるのだろうか? 役者って不思議な職業だ。もしかしたら、軍隊経験有りで、元大尉の女性科学者が、主人公かも知れない。小さい娘に情愛を寄せるシーンも序盤にある。娘思いの母親像を描くことで、視聴者に感情移入をさせる演出がなされている。演じたのは、オナ・グラウアー。(ようやく名前を覚えた)『トータルディザスター(2012)』でも軍人を演じていた。肉食系の顔つきだもんね。(笑)でも、彼女も、主人公じゃないな。一体、誰が主人公なんだ?こういう締まりのないところも、B級映画の愛おしさだ。小利口な女性より、いつまでも可愛らしさを残した女性の方が、好きだ。(笑)オススメ!(おいおい、良いのかよ)
2016.01.04
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0253 ゴースト・オブ・マーズ[ブルーレイ]【スタッフ】・監督・脚本・音楽 ジョン・カーペンター・脚 本 ラリー・サルキス・製 作 サンディ・キング・演 奏 アンスラックス【キャスト】・ウィリアムズ…アイス・キューブ(塩屋浩三)・メラニー………ナターシャ・ヘンストリッジ(湯屋敦子)・ジェリコ………ジェイソン・ステイサム(内田直哉)・ヘレナ…………パム・グリアー(勝生聖子)・バシラ…………クレア・デュバル(朴 璐美)【仕 様】・型 番 BRS30740・製作年度 2001年・製 作 国 アメリカ・原 題 GHOSTS OF MARS・収 録 約 98分・音 声 1.ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド オリジナル (英 語) 2.ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド 日本語吹替・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン (2.40: 1) 1920x1080p・そ の 他 片面2層、MPEG-4 AVC、COLOR、DOLBY DIGITAL、 日本市場向、Blu-ray、セル専用・発 売 株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・映像特典 1.ジョン・カーペンターとナターシャ・ヘンストリッジによる音声解説 2.ビデオ・ダイアリー:赤い砂漠の夜 3.視覚効果シーンの解体 4.「ゴースト・オブ・マーズ」の音楽 5.予告編集 6.BD-LIVE【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :鬼才ジョン・カーペンターが放つ 異色のハードコア・バトル・ムービー!ジャケットのオモテ面は、私が持っているDVDとは、使われている画像が違う。正直、前の方が良かったなぁ。これでは、何の映画なのか、さっぱり分からないではないか……。(笑)誰が出ているのかも分からない。デザイン性を優先したんだろうけど、「この女優さんが好きだ」とか「この監督の作品は見逃せない」とか「火星に惹かれる」とか、個人の趣味嗜好には、いろいろあるのだ。それらをバッサリ切り捨てて、何のアピールもしないなんて、デザイナーの自己満足に過ぎないと思う。ウラ面から、辛うじて雰囲気は伝わって来るが、こちらもやっぱり、DVDの方が、使われている画像がいいな。(溜息)【感 想】「B級映画の帝王の珍品」ジョン・カーペンター監督は好きだ。ある意味でサービス精神が旺盛な人だし、ある意味で自分の嗜好に正直な人だと思う。それ故、公開される作品は、好悪が分かれるし、出来不出来も激しい。本作品なんか、どう見ても途中で投げてるようにしか見えない。(笑)何しろ列車のミニチュアやCGの出来の悪さは、自主製作並み。まるで「それはオレの仕事じゃないよ」と言わんばかりの無関心さ。監督たるもの、そこを指導するのが仕事のはずだが、さすがカーペンター監督、バッサリ切り捨てている。その分、ゴーストに取り憑かれて変化した移民たちとの戦いに重点を置いている。これまでの作品群を見ても、“戦い”が彼のテーマであることは疑いようがない。幽霊との戦いであったり、殺人鬼との戦いであったり、エイリアンとの戦いであったり、ヴァンパイアとの戦いであったり……。その固執ぶりがB級映画と言えども絶大な支援を受ける所以だろう。本作品が公開された頃、火星を舞台にした映画が何本かあった。オタッキーに受けそうな『レッド・プラネット』、甘美で完成度の高い『ミッション・トゥ・マーズ』など、いずれも丁寧な描写が記憶に残っている。けれど、本作品はそんな嗜好を嘲笑うかのように荒っぽい。科学的な根拠なんかクソ食らえ、ゴーストとの戦いと脱出行だけ描かれる。これこそがカーペンター監督である。どこを舞台にしても、描く内容は変わらない。かつて故淀川長春氏は、デビューしたてのスティーブン・セガールに「いつまでも、こういうアクション映画に出つづけてほしい」とコメントしていたが、カーペンター監督にもまた「いつまでも、こういうB級ホラー・アクションを撮り続けてほしい」と思う。出演している俳優もなかなか面白い取り合わせなので、是非とも観ていただきたい。オススメ!
2015.12.13
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0207 世界侵略:ニューヨーク決戦【スタッフ】・監督・脚本 アンドリュー・ベルウェア「バイオハザード3077」・脚 本 ラルフ・ボズウェル「エイリアン・リベンジ」・製 作 ローラ・シュラフトメイヤー【キャスト】・ティナ・タンザー・ディヴッド・イアン・リー・トーマス・ローウェン「ターミネーター2525」・ナット・キャシディ・ダニエル・クイセンベリー・キャスリーン・クワン「ターミネーター・プラネット」・マドゥカ・ステッディ【仕 様】・型 番 LBX-623・製作年度 2010年・製 作 国 アメリカ・原 題 BATTLE :NEW YORK,DAY2・収 録 本編 92分・音 声 1.オリジナル(ドルビーデジタルステレオ)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、NTSC 日本市場向、 DVD、セル専用・発 売 元 アサルトワン株式会社・販 売 元 株式会社マクザム【ジャケット】・オモテ面:ふたたび、人類は戦うのか――。・ウラ面 :あの「戦い」から2日後。 遂に“奴ら”がNYに上陸する日がきた――。 戦うほか、選択肢はない。オモテ面は、エイリアンのマシンが遠ざかって行くイラスト。本編に登場するマシンより小さく描かれている。或る意味、珍しい。(笑)中央で背を向けているのが、主人公だろうなぁ。ウラ面は、イメージとして自由の女神が配置され、本編からの取り込み画像が散りばめられている。散漫な感じだなぁ。何故だか、原題として記載されているのは、“ASSALUT OF SASQUATCH”。これって、『U.M.A/ビッグフット・アタック!』の原題だ。どんなソフトを用いているのか知らないが、ファイルは使い回しってことだな。(笑)【感 想】「ビジネスの厳しさ」ハイアマチュアの自主制作作品と言ったところか……。そこそこ演出もされているし、工夫のアトもうかがえる。でも、哀しいくらいに低予算だ。(笑)それでも、途中で投げ出したりせずに、頑張って作品として仕上げたスタッフとキャストの粘り強さに敬意を表したい。たいしたものだ。でも、作品そのものは、ほめられたものではないなぁ。スゲー退屈だった。(苦笑)――幻聴に悩まされているローラは、精神科医と海辺を歩いている。幻聴がカウントダウンであることが分かり、それが“0”になった時、上空から眩い光が降り注ぐ。昏倒したローラが目を覚ました時、近くに精神科医の姿はなかった。仕方なく彼女は歩き始める。しかし、彼女は気づく。消えたのは精神科医だけではなかった。街には、いつもの人影がなかった。……というのが序盤。正直、ここまでで飽きてしまった。退屈も退屈。(笑)終末映画は好きだし、“誰もいなくなった大都市”なんて絵柄は、大好物中の大好物だ。なのに、少しもそそられない。ロケの許可を得たとは思えないから、ひと気のない時間帯や場所を探して撮ったのだろう。涙ぐましい努力だ。なのに、全く魅力が感じられなかった。監督さんにセンスがなかったってコトだろう。この後、ローラは、仲間と出会い、ゾンビくんと戦いながら、真相に迫って行く。ナノロボットによって正常な人間はゾンビになり、精神疾患を持った者は正常になるって設定らしい。ちょっと、オタクっぽい。でも、この世に“正常”な人間なんて、いるのか?(笑)程度の差こそあれ、現代人は病んでると思うんだけどなぁ。そうでなければ、“ストレスチェック”なんて義務化されないと思うぞ。オタクっぽいエイリアンのマシンは、面白いデザインだった。でも、ほとんど活躍せず。予算の都合だろうなぁ。ゾンビくんも、まともにメイク出来ないんだから仕方あるまい。ま、場面によっては、CGの出来映えが良かったことだけは、記しておきたい。ただ、エイリアンのマシンからローラが逃げるシーンで、彼女の走るスピードがジョギング並みなのには笑った。この辺は、予算の大小に関係なく、純粋にセンスがないだけだ。走り方に緊張感があってスピード感があれば、もっと期待できたのだが、あれじゃあね。たぶん、この監督さんでは、予算が潤沢でも、たいした作品は撮れないだろう。(笑)キャストもシロートさんばかり。輝きもなければ、締まりもない。役者として鍛練して来たとは到底思えない人たちばかり……。だからこそ、あのエンドロールなんだろう。微笑ましいが、プロの仕事じゃない。それとも、「画像つきで名前を出すからさぁ、タダで出てよ」なぁんてカンジだったのかな?(やっぱり、プロの仕事じゃないな)本作品は、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』にあやかった、いわゆる“バッタもん”である。御徒町の路地裏に行くと、2015年モデルの“第2弾”みたいなポップがついたヴィトンの靴が売ってたりするが、あれと同じだな。(笑)凄いのは、日本の販売会社が勝手につけたわけではなく、原題から推して、制作時から便乗していたこと。『サイレントワールド』や『NAKED』シリーズとはワケが違う。確信犯だ。(笑)映画を撮るっては、夢や憧れではなく、純粋にビジネスなんだなぁってことが、よく分かる作品だった。オススメ致しません! ビジネスは甘くないんだってことを教えてあげましょう!
2015.10.28
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0132 レッド・プラネット【スタッフ】・監 督 アントニー・ホフマン・音響効果 ディーン・デイビス・視覚効果監修 ジェフリー・A.オークン【キャスト】・ギャラガー………ヴァル・キルマー(西凛太朗)・ボーマン…………キャリー=アン・モス(勝生真沙子)・バーチナル………トム・サイズモア(塩屋浩三)・シャンティラス…テレンス・スタンプ(坂口芳貞)【仕 様】・型 番 HP-18954・製作年度 2000年・製 作 国 アメリカ・原 題 RED PLANET・収 録 本編 107分、映像特典15分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 未公開シーン・字幕翻訳 菊地浩司・吹替翻訳 杉田朋子・ノベライズ 新潮文庫・オリジナル・サントラ盤 ユニバーサル インターナショナル【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『マトリックス』特撮スタッフの新たなる挑戦―― 近未来SFサスペンス!赤一色のジャケットは苦手。(笑)ウラ面も、赤い火星の風景を下地にして、本編画像が配置されている。鮮やかだ。でも、もうちょっと物語が見える画像を使って欲しかったな。【感 想】「オタクのB級SF大作!」 「ミステリーゾーン」の1話分の内容しかないB級SF大作なのだが、どうしてか、私はこの作品が好きだ。(笑)音楽に惹かれている部分があるかな。それにエイミーというロボットをはじめ様々なギミックも楽しい。船長の宇宙服なんてコミックから抜け出したようなデザインじゃないか! そんなトコに惹かれているのかも知れない。特撮の鮮やかさにも惹かれている。――と言うより宇宙空間における光の鮮やかさ、かな。“十分に光が当たって漆黒の宇宙空間に浮かび上がる宇宙船”というのを初めて観たのは「スペースキャンプ」だった。この映画の描写も、これに近い。(リアルって言うのとは、違うよな…)反面、PCレベルの改造で危機を脱したり、専門家が専門家に見えなかったり、なんかチープなんだよね。オタクが作った映画なのは間違いない。それを面白いと思うか、共感するかによって、観る側のオタク度も計れるわけだ。――と言うことは、私もオタク!?
2015.08.14
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0106 ミュータント・クロニクルズ【スタッフ】・監 督 サイモン・ハンター・脚 本 フィリップ・アイズナー・編 集 ショーン・バートン、アリソン・ルイス・音 楽 リチャード・ウェルス・V F X ベースブラック社・VFX&アニメーション メン・フロム・ザ・マーズ社【キャスト】・トーマス・ジェーン(宮内敦士)「ミスト」「パニッシャー」・ロン・パールマン(最上嗣生)「ヘルボーイ」「エイリアン4」・デヴォン青木(小宮山絵里)「シン・シティ」「ワイルドスピードX2」・ジョン・マルコヴィッチ(浦山迅)「バーン・アフター・リーディング」「チェンジリング」・字幕翻訳(本編) 雨宮健・吹替翻訳 岡田まゆみ・吹替演出 多部博之【仕 様】・型 番 APD-1332・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 MUTANT CHRONICLES・収 録 本編 約111分・音 声 1.オリジナル[英語](5.1chサラウンド)、 2.日本語(2.0chステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・サイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、レンタル専用・発 売 元 株式会社ハピネット、株式会社アートポート・販 売 元 株式会社アートポート・映 倫 劇場公開時 R15+【ジャケット】・オモテ面:すべての運命は年代記に予言されていた…・ウラ面 :SFアクション・ホラー超大作が遂に解禁!! 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 「ナルニア国物語:第1章/ライオンと魔女」を手掛けた ベースブラック社が創り出した映像マジック 人類 vs ミュータント 最終戦争勃発ムダにリバーシブル・ジャケットになっている。(笑)1.デヴォン青木が中心のもの、2.トーマス・ジェーンが中心のもの。おそらく、何パターンかのポスターがあって、その中から選んだものだろう。ウラ面も、左上の映像が異なっている。1.の場合は、トーマス・ジェーンが配置され、2.の場合はデヴォン青木が配置されている。きっと、ロン・パールマンやジョン・マルコヴィッチが中心のポスターがあっても、おかしくない。こんな風に気合いが入っているわりには、本編の出来映えは、退屈。何だか、むなしいなぁ。(笑)【感 想】「独り善がりで退屈な作品」何度も中座して煙草を吸いに行った。(笑)眠くて仕方なかったのだ。こんなに退屈な作品はひさしぶりだった。――物語の舞台は 700年後の未来。世界は四つの企業に統治されており、戦争が絶えなかった。その最中、とある戦線で爆撃によって遺跡が崩壊する。そこは嘗て、ミュータントを作り出す“マシーン”を封印した場所だった。崩壊によってミュータントが蘇り、戦死者を次々とミュータント化し始める。戦争どころではなかった。裕福な者たちは地球を捨て、次々と火星への移住を始める。このままでは、人類に明日はない。遺跡を守って来た修行僧のサミュエルたちは、“クロニクル”の教えに従って、遺跡を封印すべくチームを組織する。予言が正しければ、救世主が現れるはずだ。斯くして、即席のチームは、遺跡へと旅立つ。しかし、彼らの乗った垂直離着陸機=VTOLは、ミュータントの操る戦闘機の攻撃によって被弾。目的地から離れた場所に不時着する。街の真ん中を突っ切らなければならなくなった彼らは、ミュータントの襲撃を受けながらも、何とか遺跡に辿り着く。しかし、彼らは、既に大半の仲間を失っていた。……というお話し。どんなヤツが、こんな作品にお金を出したのだろう? 試写を観て、「失敗したぁ」って思っただろうなぁ。(笑)おそろしくリズムが悪く、意味不明のカットが沢山ある。裏設定でもあるのだろうか? あったとしても、観客に伝わらないのでは意味がない。たぶん、監督さんの表現力不足が原因だ。主人公のミッチが、皆の反対を押し切って親友を助けに行き、何とか助けたまでは善かったものの、無造作さに銃で撃ち殺してしまう。唖然としてしまった。もう助からないと思ったのか、ミュータント化する前の慈悲か……。いずれにせよ、ミッチからは何も伝わって来なかった。そんな風に、唐突で意味不明な場面がたくさんあるのだ。この唐突さが、退屈の要因だろう。間違いない。映像は、スチームパンク風。『スカイキャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー』のガジェットな感じをよく真似ている。おそらく、実写とコンピュータ映像との融合は、あの作品をお手本にしたに違いない。どこか的外れな感じも、似ている。(笑)主人公のミッチ・ハンター役は、トーマス・ジェーン。『ミスト』が有名だが、どこかB級映画の雰囲気を持った役者さんだ。修行僧サミュエルを演じるのは、ロン・パールマン。何だってこんな作品に出ているのか、不明。つまらない役だった。もっとつまらない役で出演していたのが、ジョン・マルコヴィッチ。彼である必要性が、全くない。友情出演だろうか。チームの中の女性戦士ヴァレリー・デュヴァル役として、デヴォン青木が出演。死んだかと見せかけて実は生きていて、戦って、また死んじゃう役。何だか都合よく盤上にうたれる将棋のコマみたいだった。もう1人、クロニクルを守って来た女性戦士セヴェリアン役に、アンナ・ウォルトン。誰かに似ているのだが、思い出せない。(笑)聾唖者(?)という設定も活かされていなかった。あとの役者さんについては、よく知らない。ロクな描き分けもされていなかった。完全に監督さんの独り善がりな駄作だった。オススメ致しません!(キッパリ)
2015.07.19
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0100 地球最後の男/オメガマン【スタッフ】・監 督 ボリス・シーガル・製 作 ウォルター・セルツァー・脚 本 ジョン、ウィリアムズ、 ジョイス・フーパー・コリントン・撮 影 ラッセル・メティ【キャスト】・ネビル………チャールトン・ヘストン・マサイアス…アンソニー・ザーブ・リサ…………ロザリンド・キャッシュ・ダッチ………ポール・コスロ【仕 様】・型 番 DL-11210・製作年度 1971年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE OMEGA MAN・収 録 本編:98分、映像特典:14分・音 声 1.オリジナル(モノラル)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・字幕翻訳 宍戸 正・映像特典 1.イントロダクション(約 4分) 2.オメガマン – 最後の生存者(約10分) 3.オリジナル劇場予告編【ジャケット】・オモテ面:The last man alive... is not alone!・ウラ面 :“地球最後の男”人類最後の戦い! チャールトン・ヘストン主演のSFアクション! 100本目は、大好きな作品をチョイス。(笑)ジャケットのデザインとしては、古めかしい。昔、2番館でかかっていたB級映画のチラシみたい。手抜きかなぁ。(嘆息)ウラ面も、さっぱりしている。素材が少なかったのだろうか。もう少し手を入れて欲しかった。【感 想】「無人の都市と男が独り」終末を描いた作品が好きだ。人類は死滅し、誰もいないビル街や無人のショッピングモールを、カメラは映し出す。道路にはゴミが舞い、車が朽ち果てている。草木が繁茂して、少しずつだが、街を自然に返そうとしているかのようだ。静けさだけが世界を支配していた。――こうしたイメージは、本作品によってカタチ作られたと言っても過言ではない。私にとっては原体験のようなものだ。だから、多少感傷的になっている。でも、客観的にみても、終末映画の代表格の1本であることに間違いはないだろう。個人的には名作だと思っている。(笑)ただ、陳腐化が激しいので、いまの人たちにはむかないかも知れない。(苦笑)――1976年、中ソの細菌戦争で人類は死滅してしまう。生化学者のネビルは、自ら開発した抗体によって生き延びたものの、孤独や“ファミリー”との戦いに倦んでいた。“ファミリー”は、ウィルスに感染しながらも死ななかった人たちだ。色素が抜け落ち、太陽光のもとでは生きていられない。彼らは、指導者“マサイアス”の許に集まり、文明を憎み、その象徴であるネビルを狙っていた。そんな或る日、ネビルは、ゴーストタウンと化したロサンゼルスの街で、人影を見掛ける。……というお話し。冒頭、誰もいないビル街を車で疾走するシーンが見事。これに尽きる。『アイ・アム・レジェンド』でも、このシーンを再現していたが、凌駕することは出来なかった。学生の頃、オールナイトで映画を観た後、明け方間近の有楽町の街を歩いたことがある。空は明るくなっているが、街は薄い闇に沈んでいる。車はまばらにしか走っておらず、歩いている人はいない。あの時、私の神経はぶっとんでいた。麻痺していたと言うべきか。痺れた感覚のまま、銀座から築地を抜けて港まで歩いた。街が目覚めて動き出すとともに、私の神経も落ち着き始め、どこぞのゲートにもたれて眠っているところを、お巡りさんに起こされた。(笑)たぶん、私は歩きながら、本作品のネビルを追体験していたと思う。明け方の無人の街は、それほど強烈なヴィジョンだった。映画の世界が目の前に現れたのだから……。いまは、ひと晩中、車は走っているし、ビルから吐き出された酔っ払いがクダを巻いている。有楽町にパチンコ屋を作ったり、銀座にファーストフードが出店を始めた辺りから、あの街は静けさを失ったのだと思う。ザンネンなことだ。主人公のネビルを演じるのは、チャールトン・ヘストン。言わずと知れた名優。いまとは違う肉体派のスターだった。ボディビルダーとは違うし、格闘技で魅せるわけでもない。並外れた体躯と存在感、演じた役柄の数々から、そう言われている。でも、意外とそうではないんじゃないかと個人的には思っている。(笑)監督は、ボリス・セイガル。映画よりTV畑の方だった。飛び抜けた才は感じられないが、どの作品も分かり易い。『刑事コロンボ』シリーズでも何本かメガホンを取っている。脚本の意図をよく汲み取る、いい監督さんだと思う。原作は、リチャード・マシスン。暗喩を散りばめて、この時代らしい社会風刺を物語の中にこめている。アイデアだけではない作家だった。『激突!』もそうだが、人間の根源的な恐怖に言及する作品が多かったと思う。私にとっては、忘れ得ぬ作品なだけに、公平な評価は難しいが、おおぜいの人たちに観て欲しい逸品と思う。オススメ!
2015.07.13
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0068 メタモルフォーゼ【スタッフ】・監 督 チャールズ・ボーマン・脚 本 キム・レマスターズ・製作総指揮 キム・レマスターズ、チャールズ・ボーマン・製 作 デレク・S.ラッパポート・撮 影 リチャード・ウィンセンティ・編 集 ターニャ・スワーリング【キャスト】・ジェローム(ジェロニモ)…ニコラス・リー(真殿光昭)・サバンナ・ベイリー…………ジェイミー・ルナー(野沢由香里)・フランク・ハンセン…………スティーヴ・バシック(山野井仁)・マット・ベイリー……………デイヴィッド・リッパー(中国卓郎)・クイード………………………カール・プルーナー(金子由之)【仕 様】・型 番 UURD-70051・製作年度 2003年・製 作 国 アメリカ・原 題 THRESHOLD・収 録 約86分(本編)・音 声 1.英語 5.1ch、2.日本語 5.1ch、3.スペイン語 5.1ch・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.スペイン語字幕、 4.ポルトガル語字幕、5.韓国語字幕、6.中国語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン株式会社【ジャケット】・オモテ面:なし・ウラ面 :残された時間は48時間――。 アメリカを滅ぼすのは… “蛾”!?総じて、愛情もセンスも感じられないヒドイ出来映えのジャケットだった。オモテ面のイラストは、これまたヒドイね。昭和の怪奇記漫画の表紙みたいだ。(笑)ウラ面もまた、ヤル気が感じられない。画像をテキトーにキャプチャして、3枚ほど配置し、余ったスペースは“あらすじ”を記載して埋めました、というのがアリアリ。やり直し!(笑)【感 想】「彼女の肢体」『アトミック・ハリケーン』のレビューの最後に、「救いだったのは、ジェイミー・ルナーの胸に見惚れているうちにエンディングを迎えられたこと」――と書いた。本作品も同じだった。(笑)どうも私は、胸の大きな太目の女性が好きらしい。(汗)顔立ちもヘレン・ハントと同じ系統。好みってヤツは、自然とオモテに出てしまうようだ。だから、作品の内容はイマイチ覚えていない。ずっと彼女だけをHな目線で見ていたのだから当然か。(笑)まぁ、覚えていなくても、大して問題ではない。――スペースシャトルで船外活動をしていた宇宙飛行士が、塵のような物体に包まれる。そして、ケシ粒ほどの隕石が、宇宙服を突き破って彼の腕にめり込んでしまった。地上に帰還して早々、彼の腕から隕石が除去される。しかし、その直後から彼の容態は悪化し始める。一方、隕石から未知のDNAが検出される。……というのが、前段。宇宙のシーンは、ライブラリーの実写映像と、一部にCGが使われている。予算をケチったのか、ライブラリーのくせにやけに画素が粗い。正規のルートじゃないのかなぁ。ちょっと気になった。宇宙でケガをして、そのまま検疫や隔離もせずにフツーの病院のベッドに寝かされるなんて、有り得ないと思う。いくらズボラなお国柄とはいえ、或る程度のリスクくらい想定するだろう。(苦笑)――検出されたDNAが節足動物に近いものだと判り、昆虫学者が呼ばれる。(ジェイミー・ルナー!)その頃、病院では、隕石から感染した“何か”が、宇宙飛行士の腕で孵化する。それは、蛾の姿をしていた。蛾は、開け放たれた窓から外へと飛び出してしまう。そして、不可解な失踪事件や殺人事件が起き始める。……ということで、物語が広がり始める。もしかしたら、現代版『SF/ボディスナッチャー』を目指したのかも知れない。そんな痕跡がある。でも、スリラーを演出するスキルが監督さんにはなかったようで、フツーのB級アクション映画になってしまった。「核弾頭を手に入れたテロリストと、座礁したタンカーで戦う映画なんだよ」と説明されたら、「うん、そんな内容だったね」と答えてしまいそう。スティーブン・セガールが登場しないのが、不思議なくらい。(笑)特殊メイクもCGも最小限に絞っている。そのせいか、宇宙蛾に乗っ取られた人間と、そうでないフツーの人間と、見た目に違いがない。区別がつかない。(脚が飛び出るけど……)それが、サスペンスフルに物語を展開をするため、意図的に行われたんなら文句はない。けれど、残念なことに本作品は、予算不足で出来なかったというのが、本音だろう。脚本も行き当たりばったり。血液型が云々というくだりも、大して意味がなかったのは、勿体ない。アイデアはあっても、展開に活かせなかったのは、監督さんも脚本家も経験不足だからだろう。……いや、マンネリかも知れない。蜂や蟻が襲って来る定番の動物パニック映画かと思っていたので、SFの設定だったのは、意外だった。(笑)特筆すべきところのない作品。ごくごく標準的な出来映え。でも、ジェイミー・ルナーのファンにとっては必需品でしょう。(私以外に、そんなヤツ、いるのか?)萌えます。(気持ち悪いヤツだ)オススメ!(責任はとれません)
2015.06.11
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0066 ディアトロフ・インシデント【スタッフ】・監督・製作 レニー・ハーリン・製 作 アレクサンドル・ロドニャンスキー、セルゲイ・メルクモフ、 サルゲイ・ベスパロフ、キア・ジャム・脚 本 ヴィクラム・ウィート・撮 影 デニス・アラルコン・ラミレス・編 集 スティーヴ・ミルコヴィッチ【キャスト】・ホリー……………ホリー・ゴス(白石涼子)・ジェンセン………マット・ストーキー(川島得愛)・JPハウザーJR…ルーク・オルブライト(丸山壮史)・アンディ…………ライアン・ホーリー(岡本未来)・デニース…………ジェンマ・アトキンソン(長尾明希)【仕 様】・型 番 1000446320・製作年度 2013年・製 作 国 ----・原 題 THE DYATLOV PASS INCIDENT・収 録 本編:100分、映像特典:2分・音 声 1.オリジナル(5.1ch サラウンド)、2.日本語(ドルビーサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・字幕翻訳 田中和香子・吹替翻訳 井村千端・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・特典映像 劇場予告編【ジャケット】・オモテ面:「エリア51」を超える 世界最大の謎 実在した「ディアトロフ峠事件」の真相に迫るSFアクション!! そこは地球上で 最も近づいては ならないエリア。・ウラ面 :『クリフハンガー』『ダイ・ハード2』のレニー・ハーリン監督が、 世界最大のミステリーの壁を打ち破る!!オモテ面のイラストは、さすがに大手配給作品だけあって、見事な出来映えだが、タイトルの上と下に似た構図なのは、いかがなものかと思う。ちょっと気配りが足りないデザインだ。ウラ面も、あまり工夫がない。「ディアトロフ峠事件」のあらましを記載したボックスがあるのに、ストーリー紹介でも同じような文章がみられる。こうした重複もマイナス。気持ちが入っていないと思う。作品に対する愛情が欲しいなぁ。 (笑)【感 想】「レニー・ハーリンの思惑」笑ってしまうぐらい怪しげな雰囲気の中で怪しげな題材が扱われる。(笑)既存のPOVを茶化しているようにも見えるし、真面目に都市伝説を扱ったようにも見える。個人的には、ファウンド・フッテージとして原点回帰を図った作品だと思っている。『トロール・ハンター』のようにリアリズムを求めて、現実と物語世界との境界をボヤかそうとする作品とは、ベクトルが違う。おそらく、レニー・ハーリン監督は、『食人族』の路線を思い描いていたと思う。物語世界の中のモキュメンタリーだ。だから、違和感が残る。“現実=物語世界”ではなく、“現実≠物語世界”である。これが前提なので、観る人の感覚によって錯誤が起きる。きっと、その辺が監督さんの狙いなのだろう。ディアトロフ峠事件に興味を抱いた女子大生が、仲間を集め、補助金を受けて、真相解明のドキュメンタリ作品を撮りに現地に飛ぶ。しかし、彼らは、予想もしなかった体験をして真実を知ることになる。……というお話し。この手の作品の場合、どのような真相を明かすか、その一点に勝負がかかっていると言っても過言ではない。『ブレアウィッチプロジェクト』のように何も明かさないのも手だ。何やらほのめかしてオシマイ。簡単そうだが、これが一番難しいと思う。真相を観客の想定内におさめて、後はショック・シーンで押し切ってしまう。大抵が、このパターン。歯切れがよくない。『●REC』のような成功事例は少ないのではなかろうか。本作品のように大胆な展開は、B級映画のオハコだった。太陽に宇宙船をぶつけるとか、地震を止めるために断層を爆破するとか、巨大なヘビに対抗して巨大なワニを育てるとか……。(笑)本作品で語られる真相は、そんなカンジ。(笑)ジャングルに消えた探検隊の運命は?1 野垂れ死んだ2 人食い人種に食われたウワサ話(都市伝説の類)としては、2の方が断然面白い。『食人族』は、面白い方をモキュメンタリとして仕上げ、「ホンモノの映像だ!」と騒ぐ学者の姿をドキュメンタリ・タッチで追ってみせた。ディアトロフ峠事件を追った学生たちの運命は? 1 野垂れ死んだ2 ディアトロフ峠事件の真相を知って犠牲になったどう考えても、2の方が面白い。(笑)どんな真相かは、観ていただいた方が善いでしょう。久しぶりに『フィラデルフィア・エクスペリメント』を観たくなる一本だった。オススメ!
2015.06.09
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0059 パンドラム【スタッフ】・監 督 クリスティアン・アルヴァルト・製 作 ポール・W.S.アンダーソン、 ジェレミー・ボルト、ロバート・クルツァー・脚 本 トラヴィス・ミロイ・撮 影 ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ・音 楽 ミヒル・ブリッチ・字幕翻訳 徳植雅子・吹替字幕 谷津真理【キャスト】・ペイトン……デニス・クエイド(てらそままさき)・バウアー……ベン・フォスター(加瀬康之)・ギャロ………カム・ジガンディ(浪川大輔)・ナディア……アンチュ・トラウエ(甲斐田裕子)・マン…………カン・リー(小松史法)・リーランド…エディ・ローズ(後藤哲夫)・シェパード…ノーマン・リーダス(志村知幸)【仕 様】・型 番 RD-80127・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 PANDORUM・収 録 約108分・音 声 1.ドルビー・デジタル 5.1ch サラウンド オリジナル(英語) 2.ドルビー・デジタル 5.1ch サラウンド 日本語吹替・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 元 株式会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント【ジャケット】・オモテ面:生き残るために人類は、 次の惑星へ向かった――・ウラ面 :人類の生き残りをかけた異色SFアクション!オモテ面は、主要登場人物がレイアウトされている。スター・システムが健在だった昔なら兎も角、昨今のSF映画では、ダサイ感じがする。 (笑)オシャレなSF映画なら、宇宙船がカッコウ良く配置されるだろうし、若手スターが主人公なら、彼(彼女)の勇姿がメインになる。ウラ面も、動きのある画像が少ないため、イマイチな印象。ちょっと手抜きのデザインだった。【感 想】「パニック障害のある方は宇宙船に乗れない」珍しい正統派のSFホラー。意外と面白かった。個人的には好きなジャンルなのだが、とんとご無沙汰だった。コストに見合う興収を上げるのが難しいジャンルだ。一時期はメジャーからモックバスターに至るまで皆こぞって作っていたが、最近は製作本数がめっきり減ってしまった。本作品は、ポール・W.S.アンダーソン監督の『イベント・ホライズン』と似たテイストの作品で、『ディセント』の風味がプラスされている。――こう書くと、ストーリーが分かってしまうが、まぁ仕方ない。(笑) (そう思っていたら、製作にポール・W.S.アンダーソン監督の名があった。やっぱり影響下にあったのね)人口が増大し、資源が枯渇した地球から新天地“タニス”に向かって航行する大型宇宙船エリジウム。突然、冷凍睡眠から蘇生した主人公バウアー伍長。しかし、室内は電源が落ちていて、コンピュータも動かない。記憶も喪失していた。事情も解らないまま指令室に行こうと悪戦苦闘しているところへ、上官のペイトン中尉が冷凍睡眠から目覚める。……というお話し。これでは、何が何だか分からないな。(笑)断続的に響く異音と振動からバウアーは、原子炉が過放電を起こしていることに気づく。再起動させないと爆発する可能性がある。中尉の指示で、バウアーは扉を開けるべく通気口に入る。しかし、そこで見つけたのは、同じチームのクーパーの死体だった。然も、バウアーは、ケモノのような何かに襲われる。……というお話し。宇宙船にバケモノを登場させるには、外から持ち込まれるか、侵入されるか、変異するか、――この3パターンしか考えられない。なかなか難題なのだ。“夢オチ”や“幻覚”なんて荒技もあるが、皆、そこに知恵を絞っていることは確かだ。本作品でも、そこに苦労している。しかし、キレイに説明しようとし過ぎたせいか、バケモノの迫力はイマイチ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』の走るゾンビほどには怖くない。宇宙船という閉ざされた空間は、ハラハラドキドキ感を演出してくれるから、もっと強烈なインパクトを残してくれても良さそうなものなのだが……。グレて暴走族のヘッドになった“トシオくん”みたいなのに追いかけられてもねぇ。(ちなみに“トシオくん”とは『呪怨』に登場した白塗りのパンツいっちょうの少年のことです、はい) 正直、『マッドマックス2』以来、この手の衣装やメイク、造形はたらふく見て来たので、「いまさらこんなモンスターを見せられてもなぁ」という感想である。バウアー伍長が原子炉を直しに行ったまま音信不通になってしまう。取り残された中尉は、物音を辿って、フライトクルーのギャロ伍長と遭遇する。彼は、血にまみれでパニックを起こしていたが、落ち着くに従って、素姓と事情が見えて来る。指令室から逃げて来た彼の説明によれば、ほかの2名のクルーがパンドラム(パニック障害?)を発症したと言う。「だから、ああするしかなかった」と彼は呟く。……という展開。この辺りでトリックは読めてしまう。ヘンに登場人物が2人になって押し問答をする時は、大体こういうオチだ。定石といえば定石だが、今回ばかりは、そうでなくても良かったような気がする。そもそもタイトルにもなっている“パンドラム”なんて設定は不要じゃないか? まぁ個人的には、ケイブ・ダイビングをしている時に突如パニックに襲われる経験とシンクロして妙に納得してしまったが、全体を概観すると、タイトルにするほど重要ではないような気がする。考えてみると、バウアー伍長は通風口から部屋を出て外から扉を開けようとしたんじゃなかったっけ? それが、いつの間にやら原子炉の再起動に目的が変わっている。ぼんやりと辻褄の合わないところがあって、それがご都合主義のように受け取れるせいか、凝ったセットを組んだわりにはライトな仕上がりになっている。それがB級ホラーの雰囲気をかもしているんだろうなぁ。ラストは意外と明るい結末。でも、そこにカタルシスを感じられるほどの閉塞感を演出できなかったのはザンネン。『イベント・ホライズン』や『ディセント』や『アイ・アム・レジェンド』なんかが好きな方にはオススメ!
2015.06.02
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0056 ブリザード・エッジ【スタッフ】・監 督 ポール・ガグナー・脚 本 ポール・ガグナー・製 作 ロバート・A.ブラッドフォード・撮 影 ロイ・カートルヤン【キャスト】・バード:レイニー・アスペングレン・ザック:ジャレード・コーン「リージョン・オブ・ザ・デッド」「エイリアンシンドローム」・ジョン:ビル・デブリン「尻怪獣アスラ」・トム:マーク・アーヴィンソン「夕闇にベルが鳴る」「案山子男」【仕 様】・型 番 FFEDR-00236・製作年度 2007年・製 作 国 アメリカ・原 題 BLOOD PREDATOR:ALIEN ATTACK・収 録 本編91分・音 声 1.オリジナル英語(2ch ステレオ)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 元 PAC STORES ・販 売 元 株式会社ファインフィルムズ【ジャケット】・オモテ面:不時着・・・ここは、謎の生命体の餌場だった! ・ウラ面 :謎の生命体の襲撃! 山荘の中で繰り広げられる、 サバイバルバトル!!オモテ面もウラ面も、幼稚なデザイン。(笑)作品が作品なだけに、こうならざるを得なかった気持ちは、よく分かります。(笑)キャッチコピーも投げやり。電報を打つ時のように、文例集からテキトーに選んだカンジ。それも、無理ないよぁ。【感 想】「懐かしのポンコツSFホラー」80年代のSFホラー映画のような雰囲気だった。当時、『エイリアン』や『クリッター』等のヒット作を模した自主製作のSFモンスター映画が大量に輸入された。閉ざされた空間、正体不明のエイリアン、姿はちょっとしか見せない。クリーチャーはいつもローションだらけ。(そんなにローションを買う必要があったのかよ、というツッコミは捨ておく)予算がないから画面は暗く、然も粗い。色は滲み、音声はノイズだらけ。まるで海賊版と見紛う品質だった。その猥雑さは、裏ビ○オに通じるものがあった。(笑)――軽飛行機が雪山に不時着する。生き残った乗客5人は、山小屋に辿り着く。しかし、そこはエイリアンの餌場だった。……という幼稚なお話し。操縦士たちがどうなったのか、一切触れられず。生きているのか死んでいるのか不明。個人的には、気になって仕方なかった。(笑)生き残ったのは、従順な夫と喧しい奥さん。あんまりウルサいので、最初に殺されないかなぁと思っていたら、意外や後半に大活躍。ウルサいだけのことはあった。(笑)2組目は、スノーボーダーと恋人。シュラフの中でHして、他人に見せつける場面がある。そういう性癖があるらしい。惨劇の最初と最後を締める役割。3組目は、金持ち風の男とその彼女(?)。彼女の方は、いわゆるH要員。(笑)最後は、ひとり旅の女。ワケあり風。セリフでの説明はないが、示唆するシーンがある。スノーボーダーたちにHを見せつけられて、ちょっと興奮する場面がある。自分はレズだと告白する。――はいはい、監督さんは、そういうシーンも撮りたかったのね。案の定、そういうシーンもありますが、あまり期待しないで下さい。(笑)本作品で優れている点を探すとすれば、Hシーン……、いやいや、男性陣が先に食べられて、残された女性陣でサヴァイバルする点だろう。そうそう、AVと同じで、男性は要らない。(笑)ウルサかったオバチャンが頑張るが、如何せん演出がヘナチョコで苛々させられる。でも、スプレーとライターで“火炎放射器”のシーンには笑いました。(笑)エイリアンの模型は1体だけらしく、然も動かない。動いているように見せるために涙ぐましい努力をしている。両目の豆電球は失笑モノだったけれど……。CGのエイリアンと実写映像との合成も、ただ重ねただけという安っぽさ。こんなポンコツ映画は久しぶりに観た。(笑)昔は、こんな映画がたくさんあったけれど、最近は見かけなくなった。自主製作した作品を売り込む情熱のあるヤツが少なくなったか、全体のスキルが上がったか……。ま、前者だろうなぁ。応援したいところだが、ちょっとレベルが低く過ぎだった。オススメ致しません!
2015.05.30
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0038 アルマゲドン20XX【スタッフ】・監 督 ジム・トレス・脚 本 ジム・トレス・製作総指揮 デレク・ソーントン【キャスト】・アズーラ・スカイ『ワン・ミス・コール』・ジョシュア・レナード『ボビーZ』・レグ・E.キャシー『S.W.A.T.』・ダイアン・サリンジャー『クリーチャー』【仕 様】・型 番 THD-18031・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 20YEARS AFTER・収 録 95分・音 声 1.オリジナルステレオ・字 幕 1.日本語字幕、2.デカ字幕・サ イ ズ 16:9 LB ビスタ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、レンタル専用・提 供 プレシディオ・発 売 タキ・コーポレーション・販 売 元 タキ・コーポレーション【ジャケット】・おもて面:ニューヨークに放たれた“核弾頭” その日から、全てが変わった――・うら面 :核戦争後の 荒廃した世界を描く SF世紀末アクション! これは、そう遠くない未来の話――。おもて面にあるような情景は、本編にはない。イラストの出来映えも良くない。(笑)うら面の小さな取り込み画像だけが、この作品の事実だな。【感 想】「『アルマゲドン』なんてタイトル付けちゃいけないでしょ」原題は『20YEARS AFTER』。核戦争が勃発し、荒廃した地球に生き残った人たちのお話し。戦争シーンも、デザスター・シーンも、なし。20年後だもんね。仕方ない。(笑)先に原題を知っていれば、観なかったのに、何か裏切られた気分だ。何しろ、観客を惹き付けるオイシイ場面が一切ないのだから……。前にも、こんな作品があったが、まるで、“パンの耳”みたいだ。食パンでサンドイッチを作る時に出て来る、アレね。(笑)柔らかいところは、サンドイッチになり、残された耳は、カタくて美味しくない。そんな作品だった。(苦笑)脚本家は思い入れタップリに、やれ疫病だの、汚染された川の魚は食べるなだの、終末を思わせる警告めいたセリフを書いている。ところが、一向に本筋と絡まない。(嘆息)それらしいメイクをしている登場人物も出ては来るが、他の登場人物と様子に変わりはない。これでは意味がない。疫病にかかると数日で死んでしまうとか、突然変異するとか、ゾンビになるとか、危機感を煽って貰わないと盛り上がらないではないか……。(溜息)文明社会が崩壊し、荒廃した地球で、或る人は個人で、或る人は家族で、或る人たちはコミューンを築いて暮らしている。蔓延する疫病と汚染に怯えながら生きる人々に希望はなかった。地下でラジオ放送を続ける男は、自分と同じように放送を続けている人がいることを知り、外の世界に出る決意をする。……というお話し。たぶん、この“ラジオ男”が、主人公。存在感もないし活躍もしないので、半信半疑だが、彼のモノローグで始まって、彼のモノローグで終わるので、語り部であることは確かだろう。やがて、彼は母と娘と知り合い、一緒に旅をすることになる。娘の方は身重で、8ヶ月。きっと、彼女の赤ちゃんが“希望”の象徴なのだろう。そんな表現はなかったし、そんな物語でもなかったが、そうでなければ意味がない。ここは、やっぱり善意で解釈したい。(笑)この娘を演じるのが、アズーラ・スカイ。どこかで観た女優さんなのだが、俄かに思い出せない。TVドラマ『リゾーリ&アイルズ』に出て来るアイルズ先生と、ちょっと似ている。気になって、しげしげ見てしまった。(笑)ラジオ男を演じるのは、ジョシュア・レナード。『ブレアウィッチ・プロジェクト』の主演俳優だそうだ。地味すぎて、よく分からなかった。単調なストーリーなのだから、もう少し、華のある役者さんじゃないと……。(笑)多少、終末感は演出されていたものの、撮影のほとんどが、廃屋か野っぱら。予算が“終末”状況だったらしい。(笑)役者さんの衣装にも、工夫が欲しかったところ。20年も生産活動がなかったのだから、鮮やかなインディゴブルーのデニムをはかれては説得力がない。それに、ラジオ男がくゆらすタバコ! どこで手に入れたのだろ? 来るべき日に備えて、参考までに入手方法を聞いてみたい。(笑)或いは、自分で巻いたのだろうか? それならそれで作り方を教えて欲しい。(汗)1日や2日、何も食わなくても平気だが、3時間の禁煙はツライ。予算がなくたって、相違と工夫で、面白い作品は撮れるはずだ。パンの耳だって、油で揚げてグラニュー糖をまぶしたりすると、美味しいオヤツになる。子供の頃に、よく食べた。(笑)要は、調理次第ってこと。オススメ致しません!
2015.05.12
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0017 エイリアン ビギンズ【スタッフ】・監 督 ダスティン・リカート『ブレザウェイ』『異常犯罪捜査官/惨劇の館』・製 作 ダスティン・リカート、スーン=ヒー・ニューボールド・脚 本 ダスティン・リカート、スーン=ヒー・ニューボールド【キャスト】・ダニエル・サウスワース・アヴェリー・クライド・サム・マッコンキー・ジェームス・ルカ・タンク・ポーリーノ・ハマー【仕 様】・型 番 TMSD-078・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 SALENA INCIDENT・収 録 87分・音 声 1.オリジナル(英語)ステレオ、2.日本語吹替 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、レンタル専用・発 売 元 株式会社トランスフォーマー【ジャケット】・表面:なし・裏面:人類の英知を超える血に飢えた史上最強クリーチャー襲来!! 「エイリアン」の恐怖×「宇宙戦争」の衝撃!宇宙の殺戮生命体と人類による、新たな戦いが今始まる!!おもて面は、エイリアンの顔を正面が描いている。“エイリアン”ライクの“プレデター”みたいです。でも、本編には出て来ません。(笑)うら面は、スチルのコラージュ。でも、こんなエイリアンが出て来た記憶がありません。 (笑)左右対称の端正なデザインですが、面白みがありませんね。キャッチも陳腐。もっとも、誰も信じちゃいないでしょうから、何を書いても同じですけどね。(笑)【感 想】瞬殺!始まって2秒で観る気が失せました。瞬殺です。(笑)宇宙空間を衛星がよぎるだけなんですが、あの映像のみすぼらしさは、何?幼稚園児が“お遊戯会”のためにダンボールを水性絵の具で黒く塗って、みんなでズボズボ穴を開けたみたい。(笑)然も、あの衛星! 海洋堂の食玩の方が、よっぽどリアルです。あとは“推して知るべし”です。以上!――そういうワケには行かないですよね、やっぱり。(笑)これだけストーリーを書き記すのも億劫になる作品は、久しぶりです。前半は、エイリアンの“えじき”を用意するため、護送中の囚人が逃げます。『コン・エアー』を彷彿させる出だしで、なかなか好調でした。その上、手引きしたのは、美女2人。いい感じです。お膳立ては揃いました。(ワクワク)でも、後半、廃屋でのエイリアンとの攻防に入ってからは、グズグズです。(失望)エイリアンをハッキリと映せないのは仕方ないにしても、1匹なのか、1種類なのか、それさえも判別できないのは、いかがなものかと思います。描写力が著しく欠如しています。或るいは、他の作品で余ったパーツをいただいて撮影したのかも知れませんね。触手みたいなのが出て来たかと思えば、ダクトを取り付けたフルフェイスのメットをかぶったヤツも出て来ます。でも、冒頭のシーンでは、牙のはえた顎を映してましたから、メットと言うのもヘンです。何かメチャクチャです。この統一感のなさ、行き当たりばったりな感じは、エンディングまで付きまといます。どうも脚本も、あってなきが如しってカンジです。それに、無駄なドラマを盛り込むのも、どうかと……。予算も才能もセンスもないのですから、余計なことはしない方がいいです。(苦笑)ケガした囚人を診た女医さんが「いますぐ輸血が必要だわ」と言い出します。――えっ?それほど失血しているようには見えませんでしたけど……。それより、キズを縫合するとか消毒するとか、手当てが必要じゃありませんか、先生?「皆の血液型を調べて!」――あー、調べるより聞けば? いい大人なんだから、自分の血液型くらい皆知ってます。そう、もしかしたら、本作品のクライマックスは、この場面かも知れません。笑いました。(笑)いや、待って下さい。エイリアンの宇宙船のコンピュータが、突然、英語で話し始める場面も爆笑でした。凶悪なエイリアンを護送中だとかどうとか……。便利な宇宙船ですが、どう見ても倉庫にしか見えません。だいたい、いつ宇宙船の中に入ったのかも不明です。B級映画は、想像力をたくましくして脳内で補完しないと、ストーリーすらつかめません。“脳トレ”よりも、ずっとハードです。最近、物忘れをする、何度も同じことを聞く、――そんな症状を自覚したら、B級映画の鑑賞をオススメします。予防効果が期待できると思います。(あくまでも個人の感想です。効用を保証するものではありませんので、念のため)それでも一応、映像作品ですから、最低限度の礼儀や作法は必要です。残念ながら、本作品には、それがありませんでした。青空の下のハッピーエンドは好きですが、ちょっとねぇ……。一体、誰が作ったんでしょ、こんなアホ映画。(笑)猛省を促します!
2015.04.21
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0016 CE4/エイリアン・アブダクション【スタッフ】・監 督 ロイ・クニリム・製 作 マイク・グリーン・脚 本 スティーブ・ハリス、エリック・ミラー・撮 影 スティーブ・アドコック・音 楽 ポール・ダマー、ブラッド・ラナー・編 集 スティーブ・エスコバル・VFX アンドリュー・バーダスク【キャスト】・リチャード…ジェイソン・コネリー(小野健一)『テキサス・チェーンキラー/ビギニング』・リリー…A.J.コック(小林さやか)『トゥルー・コーリング』・マッド…ジョージ・スタルツ(伊藤健太郎)・モリー…アシュリー・ベルドン(園崎未恵)・ジョー…ジョセフ・シコラ(羽多野渉)【仕 様】・型 番 NSD-2930R・製作年度 2007年・製 作 国 アメリカ・原 題 NIGHT SKIES・収 録 85分・音 声 1.オリジナル(STEREO)、2.日本語吹替(STEREO)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、レンタル専用・提 供 ニューセレクト株式会社・販 売 ニューセレクト株式会社・特典映像 予告編【ジャケット】・表面:地球は 監視されている・裏面:これは異星人に誘拐され ただ1人帰還した体験者の証言に基づくあまりに衝撃的な実話である…… 1997年3月13日 アメリカ南西部で発生した“フェニックス・ライト事件” 夜空を舞う謎の発光物体を 数千の市民が目撃 同夜 アリゾナの砂漠で6人の男女が 地球外生命体と遭遇した……表面は『インディペンデンス・デイ』に素晴らしくよく似たデザイン。巨大な宇宙船が頭上を覆っている。(笑)その宇宙船が車を吸い上げている図柄だが、モチロン、こんな場面はありません。裏面は、スチルのコラージュ。出来映えは、よくない。(笑)もっとも、素材で使いたくなるようなスチルも取り込み画像もなかったんだろうなぁ。万一、あったとしても、それで作品のすべてを露出してしまうことになるから、出来なかったのかも知れない。だからか、ご丁寧にもストーリーまで記されている。(笑)【感 想】ヌルヌルの男は見たくない収録86分のうち、半分以上、退屈な痴話喧嘩が続く。然も、主人公ではない脇役くん達の痴話喧嘩だ。(汗)エイリアン君が登場するのは50分を過ぎたあたり。それも、ちょっとだけ。何だか“覗き魔”みたいな登場の仕方だった。登場人物は、彼女が妊娠した婚約倦怠期のカップル。彼女の方はリリー。彼はマット。キャンピングカーを運転している。何故か同じキャンピングカーに乗っている巨乳の女の子。モリー。どうやらマットの妹らしい。ピンクのタンクトップが素晴らしい。(笑)事故で夫が怪我をする夫婦。夫の名前がジョーで、妻の方はアジア系の女の子。名前は忘れた。(苦笑)ピックアップトラックが立ち往生した運転手の男。元軍人でモルヒネ中毒経験者、リチャード。無闇に発砲するところからすると、神経症かも知れない。――アリゾナの上空にUFOが目撃された夜。キャンピングカーが脇見運転でピックアップトラックにぶつかる。この事故でジョーが怪我をしてしまい、助けを求めに森に入るリチャードとマット。しかし、2人は、森の中で得体の知れない何かと遭遇する。……というお話し。『インディペンデンス・デイ』に素晴らしく良く似たジャケットだが、ま~ったく関係ありません。(笑)ラーメンとこけし屋ほどの関係もない。『未知との遭遇』のポスターに似せなかったのは、せめてもの良心だろう。ちなみにタイトルの『CE4』は、“CLOSE ENCOUNTER OF THE FOURTH KIND =第4種接近遭遇”の略。原題は、これとも異なるから発売会社のネーミングだろう。劇中、『未知との遭遇』に触れる会話があったから、洒落たのかも知れない。結局、モリーとリリーとリチャードは、エイリアン君にさらわれてしまう。(あくまでも劇中のことですので、念のため)リリーとリチャードの解剖(?)は描かれるが、先にさらわれたモリーは出て来なかった。どうなったのだろ? やっぱり解剖まがいのことをされたのだろうか?(ワクワク)そう言えば、怪我で死にかけていたジョーは、どうした?マットは? 食べちゃた?クライマックスは、エイリアン君が人間をいじりまわす場面なのだが、これまたショボい。80分近く待って、これかい。自分の忍耐強さに涙が出てくる。(泣)それに、リチャードは、裸で“ラーメン”をまとった姿で目覚める。――何で、男なんだよ。(怒)リリーも、ラーメンなのかパーティスプレーなのか分からないものに拘束されて、ローションを塗りたくられてエイリアン君に解剖(?)される。よしよし、これからだと期待に胸を膨らませたが、ラーメンの密度が濃くて何も見えない。――おい!挙げ句、リチャードもローションを塗りたくられて解剖(?)される。……ローションまみれの男のハダカなんて見たくないなぁ。一気に萎えた。下らないことは百も承知だったが、これほど観るべきものが何もないとは予想だにしていなかった。(嘆息)一番面白かったのは、プレオープニングのテロップかなぁ。実話だとさ。(笑)乖離療法で記録された音声テープをもとに構築した再現ドラマという設定だった。これなら、ディスカバリーチャンネルの宇宙人特集の方が、よっぽど面白い。オススメ致しません!……待てよ、アジア系の女の子もさらわれてたんだっけ。忘れてた。ちゃんと、お芝居はしていたんだけどね。ゴメンナサイ。(笑)
2015.04.20
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0015 スペースハザード【スタッフ】・監督&脚本 ブラッド・サイクス・製作総指揮 ダニエル・L.ブランク、H.P.ゴールドフィールド&ジョン・ウイティング・製 作 ジョセフィア・サイクス・撮 影 スコット・スピアーズ・特殊効果 モンスター・FX【キャスト】・スティーブ・レイズバック『スペース・バンパイア』・アレックシ・ジポリス・ノエリー・ペリス・ジャレッド・マイケルズ・ペイジ・ラ・ピアーズ【仕 様】・型 番 IA09-0541・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 PLAGUERS・収 録 86分・音 声 1.オリジナル(ドルビー・デジタル・ステレオ)、2.日本語(ドルビー・デジタル・ステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.日本語用デカ字幕、3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、レンタル専用・販 売 インターフィルム【ジャケット】・表面:銀河系、全滅!―― そいつの封印が解かれた時、銀河系最大の危機が訪れる!!・裏面:全米映画ファンが、設定のおもしろさと驚くべきストーリー展開に熱狂したSF・アクション・ムービー最新作!! 「エイリアン」シリーズ×「バイオ・ハザード」シリーズ×レディ・アクション SF映画のおもしろ要素、 迫力のアクション描写が、 頂点で電撃合体した!!表面も裏面も、おとなしいデザイン。イラストではなく、スチルのコラージュ。一方、煽り文句がスゴイ。「銀河系、全滅!!」? 「~熱狂した」?神をも畏れぬコピーが、これでもかってくらいに羅列されている。(笑)言葉の選び方はシロートっぽいけど、なかなかだ。こういうの、好きかも知れない。【感 想】ポンコツ映画に愛の手を“銀河系、全滅! ――そいつの封印が解かれた時、銀河系最大の危機が訪れる!!”そんなことはありません。“全米映画ファンが、設定のおもしろさと驚くべきストーリー展開に熱狂したSF・アクション・ムービー最新作!”そんなこともありません。設定は曖昧ですし、ありきたりのストーリーです。ジャケットのキャッチコピーを見て思わずツッコんでしまいました。見事なポンコツ映画でございます。(汗)輸送船“パンドラ号”は、救難信号を受けて、漂流する宇宙船“ダイアナ号”のクルーを助けます。救助されたのは女性ばかり。(看護士?) 彼女たちは、海賊に襲われて隠れていたのだと言います。しかし、乗船するや否や彼女たちは豹変、武器をもってパンドラ号を制圧します。彼女たちこそが海賊だったのです。……というのが序盤の展開。でも、説明不足がたたって、最初は何がなんだか意味不明。そう言えば、『デプス・チャージ/合衆国撃沈』も、同じネタで潜水艦を乗っ取られていたっけ。(笑)このパンドラ号には、究極のエネルギー源“タナトス”が載っています。都合よく、どこかの惑星で見つけたようです。まるで、LEDで光るビーチボールみたいです。その影響を受けた(?)人がゾンビ君になります。そのゾンビに噛まれた人もゾンビ君になります。ねずみ算式にゾンビ君が増える設定です。『バイオハザード』を彷彿させます。乗組員が次々にゾンビ君になって、困った女海賊たちはパンドラ号の船長と共同戦線をはります。“人工人間”というアンドロイドも登場して、彼女たちを助けます。まるで『エイリアン2』のようです。この役をスティーブ・レイルズバックが演じます。『スペースヴァンパイア』に出演していましたが、本作品では、かなりヘタクソな演技を披露しています。ゾンビ君のメイクは、頑張っているカットもありますが、全体的には髪を振り乱し、血糊をぬりたくる程度です。安っぽいセットと同様に、安上がりに仕上げています。ビンボーくさい衣装もそうですが、かなり予算が少なかったようです。哀愁が漂っています。キャストの多くは女性ですが、どうも場末のバーやキャバレーでウエイトレスをスカウトしたような感じです。日本語の吹き替えも、相応に安上がりです。シロートさん達ばかりですので、セリフは棒読みです。ヘンな抑揚がついてますので、気持ち悪くなります。ゾンビ君たちより気持ち悪いです。正直、観なかったことにしてスルーしたかったのですが、ポンコツ映画にも愛の手を差し伸べたいと思い、レビューを記した次第。でも、オススメ致しません!(笑)
2015.04.19
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